メンテナンス

完全防水のツール缶を簡単自作!ナルゲンやモンベルの広口ボトルが最強な話

ロードバイク等でよく用いられる便利アイテム「ツール缶(ツールケース)」。しかし、これらの殆ど(というか全て?)は非防水で、雨天ライドでは浸水してしまう。。

そんな中、発見したのが「広口のウォーターボトルをツール缶に改造する方法」。これなら完全防水を実現でき、コスト的にもツール缶より安いくらい。

今回は、その完全防水のツール缶の作り方をご紹介したい。

<目次>
1.ツール缶を防水にしたい!
2.モンベルの広口ボトルを使用
3.使用してみて
3-1.防水性は完璧
3-2.脱落は無し
3-3.口の大きさが唯一の欠点
4.まとめ

1.ツール缶を防水にしたい!

冒頭でも触れたことだけど、世に出回るツール缶やツールケースの殆どは非防水だ。ツール缶なら段時間の小雨程度なら防げることもあるけど、長時間走行や普通の雨に打たれるとまあ中が濡れる。

特に僕はツール缶をダウンチューブ下に取り付けているので、前輪からの水跳ねがかかって浸水しやすいと言うのもある。

浸水すると、いざツール缶の中身を使いたいときびちゃびちゃで使いにくく不快だし、工具のさびにも繋がるからすごく困る。

問題を解消すべく完全防水のツール缶を探してみたりもしたけど、どれも似たり寄ったりで期待できないものばかり……。そんなときに思いついたのが、ウォーターボトルをツール缶として使用する方法。

逆転の発想で、中に水を入れて持ち運ぶための容器なら、当然外からの水も中に入れないだろうと考えた。

 

2.モンベルの広口ボトルを改造

使用するウォーターボトルは硬くて広口のものなら何でもいいと思うけど、僕はモンベルの広口ボトルを採用した

この手のボトルは「ナルゲンボトル」が有名でスペック的にも一番良い(モンベルのは耐熱性能が~90℃と中途半端。熱湯を注ぐことが出来ないという落とし穴があるので、ボトルとして買うならナルゲンが良い)が、価格は1,000円前後とモンベルの方が安く、ツール缶として使いやすいサイズ(500mlか350ml)だとカラー展開も豊富

必要なもの

・広口ボトルモンベル:350ml
・廃チューブ(MTB用のものを使用)
・はさみ

 

使用したものは以上の3つ。チューブは別にロード用でもいいし、使用環境によっては無くても良いかも知れない。

まずは、蓋と本体を繋げているパーツを外す。別に付いたままでもいいんだけど、個人的には邪魔なので撮っておきたかった。

取り方は普通に引っ張るだけ。ただの力技でしかないけど、そんなに目一杯頑張ったわけではないので多分引っ張れば取れると思う。無理な場合は諦めるかニッパーなどでカットするのがいいかも?

そして、本体に廃チューブを切って広げたものを巻きつける。

これは滑り止めのためでもあるけど、ボトルの直径を少しでも太くするためでもある。

というのも、この手の広口ボトルが直径7mmなのに対しサイクルボトルは7.4mmと、ボトルケージが想定するサイズよりも4mm小さいからだ。4mmというと些細な差に感じるかも知れないけど、実際はめてみると結構スカスカになってしまう。

廃チューブは別のものでも代替可能だし、要は自作したツール缶をボトルケージに固定できればよいので、ボトルケージがペットボトルなど小さい直径にも対応する可変式のものなら別に必要ないだろう。

チューブを1周巻いたら、輪に切ったチューブを通して固定して完成!

ボトルケージ(BBBのデュアルケージを使用)に挿すと、若干の余裕はあるもののちゃんと固定できている。

また、ケージの大きさを変えられるケージ(トピークのモジュラーケージ)なら、サイズを広口ボトルに合わせられるのでより高い固定力を出すことができた。もしお手持ちのケージがフィットしない時は、こういうものに変えても良いかも知れない。

3.使用してみて

続いては使用感をいろいろと。

3-1.防水性は完璧

まず気になるのは防水性。導入から約1ヶ月、雨天ライドやどろどろのグラベルライド等あれこれと使ってみた。

結果、浸水は一切無し。走行振動で蓋が緩んでしまう事を懸念していたけど、グラベルをごりごり走っても全く緩む気配はなかった。

本体の構造的に完全に防水なので、中はドライに保たれ、工具が簡単にさびてしまうことは無いだろう。ライド後の洗車でも、臆せず水をバシャバシャかけて洗えるので非常に楽でよい。

 

3-2.脱落は無し

ボトルケージへの固定も、廃チューブ+BBBのデュアルケージで問題なかった。

こちらもボトルが吹っ飛ぶようなグラベルを走っても全く問題なく、ツール缶として十分使用できる。もちろんボトルケージとの相性にも大きく左右されるだろうから、お持ちのケージとの相性を確かめた上、必要と思われる措置をとって使用していただきたい。

 

3-3.口の大きさが唯一の欠点

唯一にして最大の欠点は、ツール缶に比べて口が狭く、アイテムの出し入れがしにくいこと。

通常のツール缶よりも1cm弱口の直径が小さいので、ツール缶でぎりぎりの工具などは入れられないかも知れない。特に幅の広い形態工具や、かさばりやすいチューブなんかは要注意だ。

僕の場合、ツール缶は3ヶ月に1回開けるかどうか。。。というレベルの使用頻度だから全く気になっていないけど、頻繁に出し入れしたいものを入れる方は、使いやすいもの(水に弱いけど、大きく開くツールケース等)を選んだほうが快適になるかも知れない。

 

4.まとめ

以上、広口のウォーターボトルをツール缶に改造した話をまとめてみた。非常に簡単な工作でありながら高い防水性をえることが出来、ツール缶よりも安く仕上がるという最高な方法だと僕は思う。気に入ったので、ロードもグラベルロードも、両方のツール缶をこのボトルにしている。

口の大きさには注意だけど、それさえ良ければおススメしたい方法だ。

おわり

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