ロングライドならでは必要になる装備や、便利になる装備がいろいろある。ロングライドをより楽しむためにも、適切な装備は欠かせない。
この記事では「ロングライドの持ち物は?」「200㎞/300㎞/400㎞走るならどんな装備?」といった疑問に答えるべく、そういった装備をご紹介しつつ、距離別に僕なりの装備の考え方や例をご紹介していきたい。
なるべく詳しく『装備≒バック類&持ち物』に絞って書くので、ウェアの構成や走行のコツなど、他の観点からの「ロングライドのコツ」については、この記事でまとめているので併せてどうぞ。
*かなりの長文なので、気になる部分だけでも流し読みしていただくか、時間のあるときに読んで頂ければ幸いです。
<目次> 0.基本装備 1.装備のポイント 1-1.スペックよりも使いやすさ 1-2.荷物は背負わない 1-3.スペースに余裕をもつ 1-4.対応力と身軽さのバランス 2.200㎞編 2-1.装備例 2-2.バックの中身 3.300㎞編 3-1.装備例 3-2.バックの中身 4.400㎞以上なら… 4-1.装備例 4-4.バックの中身 4-3.複数日で走る場合
0.基本装備
まずは、サイクリングにおける超・基本的な装備から簡単に。
例えばヘルメットやパンク修理キットなどで、いわば『サイクリングには最低限これは必要だよね』というものだ。とはいえ、どれだけ距離が伸びようとこれらの装備は必須だし、重要度も高いから蔑ろにしてはいけない。一応、カッコ内に僕が使っているもののリンクを貼っておくので必要に応じてどうぞ。
<身に着けるもの>
・ヘルメット(OGK:Rezza)
・サングラス(OGK:Binato-X PH)
・グローブ
<持って行くもの>
・自転車用のカギ(クロップスのやつ)
・財布、携帯、身分証
・飲料、補給食
・携帯工具(アーレンキー等)
ここに挙げたものは一般的なサイクリングで必要とされるもので、ロングライドでも当然に必要になる装備だ。
距離や走り方・乗り手によってはこれらだけでもロングライドは可能だけど、より快適に難易度の高いライドをするためには、+αの装備があると良い。この記事では、そういった+αの装備をメインにご紹介していく。
1.装備のポイント
具体的な例を挙げる前に、僕なりの「ロングライドの装備選びのポイント」をいくつかご紹介しておきたい。
①スペックよりも使いやすさ
②荷物は背負わない
③スペースに余裕をもつ
④対応力と身軽さのバランス
1-1. スペックよりも使いやすさ
ロードバイクなんかではよく「○○を替えて100g軽量化!」とか「コンポをグレードアップして~」という話を聞くけど、ロングライドにおいてはそういう分かりやすいスペックよりも、自分基準の『使いやすさ』がものをいう。
もちろん、厳しいライドほど軽量化は大事だし、ハイエンドモデルの方が走行性能は上がるだろう。しかし、数十分~数時間をいくら速く走れたとしても、快適性が損なわれてしまえばロングライドでは逆効果になりうる。
バイクや装備そのもののスペックよりも、エンジンである自分自身の状態の良し悪しが、走りを左右することを忘れてはいけない。
1-2. 荷物は背負わない
ロングライドでは少なからず荷物を持ち運ぶことになる。その荷物は、出来る限りバイクに預けてしまった方が良い。
理由は単純に「疲れるから」で、荷物を背負い続けると肩や腰に負担をかけてしまう。僕はそれが顕著なタイプで、リュックありだと100㎞走るのも厳しい。
リュックによるダメージは人それぞれで、リュックを背負って長距離を走ってしまう人もいる。しかし、厳しいライドほど荷物を背負う人は減っていくので、やはり荷物はバイクに積載し、リュックの類は使わない方が良いはずだ。
装備が多いほど大型サドルバックが使われがちだと思うけど、僕はあまりお勧めしない。走行性能が落ちるし、ライド中に荷物を取り出しにくく、運用にもコツが要るからだ。
僕のおススメはフレームバック、トップチューブバック、ステムポーチ、ハンドルバーバック。使っているギアは後に書いてある「装備例」でご紹介しているので、そちらを参考にして頂ければと思う。
1-3. スペースに余裕をもつ
