自転車通勤・通学や、街乗りで活躍するメッセンジャーバック。その超定番が「Chrome(クローム)」というブランドの「Citizen(シチズン)」というモデルだ。よくおススメ系にも登場するので、1度は目にした方も多いかも知れない。
僕は自転車通学用にChromeのCitizenを購入し、かれこれ1年半ほど使ってきたので、使用感や良し悪しといったレビューを書いていきたい。
<目次> 1.Chromeのメッセンジャーバック 2.Citizenのスペック 3.いいところ 3-1.大容量 3-2.バックルが便利 3-3.サブストラップが優秀 3-4.雨でも平気 3-5.カッコいい! 4.残念なところ 4-1.ベルトが毛羽立ってくる 4-2.左肩でしか背負えない 5.まとめ
1.Chromeのメッセンジャーバック
まずは「Chromeってどんなブランド?」というのを簡単に。
Chrome(クローム)は1995年、アメリカ発のバックブランド。シンプルかつ実用性を求め、ミリタリーググレードのトラックタープや再利用のシートベルトバックルを採用、その後クイックリリースバックル、サブストラップなど、現在に渡って引き継がれる特徴的な機能を搭載し、世界中のメッセンジャーに愛されるブランドとなった。
『Useful Gear. Made for City.』のキャッチフレーズの通り、都市部での使用を想定した使いやすいメッセンジャーバックを生み出している。(要約:Our Story)
僕のクロームに対するイメージも「無骨」「ストリート系」「ニューヨークのメッセンジャー」みたいな感じ。(笑)ブランドのカルチャーを見ても、概ねその理解であっているような気がする。
2.Citizenのスペック
さて、Chromeのバックは数あれど、今回ご紹介するのは最も定番?の「Citizen(シチズン)」というモデル。「Chromeのメッセンジャーバックと言えばコレ!」というやつだ。
まずは大まかなスペックから。
・容量:26L ・サイズ:W55×H33×D18(cm) ・素材:1,050デニールナイロン ・機能:シートベルトバックル、サブストラップ、反射材ベルト...etc. ・価格:定価16,000円
メッセンジャーバックとしてはかなり大型な部類で、大容量なのが特徴。26Lという数字はピンとこないかも知れないけど、ノートパソコンからA4ファイル、2Lのペットボトルまで普通に入る。
カラーバリエーションは様々あって、定番のブラック+レッドやブラウン+レッド、オールブラック、その他カスタムカラー等々、いろいろな組み合わせがある。因みに僕が使っているのはブラック+レッド。
素材はかなり丈夫なナイロン製。表は布地のようになっているが、裏側は防水加工がされているので雨にも強い。各所の縫い目もがっちり縫われている。
メインの荷室は広く、ガバッと大きく開く。
サブポケットも豊富で、小さいポケットやペン挿し、チャック付きポケット、全体にわたる二重底など、収納スペースには困らない。
ベルトは分厚く頑丈なものが付いている。長さ調節はかなり幅広い範囲で可能。恐らくこれで使えないという方はいないだろう。
特徴的なシートベルトバックル。カチッと真ん中を押せば外せるし、矢印の部分を引っ張ればサッと緩められる。
じつはここがベルクロになっていて、オプションの小物入れも取り付けられるらしい。
サブストラップ(バックが回転しないようにする補助ベルト)も付属。
基本的には右利きの場合は左肩に、左利きの場合は右肩に背負う形が使いやすくて、多くのchromeのバックは右利き用(左肩専用)。左利き用(右肩専用)のモデルもいくつかラインナップされている。
バックの蓋部分には広いベルクロがあって、このベルクロとバックル付きベルトで二重に蓋を固定する形。
ベルクロだけでもある程度の固定力はあって、バックルを留めなくても中身が落ちることはあまりないとは思う。ただ、あくまで仮止めくらいなのでバックルもあった方が安心。
このバックルの方には反射材が縫い込まれていて、夜間の視認性を上げてくれる。こういう細かい工夫がサイクリストに嬉しい。
3.いいところ
さて、続いては使ってみての良いところを。用途は通学ライドや街乗りで、一回あたりの走行距離は10~20㎞程。
3-1.大容量・多機能
何と言っても大容量。A4ファイルが余裕で入るのはもちろんのこと、分厚いテキストや飲み物、お弁当、PCなど、メインの荷室になんでも入る。普通に学生が使うもので入らないものは無いんじゃないだろうか?
