装備レビュー

自転車通勤・通学に!コスパ最強のライト『OLIGHT(オーライト)RN400』レビュー

通勤通学での使用であっても、ロードバイクやクロスバイクの走行には明るいライトが必要だ。それでもハイスペック過ぎなくていいから価格は押さえたいし、ランタイムも長い方がいい……。

そんな我儘をかなえてくれるライトが、OLIGHT(オーライト)から発売された。今回は、OLIGHT様からご提供を頂いた新作ライト『RN400』をレビューしていきたい。

ちなみに同社製の「RN1500」も提供していただいていて、そちらはロングライド用途としてレビューし、こちらのRN400は街乗りや通勤用途をメインとしてレビューしている。視点が異なると評価も異なるので、ご自身の利用環境に近い方のレビューをご覧いただけると良いと思う。

<目次>
1.RN400のスペック
2.各部詳細
2-1.本体
2-2.ライトの取り付け
2-3.操作と機能
3.良いところ
3-1.明るくて長持ち
3-2.対向者への配慮
3-3.ボタン操作が使いやすい
3-4.着脱がしやすい
3-5.急速充電&インジケーター
4.残念なところ
4-1.ダンシングで眩しい
4-2.吊り下げでは微妙
5.まとめ
(6.今回のご提供について

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1.RN400のスペック

RN400はその名の通り「最大400ルーメンのフロントライト」だ。小型軽量でありながら、十分なスペックを持ち合わせている。

スペック

・重量:85g
・サイズ:72×31㎜
・モード:400ml(1h40m)/200lm(3h10m)/100lm(6h30m)/点滅(0-200lm)2種類
・防水性能:IPX7
・耐衝撃性能:1mの落下耐性
・価格:3,395円(公式オンラインストア価格

 

「OLIGHT(オーライト)」というブランドは自転車界隈ではなじみがないけど、フラッシュライト等のアウトドア・ミリタリー系ではかなり有名で実績のあるブランドらしい。

パッケージと中身。まるでスマホのパッケージの様で、ライトの包装もしっかりしていた。価格から考えるとだいぶパッケージも凝っている。

なんかこう、メッセージとかが書かれていると嬉しくなる僕である(笑)

本体のほか、付属品は以下のとおり。

付属品
・ハンドルバーマウントx 1
・GOPROマウントx 1
・長さ変更用ストラップx 3
・USB-Cケーブルx 1
・3mm 六角レンチ x 1
・取扱説明書x 1

 

ハンドルバーへの取り付けに3㎜の六角レンチが必要なことや、充電コネクタがtypeCであることやや特殊だろうか。いずれも付属しているので、工具やケーブルを持っていない状態で購入しても問題ない。

実測重量は、ハンドルバーマウント込みで98g。本体のみだと82gだった。公称の85gというのは本体のみの重量だろうか、嬉しい方向に誤差が出ている。

サイズは実測でも公称通り71×31㎜。最大400lmのライトにしてはかなり軽量&コンパクト。

 

 

2.各部詳細

続いて各部を詳しく見ていこう。本体、ブラケット、ライト操作の順に書いていく。

2-1.本体

本体はアルミのアルマイト加工(陽極酸化処理)で、傷がつきにくい仕様艶消しのブラックでさらさらした手触りだ。各部の精度はよくできていると思う。

同社製のフロントライト「RN1500レビューはこちら)」と共通のパーツも多いのか、かなり似た作りになっている。

側面にはグレーで「RN400」の文字が。上側に出っ張っているのがスイッチ、下はガーミンマウント。

横からも視認性を高めるため、レンズ部分に若干の切り抜きがある。

真上から。上部には「OLIGHT」のロゴ(グレー)とスイッチ。シンプルなデザインでよい。

詳しくは次に書くけど、スイッチ部分はライトがONの状態で常に電池残量に応じて光るほか、ライトがOFFの状態でも電池残量を確認できる。

裏側。ガーミン製のサイコン用ブラケットにも取り付け可能。マウント部分は樹脂製。(マウント部分のみ取り寄せ可能。公式オンラインストアでなんと無料

レンズはこんな感じ。自転車用の配光を意識した作りになっている。恐らくレンズもRN1500と共通。

上部にはスリットが入っており、上側の配光をカットし対面交通へのまぶしさに配慮したつくり。

充電口は後ろ側に。typeCのポートがあり、パッキンがついている。特徴的なのは

バッテリー
・typeCによる高速充電
・外部バッテリーでも駆動可能
・ライトからスマホやカメラ等へ充電できる

 

という点。バッテリーは取り外し不可だが、いろいろマルチな使い方が出来る。

 

 

