ツーリング記

【真夏の600㎞】グラベルロードで行くバイクパッキング旅②~絶景の男鹿半島と寒川山~

昨日は青森から白神ラインのロングダートを走り、なんとかキャンプ場に到着した僕。

2日目に当たる今日は、秋田へ南下しつつ男鹿半島や寒川山を巡る200㎞の予定だ。いい天気……なのは嬉しいんだけど、天気予報は35℃の猛暑日。気合を入れ直し、キャンプ場を出発だ!

前回の記事はこちら

<目次>
1.美しい日本海
2.苦しい暑さ
3.寒川山ヒルクライムと男鹿半島
4.ネカフェへGO

1.美しい日本海

夏の夜明けは早い。朝4時にはもう明るく、3時半ごろから鳥が煩く鳴き始める。

温かい夜だったので、冷え込む深夜でも薄手のシュラフが全く必要なかった。というか寧ろ、明るくなるにつれジワジワと暑さを感じつつあるほどである。

今日もそれなりの距離を走らなくてはならないので、早々に朝食の準備をしてコーヒーを一杯……。

朝日に照らされ色づく水平線を眺めつつ、コーヒーをすするこの時間は至福である。僕はこの時間の為にキャンプをしているといっても過言ではないだろう。そのくらい幸せ。(笑)

荷物を片付け、テントを畳み、愛車にパッキング。この時間に「よし今日も頑張ろう」と気合が入る。

今日は日本海を南下するコース。海を右手に眺めつつ、のんびりまったり淡々と。

小さなアップダウンをこなしながら、海岸線の町々を通過。この田舎感というか、昔からの漁村という感じが落ち着く。

日光を避け、自販機でコーラを買って一休み……。

錆の広がるタバコの自販機が、なんとも海辺の町らしい。その辺に置いてある廃材から看板、ガードレール、自販機。そんな道にあふれる金属たちが、潮風でことごとく錆びていくのは海に面する町の宿命である。

磯の匂いとその独特の塩っぽさを含んだ風が、コーラの強い炭酸にちょっと混ざった。

日本海側の海岸線は荒々しく、また壮大な地形変化に富んでいる。それを見ながら走るだけでも凄く面白い。

自分がいかにちっぽけな存在で、地球のスケールが大きいのかを実感する。……と同時に、そんなちっぽけな自分が、巨大な岩々の中を爽快に駆けていく様を想像すると、何だかワクワクしてもくる。

隆起し、波にさらわれ、潮風に削られ、今に至るこの岩々。

今この瞬間にも少しずつ形を変えていくのだろう。僕が生きているうちには大して変わっていないかも知れないけど、何世代と前や後の人は、きっと少し違った景色なんだろうなぁとか。

海と空、二つの青のグラデーションに挟まれて、遠く水平線が広がる。

眼下に散らばる岩々も美しい。ああ、こんなツーリングが出来て幸せだ。

 

2.苦しい暑さ

快晴は絶景を生むが、同時に地面から大気まで熱し焦がす。

……いや、要するに、暑い。

今日は平地メインのルートだけど、それ故日光を遮るものもない。ひたすら続く日向をジリジリと焼かれながら突き進む。

今年はまだ暑い中を走ってこなかったからか、また風が殆ど吹いていないからか、その気温以上に暑く感じる。道路の温度計は33℃だけど、体感はもはやそんなものではない。

道路は車とアスファルトからの照り返しもあり、陽炎も見えてきていよいよ辛かった。

逃げるように田んぼのロングダートをあちこち走ってみるが、こちらもムワッとした濃密な稲の匂いと熱気が立ち込めていた。

あぁ、夏だ。本当に夏らしい。この匂いも好きだけど、でもやっぱり暑くて死にそうだ。(笑)

と、ここで救世主登場。

背中のハイドレーションパックにロックアイスをぶち込んだ、即席のラジエーターだ。これがもう最高に気持ちよくて、コンビニの駐車場でひとりニヤニヤしながら冷たさを堪能していた。(笑)

このラジエーターについては、詳しくは別の記事にまとめているのでどうぞ。

 

3.絶景の寒川山&男鹿半島

背中の氷が溶けないうちに、今日一番のヒルクライムー寒風山(かんぷうざん)へと向かう。

「世界三景」なんてのを謳う海辺の小高い山だけれど、果たしてその景色やいかいに……?

…………!?

