ロードバイク用のヘルメットは数あれど、なかなか自分好みにフィットするモデルを探すのは難しい。価格もピンからキリまであるし、デザイン性も考えると余計に選べなくなったり……。
今回は、BBBから発売されているヘルメット『Hawk(ホーク:品番BHE-151)』をレビューしていきたい。
<目次> 0.はじめに 1.製品概要 2.フィット感について 3.使用感 4.まとめ
0.はじめに
本題に入る前に1つだけお断りを。それは、この製品は(株)ライトウェイさんよりご提供を受けているという点。
僕のブログは『いちユーザー目線で、良いこと悪いことを正直に書く』というのをモットーにしているので、この記事でも正直なレビューをしていく。ご提供を受けた品ではあるけど、記事を書くにあたって(株)ライトウェイさんにもその点を了承して頂いていることを、はじめにお断りしておきたい。
1.製品概要
では、早速本題に入ろう。まずはHawkのスペックから。
・重量:262g(Mサイズ実測)
・サイズ:M(54-58㎝)、L(58-61㎝)
・カラー:マットブラック, グロッシーレッド, マットオーベルジュ, マットオリーブグリーン, グロッシーホワイト
・価格:10,800円
・その他:JCF公認
HawkはBBBのヘルメットラインナップではミドルクラスに位置するモデル。形状もスポーツバイク用のヘルメットとしては一般的で、通勤等のサイクリングからロードバイク・グラベルライドまであらゆる用途に対応できるヘルメットになっている。
僕が使っているのは、マットブラックのMサイズ。
パッケージはこんな感じ。
付属品は説明書と注意書き。ヘルメットによってはバイザーが付属するモデルもあるけれど、Hawkは付属していないので注意。
正面から。大きなベンチレーションが印象的。デザインはシンプルで、正面からはBBBのロゴが見える程度。
他のカラーも主張が強すぎないいい感じで、個人的にはグリーンなんかもカッコいいなと思った。
真横から。艶アリのブラックになっている部分がアクセント。他のカラーの場合も、ここがアクセントで艶アリ加工になっている。
側面もシンプルなデザインで気に入っているけど、「BBB.cc」のロゴが何故か立体的なステッカー。別にだからって支障はないものの、擦れて剥がれてきそうなのが若干不安。
形状に着目すると、後頭部の上の方がスッキリしたシルエットになっている。
後ろから。こちらも大きめのベンチレーション。
真ん中のBBBのロゴ部分のシールは実は反射素材になっている。(反射の程度が一般的なシルバーの反射素材に比べて低いので、明るいところで照らしてもピンと来ない。暗がりで照らすと確かに反射してくれる)
ダイヤルは締める・緩める両方向に微調整が可能なもの。簡単にフィット感を調節出来て便利。
また、顎紐がこのパーツの間を通り半固定されているので、変にぶらぶらして邪魔にならないのも嬉しい設計。今まで使っていたOGKのRezzaは、顎紐がプラプラして邪魔だった。
顎紐は一般的なナイロンベルトと樹脂バックル。
長さ調節も幅広く対応できるので、好みのフィット感に調節できるだろう。
内側は着脱可能なパッドがついている。簡単に取り外せるので、汗をかく時期も気軽に取り外して洗うことが出来る。
Mサイズの実測重量は262g。この価格帯のヘルメットとしては普通かちょっと重めだろうか。
かなりざっくりした感覚なので申し訳ないけど、1万円くらいのロード用ヘルメットだと、210~250gくらいが多い印象(例えば、OGK:Rezza2=215g、KASK:Rapido=220g。最近はMIPSという脳震盪防止機構が入っているモデルが多く、それらは300gくらい~)。
ヘルメットの内部には、上位モデルに採用されている「スパイダーウェブ構造」が採用されているらしい。これはヘルメット内部に補強が施されているもので、落車等をした際にヘルメットの崩壊を防ぎ安全性を高めるとのこと。
2.フィット感について
続いてはフィット感について。もちろんこれは個人の頭の形状に依存するところなので難しいけど、僕なりに装着感を書いていきたい。
結論から言うと、BBBのHawkは僕の頭に合っていたらしく非常にいい感じ。もう本当に凄く気に入っている。(笑)