2-2.ライトの取り付け

RN400はガーミンマウントを使用しており、ガーミンのサイコン用のマウントに取り付けることが出来る。

付属のブラケットは2種類で、ハンドルバー用のマウントとGoPro用のマウント。

ハンドル用のマウントは3㎜六角レンチで取り付けする様になっていて、ハンドル径に応じて付属のストラップの長さを変える仕組み。購入時にセットされていたのは、現在最もポピュラーな31.8㎜でちょうどだった。

六角レンチで絞めこむのである程度しっかり固定はできるが、ブラケットが樹脂製なのでねじの締めすぎには注意が必要。また、上下の角度の微調整はしにくく、左右の角度調整機能はない。

ライトの着脱は、本体を90度近くひねって行う。ワンタッチで着脱可能なので簡単だ。

 

2-3.操作と機能

RN400のボタン操作は以下の通り。

操作
・スイッチON/OFF:長押し(1.5秒くらい)
・バッテリー残量確認:電源OFFで1クリック
・明るさ変更:シングルクリック
・点灯⇔点滅:ダブルクリック

 

RN400のパターンは、点灯(ロー⇒ミドル⇒ハイ)と、点滅(ゆっくり⇒早い)の合計5種類。ボタンの1クリックで明るさや点滅の仕方が変わり、ダブルクリックで点灯or点滅のモードが切り替わる。

バッテリーの残量確認では、ライトをONにすることなくバッテリーの残量が確認できる。残量が100-21%で緑、20-11%で赤、10%以下で赤点滅。

また、ライトがONの時には常時インジケーターがバッテリー残量に応じた色に光っている。100-21%で緑、20未満で赤。

改めて明るさとランタイムをまとめるとこんな感じ。

 

明るさとランタイム
・ハイ:400lm(1h40m)
・ミドル:200lm(3h10m)
・ロー:100lm(6h30m)
・ストロボ①:ゆっくり0~200lm(7h)
・ストロボ②:早い点滅0~200lm(5h30m)

 

 

3.良いところ

続いては、使用して感じた良いところを5つに分けてご紹介。

良いところ
3-1.明るくて長持ち
3-2.対向者への配慮
3-3.ボタン操作が使いやすい
3-4.着脱がしやすい
3-5.急速充電&インジケーター

 

 

3-1.明るくて長持ち

まずはライトの基本性能である明るさとランタイム。点灯での使用では、『400ml(1h40m)/200lm(3h10m)/100lm(6h30m)』という感じ。

「lm(ルーメン)」という単位がピンと来ない方も多いと思うけど、街灯のある市街地なら200lmあれば十分快適かつ安全に走れる。それでも一般的な感覚からいえばずいぶんと明るい部類で、都会なら100lmでも問題ない。最大時の400lmなら、街灯のない真っ暗な道(夜のサイクリングロードなど)でも走行可能だ。

30分~1時間くらいの通勤用途を想定すると、道の明るさによって100or200lmを使い分けたとして、1週間の帰宅用にちょうどバッテリーを使い切るくらいだろうか。僕自身も日ごろ帰宅時に使用しているけど、ちょうどそんな感じ。

「普段は休日の昼間しか走らないけど、暗くなってきたときに使いたい」という方にも、200lmで3時間使用出来れば十分だと思う。

 

 

3-2.対向者への配慮

通勤などの街中での使用では、狭い道や歩道を走行するときなど、対抗の交通が眩しくないよう気を遣う場面が多い。特に200lmや400lmなどそれなりに明るいライトになると、目つぶしの様になってしまい危険なのだ。

その点RN400は上部を適度にカットした配光になっているので、対面者への眩しさが軽減されている。

「上部をカット」といっても完全に遮断しているわけではなく、光自体は結構漏れるので、自分の存在をアピールしたり看板を照らしたりする効果はしっかり残している。

 

3-3.ボタン操作が使いやすい

続いての気にいっている点はボタン操作のし易さ。クリック感があり大きめのボタンは、冬場の厚手グローブをした状態でも容易かつ確実に操作できる。

また、ライトの点灯モードも「ダブルクリックで点灯⇔点滅の切り替え」が出来るので、『薄暮時にアピール力を高めるため点滅にする』といった操作がしやすい(日没後など、灯火義務のある状態での点滅使用は禁止。必ず点滅ではなく点灯で使用すること)

暗い道に入ったときに明るさを変えるのも同じく、使わない点滅を介することなく「ロー⇒ミドル⇒ハイ⇒ロー……」と変更できるので楽だ。

この明るさ切り替えに点滅が混じっていたり、モードが多すぎるといちいち操作が多く面倒臭い。市販のライトはこの操作が煩雑で面倒なものが多く、RN400はよくできていると思う。

 

3-4.着脱がしやすい

ライトのマウントはワンタッチで着脱が可能なので、駐輪場に止めた際や店に立ち寄る際にサッとライトを外せる。ライトをつけっぱなしにする方もいるかも知れないが、ライトは高単価かつ中古販売しやすいので盗難の危険が高い(僕は2度盗まれたことがある)。

