今まで通学に使っていたTOTEMのルック・ロードバイクは、あろうことか走行中にフレームが破断してしまった。ルック車の安全性に大きな疑問符がついたことはさておき、日常的な脚を失ってしまった事実は変わらない。
新しい通学バイクが必要になった訳だが、盗難のリスクが高いから市場価値が高くないバイクがいい。(当然お金に余裕がないのも事実だけど(笑)
そこで見つけたのがこれ。海外通販のWiggleやCRCが取り扱っている激安ブランドのBrand-X RD-01というフレーム。なんとフレーム+フォークで13,999円!!丁度いいので、買ってみることにした。
<目次> 1.Brand-Xって? 2.気になる安全性 3.早速買ってみた 4.開封レビュー 5.今後の予定
1.Brand-Xって?
世界に自転車ブランドは数あれど、Brand-Xというブランド名を知っている日本人サイクリストはどれだけいるのだろう?恐らくその認知度はかなり低いはずだ。僕も安いフレームセットを探して初めて見つけた。そもそもBrand-Xってなんだ?(笑)
Brand-Xとは冒頭でも書いた通り、海外通販のWiggleやCRCが取り扱いをしている格安ブランドらしい。フレームセットのほかにも、ハンドル・ステム・サドル・シートポストなど、黒が基調のシンプルデザインの激安商品をラインナップしている。(オフロード界隈ではBrand-Xのドロッパーシートポストがコスパ最強と有名になったらしい?)
WiggleのBrand-Xの商品ページは⇒Brand-X RD-01
*2020年4月現在、Wiggleは取り扱い停止のためChainReactionCycles(CRC)で購入できる⇒CRCはこちら
フレームのネーミングもまたブランド特性が出ている感じがする。なんていうか「RD-01」なんて、Roadbike-No.01の略な雰囲気満載な感じ。RD-02が出るのだろうか?
僕はステータスとしてのブランドにあまり興味がないけれど、ルック車のフレーム破断の件があったように、一定の品質を保証するものとしてブランドには大きな価値があると思っている。さて、このBrand-Xは大丈夫だろうか?
2.気になる安全性
自転車の製品としての安全規格で、世界共通となっているのが「ISO4210」というものだ。ISO規格というのは工業製品なんかによく設けられている世界規格で、その自転車項目が”4210”らしい。
このBrand-X、一応そのISO4210に準拠しているようである。(さっきから「らしい」だの「みたい」といったあやふやな文末表現が多いが、ググってもソースが曖昧でいまいちピンと来ないので許してほしい)
そして日本語と英語で検索してみると、少ないながらに数件のレビュー記事はUPされていた。さらっと目を通す限り、基本的には問題なく低価格にしては十分満足という評判。特にこのサイトは使ってるパーツ等も載っていて参考にさせていただいた。
新興ブランドゆえ信用に足る長期使用のレビューがないのが惜しいが、工業製品としての加工精度や作り自体は悪くないよう。エンド・BB・ヘッドなども追加の加工無しでパーツをポン付けできるみたいだ。
うん、これなら大丈夫かも??
3.早速買ってみた
そうと決まれば話は早い。僕は早く通学の脚が欲しいので、ひとまずWiggleでポチる。こういうのは勢いも大事。(笑)
相変わらずの激安で、本体価格13,999円+送料2,420円=合計16,419円。本当にいいのかこの価格で…?
