数年前から始まる世界的なグラベルブームの波は、日本にも及んでいる。
グラベルに興味が出たロード乗りは「グラベルロードって買う必要ある?」「手持ちのロードバイクでなんとか出来ない?」と一度は思うのでは。
まさに僕はそんな人間で、手持ちのロードバイクでいろいろなグラベルに突っ込んできた。その経験を踏まえて「ロードバイクのグラベルロード化は可能か?」というのをあれこれ書いていきたい。
<目次> 0.はじめに 1.グラベル化への道 2.カスタムの実際 3.早速グラベルへ! 4.グラベル化の限界 5.まとめ
0. はじめに
はじめに断っておきたいのだが、残念なことに僕はグラベルロードを持っおらず、所有しているのはロードバイクとMTBのみ。だから、この記事で書いていくのは「既存のグラベルロードとの比較」ではなく「ロードバイクをグラベルで楽しめるようにするのは事実上可能か?」という点になる。
また、メーカーの想定外の使用になる可能性が高く状況次第では危険。あくまで僕のバイク・環境で試した結果にすぎず、いかなる結果にも保証できないことをお忘れなく…。
1.グラベル化への道
では、早速本題に。
まずはグラベルを楽しむためのカスタムを、グラベルロードを参考に考える。ロードバイクとグラベルロードとの違いは、大別すると①タイヤ、②ギア比、③ジオメトリ、④ブレーキ、⑤フレーム保護、あたりだと思う。
カスタムの可能性を挙げていくと、
①タイヤ
違い:ロード25c前後、グラベル35~50c
対応:クリアランス限界まで太いものを履かせる。このとき、リムの対応タイヤ幅と(リムブレーキの場合)ブレーキクリアランスにも注意。リムの対応タイヤ幅については、おおよその目安はこのサイトにまとまっている。ただし、メーカーや製品ごとに推奨タイヤ幅にかなりの差があるのでモデルごとに調べる必要がある。
また、タイヤはいかに空気圧を下げられるかが超重要になる。クリンチャーはリム打ちパンクをしてしまうから空気圧を下げにくいが、チューブレスなら問題なく空気圧を下げられるので、細いタイヤを使うならチューブレスを導入したいところ。最近のオフロードタイヤのラインナップにクリンチャーは少ない。
*リムブレーキのクリアランスについては、現行&一世代前のシマノ11速(9000、6800、5800、9100、R8000、R7000)は28cまで。実際にBR-5800Fで試したが32cは無理だった。30c以上を履かせたいならロングリーチのブレーキに替える必要がある。
*純ロード用タイヤ(シュワルベONE)でグラベルを走っていたら、見事にサイドカットしてしまった。グラベルに行くならそれなりにサイドが強いタイヤの方がおススメ。
荒業:邪道なやり方として、フォークをディスク仕様に変更してフロントのみディスクブレーキにするとか、ホイールを700cから650bに変更してタイヤクリアランスを稼ぐなんて方法もある。ただ相当お金も手間もかかるし完成度は不明なので、普通に新車を買った方が早いと思うけど…。
②ギア比
違い:ロードバイク1.2~、グラベル0.8~(ローギア)
グラベルの方がロードバイクよりも低いギア比に設定されていることが多く、インナーローの時のギア比が問題になる。オフロードの登りは平気で斜度20%越えが出てくるし、トラクション管理も要るのでギア比は低い方が無難。
対応:お金をかけない方法は、シマノR8000系の11-34Tスプロケとロード用GSのRDを導入する方法。フロントがコンパクトの50-34Tなら、ギア比1.0を実現できる。よく見るフロントシングルについては、ロード用コンポでは逆にギアレシオを狭めてしまうので無理にやる必要はないと思う。
荒業:シマノ新作のグラベルコンポ「GRX」やスラムに替えてしまえば簡単に解決する。が、それにはやはりお金がかなりかかるので、最適解かは疑問が残るところ…。
シマノに関して言うと、STIでMTB用RDを直接は使えないが、ウルフトゥースのタンパンやロードリンクを使えば使用可能。コンポミックスについては、MTBのドロハン化をしたときに書いた記事にも含まれているので気になる方はこちらも参考に。
