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【実録】マダニに噛まれました。失敗した対処法と病院に行った結果・感染症の有無などまとめ

登山での密かな脅威『マダニ』。草むらに潜んで人間に飛びつき、皮膚に噛みついて吸血する。死亡率が30%ともいわれる危険な感染症を媒介するため、その不快感以上に厄介な存在だ。

僕もいつかは噛まれるかもと思っていたものの、先日マダニに噛まれて少し衝撃を受けた。自分なりに処置をしたものの失敗し、結局病院に行ったので、その一連のあれこれをまとめておきたい。

*サムネにも入っているけど、この記事はマダニの画像を含みます。苦手な方はご注意を?

<目次>
1.マダニに噛まれた原因は?
2.発見後の対処
3.翌朝病院で手術
4.その後の感染症など
5.これからの予防法

1.マダニに噛まれた原因は?

僕がマダニに噛まれる原因となったのは、恐らく9月下旬に行った磐梯山登山。正直なところ登山でもマダニに噛まれるリスクが高い行動はしていないけど、これ以外はまず考えられない。

 

この時のウェアは長袖ジャケット、ロングタイツ、帽子、グローブ、ネックウォーマー。ほぼ露出のない恰好で山に入っていた。恐らく、どこかのタイミングでマダニがウェアに付着し、服にもぐったか帰宅後に家の中に潜んでいたのだと思う。

マダニに噛まれた詳しいタイミングは不明で、噛まれていることに気が付いたのは登山から2日目の夜に風呂に入っている時だった。もちろん帰宅後にも風呂には入っているけど、そのときは噛まれていなかったのか、気がつかなかっただけなのかは不明。ずっと痛みも違和感も全くなかったので、いつ噛まれたのかさっぱりだ。

噛まれた場所は右の脇の下。自分ではギリギリ見えるかどうか……という位置で、マダニを発見したのも素手で何気なく脇をさすったとき。「ん?何かできものでも出来たか?」と思ってよく見ると、そこにはマダニが居たという訳だ。

 

2.発見後の対処

「う~わ最悪……」と思いつつ、ひとまず風呂を上がって状況を確認する。目視ではよく見えないから、写真を撮ってマダニであることを確かめた。

うん、がっつり噛みついてる。そしてちゃんとマダニだ。(笑)

ひとまずネットで対処法をいろいろ検索。感染症のリスクがあることやなるべく早く取り除いた方が良いこと、牙が身体に残らない様に取らなければならないことは知っていたので、何かいい方法は無いかと探す。

 

出てきたものは、ワセリンやアルコールを塗ってマダニを弱らせて?逃げるのをまったりピンセットで取ったりする方法や、専用の道具を使って取る方法などがあった。

そのうち、自宅ですぐに実践できそうな方法はアルコールのみ。ひとまずアルコールで浸したティッシュを押し付けて様子を見たり、ピンセットで引っ張ってみたりした。

 

しかし、結果は失敗。逃げ出す様子はないし、牙が皮膚にしっかり食い込んでいるから上手く取れない。

場所が脇の下で、自分ではよく見えず作業がし辛かったというのも大きい。マダニの様子が良く分からないから、潰したり千切ったりしてしまいそうでどうにも引っ張りにくかった。

結局どうすることも出来なかったので、翌朝病院へ行くことに。Twitter情報で「湿布を貼っておくと勝手に逃げ出して取れる」というのがあったので、ひとまず湿布を貼って寝たが駄目だった。

 

3.翌朝病院で手術

マダニに噛まれた場合は皮膚科に行くのが良いらしいので、近所の皮膚科へ。

状況を説明すると、『ピンセットではマダニの体液が逆流して感染症にかかる危険が高まるから、メスで皮膚ごと切開して取り除きます。』とのこと。

文字に起こすと大層な感じだけど、手術自体はとても簡単なものだった。部分麻酔ののち、メスで患部を切り取って2針くらい縫って終了。5分くらいで終わったろうか、麻酔の注射も含めて、特に痛みもなかった。

手術で取れたマダニがこれ。この時気が付いたけど、たぶん既に死んでいる。昨晩のアルコールかピンセットで殺してしまっていたのか、寝ている時の湿布か何かで死んだのか、自分ではよく見えない場所なので分からない。

手術の時点では「感染症の兆候は見られない」とのことで、消毒用の塗り薬だけをもらって帰宅した。

 

4.その後の感染症など

マダニに噛まれた場合の感染症は様々あるが、発症するのは噛まれてから1~2週間後というものが殆ど。

手術の1週間後に抜糸のため再度病院に行ったが、その時も感染症の兆候は見られないとしてそのまま帰宅。「何か異変が起きたら病院へ来て」とのことだった。

そしてこの記事を書いている2週間後も、体調はなんら問題ない。感染症にはかからなかったと考えて良いだろう。良かった良かった。(記事公開現在の半年後も大丈夫)

ちなみにだが、手術の後もお風呂やシャワーはもちろん、運動も普通にOKだった。こんな遊び(↓)もしているくらいなので、まあ普通に元気。(笑)

 

5.これからの予防法

今回は手術はしたものの事なきを得たが、次からは噛まれない様に、そして噛まれても自分で迅速に取れる様に対策が必要だ。

 

・ディート入り虫よけ

やっぱりまずは、マダニを寄せ付けないところから。ポリエステルや樹脂に悪影響がある(=ウェアや装備をダメにしてしまう可能性がある)ことから避けていたけど、マダニに効くと言われている『ディート』を含む虫よけを購入した。

ディートが何パーセントかで効き目やウェア等への影響も分かれるらしく、ひとまず少なめの12%の方を選択。ポリエステルのウェアにもかけたりしてみたけど、今のところ見た目で問題は起きていない。

 

・ティックツイスター

そして、もしマダニに噛まれてしまった際に簡単に取り除ける器具。『ティックツイスター』と言われるこの手の商品は、ペット用として販売されているけど人間にもどうやら良いらしい。

真ん中にスリットが入っていて、マダニを挟んでくるくる回すだけ。詳しくは動画をご覧いただきたいが、今回の様に自分では作業しにくい場所を噛まれた際にもとりやすそうだ。

動画で紹介されている商品は売り切れの様で、僕が買ったのが(↓)のもの。手に取ったところ同じような構造・品質に見える。幸いにもまだ2度目の被害には遭っていないけど、山に持って行く救急セットの中に加えておいている。

以上、僕がダニに噛まれた一連の出来事についてまとめてみた。噛まれると普通に気持ち悪いし、感染症のリスクを考えるとのんきなことも言っていられない。

素人の僕の経験談だけど、皆様の役に立ったら幸いだ。

おわり

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