リュックの是非はともかく、何かしらバックなどで荷物を持ち運ぶことになる。その荷物を持ち運ぶスペースに余裕を持たせてくのも、装備構成のコツだったりする。
例えばバックをパンパンに詰めて出発してしまうと、ライド中に脱いだ上着や買った補給食が入らないとか、買い足した装備を持てないといった問題が発生する。旅先でお土産を買いたい方は言わずもがな。
装備をコンパクトに納めたくなる気持ちは分かるけど、コンパクトにしつつも積載スペースに余裕を持たせるのをお忘れなく。
(↑)補給の間隔が空くなら、大量の補給食を入れるスペースが必要だ。
1-4. 対応力と身軽さのバランス
ロングライドの装備は、つまるところ全て『備え』だ。パンクに備えて修理セットを持つ、寒さに備えて防寒着を持つ、もしもに備えて救急キットと持つ…etc.。
備えが多ければ多いほど対応できる状況が増えて安心感がある一方で、装備量が膨大になり行動力が落ちる。不安に駆られて何でもかんでも持って行くと、かえって疲労が増してライドを楽しめなくなったり、走行時間が伸びて危険になったりもする。
全く備えないのは良くないし、備えが多すぎてもいけない。そのバランス感が装備選びの一番大事で難しいところだと思う。
*補足
「備え」という意味では、万能の保険4点セットがある。この記事ではどちらかというと必要最低限の装備に絞って書くので、初心者の方や自信のない方は、この先にご紹介する装備に追加で
・アウトドア用のレインウエア上下
・多めの補給食&水
・輪行袋(輪行のお金も忘れずに)
・スマホ用のバッテリー
を持つと安心。この4点セットは最高の保険で、ボロボロになって輪行帰宅でも、悪天候や想定外のビバークになっても、最悪メカトラで町まで歩いても、「シェルター・食料・退路・情報」が確保される。
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ではこの先は、「どんな距離・状況で何が必要になるのか?」「おススメの製品は?」などを、距離が200㎞・300㎞・400㎞以上の3パターンに分けて、僕の例とともにご紹介していきたい。距離が伸びるごとに装備を追加していく形で書いていくので、順を追ってご覧いただけると幸いだ。
2.200㎞編
さて、まずは200㎞から。200㎞と言う距離は、初心者の方には途方もない距離に感じる(僕がそうだった)し、乗り慣れていれば「ちょっとその辺」くらいの範囲でもある。
走行時間はグロス(休憩や信号待ち等も含んだ全体の時間)で速い人が7~8時間、普通は10~14時間くらい。ブルべの制限時間は13時間半だ。朝早くスタートすれば日のあるうちに帰れる距離でもある。
先に「バイクの装備例」を、続いて「バックの中身」をご紹介。
2-1.200㎞の装備例
・装備例①(容量約2.5L+ボトル)
*使用しているギア
R250:トップチューブバック、R250:ステムポーチ、Fairweather:コーナーバック、OGK:ツール缶
・装備例②(容量約5L+ボトル)
*使用しているギア Wolftooth:ポンプバック、Blackburn:フレームバック、R250:ステムポーチ、オーストリッチ:L-100輪行袋、OGK:ツール缶、エリート:VIP
純粋に200㎞を走るだけなら装備例①を、少し余裕を持って容量UP+輪行袋を装備するなら装備例②という感じ。バックの合計容量は2~7Lくらい。
ダウンチューブの下に付いているのがOGKのツール缶で、携帯工具やスペアチューブなどが入っている。取り付け方法はこちらの記事で紹介しているエリートのVIPを使用。
2-2.200㎞のバックの中身
バックの中身は、先ほど挙げた「基本装備」に加えて、あると快適なグッズがメインになる。空いたスペースに補給食や携帯工具が入っているイメージだ。ここでご紹介したいのが①日焼け止め、②股ズレ防止クリーム、③軽い防寒グッズ、④ナビ付サイコン。
①日焼け止め、リップクリーム
まずは日焼け止め。ロングライドに限らず常に使用している方も多いかも知れないが、ここでは「疲労軽減」という観点からの必要性を。