③ジオメトリ
違い:グラベルの方がヘッドが寝てBBハイトが低く、スタックが高くフレアハンドルを導入している。
対応:フレームのジオメトリは変えられないので、基本的にどうしようもない。各社を比較するとエンデュランスロードに近いジオメトリのものもあるし、自分の走りに合うかはやってみなきゃ分からないのでそこまで神経質にならなくてもいいんじゃないかな?とも思ったり。
スタックやハンドルについてはステムで調整したり、DixnaやSimworksあたりで出ているフレアハンドルに交換したりで解決できる。(2020/04/26:追記 フレアハンドルは最近選択肢が増えてきた。こちらの記事に、ネットで購入可能なモデルをまとめているので、よろしければどうぞ)
④ブレーキ
違い:グラベルは100%ディスク
対応:ディスクロードなら問題なし。しかしリムーキのロードバイクをディスクブレーキ化するのは非常に困難。
荒業:フロントはフォークをディスク仕様に変更、リアはチェーンステーやシートステーにディスク台座取り付け、ホイールをディスクブレーキモデルに変更…という手順を踏めば一応可能。これも相当お金と手間がかかるので、バイクを買いなおした方がいいんじゃないかと思う。
⑤フレーム保護
違い:グラベルロードにはフレームを保護するプレートがあったりする。
全てのグラベルロードに搭載されている訳ではないが、飛び石対策としてダウンチューブ下にプレートがあったり、チェーンステーにチェーンガードが取り付けられている。
対応:既製品のガードを購入したり、廃タイヤや廃チューブを括り付けて代用もできる。
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と、だいたいこんな感じだろう。
規格的にリムブレーキのレーシングモデルをベースにすると物凄く大変…というか新しくグラベルロードを買った方がいいのは間違いないと思う。一方で、グラベルロードに近いエンデュランスロードをベースにするなら、やりようはある。最近のモデルは特にディスク仕様&広いタイヤクリアランスが多いので結構イケちゃうかも知れない。(2020年モデルのドマーネやルーベなら、よりグラベルロードに近くクリアランスも広いので普通にイケそう。ショップの店員さんが同じようなことをしている例もある)
僕のバイクは後者に近く、ロードバイクでもカスタムしやすい方だった。
2.カスタムの実際
続いては実際に、僕のバイクでどんなことを試してみたかをご紹介したい。
題材にするバイクは、スペシャライズドのルーべSL4ディスク。確か2016年モデルで、まだリムブレーキが主流だったころのエンデュランスロードだ。ジオメトリについてはヘッドがかなり寝てBBが低いので、今時のグラベルロードに近いと思う。フレーム・フォークはカーボン、ホイールはアルミ、コンポは11sの油圧。
①タイヤ
クリアランスは超ギリギリで32cまで履けた。使ったタイヤはシクロクロス用のパナレーサー:CG-CX。(サイドスキンがよかったので、Fairweatherのコラボ品を買った)
注意が必要なのは、タイヤ幅はメーカーやモデル・リムの組み合わせによって「○○c」の表示通りにはならない点。一応シクロクロスは競技規則でタイヤ幅が制限されるから、表記と大幅にズレる例はあまり見ないが、それでも実際にはめてみないことには分からない。
こればっかりは完全に現物合わせになってしまう。
ネットを見た感じで多い意見は、コンチネンタルは広めで、パナレーサーはピッタリor狭い、というもの。ノギスがないので正確ではないが、僕の体感でもそう。それもあってパナレーサーのタイヤを選び、結果ドンピシャだった。
32cのCG-CXに行きつくまで、グラベルキングの26c、28c、シュワルベ30cを履いた。タイヤも安くはないから、購入前にメジャーでフレーム内の幅を測り、ネットで装着時の画像を検索しまくり…おっかなびっくりで幅を広げていった結果だ。(笑)
