装備レビュー

グラベルロードにおススメのフレアハンドル『Ritchey:Venturemax(リッチー:ベンチャーマックス)』レビュー

グラベルロードでは幅広で末広がりなハンドル「フレアハンドル」が活躍するが、いざ交換したくても、なかなか情報が少なくて探すのに困るところ。

今回は、僕がグラベルロードで気に入って使っているフレアハンドル、リッチー(Ritchey)のベンチャーマックス(Venturemax)ハンドルをご紹介したい。

<目次>
1.スペック
1-1.ショートリーチ
1-2.ショートドロップ
1-3.バックスイープ
1-4.下ハンの「うねり」
2.使用感
2-1.どこを持っても使いやすい
2-2.「うねり」がお気に入り
2-3.セッティングについて
3.まとめ

1.スペック

まずはスペックから。

スペック

・材質:6000番アルミ
・サイズ:40,42,44,46(トップC-C)
・重量:300g(サイズ42実測)
・フレア角:24°
・ドロップ:102㎜
・リーチ:76㎜
・バックスイープ:6°
・価格:実売10,000円前後?、AmazonはこちらWiggleはこちら

 

リッチーはハンドル、ステム、シートポストなどで有名なブランドで、グラベル用にラインナップされたハンドルの1つがこのベンチャーマックスだ。末広がりの「フレアハンドル」で、その角度は25°と大きめ。あくまで僕の体感でしかないけど、グラベルロードの完成車付属のハンドルは15°くらいが多く、フレアハンドルの中でも下ハンの広がりが強いモデルである。

ベンチャーマックスは、6000番アルミを使った安価な「Comp」と、7000番アルミを使った高価な「WCS」がある。だいたい2倍の価格差が開いているけど、WCSの方が軽量だ。僕が持っているのはCompだけど、重量は42㎝で300g。

あまり日本では見ないけど、インスタを見ていると結構な確率でグラベルバイクに付いているくらい有名で人気なハンドルバーじゃないかと思う。

 

では、このハンドルの形状について特徴的なポイントを4つ挙げていきたい。

 

1-1.ショートリーチ

まずは、ハンドルのリーチが短い。大体のドロップハンドルは100㎜位が多いので、76㎜はかなり短い部類になる。

リーチと言うのは、ステムの取り付け部分からSTIなどレバー取り付け位置までの距離。アップライトな姿勢のグラベルバイクにはこういうリーチが短いハンドルが合うし、ハンドリングもしやすくなる。逆にリーチが長くなるとハンドリングはもっさりとするし、前輪に体重が乗りやすくなるのでオフロードの下りは走りにくくなってしまう可能性が高い。

もちろんリーチの長さなどはバイク自体のリーチやステムとのバランスだし、乗り手との相性や好みによって決めるものではあるけれど。

 

1-2.ショートドロップ

次に、ドロップも102㎜と小さい。

ドロップと言うのは下ハンの下がり具合で、フラット部分からどれだけ下ハンが低くなっているかを表している。ドロップが小さいと上半身を起こしたまま下ハンを操作できて、逆に大きいとより深い前傾姿勢が取れる。

グラベルで使うなら、ドロップは小さいほうが使いやすいと僕は思う。

というのも、グラベルロードで幅広なフレアハンドルを用いるのは、荒れた路面でもバイクをコントロールし易くするためだ。ロードバイク等で下ハンを使う理由の「空気抵抗削減」とか「低重心化」「スプリントのパワーアップ」とは異なるので低い必要がないし、むしろハンドル位置は高めの方が操作しやすくなる。

このベンチャーマックスは、ショートドロップで使いやすいのもお気に入りのポイント。

 

 

1-3.バックスイープ

このハンドル、実はバックスイープも付いている。バックスイープというのは、ハンドルがブラケットの方へと延びる前に、やや手前にカーブしているやつのこと。

これがあるお陰で、ショートリーチでもブラケットの手前の平らな部分が広くなる。ハンドルを握りやすいし、エアロポジションで姿勢を低くしたときに手首あたりを預けるスペースが広くて楽になるのだ。

 

1-4.下ハンの「うねり」

最後に、見た目のインパクト大な下ハンのうねり。

他のハンドルではなかなか見ないけど、下ハン部分がうねった特殊な形状をしている。

手へのフィット感を上げる、所謂「エルゴ形状」というやつで、持ちやすさはもちろん、下ハンの実質的なドロップを更に小さくしていると思う。

 

 

2.使用感

さて、特徴をいろいろ詳しく書いてきたので、続いて実際に使ってみての使用感をいろいろと。

 

2-1.どこを持っても使いやすい

僕がハンドルを探すうえで1つ目の条件だったのが、フレア角が20°(出来れば25°)以上あること。

勿論好みとどんな道を走るのか次第だけど……荒れたグラベルを走るには、最低でもそのくらいは無いと厳しいと僕は思う。先ほども書いた通り幅広な程安定感が増して操作性が上がるし、それがオフロードで有利なのは近年幅広になっていくMTBハンドルバーを見れば一目瞭然だろう。

それでいて、ドロップハンドルなのだからブラケットも使いやすくしたい。となるとブラケット部分のハンドル幅はロードバイク位に狭めた方が良く、それらを両立するには強いフレア角が必要になる。

また、フレアの強いハンドルには、例えば(↓)みたいなフラット部分~ブラケットが前傾するタイプのハンドルは結構見るんだけど、これだとブラケットが握りにくくて僕の好みじゃない。

下手な画で申し訳ないけど、下の図で「左が好きじゃないので、右みたいに取り付けをしたい」ということ。

最初はハンドルの取り付け角度で調整できるのかと思っていたけど、そもそもハンドルの設計がどちらのタイプかで分かれてしまうので、自分の好みに合ったドロップ形状のハンドルを選ばなくてはならない。

で、僕の好みのセッティングが出来て、かつ25°くらいのフレアが付いたハンドルで……となると結構選択肢が狭まって、ベンチャーマックスに行き着いたというのがある。

結果、使いやすさ満点でグラベルを思いっきり楽しめている。

 

 

2-2.「うねり」がお気に入り

下ハンのうねりってどうなの?と気になる方も多いと思うけど、僕は結構好きだし、案外違和感なく馴染むことができた。

寧ろ、このうねりが手のひらにフィットして握りやすい。普通の平らな下ハンよりも握りに力を入れやすいので、特に荒れたグラベルを走るときに重宝している。

また、うねりの分手が上にくるので、実質的なドロップを小さくできている気もする。見た目以上に下ハンが近く感じるので、過度な前傾姿勢をとることなく下ハンを使う事ができ、急な下りでも安心感が高い。

一応補足として、僕はこの部分に振動吸収用に5㎜位のウレタンゴムシートを挟んでいる。手への衝撃が緩和され握り心地が良くなるし、安価に試せるのでお試しあれ。

 

3.まとめ

以上、僕が使っているお気に入りのグラベル用フレアハンドル「ベンチャーマックス」をレビューしてみた。

何故か日本でこれを使っている方を見たことが無いんだけど、僕はとても良いと思うので好みが似ている方にはぜひおすすめしたい。

国内での価格は結構変化が激しい感じがするけど、海外通販だと1万円弱くらいで安定している印象。記事執筆現在では、Wiggleで5,000円で売っていたので結構買いなんじゃ?と思っている次第だ。

Wiggleはこちら 

おわり

皆さんの反響が凄く力になります!匿名なので、ぜひポチっと評価をお願いします↓
  • いいね^^)b (27)
  • 参考になった(@_@) (14)
  • 微妙(-_-) (0)
  • もっと詳しく(・ω・) (0)