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Birdy Airを購入!折りたたみ自転車探しの記録・インプレ

自転車趣味にのめり込んで早8年、ロードバイク6台・グラベルロード1台(+レンタル4台)・MTB1台を所有してきた。そんな僕が、趣向を変えてこの秋購入したのが折りたたみ自転車の『Birdy Air(バーディー エアー)』。

今回は、興味がなかった折りたたみ自転車をなぜ買ったのか?どうしてBirdyを選んだのか?買ってみて実際どうか?という話を、あれこれまとめていきたい。

<目次>
1.Birdy Air(2022モデル)を購入!
2.折りたたみ自転車が欲しくなった
3.欲しいスペックと候補だった自転車
4.Birdy Airにした理由
5.軽くインプレ

1.Birdy Air(2022モデル)を購入!

タイトルの通りだけど、僕が最初の折りたたみ自転車に選んだのはBirdy(バーディー)のAir(エアー)というモデル。

厳密にはコンポがマイクロシフトの限定版で、カラーリングが印象的なツートンカラーのバージョンだ。僕はこのカラーリングもとても気に入っていて、個人的には現行品より好み。

Birdyって?Airってどんなモデル?
<スペック>
・フレーム:New Birdy Monocoque
・メインコンポ:microshift 9s
・ホイールサイズ:18インチ
・車重:9.87kg(ペダルレス/Shimano Ver.)
・折りたたみサイズ:60cm(H) x 34cm(W) x 72cm(L)
・公式サイト

Birdyは折りたたみ自転車界の一大ブランドで、フレームを折らずに前後のサスペンションを分割することでコンパクトにたたむ構造が特徴的。昔は商標の関係で「R&M(リーズアンドミューラー)」というブランド名と「BD-1」というモデル名で販売されていたらしい。

僕が購入したのは2022モデルのBirdy Airで、2023年の現行モデルと同じフレーム(第三世代と呼ばれてる)Birdyは全モデルが2015年にアップデートされていて、パッと見は旧BD-1のモノコックと同じだけど、低重心化・高剛性化・ステアリングの安定化が図られているらしい。

現モデルのBirdy(Classicではなくモノコック)は、フレームは全て同じでパーツ構成だけを替えて6種類のモデルが展開されている。内訳は以下の通り。

・Rhloff:内装14段のRoloffハブを使ったモデル。約70万円
・R:オンロード重視の20インチ&105。約40万円
・Touring:内装3段ハブで3×8速。約35万円
・GT:ブロックタイヤでオフロード対応。約33万円
・Standard:ベーシックモデル。約29万円
・Air:オンロード用のキャリパーブレーキ。約26万円

僕が購入したBirdy Airはペダルレス9.87kgと最軽量なリムブレーキ仕様(他はすべてディスク仕様)。

折りたたみ自転車でオフロードを走る気はないし、輪行メイン=軽量性重視なので、僕はこのAirを選択した。「軽い=高い」がロードバイクの常だけど、Birdyに関しては簡素なリムブレーキを採用しており最軽量のAirが一番安い。これは嬉しい誤算だった。笑

2.折りたたみ自転車が欲しくなった

では、そもそもどうして僕が折りたたみ自転車を買うことにしたか?を書いていこう。

前提として、僕は折りたたみ自転車(もとい小径車)に興味がなく、走行性能が低い・パーツの消耗が激しい・コスパが悪いとネガティブなイメージが先行していた。

僕はバイクに「よりタフに・より速く・より効率的に」を追求してきたので、どうしても小径車や折りたたみ自転車とは無縁な生活を送ってきたのだ。

しかし、大きく次の2つの理由から、折りたたみ自転車が欲しいと思うようになった

①彼女がロードバイクを購入した

実のところ、一番最初のきっかけはコレ。彼女がロードバイクを購入し、一緒にツーリングをする機会が生まれそうになったことだ。

もちろんそれ自体は喜ばしい事なんだけど、僕と彼女のFTPは3倍以上の差がある(280W/4.1倍 vs. 85W/2.0倍)。僕がロードバイクに乗ると差がありすぎて、楽しむどころか僕が一方的に疲れてしまうのが悩みだった。

さらに、今後一緒に輪行旅をするときにも懸念があった。自分がロードバイクを背負いつつ彼女の荷物を持ち、加えて面倒をみるというのは、あまりにもしんどい。車内のバイク置き場も問題で、新幹線の2人がけ席の後ろにはロード2台は入らない…。

