装備レビュー

通学ロードにシマノの新型鉄下駄ホイール「WH-RS100」のリアを購入!

僕は通学にBrand-Xの激安ロードバイクを使っている。しかしリアホイールに難があって、安くて使えるホイールを探していた。

そこで見つけたのがシマノのWH-RS100。早速購入してみたので、各部を紹介していきたい。

<目次>
1.スペック
2.各部紹介
3.取り付け
4.まとめ

1.スペック

まずはスペックを簡単に。

WH-RS100

・重量:1,897g(F:805g、R:1092g)*カタログ値

・リムサイズ:622×17C(ワイドリム)

・リムハイト:24㎜

・リム素材:アルミ

スポーク:F-20本、R-24本 Jベンドスポーク

・ハブ:9㎜QR(OLD:F- 100、R- 130)カップ&コーン式

・推奨タイヤ幅:23~32C(クリンチャー)

・11速対応(スペーサーで8.9.10速もOK)

 

いわゆるシマノの「鉄下駄」ホイールで、WH-RS010の後継に当たるのがこのWH-RS100。旧型と新型の名前の違いが、最後の数字が「010(旧)」か「100(新)」かの違いしかないのでややこしい。(笑)

WH-RS100は、デュラエースとかアルテグラとかのグレードが付されていない低グレード商品だ。おそらく現行のシマノのロードバイク用ホイールで最も安価。実売価格は前後セットで12,000円を切るリアのみで6,000円、高級タイヤより安い(笑)

Amazonで購入

今回必要だったのはリアホイールのみなので、セットではなくリアのみ購入。よって、この記事で紹介するのもリアのみだ。

スペック上で旧型のRS010との変更点は、

①ワイドリム化(15c→17c)

②軽量化(1,920g→1,897g)

くらい。軽量化は微々たるものだが、トレンドに合わせたワイドリム化は嬉しい。僕は通学ロードでは28cを使っているので、個人的にもGood。

また、他社の廉価版ホイールに見られない特徴がオフセットリムであること。これはRS010の時代からそうだったが、他社の安価ホイールはオフセットリムでないことが多い。

Prime PelotonV2

WH-RS100を買う前に海外通販のPrimeホイール等も検討したが、重量では有利でも廉価版はリムがオフセットされていないのもあり、規格的には見劣りするのでやめた。因みに⇧のは前後セットで1,750g(実売18,000円くらい)なので、単純に重量で考えればコスパはいい。

また、ハブもシマノはカップ&コーンだが海外通販系は(Primeも)シールドベアリング。どちらの方式でもベアリングは寿命があるが、シールドだとメンテナンスが出来ず、ベアリング単体販売はないので、実質ホイールごと買い替え。メンテナンス性的にもシマノだ。

付属品は1.85mmスペーサー(11速フリーに8,9速or4600系10速を使うためのもの)と説明書、クイックリリース。説明書は毎度のごとく多言語盛りだくさんで、内容としては1ページ程度。「乗る前に異常がないか確認して、クイックは正しく締めてね」という旨のやつ。

一応…シマノの取扱説明書PDFはこちら

【2020/05/21:修正】

秤が1g単位しかないのが申し訳ないが…一応写真の状態で5gくらい。

QRが5gの画像を掲載しておりましたが、計測ミスだったらしく、再度実測したところ76gでした。大きな誤りを掲載してしまい、申し訳ありませんでした。ご指摘くださった方、ありがとうございます。

 

2.各部紹介

さて、ここからは各部をご紹介。まずは全体像。

デカールは左右ともに3カ所。RSのロゴとShimanoの文字が入っている。

好みが分かれる(どちらかというとシマノ製品はデザインに否定的な意見が多いが…)みたいだけど、僕はこのデザインは嫌いじゃない。まぁただのステッカーなので、嫌なら剥がせばOK。

リムのつなぎ目はこんな感じ。

Shimanoのロゴの少し右側がつなぎ目になっているが、画像だと見えにくいレベル。肉眼だともう少しはっきり見えるし触れば若干凸凹しているが、期待していたよりも綺麗だ。もちろんブレーキングでバリを感じるとかも無い。

6,000円で買えるホイールとは思えない。

リムはオフセットされていて、ドライブ側にせり出したような形になっている。リアが11速化してからは常識な形状らしいが、意外とそうなっていないホイールも多い。この価格帯でオフセットリムなのはRS100くらいだろう。

