装備レビュー

【レビュー】PORISE:サイクリング カメラストラップ

サイクリング×カメラの遊びは、相性が良いしとても楽しい。しかし、「カメラの持ち運びをどうするか?」というのが、常に付きまとう大きな問題だ。

僕は長らく「サイクリングで使いやすい、カメラストラップ」を探していたけど、遂に答えらしき製品に出会えた。この冬立ち上げられた日本の新ブランド「PORISE(ポライズ)」のサイクリングカメラストラップだ。

<目次>
1.スペック
2.各部詳細
3.使用感
3-1.3点固定で、安定感抜群
3-2.サブストラップの着脱が簡単
3-3.ウェアに引っかからず、素早く撮影できる
3-4.軽量&幅広で、長時間でも肩が楽
3-5.フィット感を素早く調整できる
4.Outer Shellのストラップと似てる...?
5.まとめ

1.スペック

では、スペックを見ていこう。

スペック

・カラー:ブラック
・重量:87g(実測)
・価格:5,940円(税込み・予定価格)
公式ページはこちら

PORISE(ポライズ)は、日本の代理店「GEEK TRADE」さんが立ち上げた自社ブランド。PORISEの第一弾が、このサイクリングカメラストラップという訳だ。GEEK TRADEさんはかなりニッチな自転車用品を取り扱っていて、このカメラストラップもニッチな存在と言えるだろう。

この製品は、現状では数少ない「サイクリング用」を謳うカメラストラップで、自転車趣味とカメラ趣味を同時に楽しみたい人がターゲットとなっている。

僕自身、ライドでは一眼レフを背負って走ることが多く、現状のストラップや市場の製品に満足できていなかった。そんな折、GEEK TRADEさんから「モニターとして使ってみませんか?」とお話を頂き、このレビューを書くに至った。

2.各部詳細

では、各部を詳しく見ていこう。

PORISEのストラップは、メインストラップにサブストラップを組み合わせた、3点固定が出来るタイプ。斜め掛けして前傾姿勢をとっても、カメラがお腹側にぐるっと回らないよう、サブストラップでも固定できる仕組みだ。

PORISEのロゴは小さく入る。

メインストラップの両端には本革が使用されており、耐荷重と質感の両立を図ったらしい。長期使用では革の劣化が気になるところだが、触った感じはしっかり作られている印象。

送って頂いたのはプロトタイプらしく、「製品版では、革部分はもっときれいに仕上がります!」とのことだった。

メインストラップはしなやかなナイロンで、滑りの良い質感。開発にあたっての拘りポイントの1つだという。

サブストラップには、FIDLOCKのマグネットバックルを採用。

外すときは片手で横にずらせばよく、着ける時はバックルを近づけるだけで、自動的にマグネットの力でカチッとはまる。着脱ともに片手で簡単に完結する仕組みだ。

サブストラップは、外側のループにベルクロで固定する仕組み。好みの位置のループを使用できるうえ、位置変更をしやすいベルクロでの固定を採用したそうだ。

カメラへの固定は、ナイロンベルト+バックル。耐荷重にも気を使った作りらしい。

ベルトの末端は、バックルに差し込みやすいように予め斜めにカットしてある。小さな配慮だけど、ユーザーへの気遣いが見て取れる。

サブストラップをカメラに固定するには、三脚用のネジ穴を利用する。一般的なサイズなので、多くのカメラに対応するはずだ。

ただ、僕の場合は三脚もよく使用するので、ネジ穴にはアルカスイスシューを付けている。そのため、ネジ用のパーツを取り外し、フックをストラップ用のループに引っかける形で使用している。

もちろん、三脚用の穴に固定した方がカメラが背中で暴れなくなるから良い。あくまで裏技的な使い方だけど、もし三脚用の穴が埋まっているという方は、参考にしていただければと思う。

僕の取り付け方法では、こんな感じで使用。

メインストラップ・サブストラップともに十分な長さがあった。僕には長すぎるくらいだったので、様子をみつつカットして使おうかなと思っている。

サブストラップは簡単に長さが調節できる仕組みで、使い勝手が良い。

個人的には、メインストラップにもこの機能をつけてくれれば最高だったのに…というところ。

3.使用感

続いては、使用してみてのあれこれを。使用してる様子は、簡単に動画にまとめたものをTwitterに投稿しているので、こちらもご覧いただきたい。

3-1.3点固定で、安定感抜群

ジャンプしても安心

サイクリング用のストラップとして欠かせないのは、やはり走行中の安定性。背中でカメラが暴れてしまったり、お腹側へとズレてしまったりすると、快適なサイクリングは出来ない。

PORISEのカメラストラップは、サブストラップを含めた3点固定する構造なので、安定感が高い。ダンシングはもちろん、ジャンプしたりしても全く問題なし。その固定力のほどは、動画をご覧いただければ分かるはずだ。(三脚ネジを使用すれば、カメラ底部も身体にフィットするので、本来はレンズが首側を向く事もない)。

3-2.サブストラップの着脱が簡単

走りながらサッと着脱可能

PORISEはマグネットバックルを採用しているので、サブストラップの着脱を片手で簡単に行える。

サブストラップ自体はカスタムで取り付けることも出来て、僕も今まで使っていたストラップにも使用していた。しかし、普通のバックルを使っていたため、取り付けるには両手が必要となり、いちいちストレスだった。