そんなことを考えると、僕が折りたたみ自転車に乗るのが最適解に思えてならなかった。

②輪行が面倒で出かける気力がない

ちょうど1年前に転職が決まり、今年から東京のど真ん中での生活を始めた。自宅は東京駅まで徒歩で行けるレベルなので、はじめは各所へ輪行し放題だと思っていたが…実際はそうならなかった。

理由は、都内の電車は人が多く駅構内の歩行距離が長いことと、仕事で疲れて輪行する気力が生まれないこと。都内の電車は何時でも結構人が乗っていて、時間帯を選ばないと輪行はかなり迷惑になると感じた。しかも駅構内を歩く距離が長いので、大きく持ちにくいロードバイクを背負うのも億劫だ。

そして、仕事がハードなのでわざわざそんな面倒なことをしてまで出かけたいと思わなくなってしまった。東京から気軽に行ける場所はほぼ全部走っているので、どうしても出かけるモチベーションが湧かなかったのだ。とはいえ出かけたいという気持ちはあるし…なんとか輪行のハードルを下げる手段はないものかと思案していた。

そこで思いついたのが、折りたたみ自転車という選択肢だったのだ。

3.欲しいスペックと候補だった自転車

候補だった自転車と、NGだった理由

折りたたみ自転車を買おうと本格的に考えてから、Twitterでもいろいろと意見を募集しショップにも相談.。その貴重な意見もふまえつつ、調べに調べまくった。

そして、最終的に候補として検討した自転車は以下の6台

・Dahon:K3
・KHS:F-20R
・Giant:MR4
・Renault:Speed Mach8
・Caracle-S
・Brompton

では、これらがなぜNGだったか簡単にまとめたい。

NG理由①:サイズが合わない・剛性が低い
Dahon:K3(公式より引用)

Dahon:K3は、折りたたみ自転車界では超・有名&定番の1台。7kg台と超軽量かつ、簡単に超コンパクトになり、それなりにちゃんと走り、約10万円と低価格で購入できる。実のところ、僕も購入する一歩手前まで踏み込んだ。

しかし、僕には小さすぎてポジションがあまりに合わなかった。僕は身長178cmで、恐らく日本人にしては手足が長いほう。K3の適応身長は180cmだけど、試乗するとシートポストがギリギリだしハンドルが近すぎるしで、走行性能以前に乗りにくかった。よくよく調べると、僕がポジションを出せる折りたたみ自転車は殆どないことが判明。

また、折りたたみ自転車特有の剛性の低さもマイナス要因に。もちろんスプリントをする訳じゃないからロードバイクレベルは求めていないけど、ハンドル周りがグラグラする印象があるバイクは怖くて楽しめないので、Dahon:K3やRenault:Platinum Mach8は断念した(Renault:Platinum Mach8については、カンザキさんのこの動画が参考になった。参考にしておきながら1円も支払えておらず、申し訳ありません…)。

NG理由②:バラさずたたみたい
KHS:F-20R(公式より引用)

「ロード乗り目線でもよく走る折りたたみ自転車は?」という問いには、決まって「KHS:F-20R」や「Giant:MR4(廃盤)」が挙げられた。確かにこれらは高剛性フレームにロード用コンポを搭載し、オンロードの走行性能を高めたモデルだ。

しかし、折りたたむ際に工具を用いて分解したり、ホイールを外したりする必要がある。しかも、折りたたんだサイズも一般的な折りたたみ自転車と比べると大きい。

ロードバイクの輪行に疲れた僕にとって、工具を出したりパーツがバラバラになる時点で同じく「輪行が面倒くさい」カテゴリに入ってしまったし、せめて3辺の和が150cmくらいに収まってくれないとわざわざ買う意味が見いだせなかった。

NG理由③:情報量・価格・信頼性のバランス
Caracle-S(公式より引用)

諸々の問題をクリアしているもので、最後の最後で購入に至らなかったのがCaracle-S。Caracleは日本の折りたたみ自転車メーカーで、このバイクは縦長に折りたためる機構が最大の魅力だ。横幅は20インチのホイールサイズで、スーツケースにすっぽり入る形状になる。車重は9kg台、鈴鹿耐久レースで入賞経験ありと高剛性も謡っているなど、非常に気になる1台だった。

しかし、Caracleは情報量が少なく、また直近で大規模なリコールも発生していたので、購入がためらわれた。生活環境的にも遊び方的にも、1つのショップに通い続ける可能性は低いから、大抵は自分で何とか出来るという状態が理想。その観点から、Caracleは不安材料が多かった。

