ツーリング記

【真夏の600㎞】グラベルロードで行くバイクパッキング旅③~田沢湖と烏帽子岳(乳頭岳)登山~

暑さに苦しみながらも、秋田の絶景名所:寒風山と牡鹿半島を走った昨日。

今日は田沢湖を巡ったのち早い時間にキャンプをし、明後日には秋田の烏帽子岳へと登山をする予定だ。相変わらず暑い一日となりそうだが、折角の好天を楽しみつくそうと走りだした。

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<目次>
1.快晴の田沢湖へ
2.のんびりキャンプ
3.烏帽子岳のご来光!
4.ツーリング終了へ

1.快晴の田沢湖へ

昨晩は洗濯も兼ねて快活クラブに宿泊していたので、朝食にお決まりの無料モーニングを頂く。

トーストとポテトという炭水化物と脂質の塊だけど、カロリー消費の激しいツーリング中はこれもまた良い。昨晩少し変更した明日の計画を確認しながら、もぐもぐと口に押し込みコーヒーで流す。

荷物を持ちチェックアウトすると、蒸し暑い熱気がむわっと僕を包み込んだ。思わずうわ……と声が漏れるが、嘆いても仕方ない。昨日は暑すぎて何度もダウンしたけれど、今日もまた同じなのだろう。

昨日と一昨日は200㎞前後を走っていたけれど、今日はその半分で済む。急ぐ必要もないので、のんびりまったり行こうじゃないか。

道中、面白いものを見つけてちょっと立ち寄ったり。

自販機がずらっと並ぶことはよくあるけど、ゲームコーナーとは何ぞや?と疑問に思った。

うん、なんだか知らない世代のゲームだぞ?

しかもラーメンの自販機とは初めて見た。

こんなところで、遊んで行ったり食べていったりする人が居るんだろうか?ちゃんと動かし続けているんだから、何か拘りがあって稼働させているんだろうけど……。この空間だけ少し時代が違う気がした。

車通りの多い道を走っても暑いだけなので、行けそうなルートを見つけてはグラベルに逃げこむ。

こういう気まぐれな動きが出来るのがまた、グラベルロードでバイクパッキングする良さだろうな。この程度のダートならロードバイクでも十分走れるけど、やっぱり快適に楽しく走るならグラベルバイクが良い。

そして、今日のメインである田沢湖に到着。

あ、青い…………!!

透き通る水に、青く輝く湖面。空も遠くの山々も、世界全部が青く染まっているかのように見えた。

きっと天候等の影響が大きいのだろうけど、今までみた湖のなかで一番青く輝いていたと思う。ついつい見惚れ、ペダリングもゆっくりになる。

あぁ、良い道だ。

旅の景色は一期一会。また同じ場所を走ったからといって、同じものがみられるとは限らない。

きっと今日は田沢湖が最高に綺麗な日だったんだと思うし、そんな中をのんびりとツーリング出来たのは素晴らしいことだ。

 

2.のんびりキャンプ

田沢湖をぐるっと堪能したら、キャンプ場へとヒルクライム。

標高差は600mほどと大した距離じゃないけど、例によって暑くて苦しい。

日陰を見つけては休み、氷水で首や脇を冷ましながら天を仰いだ。自分でもこんなに暑さに弱かった記憶がないし不思議なんだけど、とにかく無理をするとぶっ倒れそう。

標高を上げていくと、温泉街がいくつか見えてくる。ここらには温泉郷が点在していて、時折あの硫黄の匂いが流れてきたり。

面白かったのは、その温泉成分の影響か川底が真っ白に変色している川が流れていたこと。こんな川を見るのは初めてだったし、生態系とかどうなっているんだろうと少し気になったり。

程なくしてキャンプ場に到着!

