装備レビュー

【レビュー】『TNI:LW168』超軽量・安価なカーボンシートポスト

軽量なカーボンシートポストの相場は15,000円~だが、なんとその半額で買えてしまう製品がある。それが、今回ご紹介する『TNI(ティーエヌアイ)のLW168』だ。名前の通り公称168gでありながら、なんと定価で1万円ほど。

今回は、そんなTNIのLW168をレビューしていきたい。

<目次>
1.スペック・購入動機
2.各部詳細
3.使用感
3-1.組付けは問題なし
3-2.バイクの振りが軽い
3-3.乗り心地は悪化
3-4.「ずれる」問題は?
4.まとめ

1.スペック・購入動機

ロードバイクのカスタムとして、カーボンシートポストは人気な選択肢の1つだろう。サドル付近の軽量化は効果を実感しやすいパーツでもあり、乗り心地の変化ももたらすパーツである。

僕は長らく、乗り心地の良いシートポスト『Specialized:CG-R』を使用していた。

特殊な形状と樹脂ダンパーで振動吸収・減衰性を高めた製品だが、それと引き換えに重量は安価なアルミ製と同等。大きな不満はなかったものの、6年ほど使用してボロボロになったので、交換ついでに軽量化を考えた。

なるべく費用を抑えたかった一方で、得体の知れない中華カーボンは使う気になれず…。そこで見つけたのが、TINのLW168という訳だ。

 

スペック

・対応径:27.2mm/31.6mm
・長さ:300mm/400mm
・公称重量:168~176g(27.2mm/300mm)
・オフセット:25mm
・価格:10,120円(税込み)
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TNIは、低価格・高品質がウリのブランド。日本の輸入代理店である「TRISPORTS(トライスポーツ)」のオウンブランドで、アメリカに拠点を構えるらしい。「Total New Idea」や「Technology Needs Idea」の略なんだとか。

大手ブランドに比べて知名度は劣ると思うけれど、見栄より実利を取るライダーから、長年にわたって支持されている印象がある。

太さが27.2mmと31.6mmの2種類、長さが300mmと400mmの2種類選べる。

僕が購入したのは、27.2mmの400mm。シートポストの出しろが210mmほどで、最低でも100mmくらいバイク内に差し込む必要があるらしいので、最低310mmの長さが必要となったためだ。

購入時の重量は199g。

ここから90mmほどカットして、最終的には172gになった。この数値から考えても、公称で300mmが168gというのも頷ける。

余談だけど、TNIの公式HPは重量を実測ベースで記載している感じがあって、個人的には凄く印象が良い。海外の有名パーツブランドでも5~10%くらいサバを読んでいるものばかりだから、見習ってほしいところ。笑

ちなみに、カットに使用した道具はこの2つ。

3,000円台で揃うセットだけど、使い勝手も良かった。5分くらいで難なく終わったので、興味のある方にはおすすめ。

 

 

2.各部詳細

では、各部を写真メインでご紹介。

フルブラックでシンプルなデザイン。どんなバイクにも合わせやすいだろう。

3TやFSAなんかは赤が入っているものが多いので、ちょっと僕のバイクには使いにくかった。

TNIのロゴは両側面に艶アリで。この控えめな感じが好み。

後ろ側には目盛りがある。

矢印の部分がMAXの出しろの目安で、だいたい10mm差し込んでおけばいいみたい。

やぐらはこんな感じ。前後2本のボルトで固定するタイプだ。

軽量ながらに、剛性感もある。

シートレールをクランプするパーツと本体の間は、滑り止めのザラザラ加工がしてある。

全体的にとてもきれいで、精度も良さそうに見える。

 

3.使用感

では、続いて実際に使用しての感想を色々と。

 

3-1.組付けは問題なし

組付けはまったく問題なく完了した。インストールでも精度が良さそうな感触があっていい感じ。

ただし、カーボンシートポストなので、滑り止めは必須かなと思う。

シートクランプの場所と、やぐらの曲面は衝撃でズレやすいので、フィニッシュラインのファイバーグリップを。

数か月使用しているけど、これでシートポストがずれ落ちたりはしていない。

 

3-2.バイクの振りが軽くなった

実走で初めに思ったのは、バイクの振りが圧倒的に軽くなったこと。

シートポストはダンシングで大きく動くパーツの1つだからか、軽量化の影響を感じやすい。にしても「こんなに変わるのか」と思うくらい、ライディングが軽くなった。

元のSpecializedのCG-Rは実測267g(樹脂パーツが欠けているから、本来はもう少し重い)、カットしたTNIのLW168が172g。実に95gの軽量化を果たしている。

こんなに変わるならもっと早く使えばよかった…と思うくらい、その95gの変化は大きかった。これならブラインドテストをしても間違わずに答えられると思う。

ひょっとすると、CG-Rがサドル側に重心のある構造をしていたのも関係しているかも知れない。同じ重量のアルミシートポストよりも、更に重く感じやすいシートポストだった可能性はある。

 

3-3.乗り心地は悪化

アルミとの比較で「カーボンシートポスト=乗り心地が良い」という一般論がある。

しかし、このLW168に関しては、別に乗り心地が良いとは感じない。というかむしろ、硬いとさえ思う。

これは今までのCG-Rの乗り心地が相当良かったせいだろうけれど、手持ちのアルミとLW168を比較しても、個人的には違いが分からない。普通に振動は伝わるし、パキっとした感触がある。

とはいえ別にネガティブに感じておらず、先日に仙台→大宮の320kmを走った際も、特に違和感はなかった。

 

3-4.「ズレる」問題は?

ネットの評判では、やぐらの固定力が弱く「段差でズレる」という話がいくつかあった。

そのため、あらかじめ曲面部分(ザラザラの加工がしてある面)にファイバーグリップを塗って組付け、サドルのレールも5.5Nと強めのトルクで締めてみた。

結果、ズレるような気配はないし、問題なく使えている。

使用環境によって異なるけれど、カーボンレール等で強くクランプ出来ない場合を除いて、概ね大丈夫だろうとは思う。参考までに、僕は体重68Kgなので、平均よりはやや重い方のはずだ。

 

4.まとめ

以上、TNIの軽量カーボンシートポスト「LW168」をレビューしてみた。

1万円ほどの価格ならがに170g前後の軽量性と、かなりの破格さを見せている。気になる精度に関しても問題ない(というかむしろ良い)と思うほどだ。

カーボンシートポストで乗り心地UP!というニーズには合わないと思うけど、ロードバイクの軽量化を考えている方で、なるべく安価なものから試したいというなら、ぜひおすすめしたい製品だ。

おわり

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