日焼けはかなり体力を消耗してしまうし、痛みで上着を着るのすら辛くなったりもする。200㎞だと明るい時間を目いっぱい使って走るから、曇りだと思ってもかなりの日焼けになったり…。実は僕は初めての200㎞を走ったとき、悲惨な日焼けをしてしまった。皮膚が燃えるように熱く、走るどころではなくなってホテルに駆け込み、水のシャワーを浴び続けた苦い思い出がある。
ロングライドでは汗で流れることも多いから、塗り直せるように持ち運べる小型タイプがおススメ。僕が使っているのはこれ(左)。また、僕は使っていないけどリップクリームも使う方も多いのでご紹介しておく(右)。
②股ズレ防止クリーム
汗をかく時期は特に、股ズレを起こすことも多い。股ズレは酷いと皮が擦り切れてレーパンに張り付き、ペダリングのたび激痛になる。汗っかきな僕は200㎞以上になると股ズレを必ずと言っていいほど起こしてしまうので、対策が絶対に必要だ。
僕が今使っているのはこのプロテクトJ1(左)。持続時間が7時間くらいとちょっと短いけど、トイレ休憩で塗りなおせば400㎞乗っても大丈夫。これの前はAssosのシャモアクリームを使っていて、持続時間はこちらの方が長め(右)。専用のクリームの他に、ベビーパウダーなんかを使う人もいるらしい。
③軽い防寒グッズ
日のあるうちだけのライドと言っても、朝晩は冷え込むしダウンヒルは寒い。ちょっとした肌寒さを緩和してくれる装備は必要で、上に羽織れるウィンドブレーカーなどがGood(僕はモンベルのトレントフライヤージャケット)。
また、意外と役立つのがちょっとした防寒具。例えば薄手のロングフィンガーグローブや、薄手のネックウォーマー、アームカバーなど。薄手で畳むと小さくなり、風を切れて、バイクに跨りながらサッと脱ぎ着できるものがベスト。
僕が多用しているのはロングフィンガーグローブ(モンベルのトレールアクショングローブ)とネックウォーマー(Buffのメリノウールライトウェイト)。特にネックウォーマーは、河川敷に多い羽虫地獄への対策や、コロナウイルスの対策としてマスクをしたいときも活躍する。汗をかいたときの快適性が高いので、よくあるポリエステルよりも薄手のウールがおすすめ。
④ナビ付サイコン
スマホをナビ代わりにして走ることも可能だけど、バッテリー消耗が激しくなるし、ライドのペース管理のためにも専用のナビ付サイコンがあった方がいい。
僕が使っているのは乾電池駆動のガーミンeTrex30X。数万円~と高価だが、僕のロングライドを変えてくれたほど便利なので、より快適にロングライドを楽しみたい方にはぜひおススメしたい。
*サイクリングの基本装備に加えて…
・日焼け止め、リップクリーム
・股ズレ防止クリーム
・軽い防寒グッズ
・ナビ付サイコン
・常備薬(必要な方は)
3.300㎞編
距離が300㎞となるとロングライド感が増してくる。ペース次第でかなり変わるが、走行時間は12~21時間くらい、ブルべの制限時間は20時間。
このくらいの時間になると多くの場合ナイトライドも含むので、夜用の装備を追加する必要がある。また、そういったナイトライドへの備えを収納するためのストレージも追加される。
3-1.300㎞の装備例
・装備例①(容量約7L+ボトル)
*使用しているギア
R250:トップチューブバック、、R250:ステムポーチ、Fairweather:コーナーバック、Ortlieb:サドルバックL、OGK:ツール缶、エリート:VIP
・装備例②(容量約11L+ボトル2本)
*使用しているギア
R250:ステムポーチ、モンベル:フロントバック、Blackburn:トップチューブバック、Fairweather:コーナーバック、Ortlieb:サドルバックL、OGK:ツール缶、エリート:VIP
例えばこんな感じ。先ほどと同じく、装備例①は荷物少なめ、装備例②は荷物多めにしてある。バックの容量は合計で5~10Lくらいが良いだろう。
3-1.300㎞のバックの中身
300㎞となると、200㎞の時に比べて装備の量がやや増える。それは、先ほど書いた通り「ナイトライド装備が要る」というのが大きい。また、長い走行時間に備えた防寒着も必要になる。
①ナイトライド装備
・明るいライト&予備ライト
真っ暗な峠やサイクリングロードを走れるライトが必要になる。明るさの目安としては、400ルーメンくらいが最低ラインだと思う。