そして、小物を収納するスペースも便利だ。サッと取り出したいペンやメモ、イヤホン、バッテリーなど、メイン荷室に入れてしまうと紛れてしまうものたちを綺麗に収納できる。こういった機能性にも非常に満足している。
3-2.バックルが便利
chromeのメッセンジャーバックの特徴でもある「シートベルトバックル」。この使い勝手がどうだか疑問だったが、実際に使っているうちにすごく気に入った。
自転車に乗るときはバックを体にフィットさせて走りやすくし、荷物を取り出すときやバックを下ろすときはベルトをサッと緩める…そんな運用がワンタッチでできる。(上の写真は外した状態)
ヘルメットを被りながら着脱する際には、ベルトを緩めてもヘルメットに引っかかって外れにくいときがあるが、シートベルトのようにベルトを分割できるのでわずらわしさが無い。
もちろん分厚いベルトはクッション性もバッチリなので、重い荷物が入っていても1時間くらいまでの通勤・通学ライドなら問題ない。フィット感が高く簡単に調整できるベルト構造と相まって、快適なライドが出来る。
3-3.サブストラップが優秀
自転車乗りならではの発想が、このサブストラップ。左の脇の下を通すようにバックを固定するこの補助ベルトは、キツイ前傾姿勢をとったときにバックが回転し身体の前側にきてしまうのを防いでくれる。
僕がこのchromeのメッセンジャーバックを買う決め手となった1つの理由もこれで、ロードバイクのような前傾姿勢をとるとどうしても片掛けタイプのバックは回転して面倒くさいのだ。
たかがストラップの1本、されど1本。これがあるお陰でダンシングもエアロポジションも自由に使える。
3-4.雨でも平気
自転車通勤・通学に使うと、どうしても突然の雨に降られることはある。朝出るときは晴れていたけど、帰りは雨に降られてしまった…なんてことも。
そんなとき、chromeの防水性が頼もしい。僕は何度も雨の中を走ったけど、10~20㎞走る程度なら中身は全然濡れないし、プリントやノートも無事だ。
カバーをかけるとか紐を縛るとか、そういった手間をかけることなく防水性が保たれているのもポイントが高い。
3-5.カッコいい!
最後に、見た目がカッコいい!(笑)
メッセンジャーバックの中でもかなり大きな部類だし目を引くアイテムなので、人によって好みは分かれるところだと思うけど、僕はカッコいいと思うし好きだ。
シンプルなデザインに、街乗りユースに最適化された機能が詰まっていて、
4.残念なところ
最後に、使っていて感じた少し残念なところを。それほど困っていることではないんだけど、気になる部分も書いておきたい。
4-1.ベルトが毛羽立ってくる
シートベルトバックルが便利すぎて毎日しょっちゅう使っていたら、いつも使っている辺りの縁が毛羽立ってきてしまった。ほぼ毎日、何回も締めたり緩めたりを繰り返していたせいだろう。
個の状態でも使えるんだけど、ベルトの滑りが悪くなってしまったのが残念。幸いなことに悪化する感じは今のところないし、見た目的にも意外と目立たないので、まだよかっただろうか。
4-2.左肩でしか背負えない
当然メッセンジャーバックなので片方の肩に掛ける形で背負う訳だが、chromeのメッセンジャーバックはベルトが片方の肩専用に作られているため、逆の肩では背負うことができない。
日々使う限りはこれといって不満はないものの、長期間使用するにあたり、身体のバランスを考えてたまには背負う肩を入れ替えたいと思うことがる。しかし、残念ながらそれが出来ないのだ。別に気にしない方は無視していい部分だが、僕的には両方で使えたら最高だった。
5.まとめ
以上、chromeのメッセンジャーバック「Citizen」を自転車通学に使ってみた感想を書いてみた。全体的にかなり満足度が高いバックで、僕は今も変わらず気に入って使っている。
機能性・堅牢性・デザイン性など、あらゆる面でいいバックだと思う。自転車に使うメッセンジャーバックをお探しの方には、おススメしたいバックだ。
おわり