まだ日は高いけれど、ちゃちゃっとテントを立てて一杯やる。今日もお疲れ様。

ふう、やっぱりこの時間は最高だ。

軽く飲みながら夕食の準備をし、明日の登山のパッキングも少し。今日は全然疲れてないし、天気も持ってくれそうなので一安心だ。お試しに買ってみた激安チタンスキットルもいい感じだった

日が陰り涼しくなってきたら、明日に備えて早々に寝る。

大きなトンボがテントに懐いて?くれたお陰か、煩いハエやアブといった虫が少なく静かで快適な夕方だった。話題のオニヤンマ型の虫よけ、確かに効果があるのかも知れないなぁとか思ったり。。

 

3.烏帽子岳のご来光!

翌朝、とうか深夜に起床。

最終日である今日登るのは、烏帽子岳(乳頭岳)という標高1,477mの山。本当はお隣の秋田駒ケ岳も良いかなと思っていたんだけど、交通規制で自転車も登山口に行けないらしく、混み合うバスに乗ってゾロゾロ木道を歩く羽目になりそうだったのでやめておいた。

朝食をとったら、いざ出発。

数百m標高を上げたら、グラベルを経て登山口へ。正確にはもう登山口は過ぎているのかも知れないけれど、こうして林道歩きの時間を短縮できるのは有難い。

頃合いの場所でバイクをデポして、荷物をザックに詰め込む。

ルートは単純なピストンで約10㎞、獲得標高800~900m、コースタイム合計で5時間強。そこそこ長丁場にも見えるけれど、軽量なトレラン装備でスピードハイクをする計画だ。自転車とトレラン装備は本当に相性が良くて、組み合わせることでマルチで快適な遊びが出来る。

ヘッドライト(正確には胸ライトのPerun2)と手に持ったRN1500の明かりを頼りに、笹薮をかき分けて進む。夜中の藪は真っ暗なので、ルートを見失わないよう1000lm以上のライトが2本あると凄く便利。

蜘蛛の巣やらなにやらが多いので、手も顔もフル装備で覆いスピーディーに駆けあがる。

朝露でウェアはびしょ濡れに。スパッツを持ってくるんだったかな。

段々と草木の背丈が低くなり、視界が開けてきた。と同時に、東の空が赤く染まりだす。ふふふ、時間の読みはバッチリだったみたいだ。

そして、登頂!

日の出と同時に頂きに立てるとは、願っていた以上にジャストタイミングだった。

先ほどまでの藪とは打って変わって、360°視界が開けた解放感にしばし浸る。ああ、最高に気持ちがいい。

夜中行動から見る朝日は、どうしてこんなに美しく見えるんだろう?何回やっても、この綺麗さは変わらない気がする。

じっとしていると朝露に濡れた身体が寒いので、日の出を堪能したらちゃっちゃと下る。トレラン装備だとこの下りがまた軽快で、文字通り駆け抜けられるのが楽しい。

下りも笹薮に苦戦しつつも、無事に下山完了。全体を通して概ねコースタイムの半分程と、悪くないペースでの山登りが出来た。

 

4.ツーリング終了へ

ダウンヒルをこなしたらキャンプ場に戻り、撤収作業にかかる。あとはもう盛岡に帰るだけなので、なるべく暑くなる前に走りだしたい。

シャワーを浴び、濡れたウェアを片付け、テントを畳んでパッキング。

このスピードを1分1秒でも早くするのが僕の拘りでもあったりする。僕はツーリングもキャンプも好きだけど、撤収は面倒臭いからさっさと終わらせたい。(笑)

今日も今日とて夏空で、カンカン照りの太陽に入道雲が浮かぶ。

まだ9時なのに、路上の温度計が33℃になっているのは見なかったことにしよう。ああ、楽しい4日間だった。

そして、無事に盛岡駅にゴール。

3泊4日でだいたい600㎞、ロングダートに始まり、絶景あり、キャンプあり、登山ありの夏の楽しさを詰め込んだバイクパッキング・ツーリングだった。いろいろ試したいギアを使い、課題としていた撮影も頑張れたので、そういった意味でも満足度が高い。

(↑)ツーリングの様子を簡単な動画にもまとめたので、こちらもよろしければ。

さて、次は何をしよう?

おわり

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