このフレーム「RD-01」のスペックを軽く紹介すると、
・フレーム素材:アルミ(6061-T6)
・フォーク素材:アルミコラム+カーボンブレード
・重量:フレーム約1,650g+フォーク約650g=約2,300g
・BB:BSA68㎜(シマノねじ切りJIS68㎜が適合)
・ヘッド:IS41/28.6 IS41/30
・シートポスト:31.6㎜
・ブレーキリーチ:47mm~59mm(ロングリーチ)
・FD:バンドタイプ
・ワイヤー系:外装
・ダボ穴:ボトルケージ×2、泥除け用前後、リアキャリア
基本的にメジャーな規格で統一されているので、組み付けるにあたって怖いパーツは無い。ヘッドは少々知識と経験不足なので怪しいが、先ほど紹介したサイトで使われていたBrand-Xのものを買っておいた。
唯一の注意点はブレーキ。ブレーキリーチが通常よりもロングリーチでないといけないらしいが、今使っているものもギリギリ対応範囲に入っている。使えるか怪しいけど、ここは賭けで付けてみて、ダメなら追加で買おうと思う。
個人的にうれしいのがジオメトリで、54サイズが僕がメインで乗っているSpecializedのRoubaixにポジションが近いのである。泥除け装着のためか、シートステーが異様に長いのがかなり残念だけど、ポジションを出すのに頭を使わなくていいのはとても嬉しい。
4.開封レビュー
満員電車の苦痛に耐える日々を過ごし、やっとフレームセットが届いた。関税で少々止められていたみたいで時間がかかったが、追跡番号のおかげで安心して待っていることが出来た。
早速箱を開けてみる。この瞬間って、やっぱりワクワクするよね。
梱包はちゃんとしていて、特に傷がついている様子もない。関税で一度開封されているので、開封跡はあるものの問題なし。
梱包材をとる。塗装も綺麗にできていて、見た目は悪くない仕上げだと思う。因みにこの塗装、めちゃくちゃ強くて分厚いらしく、耐久性にも期待できる。重量なんてどうでもいいしね。
基本全体がマットブラック塗装。トップチューブ上とダウンチューブ、フォーク横にBrand-XやRD-01のロゴが。とはいえマットグレーなので目立たない。遠目に見たら普通の真っ黒フレームだ。
溶接はお決まりの仕上がり。まあ、耐久性に問題なければそれでOK。
BBの仕上がり。加工の必要がないというレビューの通りな予感。綺麗に仕上がっている。
ヘッド周りも同様。
測定工具がないから精密ではないけど、ホイールをはめた感じだとエンドもそこそこの精度。
少なくとも、明らかに幅が狂っていたTOTEMのルック車よりは数段上だ。
予備情報の通り、付属品はハンガーのみ。ヘッドパーツやBB下のケーブルガイドもないので、それらも別途購入する必要がある。
一応ISO4210のマークが。あると少しは安心する。
カーボンフォークと言いつつ、コラムはアルミ。重量的にも全然軽くはないけど、扱いに安心感があるから逆にうれしい。というか、そもそも全部アルミでいいのに。
全体を見た感じ、特に悪いと思うところはなかった。本当に14000円以下で買えるフレームなのだろうか??
5.今後の予定
実はこのフレームを買ったのには理由があって、いろいろ試したいことがあったのだ。
まずはマッキーアート。カスタムペイントはやってみたいとずっと思っていたけれど、塗装の世界も調べるほどに奥深いし技術も設備も必要だ。正直そこまで投資できるほど優先順位は高くない。
そこで見つけたのがマッキーアートで、油性マジックで模様を描いていくだけの簡単ペイント。もちろん耐久性もないけど、むしろ落ちたらまたいろいろ試せていい気もする。特別アートの心得があるわけではないが、オリジナリティは大事。
ペイントをしたらいよいよ組んでいく。組むパーツ構成は、以前街乗りで使っていたルック車の流用がメインだ。変速系だけは使い古しの3500系SORAが家に余っていたのでそれを使うことに。街乗りには十分すぎるスペックだろう。
バラしたり組み替えたりはしてきたけど、まっさらな状態からバイクを組むのは初めて。これからが楽しみだ!!
Wiggleの商品ページはこちら⇒Brand-X RD-01
*2020年4月現在、Wiggleは取り扱い停止のためChainReactionCycles(CRC)で購入できる⇒CRCはこちら
Brand-X RD-01に関する記事一覧はこちら⇒RD-01記事まとめ
つづく