タイヤの種類もいろいろあるが、ドライな林道を走るならCG-CXのようなブロックタイヤより、グラベルキングのようなスリックタイヤの方がいいと思う。僕はオフロードタイヤをそんなに履き比べていないから「走りに有利か」とかは分からないが、ブロックタイヤだと小石や泥を巻き上げてフレームに擦ってしまう(笑)
幅に関しては、数ミリでも太い方が走りやすいのは間違いないので極力幅広タイヤを選んだ方がいい。しかし、あまりにギリギリだとフレーム内側の傷が増えるので、バイク的にはいいことではなさそう。このあたりについては、記事の後半で詳しく紹介する。
②ギア比
本当はMTBコンポとミックスで使おうかと思ったが、普段はロードバイクとして使用しているバイクなので、ライドの度にRD交換をするのは面倒くさい。結局、11-34Tのスプロケと最大キャパシティーが34TのRD5800-GSを使っている。
これでインナー×ローのギア比は1.0。グラベル専用バイクとして使うならもう少しギア比を下げたいところだけど、予算の都合もあってこの組み合わせになっている。これなら一応グラベルの登りも走れて普段のライドでも支障がないし、むしろテント泊装備のヒルクライムは非常に楽だ。(笑)
フロントシングルに関しては、現状のシマノのロード用コンポを使うと35T前後のチェーンリングを使う必要がある。そうするとトップギアが悲惨なことになるので考えていない。MTB系かグラベル系のコンポを導入してリアが11-42T以上のワイドレンジになれば可能性はあるけど、むやみなワイドレンジはロングライドで脚を削るから、今のところ舗装路のロングライドをメインにするバイクにフロントシングルは使う予定がない。
③ジオメトリ
先に書いた通り、フレームのジオメトリについてはどうしようもないのでそのまま。とはいえ僕のバイクのジオメトリはグラベルロードに似ている節もあるので、レーシングモデルのロードバイクよりはグラベルに適していると思う。
フレアハンドルはDixnaのバンディーというモデルを持っているが、これも交換が面倒&オンロード走行でデメリットが大きいので普通のドロップハンドルを使用している。
ここは賛否が分かれるところで、普通のロングライドでも幅広ハンドルが使いやすいという方もいるし、僕のように使いづらいと感じる人もいる。オフロードにおいてはメリットが大きいのは確かなので、グラベル特化するからフレアハンドルは導入した方がいいと思う。
④ブレーキ
ブレーキについても、元から油圧ディスクなので特に何も変更なし。
パーツ構成を参考までに残しておくと、ディスク先駆けのモデルだったので105やアルテグラというグレードが付されていないST-RS685・BR-RS785という型番のみのパーツたち。フロントのローターは160mm、リアは140mm。
制動力については申し分ないのだが、アクスルがクイックリリースなのが非常に辛い。これも詳しくは後述するが、今のグラベルバイクがみなスルーアクスルなのが身に染みて分かる。
⑤フレーム保護
僕のRoubaixはカーボンフレームなので、飛び石対策に何かしらのフレーム保護が必要。専用の保護シートなども売られてはいるけど、僕はお金がないので廃タイヤと廃チューブ、安価なカモテープで代用している。
使い切ったタイヤをBB下~ダウンチューブの真ん中あたりまでの長さに切って巻き付けている。巻きつけるのには廃チューブと結束バンドを使っていて、今のところ特に問題は感じていない。
固定方法は何かしらのベルトでも代用できるけど、フレームヘのベルトによる傷を考えると、この方法が一番いい。
見た目的に、なんとなくカモテープも使用。これもある程度保護性能があって、グラベルの振動でチェーンが暴れてフレームが傷つくのを防ぐくらいは十分できる。ちなみにカモテープは他の部分のフレーム保護や、輪行時のディスクローター・スプロケ保護にも使えるので結構便利だったりする。
耐久性はそこまで高くはないのでちょっと注意。
3.早速グラベルへ!
