MTB用グリップにも様々な種類があるが、中でも人気が高いらしいのが「シリコングリップ」だ。ゴムのように長期使用でべたつかず、グリップ力や耐久性にも定評がある。
今回は、MTBのグリップをWolftoothのシリコングリップ「Karv Grips」に交換してみたので、購入レビューをしてみたい。
<目次> 1.購入動機 2.商品&購入先 3.交換作業 4.使用感
1.購入動機
まずは購入動機を簡単に。実は少し前に、完成車付属のゴム製グリップが壊れてしまったので、Cinelliのグリップに交換した。
しかし、そのCinelliグリップの使用感がイマイチ…。特にグリップ力が足りない感じで、ガレた林道などのオフロードでで使うには心もとない感触だった。
(↑)Cinellのグリップ
デザイン的には気に入っていたものの、グリップは大切なパーツだ。当初のゴム製はグリップ力に不満はなかったのもの、耐久性は今一つだった。そこで、グリップ力と耐久性に定評のあるシリコン製のグリップを試してみることにした。
2.商品&購入先
購入したのは特にオフロード系で有名な「Wolftooth」の「Karv Grips」。
Wolftoothは2重構造のシリコングリップを発売していて、シリコンなのでグリップ力に優れているかつ、スポンジの様なクッション性も持ち合わせているらしい。グリップには厚みや形状の違いで7種類のラインナップがあり、色も7色用意されている。
僕が購入したのは表の上から3つ目Karvの黒。厚み6.5㎜、装着時の直径32㎜、周長108㎜のやつ。Round=円形、Cam=図のようにカットされた奴。
購入先は「Wolftooth Compornents」の本国サイトから。12,500円以上の購入で日本にも無料で送ってくれるので、一度にいろいろ購入するならおススメだ。購入価格は2,500円。Wolftooth本国サイトからの購入方法はこちら。
国内サイトでWolftooth製品が購入できるのは
・サークルズさん
・ブルーラグさん
なんかがある。
内容物はグリップとバーエンドキャップ。バーエンドキャップは傷ついたり無くしたりするけど、Wolftooth本国サイトから400円くらいで購入可能。他のバーにも使えるし、一緒に買っておいてもいいかも?
3.交換作業
さて、早速グリップの交換作業を。作業自体は交換するグリップの種類によって変わってくるので、種類が分からないという方や異なる種類を使っている方は、より詳しく書いているこちらの記事をご覧頂きたい。
今回は、ロックオン方式のグリップをスライドオン方式のシリコン製グリップに交換するので、作業の流れは
①古いグリップを外す
②エンドキャップをはめる
③消毒用アルコールをかける
④グリップをはめる
⑤乾かして完成!
という感じ。新しいWolftoothのグリップの装着方法は、箱の裏に書いてあった説明書き(↓)を参考にした。
①古いグリップを外す
まずは交換するグリップを外す。ロックオン方式のグリップは六角レンチでボルトを緩めて抜くだけ。このグリップは2.5㎜レンチ。
砂が噛んだり変形・さびなどが発生していない限り、グリップは普通に抜けるはず。グリップを抜いたら、ハンドルバーをパーツクリーナーで簡単にクリーニングしておいた。
②エンドキャップをはめる
グリップ本体をはめる前に、バーエンドキャップをはめるらしい。キャップは樹脂製、普通に押し込めば入る。
説明に「きつすぎるときは最後のリブを切って」と書いてあって、僕のハンドルバーには少しきつかったので試しに切ってみた。普通のハサミでカット可能、きつさも丁度いい感じになった。
実用上の問題はないけど、いちおうマークの上下も意識…。
③消毒用アルコールをかける
いよいよグリップ本体の装着を。スライドオン方式のグリップは滑りをよくするために、水やせっけん水、パーツクリーナーなんかを使うんだけど、シリコングリップは消毒用アルコールがいいらしい?
箱の裏の説明書きには「91%のイソプロピルアルコール(イソプロパノール:ISP)を使って」と書いてあった。残念ながら我が家にあったのはエタノールだったけど、まあ同じようなものだし良いかなと消毒用エタノールを使用。イソプロパノールの方が脱脂効果が高いらしく、滑り止めにも効果があるのかもしれない?
説明書きの通り、グリップの中とハンドルバーにアルコールをスプレー。どうせすぐ乾くので、多めにスプレーしておいた。
④グリップをはめる
後はグリップをはめ込んでいくだけ。外側からぐりぐりと押し込んでいく。
アルコールなしじゃ全く入りそうになかったけど、すんなりと押し込むことが出来た。普通の丸グリップなので上下左右は気にせず、好みの場所まで押し込む。
画像を検索したところ、だいたいは外側をバーエンドキャップの位置に合わせるか(僕はこの位置にした)、ハンドルバー本体の位置に合わせるか(もう少し内側に寄せる)の2パターンだった。どっちがいいのか分からなかったけど、僕は外側の方が良く握るし、木や石にヒットしてバーエンドキャップが吹っ飛ぶと嫌なのでと前者を選択。
⑤乾かして完成!
位置を決めたら、アルコールが乾くまで数分放置。
がっちりグリップが固定されたら完成!
走行中グリップがズレると危険なので、走る前にきちんと固定されているかは要確認。
4.使用感
交換したので、早速トレイルに走りに行ってみた。
まだ数回の使用だけど、今のところの使用感はなかなかGood。簡単に感想をまとめると、、
①グリップ感最強
まずはグリップ力が凄い。前のCinelliグリップはもちろん、完成車付属のゴムグリップよりもいい。濡れても全く滑る感じがしないので、オフロードでも安心して走れる。
②クッション性もなかなか
製品説明にもあった通り、クッション性もなかなか。MTBにはサスペンションが付いているので別にクッション性を求めてはいなかったものの、岩がゴロゴロしたガレた道を走ると、クッション性の良さもなるほどなと思った。手へのダメージが少なく、快適に走れる。
③サイズ感もちょうどいい?
商品の説明で触れた通り、Wolftoothのグリップには様々な厚みがある。とりあえず2番目に細い「Karv Grips(32㎜)」を選んだけど、これも丁度いいくらいかなと。
ここは手の大きさや好みによるから、あくまで僕との相性だけど、今のところ不満はない。もし次に試すなら、もっと薄い「Razer」か、面取りされた「Karv Cam」かな、という感じ。
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以上、簡単にWolftooth Karv Gripsのレビューと交換方法をご紹介してみた。グリップ交換についてはこちら、Wolftooth商品の購入についてはこちらの記事も、よろしければ合わせてどうぞ。
おわり