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バイクパッキングは輪行に不向き?実際にやってみての感想とコツ

身軽にアウトドアなツーリングを楽しめる「バイクパッキング(ラックレス)」方式の積載だが、こと輪行となると、その身軽さは残念なことに失われがちである。使用するバッグの数が多いことに加え、自転車に取り付けて運搬することを前提に作られたバッグでは、手に持って電車移動をするのはあまりにも辛いのだ。

今回は、その「バイクパッキング+輪行」の問題と、僕なりのノウハウをまとめていきたい。

<目次>
1.キャンプ装備での輪行は辛い
2.バイクパッキング輪行の問題?
2-1.輪行袋に入るか怪しい
2-2.荷物がバラバラで持ちにくい
2-3.とにかく手間が多い
3.輪行のコツ・アイディア
3-1.大きい輪行袋or横置き型にする
3-2.荷物を「連結」する
3-3.軽量ザックを活用する
3-4.輪行を想定したパッキングにする
4.結局は『U.L.』になっていく

1.キャンプ装備での輪行は辛い

いきなり「そもそも論」を持ち出してしまって申し訳ないけど、積み方がどうであれキャンプ装備での輪行はしんどい。笑

トラディショナルなパニアバッグを使用しても、軽量なバイクパッキング用のバッグを使用しても、その事実は変わらない。「自転車+キャンプ道具」を手に持って電車に乗ること自体が、荷物の重量・体積ともに大変なのである。

(↑)上がバイクパッキング系、下がパニアバッグを使用した積載

それを踏まえたうえで、この記事では「どうしたらもっと楽に輪行できるか?」「バイクパッキングのメリットを活かす旅は出来ないか?」というのを、僕なりにまとめていきたい。

 

2.バイクパッキング輪行の問題?

バイクパッキングで輪行するとき、具体的に何が問題になるのだろうか?

2-1.輪行袋に入るか怪しい

輪行袋は「自転車単体での収納」を想定して作られているので、バッグを装着した状態では袋に収まらない可能性が高い。

例えばサドルバッグは取り外さないと明らかに出っ張るし、フォーク横の積載もはみ出る可能性が高い。また、フルフレームバックはハンドルを切る際に邪魔になる可能性があるので、縦置きの場合は厄介だ。

もちろんこれは、バイクのフレームサイズやタイヤサイズによってかなり変わる。フレームとタイヤが大きいほど大変だし、グラベルロードの場合はフレアハンドルも邪魔してかなり面倒くさい。

参考までに、僕のバイクはホリゾンタル換算550mmほど(身長177㎝)で、上の画像だとサドルバッグとフォーク横は取り外さないと輪行袋に入らない。もし大型のフラットペダルを使おうものなら、そもそも空荷でも苦戦したりするほどだ。

そこに種々のバッグも加わるのだから、本当に邪魔になる。

 

2-2.荷物がバラバラで持ちにくい

サドルバッグ等々を取り外すとなると、輪行時にはそれらを持ち運ばなくてはならない。

これがまた厄介で、バイクパッキング用品は「手に持って運ぶことを想定していない」という至極当然な前提をひしひしと感じる。あの自転車に最適化された形状は、手に持つと全然しっくりこない。笑

しかも、それが何個もあったりする。

パニアバッグなら荷物を大きなまとまりに出来て、比較的ストレスが無いと僕は思う。

特に上リンクのオルトリーブのパニアは優秀で、はじめから肩紐が付いているから運搬が速くて楽ちんだ。パニアの場合はキャリアを着脱するという大きな問題があるけれど、荷物が多いならトータルで言っても楽だろうなぁと思う。

バラけるのはバッグだけでは無い。

サドルバッグやハンドルバーバッグには「ドローコード」と言われるゴム紐が備え付けられ、ウェアなどを挟んでおけたりする。これは走行中は凄く便利で僕も好きだけど、いざバッグを手に持つとこれまた都合が悪い。

