サイクリングコースをご紹介する記事の第二弾!ということで、今回は宮城県仙台市の南~西側のエリアをご紹介。
道がテクニカルなので上級者向きだが、仙台駅近郊をスタート地点に、ちょっとしたヒルクライムや山道を通過し、有名な温泉街である秋保温泉をゴールにしている。ルートは組み合わせで30~100㎞に設定可能、なるべく車通りの少ない道を選んでみた。
仙台は車が多く危険で走りにくい道だらけなので、それらを迂回するルート探しの役にも立てて頂ければと思う。
<目次> 0.秋保温泉エリアの簡単紹介 0-1.秋保温泉街 0-2.グルメいろいろ 0-3.釜房ダム 1.ルート①南仙台→釜房ダム→秋保 2.ルート②仙台駅スタートVer. 3.ルート③仙台駅→南仙台(迂回) 4.周辺のバリエーション
0.秋保温泉エリアの簡単紹介
まずはこの記事に登場する秋保温泉エリアのみどころを簡単にご紹介。
0-1.秋保温泉街
秋保は何と言っても「温泉」。たくさんの温泉宿が立ち並ぶので、ゆっくり宿泊しても良し、日帰り温泉を楽しんでも良し。
僕も何度も行ったことがあるが、とても気持ちの良い宿が多いのでぜひ楽しんで頂きたい。専用の駐輪スペースがある宿は知らないが、駐車場が広いので停めやすい場所を貸して頂ける。
日帰り温泉もOKで、相場は1,000円前後。豪華で広々とした温泉でも、日帰りで昼間に行けば割と空いていることも多い。平日の昼間は貸し切り状態なんてことも…?
0-2.グルメいろいろ
サイクリングにはグルメも欠かせない。もちろん食事もおいしいところが沢山ある。
もちろん旅館の日帰りプラン(ご飯付き)もおススメしたいが、サイクリングでサッと立ち寄りやすいのは「さいち」のおはぎ。この辺りではかなり有名で、補給食にもピッタリだ。
0-3.釜房ダム
ちょっとした丘を挟むと釜房ダムがある。かなり大きなダムで見ごたえもある。
真ん中を通るR286も交通量が少なければ気持ちがいいが、大抵は車が沢山飛ばしているので、こそ先紹介するダムの周囲を走る形がいいだろう。
1.ルート①南仙台→釜房ダム→秋保
始めにご紹介したいのが、南仙台駅発で釜房ダムを経由し、秋保温泉でゴールのコース。
距離44㎞、獲得標高(登る累計の高さ)は800mほど。河川敷から森林、ダムと自然を巡るイメージのルートになっている。
国道286号線を基調に走れば直線的で速いものの、路肩がほぼ無いのに交通量が多く、車の流れも速くとても危険だ。サイクリングを楽しむどころではないので、286号は全くお勧めできない。
そこで、裏道をつなぎながら引いたのがこのコース。それなりにアップダウンがあり、ところどころ路面が悪い場所もあるのでサイクリングを始めたての方には少しキツイと思うけど、体力に自信のある方やちょっとした冒険を求めている方は是非。中級~の方なら問題なく走れるはず。
さて、道中の景色を抜粋してご紹介。
森の木漏れ日が心地よい。途中の樽水ダムには、小さな公園とトイレ有。ブラインドコーナーの下りにはくれぐれも注意。
ヒルクライムを抜けると、山あいの田園風景。標高差100mくらいの連続した小高い丘のアップダウンが続く。程よいインターバル。
その後、釜房ダムの脇道をのんびり抜ける。現在(2020/07)は休止中だけど、管理棟でダムカードももらえるらしい。
(Photo by りっけい)
清流を渡って、もう一つ丘を越えると秋保温泉!
2.ルート②仙台駅スタートVer.
続いては、よりアクセスしやすい仙台駅スタートで、釜房ダムをショートカットし先ほどのルート①よりも短いコースをご紹介。
仙台駅→秋保温泉で、距離30㎞、獲得標高350m。数字的にはかなり優しいが、道のテクニカルさが先ほどの①より上なので、僕としてはロードバイクなら中級~、MTBなら初心者でも上級者に先導してもらえば大丈夫かな…?という感じ。
序盤は仙台市街を通るので交通量もそれなりだが、裏道を引いてあるので少しは走りやすいはず。河川敷に出てしまってからは車も少なく走りやすくなるだろう。
こちらも風景を抜粋してご案内。
仙台市街を抜けたのち、河川敷からは快適サイクリング。
(Photo by りっけい)
いったん田園地帯&林道みたいな道へ。道が細く荒れ気味なので、この辺りが初心者の方にはきついかも。対向車にも注意。
途中にはローソンもある。
もう一度山に入り、川のせせらぎを聞きながら川沿いを進む。「森」感も強くなっていきアップダウンもあり楽しいが、ここも路面の荒れに注意。雨の後日は晴れていてもウェットなことが多い。
秋保温泉へゴール!
日帰りで秋保温泉を走るなら、往路をルート①で復路をこのルート②にする、とかも良いかも知れない。
3.ルート③仙台駅→南仙台(迂回)
ショートコースでは仙台駅から直線的に南仙台に向かったが、ちょっと距離を伸ばして走りやすいルートもご紹介。
僕が提案したいのは、仙台亘理自転車道と河川敷をつないで、海を見て回るコース。初心者の方にはこれ単体でもそれなりの道程かもしれないが、南仙台駅→秋保温泉では物足りない方にはちょうどいいはずだ。
距離こそ35㎞程あるが、超平坦で信号も少ないので比較的早く楽に走れる。
仙台亘理自転車道については、こちらの記事で詳しくご紹介しているのでどうぞ。とても気持ち良く走れる道だ。
4.周辺のバリエーション
最後に、もう少し足を延ばしたい方向けにバリエーションもご紹介しておきたい。
4-1.蔵王エコーライン
まずは蔵王エコーライン。宮城県の県南エリアだとトップクラスのヒルクライムコースであり、絶景ロードでもある。春先の開通後は雪壁も楽しめたり、お釜へのハイキングも楽しめる。獲得標高が1日2,000mを越えても平気な方は是非。
(Photo by りっけい)
ご紹介した「ルート①」の「村田町」から「蔵王町」の方へ進路を変え、蔵王エコーラインに入れる。
県境を越えた山形側も綺麗なので、往復ヒルクライムもいいと思う。片側を追加するだけで獲得標高が1,500m程あるので、それなりに脚力のある方はどうぞ。
*通行止めが多いので宮城県&山形県のサイトを要チェック
4-2.秋保大滝&二口林道
こちらは秋保温泉をそのまま山形県側へ走ると現れる峠。所謂「絶景」という道ではないが、森林のヒルクライムを堪能できるので僕は好きだ。
宮城側の路面は荒れ気味なので要注意だが、山形県側は驚くほど綺麗なのでかなり快適に走れる。景色も山形県側の九十九折が見える辺りがGood。仙山線の山寺駅を利用し、輪行を絡めるのもおススメルートだ。
*通行止めが多いので宮城県&山形県のサイトを要チェック
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以上、宮城県仙台市のおすすめサイクリングコース第二弾として、秋保エリアをご紹介してみた。車を避けて交通量の少ない、安全なルート(裏道)を実際に走って探しコースを引いたので、役立てて頂ければ幸いだ。
そのぶん、初心者の方には難易度の高いルートになっている部分もあるかと思う。グループで助け合ったり、上級者と一緒に走ったりして、ご褒美の温泉目指してサイクリングを楽しんで頂きたい。
おわり
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