カスタムをしたところで、近所のグラベルやグラベルを含むロングライドに出かけて行った。ブログの記事にしているものでは、スーパー御荷鉾林道や白神ライン、河原のグラベルなんかがある。
走っているときの詳しい様子は#オフロードのタグの記事で触れているので、良ければそちらもどうぞ。一言でいうと、割と走れるし超楽しい。(笑)
始めは不安いっぱいだったけど、突っ込んでみれば意外と走れてしまうことに驚いた。ロードバイクでオフロードに赴くなんて邪道過ぎるのではないかと思っていたけど、まぁこれはこれでアリかなという感じ。サスペンションもエアボリュームもないのでバイクはガッタガタに暴れるが、スピードをある程度セーブすれば普通に楽しみながら走れる。
僕はロードバイクしか乗ったことが無かったので、悪路を自転車で走るということだけでも非日常感が強い。それにガタガタの振動や足元から全てが森の中に包まれていく感覚…。これぞ冒険!という興奮が僕を支配する。
締まった砂利道であれば余裕をもって走れるし、トラクションに気を遣ったり、ペダリングを意識したりで走りが変わるのを実感できるのも凄く面白い。
こんなグラベルロードもどきでも、初心者の僕には超楽しい!!
こんな舗装路にはない景色も楽しめたり。。
ロードバイクベースでもかなり楽しい。
…しかし、路面状況が悪くなっていくと全然ダメで、乗車が困難かつ危険と感じた。
他にもロードバイクがベースの自転車でグラベルを走るとなると、いろいろ気になったところも…。
4.グラベル化の限界
オフロードを楽しみつつも、浮かび上がったロードバイク改造の限界。気になったところをまとめると、
①タイヤ幅
一番のネックと感じるのがタイヤで、太いタイヤを履けないことにより楽しめる道がかなり限られる。
シビアなのが路面を構成する石(岩)の大きさ。路面の振動やショックを吸収するのはタイヤだから、エアボリュームがどれだけあるかで走れる路面の荒れ具合が決まってしまう。
グラベルといえるような、目の細かい石で構成された道は十分楽しめる。上の写真のような土も多い路面なら、32cくらいのタイヤでも普通に走ることができたし楽しかった。
一方で、路面にこぶし大の石がゴロゴロしているような場所では、もはや楽しむどころではない。タイヤが石の間に嵌まったり滑ったりするし、スピードがついてしまうと物凄い衝撃で自分もバイクも耐えられなくなる。空気圧を落とした方が走りやすくはなるが、(クリンチャーだと)すぐにリム打ちパンクをしてしまう。
要するに『走る道を選べばいい』という話なのだが、これが厄介な問題だ。
かなり根本的な話にもなってしまうのだが、そもそも日本の山岳地帯に「グラベルロード」で楽しく走れる道が非常に少ないという現実がある。詳しくはHAOさんのブログ記事が参考になるが、目の粗い砕石でガレている道や舗装路の非じゃない激坂が多く、グラベルロードが想定するよりハードな道が待ち受けていることが多い。
こんな写真みたいな超気持ち良いグラベルなんて殆どなくて、あってせいぜい数百m…。なんなら、このくらいならロード用タイヤでも走れる。
「ロングライドの延長で荒れた道も楽しむ」くらいなら十分楽しめるのは間違いないけど、「林道・山岳地帯を思い切り駆け抜けたい」というのには明らかにスペック不足だ。
どんな路面かは実際に行ってみないと分からないので、グラベル化したロードバイクでも楽しめる「ちょうどいい道に出会えるか」が要になる。
②フレームへの信頼感
当然ながら、ロードバイクのフレームは舗装路を走るために作られているものであり、オフロードの衝撃を想定して設計されてはいない。だからガタガタの道でフレームに大きな衝撃が加わることや、飛び石がフレームやホイールにガンガン当たることはバイクにとって想定外だ。
あくまで保証も出来ない個人的な意見だけど、ロードバイクでも石畳の上を高速で走るパリルーベなんてレースがあるくらいだから、多少の悪路を走ったくらいで壊れるものではないとは思っている。ただそこは製品によって設計思想がまちまちだがら、一概に言えるものではないだろう。