ただ、MAX400ルーメンのライトを買ってしまうと、バッテリーの問題で400ルーメンでのランタイムが数時間しか持たなかったり、ライトの照射角が足りなかったり、ライトの故障で走行不能になったりする。そのため、MAX800ルーメンくらいのライトをメインに使用し、予備ライトも持つのがおススメ。
僕は長らくキャットアイのVolt800がメイン、Volt400がサブの2灯体制で安定している。市街地ではVolt800のロー+Volt400の点滅、峠ではVolt800のハイorミドル+Volt400のハイを併用している。バッテリーがカートリッジ式で交換可能なのもGood。
・反射ベスト&リフレクター
ナイトライドで怖いのは、何と言っても交通事故だ。サイクリストは車から視認されづらいので、目立ちすぎなくらい目立った方がいい。車へのアピールには当然リアライトも有効だが、ランタイムが短いことや光る面積を大きくしにくいといった問題がある。
そこで活躍するのが反射ベストとリフレクター。ダサいと思うかも知れないけど事故に遭うよりは絶対にいいし、夜間はどうせジャージのデザインなんか見えないんだから反射ベストを着るべきだと僕は思う。
使っている反射ベストはR250のもの(レビューはこちら)。おにぎりリフレクター(↓)は類似品だが、効果が高いので反射ベストはちょっと…という方は是非。また、100均で売っている裾リフレクターも手軽でかなり目立つのでおススメ。
②余裕をもった防寒着
300㎞を15時間くらいで走ることを想定すると、おおよそ1日の最低気温~最高気温までを走る必要が出てくる。気温差は少なくとも10℃、コースや天候によっては15℃くらいは見ておいた方がいい。
具体的に何がいいか?というのは季節やウェア構成で変わってくるけど、例えば200㎞ではアームカバーがあれば十分だとしたら、300㎞ならアームカバー+ウィンドブレーカーが必要になるといった具合。
広範囲を移動すると雨に打たれる可能性も高いし、終電がなくなって輪行出来ないこともある。レインパンツや替えのインナーなども持っておくと安心だ。
ロングライドの気温別ウェア構成については、こちらの記事にまとめている(近日公開予定)のでどうぞ。
*200㎞の装備に追加して…
・明るいフロントライト(最低400ルーメン)
・追加のリアライト+反射素材
・余裕をもった防寒着
4.400㎞以上なら…
距離が400㎞以上になると、そもそも1日で走るのか?何日かに分けるのか?という話にもなる。
400㎞を単日で走る場合、走行時間は16~24時間、ブルべの制限時間は27時間。恐らく、多くの「普通の人」が1日を使って走れる距離の限界が400㎞+αだと思う。100㎞を6時間ペースだと丁度タイムアウトだし、5時間ペースでも20時間で疲労と眠気の限界が近くなる。
4-1.400㎞の装備例
・装備例①(容量約4L+ボトル1本)
*使用しているギア R250:トップチューブバック、R250:ステムポーチ、Fairweather:コーナーバック、Wolftooth:ポンプバック、オーストリッチ:L-100輪行袋、OGK:ツール缶、エリート:VIP、Wolftooth:B-RAD4
・装備例②(容量約7.5L+ボトル3本)
*使用しているギア ProfileDesign:DHバー、Wolftooth:ポンプバック、トピーク:トライドライバック、R250:ステムポーチ、Fairweather:コーナーバック、Ortlieb:サドルバックL、オーストリッチ:L-100輪行袋、OGK:ツール缶、エリート:VIP、Wolftooth:B-RAD4、自作ボトルケージマウント
400㎞以上でも必要なものは300㎞と基本的に変わらないので、装備構成もほぼ同じ。距離が長くなる分、より軽くして峠をスピーディーに走るとか、DHバーを付けて平坦を楽にするという様な、コースに特化した形が理想的だと思う。
装備例①は、400㎞走るうえで必要最低限のストレージにして、アップダウンを速く走るイメージ。夏ならボトル2本でも良さそう。
装備例②は、長い無補給区間を走るため補給食やドリンクを大量に運搬できるようにした形。北海道のような長距離の平坦路を、補給回数少なめで走り続けるのをイメージした。