僕の頭周りは57㎝弱、形状は日本人的な普通か、ほんの少し幅が狭めかといったところ。今まではOGKのRezzaというヘルメットを使っていたけど(OGKは「幅広な日本人の頭に合うヘルメット」を設計するブランド)、それでも形状としての違和感は少なかった。
BBBのHawkはどうかというと、OGKと同じ感じかやや幅が狭くなった感じ。特別形が変わったわけではないものの、多少は狭くなった感じはする。
僕は特別「頭が幅広で……」という人間ではないので、むしろHawkの方がフィット感が良くて頭に合っていると思う。
同じくOGKのRezzaとの違いでいえば、OGKは頭が大きめで作られている(後継のRezza2は2サイズ展開になって対応幅が広くなったけど、それでも2サイズを合わせて57-64㎝。)ので、どうしてもフィット感がイマイチになってしまうというのもある。
BBBのHawkのMサイズは54-58㎝とジャストで使えるので、57㎝弱(男性の中ではかなり小さい方)の僕としては非常に嬉しい。調整ダイヤルも微調整が効くクリックなので好みの締め付けに出来るし、見た目にもスッキリしていていい感じだ。
重量感については、実は262gという重さは全く感じず、むしろ実測230gのRezzaよりもかなり軽く感じた。サイズ感やフィット感の問題か、あるいは重心の問題か?とにかく装着したときの軽さはHawkが軽く、測るまで「本当はHawkの方が軽いでしょw」とか思っていた。
同じくOGKのRezzaとの違いで気が付いた点は、後ろ側の顎紐がより後方から出ていること。先述の通りダイヤル部分のパーツに半固定されているので前側にプラプラ出てくることがなく、装着時にもたつかないしサングラスとも干渉が減ってストレスフリー。
他のブランドや製品を広く試したわけでないのでその点には言及できないが、少なくともBBBのHawkはこの設計になっているのが地味に嬉しいと思った。
3.使用感
Hawkを頂いてから、約1か月、1,000㎞くらいを走ってみた。日々の通学ライドから、ロードバイクでの高強度ライド、グラベルライドまで。
先ほど書いた通りフィット感が良いお陰で、ヘルメットの存在感が薄れて気持ちよく走ることが出来た。もちろん頭や首の疲労感は無し。先日のグラベルエベレスティングでも、快適に使用出来た。
不思議なのが重量感で、本来であれば30g以上重くなっているはずなのに、Hawkの方がやはり軽く感じるし乗っていて快適。ガッタガタの未舗装路を走っても、もちろんフィット感に問題なし。
Rezzaとの比較でいうと、実走をして新たに感じたのは通気性の良さ。大きなベンチレーションが開いているお陰か空気の抜けが良い。サイクルキャップを被っても違いが判るくらいで、これは夏にいいなと思う。これから気温が上がってくる季節だし、僕はかなり汗っかきなのでこれも嬉しい。
逆に、真冬はウィンドブレーク系のサイクルキャプが必須になりそうな予感。
ちょっと蛇足かも知れないけど、後頭部がスッキリしているデザインは、ヘルメットが邪魔になりにくくて便利だと感じた。
僕は街乗りではメッセンジャーバックを背負うことが多いし、そのほかのライドでも一眼レフやサコッシュなど、何かしら斜め掛けにしていたりする。斜め掛けするにあたって一度はバックの肩ひもを頭に通さなきゃいけない訳だけど、そのときに引っかかったり邪魔になったりしなくていい。また、ネックウォーマーの着脱もヘルメットを着けたままでも楽にできるようになった。
「見た目に野暮ったくなくていいや」くらいに思っていたデザインだけど、意外なところで役に立ってくれた。
4.まとめ
以上、簡単ではあるけれど、BBBのサイクルヘルメット『Hawk:BHE-151』のレビューをしてみた。
ヘルメットはシューズやウェアと同じく個人との相性があるので、合う/合わないは人それぞれなはずだ。Hawkは僕の頭に良く合っていたようで、非常に快適に使用できている。
スペックで気になっていた重量感はむしろ軽く感じてしまったし、通気性が良く快適。デザイン的にもいい感じだ。価格も1万円ほどとロード用ヘルメットとして手が出しやすい価格だし、十分おススメできる商品だと思う。
おわり