犯人を見つけるのはまず無理だし状況によっては帰宅できなくなるので、僕的にはこまめに外して携帯するのがおすすめRN400のマウントなら1~2秒で着脱できる(それは盗難者も同じ)から、煩わしさを感じずに持ち運べる。

もちろん、日ごろバッテリー充電のために取り外すときにも楽なのは良い。

 

3-5.急速充電&インジケーター

バッテリーの充電が急速に行えるので、例えば朝起きて「あ!ライト充電し忘れてた!」とか予定が遅くなって「バッテリー不安だな……」という事態でも、コンセントやモバイルバッテリーがあればサクッと充電し走ることができる

満充電までいかなくとも、数十分の充電ができれば恐らくローモード(100lm)で帰宅するまで持ちこたえることが出来るだろう。

ライトのインジケーターも分かりやすく、ライトを点灯させることなく残量確認ができるので楽。

また、ライト自体をモバイルバッテリーとしてスマホやサイコン等の充電も可能。いざというときのモバイルバッテリー替わりにもなる優れものだ。

 

 

4.残念なところ

基本的には使い勝手が良かったRN400。大きな欠点は無いと僕は思うけど、改善されたらもっと嬉しいポイントが2つあった。

4-1.ダンシングで眩しい

これは完全にバイクや使用者との相性次第だけど、僕のポジションだとダンシング(立ちこぎ)の際に、視界にライトの明かりが入ってちょと眩しい。使えないほど深刻ではないものの、やっぱり気になる部分。

RN400は小型軽量だがその分全長が短く、LEDの位置が他のライトに比べて手前にくるのが原因だと思う。また、ライトのひさしになる部分も短いため、真上にも光が漏れるからだろう。

繰り返しになるけど、これはポジションなど他の要素に多分に影響される。必ずしも僕の様になる訳ではないし、逆に絶対に大丈夫と言い切れるものでもない。登りにならなければまず大丈夫だと思うけど、アップダウンの多い場所で使う際にはやや注意。

 

 

4-2.吊り下げでは微妙

ブラケットの形状的には、ライトをハンドルの下側に取り付ける「吊り下げ式」で固定することはできる。

しかしその際には、せっかく工夫された配光が上下逆になり意味をなさなくなってしまう。全体としてやや暗く見えるし、自分も相手も眩しくなる可能性が高い。

僕が試してみた感じだと、結構下向きに取り付ければ使えるかな……という感じ。物理的には可能でも、あまりお勧めできないのが残念だ。

 

5.まとめ

以上、RN400のスペックから使用感まで、あれこれとレビューしてきた。全体としてRN400は街乗りや通勤ライド、あるいは短時間のナイトライドにはピッタリだと思う。

良く作られているし、配光は街中で使用するには良い。明るさもバッテリーも必要十分なうえ、細かな使用感も良いのでストレスフリーに仕様することが出来る。

さらにこのRN400、定価で3,395円と高性能ライトとして安い部類。スペックと価格を考えるとかなりコスパが良いと思う。記事執筆時にはセールもしていて(11月30日まで)、なんと2,337円……もうぶっ壊れ価格だ。(笑)

通勤や休日ライドなどを楽しむ方には、良い選択肢となるはず。ロングライド等に使う方にはより明るいRN1500などもっとスペックの高いライトがおすすめだけど、軽量なのでサブライトとして、あるいはヘルメットライトとして使用するのも良いかも知れない。

良い製品を提供し、かつ自由にレビューする機会をくださったOLIGHT様に感謝し、この記事を締めくくりたい。

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回数制限: なし

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OLIGHT(オーライト)の自転車用ライトはこちら

OLIGHT(オーライト)公式サイトはこちら

 

(6.今回のご提供について)

ちょっと本題とは関係ないけど、今回ライトをご提供いただいた際の条件などについて簡単に。というのも、「どうせ案件のステマだろ?」と思われたくないので、その点に触れておきたいのだ。(笑)

今回はレビュー記事を書くことを条件に、OLIGHT様からライトの提供を受けている。ただ、僕のブログに忖度した内容やステマなんて1言たりとも書きたくないので、その点についてはメールで確認をとっている。

OLIGHT様『ライトのレビューを書きませんか?』

『ご依頼ありがとうございます。記事を書くにあたってこちらから条件がありまして、たとえ否定的な意見でも自由に書きますし、御社の修正を受けた内容は一切公開しません。それでもよろしいでしょうか?』

OLIGHT様『構いません。なぜなら、製品に自信があるからです。』

といった具合だ。「それなら……」なんて断られることもあったけど、逆に「自信があるからどうぞご自由に」とまで言われると、こっちもやる気が出てしまう。(笑)

そんなこんなで、ご提供を頂いた製品ではあるけど、自費購入した際と何も変わらずレビューを書いているので、その点は勘違いせずにご覧いただきたい。

おわり

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