4-2.400㎞のバックの中身
先ほどの300㎞と基本的には同じでいいけど、ポイントとなるのは『オーバーナイトライド(日暮れ~夜明けまで走る)』への備えだ。季節によっては12時間くらい暗い中を走らなくてはならないから、ライト類のバッテリーに余裕を持たせ、かつ防寒に気を遣う。
また、体力が限界に近づくから、体調不良などのリスクもさらに高まる。400㎞以上なら、僕は輪行袋を持って行き、予備のチューブも多めに持つ。
・追加バッテリー
ライトのバッテリーはもちろん、いざという時の命綱になるスマホの充電も切れるかも知れない。充電式のサイコンやリアライトのランタイムにも注意。モバイルバッテリーはだいたい10,000mAくらいあれば事足りるはずだが、一度に充電できる数は限られることと、ケーブルも必要な種類と本数を持つことをお忘れなく。
・輪行袋orビバーク装備
1日400㎞はそれなりにキツイので、力尽きたときの為に輪行セットはあった方が良いと思う。初の400㎞に挑戦するなら尚更だ。
ただし、オーバーナイトライドで一番つらい深夜~明け方は電車が走っていないし店も開いていないので、始発までフラフラな自分が屋外で耐えられる装備が要る。輪行袋を被ってもいいし、エマージェンシーシートがあるとより温かく、雨風をしのげるのでおススメ。
・トラブル対応
ざっくりした書き方になってしまうが、ライド中に遭遇するかも知れないトラブルへの対応も出来るように。僕の場合は、例えばチューブを1つ余分に持っておくとか、痛み止めを用意しておくとか、レインウェアを持つとか、現金を多めに持ち歩くとか。
コースや走り方、体質などによって必要なものは変わるし、ここが『対応力と身軽さのバランス』で一番難しいところなんだけど、自分なりに丸1日走り続ける過酷さを想像して、必要と思うものを用意することを忘れずに。
*300㎞の装備に追加して…
・追加バッテリー
・輪行袋orビバーク装備
・トラブル対応
4-3.複数日で走るなら…
もし複数日に分けて走るなら、宿泊道具が必要になる。
ホテルやネットカフェを利用するなら、バックなどは先ほどご紹介したものと同様のまま、替えのジャージ・インナーを持てばよい。ホテルならジャージを洗濯することもできるから、それすら要らないこともある。
ネットカフェ利用のノウハウについては、こちらの記事に書いているのでよろしければどうぞ。
それに対し、キャンプツーリングをすると荷物は全く異なる。キャンプ用品が必要になるし、宿泊を完結させるために快適グッズの類も欠かせない。詳細はリンク先からご覧いただくとして、夏のロングライドVer.と冬のロングライドVer.をご紹介。
・装備例①(容量約15L+ボトル1本)
2,400㎞を約8日間で走ったときの装備はこちら。ブルべのAH2,400のコースをトレースしていて、制限時間が207時間、僕は194時間なので、この装備でも超ロングライド・ロングブルべを完走可能だといえるだろう。
キャンプツーリングとなると「純粋なロングライド」とはちょっと趣旨が異なるけど、宿泊を伴うライドでは必要に応じてこういったバイクパッキングの装備も組み合わせると、走行性能を維持しつつロングライドが楽しめるようになる。
・装備例②(容量30L+α、冬季北海道用)
変わり種としては、こんなのもあったり。冬の北海道をキャンプツーリングするための装備だが、雪道を1,000㎞/一週間で走ったときのもの。例えば夏に1日200㎞くらいのペースでキャンプツーリングを楽しむとか、氷点下の厳しいロングライドにも、こんな構成はいいと思う。詳しくはこちらの記事へ。
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以上、僕なりのロングライドの装備について書いてみた。ロングライドのスタイルは千差万別であり、正解は自分で決めるものなので、あくまで僕個人の一例として捉えて頂ければと思う。
疲れない走り方のコツや計画方法、ウェア等、他の観点からの「ロングライドのコツ」については、この記事でまとめているので併せてどうぞ。
この記事が、皆様のロングライドがより楽しくなる助けになれば幸いだ。
おわり