え、なにこれヤバい。

標高はたったの300m程度。それでも辺り一面に広がるのは高原の様な草原で、眼下に見下ろす日本海。

なんていうか、ビーナスラインみたいな爽快さと、伊豆や三陸のような海を望むダイナミックさが融合している。控えめに言って最高すぎる。

こちらは内陸側、八郎潟を一望できる。かつては琵琶湖についで日本第二位の広さを誇った湖だ。

もはや無理な話だけど、干拓される前の八郎潟をここから眺めてみたかったとも思う。

頂上の自販機で一休みしたら、お待ちかねのダウンヒル。

海へダイブする、サイクリストなら誰しもが好きなあの道がずっと続く。言わずもがな最高に気持ちよい。

途中トレッキングコース?もあり、人気も無かったので少し入ってみた。夏場は草が多くて厳しそうだけど、涼しい時期ならこちらも面白いかも知れない。

こんな道もまた、サイクリストなら大好きなはず。(笑)

どこを切り取っても「絶景」という言葉が似合う道が、寒風山にはあった。

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さて、寒風山から降りたら今日ラストの山場である男鹿半島(おがはんとう)へ。こちらも絶景と名高い半島で、寒風山と隣接する位置関係だ。

出来れば一周したかったけれど、暑さでダラダラしていたのと自撮りに時間を消費していたので、どうも一周は厳しそう。行けるところまで行こうと計画を変更していざスタート!

迫力あるなまはげがお出迎え。

日は傾いてきたけど、相変わらず暑い。というか、日焼け止めやアームカバーを駆使しているのに地味に全身を日焼けしている感じだ。目も紫外線にやられてチカチカするし、さもドラキュラの如く太陽に当たることがストレスでならなかった。

防波堤に出来る幅1mもない日陰に横たわって休み、ネックウォーマーとサイクルキャップで極力日光を遮る。

もう日が落ちるまで日陰で昼寝でもしてやろうかと思ったけど、そうしなかったのは男鹿半島もまた絶景のオンパレードだったからだ。

海と空の青に、草木の緑、その中を綴る九十九折……。

もう僕が大好きなやつ。(2枚上の画像、右上の高台に道があるのがお分かりいただけるだろうか)

徐々に日は傾き、海岸線にも雰囲気が出てくる。ああ、なんて良い道なんだろう?

バイクパッキングでのんびり流すのも楽しいけれど、もっと軽快なロードバイクで駆け抜けるのも、きっと最高なんだろうなあと思う。

標高200mの断崖絶壁から見下ろす日本海。これまたレアな景色だろう。

寒風山といい男鹿半島といい、晴天の夏に走るにはベストな道かも知れない。これまで日本全国を走ってきたけど、その中でもトップクラスに気持ちの良い道だ。

 

4.ネカフェへGO

名残惜しい絶景を後にし、今日の寝床であるネットカフェへと向かう。

秋田はネカフェの選択肢があまりないけれど、僕の大好きな快活クラブは秋田市にはしっかり展開している。本当はフルでキャンプしたかったけど、ちょうどいい場所にランドリー付きのキャンプ場がなかったのであきらめた。流石にこの潮を吹いているウェアは洗いたい。

鬱陶しいほどに今朝から輝いていた太陽も、ようやく沈んでいった。待ちに待ったナイトライドの時間である。

ここまで疲れていたにも関わらず、自分でも驚くほどの爽快感でペースも一気に上がる。夕焼けを背に、30㎞/hちょっとで淡々と踏むのが心地よい。

そして、あっという間に今日のゴール。

夕食の後チェックインして、無料のシャワーとランドリーを存分に使った。エアコンの効いた室内でのんびりできるなんて、もう天国以外の何物でもない。

ちょっとした小技をご紹介すると、乾燥機が無い(あるいは使えないウェア)でも、洗った後にタオルで挟んで踏むとかなりの水気がとれる。このひと手間を加えてやれば、大抵のスポーツ用ウェアなら翌朝には乾いているだろう。

あれこれ作業を済ませたら、明日明後日の予定を確認。明後日には登山も含めていて、昨日の怪我もあるのでちょっと予定を変更した。さて、明日はどんな一日になるだろうか?

おわり

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About the author

S.K.

ロングライド&グラベル系自転車乗り。その他キャンプ、登山など。
・身長177㎝/体重68㎏
・北海道一周2,400㎞/8日2時間
・国道4号(536㎞)/21時間37分
・グラベルエベレスティング達成
・冬季北海道1,000㎞……...etc.

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