バルブ穴。加工精度は十分だと思う。

穴が中心からズレているように見えるのがオフセットされている証拠。

*Amazonのレビューにこれを不良品と言っているものがあったが、そうではないのでご安心を…。因みにそのレビューではリムに空いている穴も不良品と言っているが、穴は水抜き用の穴で必要なものだ。見たところ2か所に空いている。

リムテープはついた状態だった。こちらも特に問題なし。

どうやらこいつはマレーシア製らしい。

画像左側のブレーキ面の穴は、リムの摩耗度合いをチェックするためのもの。ブレーキでリムが削れてこの穴がなくなると、リムの寿命というわけだ。まぁかなり持つらしいので、その寿命を迎えさせてやれるか分からないが…。

ハブ付近。空転させた感じはまあ普通。どこぞのホイールのように無限に回るようなものではないが、決して悪くもない。

軸部分とフリーボディーはスチールで、ハブの外側はアルミかな?(違っていたらごめんなさい…)先述の通りカップ&コーン式なので、個人でも簡単にバラしてグリスアップ等のメンテナンスが出来る。

スポークは普通の丸いタイプで、エアロ形状ではない。廉価版に多いJベンドスポーク。

多くの完組ホイールはストレートスポークになっていて、Jベンドスポークに比べて反応性がいいのが特徴らしい。シマノももう一つ上のグレードのWH‐RS300からはストレートスポークになっている。もうちょっとお金を出せば買えるので、性能を求めるならこっちの方がいい。⬇︎

街乗りロードもフロントはストレートスポークのWH-RS21だが、ホイールに疎い僕でも違いがよくわかるレベルで違う。僕の街乗りロードは、盗難リスクを考えて「いかにお金をかけないか」がコンセプト。よって単純価格が安いRS100を選んだが、性能重視ならRS300を買う。

そして気になる実測重量だが、我が家の測りでは0.1㎏単位でしか測れないので正確な値は不明…。

しかし表示は「1.0㎏」だったので、少なくとも1,100gよりは軽いらしい。カタログ値で1,092g、おそらくカタログ通りかもう少し軽いかだろう。うん、十分満足。

 

3.取り付け

早速、いつもの通学ロードRD-01に装着。特に何の問題もなく交換は完了した。リムテープも付属しているので、普通にスペーサーを入れてタイヤとチューブとスプロケを移植するだけ。

今まではリム幅15cのホイールだったので、ブレーキのクリアランス調整が必要な点は注意だ。

タイヤはVittoriaのRubino28c。やっぱりこのくらいの太さだとワイドリムの方がしっくりくる。日常の脚に使うのには太めのタイヤが楽だし、空気を入れる頻度が少なくて済むのがいい。

以前のホイールはGiantのエントリーロードに付属するSR-2というモデルで、重量的にはリアが1,100~1,150gくらい。スペックの差としては、数十グラム軽くなって、ワイドリムかつオフセットリムになった。

走った感じは、加速が少し軽くなった。巡航時の違いはよく分からないが、漕ぎ出しや登りで以前より走りやすいのは確かだ。

しかし、そもそも購入動機が昔のホイールがダメになってきたから。単純に「調整がされた新品」と、「へたった旧品」という差である可能性が高いので、本来的な製品性能の比較はできない。とりあえずもう少し乗り込んでから、思うところがあればインプレッション記事も投稿したい。

*因みにフレームのペイントはマッキーアートでこんな感じでやっている。また、スポークについている反射材はこれレビュー記事はこちら

【2019.11.06追記】

インプレ記事も書いてみました。詳細はこちら

【2020.03.10追記】

先日、走行中にスポークが折れてしまいました。詳細はこちら。

4.まとめ

流石のシマノ製品といった品質で、リアが6,000円ぽっきりで買えるホイールとは思えないクオリティ「鉄下駄」という愛称を引き継ぐこのWH- RS100だが、旧型のWH-RS010から軽量化も果たしているし、普段使いやローラー用にはもってこいのホイールだと思う。メインで使っているタイヤより安いとは思えない。

もちろん重量等のスペック上でもっといいホイールはたくさんあるが、メンテナンス性や品質・規格を考えると最適解のホイールではないかと思う。どうせホイールは消耗品だし、メンテナンスが必要になるもの。それならアフターパーツが手に入りやすくて情報も豊富なシマノ製を選ぶのがいい。

当然レースに出たい方には向かないが、

 

・街乗りロードに安価なホイール欲しい

・ローラー用に11sホイールが欲しい

 

 

という方には十分お勧め出来る。「信頼性のある安価な11速ホイール」の決定版ではなかろうか?

おわり

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