逆さにすれば挟んだ荷物がゴム紐からこぼれ落ち、かといって他に収納できるスペースもない。輪行袋に入れると泥やらオイルやらで汚れるし、かといって防寒着系は暖房の効いた電車の中では暑すぎるからだ。

 

2-3.とにかく手間が多い

あれこれと不満をぶちまけたけれど、要するにとにかく「手間が多くて面倒くさい」という結論に達する。

輪行前にバッグを取り外し、移動中は荷物をなくさないように注意し、改札ではバッグをぶつけつつ、「すみません…」と肩身の狭い想いで会釈をしながらのそのそ駅構内を歩く…。

せっかくの楽しいツーリングの思い出も、これじゃ台無しになりかねない。

ちょっと誇張して書いてはいるけれど、輪行するとなると少なからずこの面倒臭さが付きまとう。

 

3.輪行のコツ・アイディア

では、少しでも楽にバイクパッキングの輪行をするために、僕なりのコツやアイディアをご紹介したい。…と言っても「多少はマシかな…」というくらいだし、僕のバイクや道具に即した方法なので、どこまで参考になるかは不明だ。

そんなレベルではあるけれど、何かヒントになれば幸いだ。

 

3-1.大きい輪行袋or横置き型にする

まずは何といっても、輪行袋自体のサイズを大きくすること。

輪行袋は大きいほど外すバッグの数を減らせるし、出し入れも楽になる。僕のようにグラベルロードやサイズの大きいバイクを使っているなら、特にお勧めしたい。

「輪行袋にサイズなんてあるの?」と言われてしまいそうだけど、例えば大手のオーストリッチでも結構違う。上の商品リンクで左が「L-100」、右が「ロード220」という製品。それぞれのサイズを比較すると以下の通り。

・L-100:1100mm×950mm×250mm
・ロード220:1070mm×830mm×200mm

L-100の方が、横が12㎝、奥行きで5㎝も大きい。

僕は以前ロード220と同じサイズの「ロード320」を使っていたけど、バッグなしのグラベルロードですら入らない。それが「L-100」なら、フォーク横に小さいバッグを積載していても入るのだ。もちろん収納作業も、楽で速くてストレスフリー。

意外と『輪行袋自体の大きさ』は盲点だけど、実はメーカーや製品ごとに結構違う。自分の使っている製品のサイズを調べて、なるべく大きいものに変更してみるのをお勧めしたい。

そして、輪行袋をいわゆる「横置き」型にするのも1つの手段だと思う。

横置き型の方がバイクが安定するからバッグをつけたままでも輪行しやすいし、空いたスペースにバッグを詰め込みやすいからだ。フルフレームバックを使用して、ハンドルを切りにくい時でも心配が要らない。

僕は縦置き型の方が好きだけど、フルフレームバックを使用して荷物が多いときの輪行では、あえて横置き型を使用することが多い。

 

3-2.荷物はとにかく「連結」する

自転車から外したバッグが複数ある場合は、とにかく連結して片手で持てるようにしておくと良い。

例えばこんな感じに、バッグのベルト部分やロールアップの開閉部を利用し、その場でひとまとまりにする。「1つの輪っかを持てば、全ての荷物を運べる状態」にすると、何かと便利である。

上の画像ではドライバッグとサドルバッグ、三脚を連結させているけど、持てる限り更に増やすことも可能。この方法なら追加の荷物は発生しないし、少しの間なら輪っかに腕を通して両手を使用することも出来る。

 

もし拘るなら、肩紐を別に用意しておいて、これらのバッグを肩に斜め掛けする方法もある。個人的にはバッグがぷらぷらするのが気に入らなくてやめたけど、常に両手が開けられるという意味では良いだろう。

ちょっと余談だけど、「バッグを外すメリット」について触れておきたい。手間だ何だと否定的な書き方をしてしまったけど、実のところ、ある程度はバッグを外した方が輪行が楽だったりもする。

というのも、フル装備のまま輪行状態にしてしまうと、バイクがあまりに重くてしんどいのだ。肩紐は食い込み、持ち上げるのも一苦労、ましてや狭い車内での取り回しは最悪になる。