折りたたみ自転車の王様Bromptonはもちろん検討したものの、ちょっと価格が高すぎる(新品30万円弱、中古でも20万円越え)ので手が出なかった(候補に書いていないけど、BikeFridayも同様)。しかも、ちょっと車重が重すぎるので、輪行時の扱いにも懸念アリ。総合的に考えて、なかなか「これだ!」とは思えなかったのだ。

4.Birdy Airにした理由

では続いて、Birdy Airにした理由を簡単に。先ほどのNG理由を踏まえて、なぜBirdyなのかを書いていきたい。

なお、詳しい理由は別記事で紹介予定なのでお楽しみに。

①高身長でもポジションが出せる
②重量9kg台
③バラさず小さくたためる
④剛性が高い
⑤18"/20"・リム/ディスクに即交換可能
⑥ロードコンポ流用可(BBもホローテック!)
★カッコいい!!!
①~④を満たすバイクはBirdy Airくらい

先ほどNG理由に書いた通り、僕の希望を満たすバイクはそもそも殆ど存在しなかった。かろうじて残ったのが、Birdy Air。

ここで1つ補足しておきたいのは、新型Birdyならどれでも良かったわけではなく、僕には「Birdy Air」か「Birdy R」である必要があったこと。実はBirdyはフレームは同一だけど、付属するステムの角度が異なり、オンロード向けのAirとRだけリーチが長い19度のステムが採用されている(他のモデルは10度)。

要するにAirやRの方がハンドルが前方にオフセットされており、その分リーチが長い(=前傾姿勢をとりやすい)設計になっているのだ。前述の通り折りたたみ自転車のリーチに悩んでいた僕にとって、この仕様は非常にありがたく、Airシリーズに決めた大きな理由の1つとなった。

悩みに悩んで、最後は見た目で即決

ここまで、ああだこうだと蘊蓄を垂れてきたけれど(そしてこの5倍くらいは理由があるけれど)、結局最後の決め手になったのは見た目だった。いやだって…この見た目、カッコよくないですか?笑

見た目に関しては100%主観なので異論はあると思うけど、僕はこのBirdy Airの見た目がめちゃくちゃ好きだ。ごちゃごちゃしているけど意味があるフロントフォークとか、横から溶接跡が見えないモノコックフレームとか、安定感と軽快さの絶妙なバランスとか…。

そして、ブラック&シルバーの2トーンカラーもめちゃくちゃ好み。カラーリングについては、個人的に現行モデルよりも限定版の2022年microshift Ver.が一番好きで、そのモデルが買える機会に恵まれたことが最終的に財布の紐が緩んだ決定打となった。

5.軽くインプレ

まだ購入して1か月くらいだけど、軽く購入時のインプレをしておきたい(こちらも追って別記事化予定)。

剛性が高く乗り心地がよい

ガチガチのロードバイクと比べると歯が立たないけれど、折りたたみ自転車のなかでは剛性が高い方で、特に踏んだ時の感触についてはそれなりにちゃんと走る。上り坂に差し掛かってグッと踏み込んだり、信号ダッシュで加速したい時は気持ちよい

前後のサスペンションは高ケイデンスで車体が跳ねる感覚があるものの、そのおかげで18インチの小径車でも乗り心地は結構よい。サスペンションの固さはエラストマーの交換で変えられるようなので、おいおい変えていきたいところ。

ロードバイク乗りの目線だとまだ剛性面でネガはあるけれど、折りたたみ自転車としては剛性は高い水準じゃないかなと思っている。

折りたたみ性能も必要十分

輪行用に折りたたみ自転車を購入しているので、もちろん折りたたみ性能は欠かせない。こちらも軽く使ってみた感じ、十分満足できるかなと思う。

折りたたみ作業はとても簡単で、練習せずとも20秒くらいあれば終わるレベル。そして輪行袋に詰めるところまで考えても、1分で完了できるほど簡単だ。もちろん工具の類は必要ない。

気になる点といえば、チェーンガードが無いとチェーン落ちすることと、若干横長になって床面積をとること。電車と船で輪行した第一印象では全然問題ない範囲だけど、注文の余地はあるなと思っている。

まとめ

以上、ロードバイクやグラベルロードばかり乗ってきた僕が折りたたみ自転車を購入した背景や、Birdy Airに決めた経緯をまとめてみた

一般的な?折りたたみ自転車購入の導線とはちょっと違うかも知れないけど、ある程度ロードバイクに乗ってきた人が折りたたみ自転車を選ぶとき、何か参考にしていただけるものがあれば嬉しく思う。このブログが、折りたたみ自転車を検討している人の参考になれば幸いだ。

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