昨日は愛媛大の教授に松山を案内していただき、刺激的な出会いの夜を過ごした。四国ライドもいよいよ大詰め。
今日はラスト、旅の締めくくりに「”サイクリストの聖地”しまなみ海道」を走る!!
<目次> 1.しまなみ海道へナイトラン 2.文句なしの「聖地」 3.尾道でライド終了
1.しまなみ海道へナイトラン
昨日は松山を堪能し様々な人と話をすることが出来た。そして嬉しいことに、夜は大学の会議室で寝させていただくことに。
床の座布団の上で寝たのだが、テントもマットもない状態で走っていたので、きちんとした建物の中というだけで最高に幸せだった。
夜明けとともにしまなみ海道を走りたかったので、出発は03:00頃。
松山付近の海岸線は昨日走ったので、今日は国道317号線で松山〜今治へ。深夜〜早朝はやはり走りやすい。四国ライドの締めくくり、しまなみ海道の朝日を想って快調に走っていった。曇っていたので文字通り真っ暗な夜だったけど、途中の工場の夜景は綺麗だった。
2.文句なしの「聖地」
ちょうど日が昇る頃、しまなみ海道の今治側入り口に着いた。脇のぐるぐるしたスロープを登っていくと、いよいよ楽しみにしていたその景色が…!
遠くに霞む島々に目の前には大きな橋、これぞしまなみ海道という感じ!
記念すべき1本目の橋。
この橋のスケール感…これがずっと続いてるんだからすごい。そして路面がいいサイクリングコースがあることに感動。残念ながら朝日は雲に隠れてしまったけど、空の色はしっかり変わっていて綺麗だった。
朝日に愛車が映える。
穏やかな波に揺れる朝日と、美しい島々のコラボ。もうどんぶりで軽く五杯はおかわりできる()
橋を渡り、島に下って、海岸を楽しみ、また橋を渡る…。
ひたすらその繰り返し。橋の上から眺めるその景色は、自分が通ってきた道やこれから通る道だった。それらを一望しながら走れるのもまた格別だ。流石は瀬戸内海で、どこを見ても島と海。
僕は東北の育ちなので、この瀬戸内海の海はすごく異世界感があって好きだ。
遠くの島々を眺めながら、ここまでの旅路を振り返った。剣山で身動きが取れなくなったり、限界集落に泊めて頂いたり、アマゾン川をナタで切り開いて旅した人に逢ったり…。本当にいろいろあったなぁ。
いろんな人間がいて、いろんな人生がある。僕にはまだ理解できない世界や感覚が、この日本という狭い中にもひしめき合っているのだと考えたりした。
「世界のしまなみ」と言われるだけあって?きちんと整備されたサイクリングロードに、景色がいい場所しかないロケーション、点在する休憩所。なるほどこれは人気にならない訳ないなと思った。気持ちのいい景色に、気持ちのいい道が通っている。それがしまなみ海道だった。
正直メジャー過ぎて面白味に欠けるかなと思ったりしたけど、四国ライドの締めくくりにふさわしい場所だった。
3.尾道でライド終了
無事にしまなみ海道の終点に到着し、尾道まで渡し船で移動した。
尾道からは輪行で帰宅。
僕が出かける目的は「走ること」なんだけど、今回のライドは「旅」の要素が強いものになった。ここまで見てきたもの、感じてきたものをゆっくりと整理しながら、車窓から遠くをぼんやり眺めた。
気が付けば成人を迎え、毎日があっという間に過ぎていく。ある意味「もう大人」な僕だけど、いったいどんな人生になるんだろう?何十年後か分からないけど、あのラーメン屋のお爺さんのように穏やかな笑顔で若者に語りかけられるだろうか?
おわり