いずれにせよ、少なからず危険は孕む。
そしてこれは乗り手の精神衛生上の問題にもなる。バイクに不安を感じ続けていたら楽しめないので、実際に危険かはさておき、乗り手がどれだけバイクを信頼できるかが凄く大事になる。
また、バイクに傷が入ってしまうことも受け入れなければ楽しめない。対策をしても防ぎきれない箇所も多いから、飛び石の多い場所を走った後は軽い塗装剥げができてしまう。僕のバイクは真っ黒なので目立っていないが、結構傷だらけになっている。
傷の入りやすい場所は、ダウンチューブ裏、チェーンステー、リム。それにタイヤがギリギリだと、巻き上げた泥や砂でフォーク内側とチェーンステー内側がボロボロになる。タイヤを広げた方が走りやすいのは間違いないけど、クリアランスもある程度確保しないとバイクがボロボロになってしまうらしい。
③ブレーキ性能
この記事では紹介していないが、実はリムブレーキの街乗りロードにも28cを履かせて林道や河原のグラベルを走ったりしている。そこで見えてきたのは、リムブレーキの制動力と細く高圧なタイヤの組み合わせだと、林道の急なダウンヒルで止まれないということ。
ブレーキはフロントは5800系105、リアはテクトロの312だが、ブレーキの利き加減の調整が非常に難しい。
タイヤが28cでクリンチャーだと頑張っても4気圧くらいまでしか下げられない。よってグリップが稼げず、すぐにホイールロックしてタイヤが滑ってしまう。その微妙な具合を調整しなきゃいけないんだけど、リムブレーキの制動力・コントロール性だとガタガタの振動のなかでちょうどいいブレーキングをするのは凄く難しい。
これまで題材にしていきたルーベは、元から油圧ディスクなのでその点はコントロールが効く。が、ホイールの固定方式がクイックリリースなのがウィークポイントになっている。特にフロントの固定力と剛性が弱く、ガレた路面だと不安感が大きい。フォークが柔らかいことも影響しているかもしれない。
最近のディスクロードは殆どがスルーアクスルを採用しているので関係ないが、クイックリリース式の方は注意が必要。僕が今注目しているのはDT SwissのRWSとナカガワエンドワッシャー。かなり割高に見えてしまい手を出していないが、クイックリリースのロードバイクでエンド剛性と固定力を高めるにはこの辺りが良さそうなのは間違いない…。
・2019.09追記:記事公開の現在、Wiggle でRWSが2000円台で売られている。いつまで割引があるか分からないのでとりあえずポチってみた。Wiggleへはこちらから
・2019.10追記:上記DT SWISSのRWSを購入し、あれこれ使ってみたのでレビュー記事を書きました。QRのディスクロードにはアリだと思う。レビュー記事はこちらから。
5.まとめ
で、「結局ロードバイクでグラベルを楽しめるの?」という疑問に答えるなら
『無理があるけど楽しい』
となる。それはオフロードを走ること自体がめちゃくちゃ楽しい&ロードバイクでも道を選べばオフロードを走れる、から。
そもそもオフロードが好きかは人によるけど、ライドに非日常を求めているとか、森の中が好きとか、スピード感を味わうとゾクゾクするとか、バイクコントロールに喜びを覚えるというような人は、ほぼ間違いなく楽しいと思う。
「グラベル気になるけどいきなりバイクを買うのも高いしなぁ」「ちょっと気になる道があるんだけどロードバイクでも何とかなるの?」という方は、試す価値はあるかも知れない。気になってモヤっとするくらいなら、走ってみちゃった方がいい。
ただし、本格的なオフロードバイクの方がより楽しめるのは当然で、単純な楽しさで言ったらMTBの方が上だ。バイクの不都合や不安を抱えるよりも、なにも考えずにMTBでゴリゴリに走り回った方が楽しい。お金に余裕があるなら、迷わずオフロードバイクを買うべき。
また、状況次第では危険なのも確か。これはあくまで一例にすぎないので、僕の立場としては、専用のバイクを買う方をお勧めしておく。
おわり