PORISEのマグネットバックルなら、バックルを近づけるだけで勝手に固定が完了するため、走行中でも片手でサッと扱える。撮影⇒再走行がスムーズなので、カメラを構える億劫さがかなり軽減された。

3-3.ウェアに引っかからない

ストラップに滑りのよい素材を用いているため、ウェアに引っかからず、素早い撮影が可能となっている。

通常カメラストラップは、滑らない方が肩に下げているときに安定するから良い。しかし、PORISEの場合は3点固定で安定させるため、そもそも滑り止めは必要ない。だから、逆に滑りの良い素材を使用して、撮影時のストレスを無くすことが出来るのだ。

僕が以前使っていたストラップは、片面に滑り止めのシリコンが付いているものだった。もちろん裏返して使うという選択肢もあったけれど、使っているうちに戻ったり捩じれたりして、結局引っかかってしまうことが多かった。はじめから全面が滑りの良いPORISEなら、その心配が一切ない。

3-4.軽量&幅広で、長時間でも肩が楽

PORISEのサイクリングカメラストラップは、本体が軽量で、肩に当たる部分が比較的幅広のため、長時間の使用でも楽なのが良いと思う。試しに250kmのライドでもテストし、輪行等を含めて12時間以上使いっぱなしだったけど、肩が苦しくならずに快適だった。今までは幅の狭いストラップを使っていて、若干食い込む感じがあったので、この感触は嬉しい変化。

肩への負担を減らすため、パッドを入れている様なストラップもある。しかし、あれではストラップ自体が重たいし、汗を吸ってしまって不快になるのがデメリットだ。

PORISEは薄手だし、洗っても乾くのが比較的早いから、メンテも楽かなと思う(革の部分だけが、洗濯で気になるかも知れない)。

3-5.フィット感の調整について

開発者の方がこだわったというポイントの1つが、フィット感を簡単に調整できること。

サブストラップを用いて身体にフィットさせる都合上、ウェアによって最適なストラップの位置と長さが異なる。日ごとに異なることはもちろん、ライド中にも防寒着を着れば変化するくらいだ。

そんな時、PORISEはサブストラップの位置調整が簡単なのが良いところ。細かいところだけど、開発者のこだわりが感じられた点の1つだ。

1つ注文をつけるなら、やはりメインストラップも長さ調整できるバックルがあったら最高だったなと。これは「左右どちらの肩にかけても使えるように」という設計らしく、左肩でしか使わない僕にはあまり恩恵がなかったようだ。

サブストラップに関して懸念点を挙げるなら、ベルクロはウェアに引っかかって、生地を傷めやすいということ。特に、インナーやメッシュ系のジャージは、ベルクロで簡単にほつれたり傷付いたりするので、扱いに注意が必要かも知れない。

4.Outer Shellのストラップと似てる…?

このPORISEのカメラストラップをレビューするにあたり、触れておきたいのが「Outer Shell」のカメラストラップの存在だ。ご覧いただければ分かる通り、ぱっと見でかなり似ている(上の画像で、上がOuter Shell、下がPORISE)。このOuter Shellのストラップとの関係を、PORISEの開発者であるGeek Tradeさんに問い合わせてみた

「私自身使用していましたが、使いにくい部分があり、改良を重ねました」との回答をいただき、実際にOuter Shellのストラップを比較のため僕に送って頂けた。

実際に両方のストラップを使ってみて、僕が感じた良し悪しは以下の通り。

Outer Shellは、PORISEに比べて...
・メインストラップが硬く、首に擦れて痛い
・メインストラップの長さ調節がしやすい
・サブストラップの位置調整がしにくい
・末端のつくりが弱く、MAX1.13kgまで
・118gと重く(PORISEは87g)、収納時にやや嵩張る

最終的にどちらが良いかは好みではあるけれど、僕の場合はOuter Shellは首に擦れて痛くなり、長時間の使用は厳しかった。これが致命的なので、両方を手に取りどちらかを購入するとしたら、PORISEを選ぶと思う。

ただ、Outer Shellのメインストラップの調節機能は優秀だったし、PORISEにもカスタムで追加したくなるほどだった。ナイロンベルトも滑りの良いものが使われていて、バックルの操作性が良かったのも印象的だ。

見た目や構造が似ていることに関しては、僕は根本的には気にしていない。エアロロードが各社ともほぼ同じ形な様に、またバイクパッキングのバッグも構造が各社ほぼ同じな様に、最適化させていけば製品は自ずと似てくると思っているからだ。もちろん、見た目にも個性があるのが理想だし、それを重要視する方もいらっしゃるので、評価が分かれる部分だとは思う。

そのうえで、既存品を改良し、差別化するオリジナリティがあるかが、僕が大切にしたいポイントだ。もちろん、見た目的にも差別化できているに越したことはないけれど、単なる模造品ではないと思えたからこそ、このレビューを書くに至っている。

5.まとめ

以上、僕なりにPORISEのサイクリングカメラストラップをレビューしてみた。

僕的にはかなり扱いやすく、とても気に入って使っている。現在市場にあるカメラストラップの良いところを集めたような製品で、こんなストラップが欲しかったと思ったほどだ。唯一、今後気になるのは皮部分の耐久性で、それさえクリアしてくれれば良さそうだ。

この記事が、一眼サイクリストのお役に立てば幸いだ。

おわり

商品ページはこちら

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