僕の1つの目安に『輪行袋の中身は15㎏まで』というのがある。それを超える分に関しては、取り外して手に持った方が楽だと思う。いわば「重量の分散」だ。

 

3-3.軽量ザックを活用する

もしウェア系の細々とした荷物が多いなら、軽量ザックやベストを利用するのも良いだろう。

ライドに役立つのはもちろん、輪行で邪魔な荷物もさっと収納しておける。このザックについては、この記事で良さを語っている

バッグのドローコードに付けていたウェアを収納したり、手に持ちにくい小型のバッグを仕舞ったり…。重たい輪行袋を肩にかけるとき、ザックが肩パッドの役割も果たしてくれるから多少は楽にもなる。

 

そして、失くすと困る小物も、素早く収納できて輪行に役立つ。小物とは、例えばスルーアクスル用の六角レンチとか、輪行袋の収納ケース、外したライトやサイコンなど。

しかも、車内用の飲み物や軽食を入れるにも都合がよい。輪行を度外視しても魅力的なバイクパッキングアイテムなだけに、この手のベストはおすすめ出来る。

ちょっと視点を変えて、「輪行時にだけ使用する」なら、上のリンクのような超軽量ザックもよさそう。これはSea To Summitが手掛けるザックで、18Lの容量ながらに30g、大きめの卵ほどの大きさに収納できる優れものだ。

 

3-4.輪行を想定したパッキングにする

計画に輪行が組み込まれているなら、バッグの配置や製品選択を工夫することもできる。

例えば、

・取り外しやすいバッグを使用する
⇒オルトリーブ等のアタッチメント式バッグを活用する
・邪魔になる位置にバッグをつけない
⇒サドルバッグ、フォーク横バッグを避ける

といった具合だ。

上の画像で使用しているサドルバッグは、オルトリーブの「サドルバッグL。これはサドルレールに固定するアタッチメントで装着するため、ワンタッチでバッグの着脱が可能だ。

同じくオルトリーブからフォーク横に使用できるフォークパックも発売されており、こちらも同様にワンタッチで着脱が出来る仕様。

サドルバッグもフォーク横バッグも、輪行時に邪魔になりやすいうえ、再装着も面倒。これらのバッグならその問題を一気に解決できるので、輪行に特化したパッキングとして良いと思う。

もちろんブランドとしても世界中のサイクリストから信頼されているし、僕も重宝しているバッグの1つだ。

フルフレームバックを使用し、サドル裏には輪行袋のみ…というのも1つの手。ハンドルの内側とフレーム内部は着脱の必要がないので、ここに積めるだけ積むという作戦だ。

上の画像は輪行を含むライドの時のもので、輪行状態でもバッグの着脱は不要、重量的にも取りまわしが良い。あとは必要に応じて10L程度の小型ザックを活用し、容量の不足分を補ってやればよい。

使っているザックは「Salomon:Agile12」で、バイクパッキングから軽登山・トレイルランニングまで幅広く活躍してくれるザックだ。モデルチェンジしたらしく、最新版はこっち?

 

 

4.結局は『U.L.』になっていく

最後に、コツ云々では無いけれど、もっと根本的に大切な話を。

それは、結局は『輪行の気楽さ≒装備の削減』であるということ。どんな工夫をしても、装備を軽く・小さく・少なくすることには敵わないのだ。

あれこれ考え、試し、失敗をしてきたけど、普通に装備が「U.L.=ウルトラライト」であるほどに、輪行は楽だった。装備自体を小型軽量化するのも効果的だし、装備を極限まで吟味して削減するのが最も大切。

「輪行だから沢山装備を持っていこう」ではなく、「輪行だから装備は減らそう」という発想が、バイクパッキングでの輪行を楽にする一番の近道だと強く思う。

 

僕が使用しているキャンプギアについてはこちらの記事(⇩)にまとめているので、よろしければどうぞ。

 

おわり

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