ツーリング記

下北半島一周!晴天の尻矢崎・大間・仏ヶ浦の絶景ー北奥羽ライド④

2泊3日の北奥羽ライドも今日が最終日。

ライドの締めくくりに、下北半島を一周してきた。2日間の酷使で脚は重いが、天気に恵まれ楽しいツーリングとなった!

<目次>
1.尻矢崎の寒立馬
2.本州最北端:大間岬
3.仏ヶ浦の海岸線
4.下北でライド終了へ

1.尻矢崎の寒立馬

04:00起床。

さすがは青森県で、もう6月中旬というのに風がかなり冷えていた。おかげで蚊や嫌な虫もおらず快適な夜だったが、3シーズンシュラフがなかったら眠れなかっただろう。こういうのを考えると、やはり野宿・テント泊にシュラフは必要だ。

コンビニて朝ご飯を食べて、ライド開始。今日はいよいよ下北半島を一周する。

理想的な予定では既にむつ市街を越えていて、そこから時計回りにぐるっと回る予定だった。しかし、初日の白神ラインや昨日の風にやられ進捗は悪い。尻矢崎の開放時間(07:00~16:00)に間に合わなくなると困るので、まずは尻矢崎に向かい、そこから反時計回りに下北半島を一周するプランBに変更だ。

尻矢崎は前から凄く行きたかった場所で、寒立馬(かんだちめ)という独特の体格の馬が灯台付近に放牧されているのだ。柵などで分け隔てられることなく、その辺を馬がうろうろしている様子を写した写真があって、どうしても行ってみたいと思っていた。

嬉しいことに天気は快晴!

寒立馬を目指して尻矢崎まで50㎞程ウォーミングアップをして、尻矢崎に到着!!ゲートを通って進むと…

早速いました、寒立馬!

期待よりちょっと距離が遠いのが残念だけど、本当に柵も何もなく馬がたくさんいる。(笑)

おなかを出してグネグネしてる親と、それを見守る子馬。こうしているとなんか犬みたい(笑) 馬ってかわいいよなぁ。

さて、先へ進み灯台の方へ。

海もめちゃくちゃ綺麗で、なんというか天国のよう。朝から最高に気持ちのいい景色だ。

平日の朝の為か、ほぼ貸し切り状態。

いつもは灯台の上にも登れるみたいなんだけど、残念ながら改修工事中だったので外からのみ。それでも、綺麗な海と空にそびえる真っ白な灯台は、凄く綺麗だった。

そして、嬉しい誤算は海沿いにグラベルがあったこと…!

いやぁ、この景色のグラベルなんて最高すぎる。欲をいうなら、ここに寒立馬もいてくれたらもう何も言うことないんだけど。馬の糞があちこちに落ちていたから、タイミングによってはこの辺にも居たりするんだろう。

明るくて写真の色味が微妙だけど、実際はもっとビビットで綺麗だった。

ずっとここでのんびりしていたいけど、下北半島一周のミッションがあるので先へ進む。寒立馬にお別れを言って、尻屋崎を後にした。

 

2.本州最北端:大間崎

尻屋崎からは本州最北端の大間岬を目指し北西に進む。やや追い風の平坦路だったので、快調に飛ばしていった。

車の少ない道を選んだおかげか、カモシカも居た。もっと山の中に居るイメージがあったんだけど…こんな所にも居るんだな。

海岸線に出てからは強い追い風。昨日向かい風を耐えたご褒美だ!

大間の海も綺麗で、遠く海の向こうに北海道が見えてもきた。

そして、到着!!!

一度は行っておきたいと思っていた大間崎。

大きなマグロのモニュメントが印象的だが、これは釣り上げられた実寸大のクロマグロらしい。デ、デカイ…。

大間に来たからには、とマグロ丼を頂く。お邪魔したのは「あけみちゃん号」というお店。

気さくな女将さんが切り盛りしていて、優しくしてくださった。

「自転車好きな人って、なんでそんな辛いことするんだかねぇ〜」と言いながらも、

「ほら、お水入れてって。コーヒーもあるよ」

「どこまで行くの?あらそんな遠く、気をつけて楽しんでね」

と気を遣ってくれたり。程よい距離感で、僕は好きな雰囲気でした。

もちろん、マグロ丼も美味しかった!!立ち寄った際は是非。

 

 

3.仏ヶ浦の海岸線

マグロ丼でお腹をいっぱいにしたら、いよいよ下北半島で一番キツイ区間へ。

名のつく名所は仏ヶ浦くらいだけど、実際はその他のポイントにも綺麗でダイナミックな景色が沢山あった。

西伊豆のダイナミックさを1.5倍にした感じ、と言えば、関東のサイクリストには伝わりやすいだろうか。

海が見える区間はやや少ないが、その分眺望が開けた時の感動は大きい。

この岩は半端じゃなく大きかった。スマホの広角で撮ってもこの迫力、実際に見ると圧倒される。

海岸線にありがちな「上りか下りしかない」道なので、とにかく登って休んでのインターバル。

それでも時折見える津軽の海が美しい。遠くを眺めながら、ゆるゆるヒルクライムを繰り返す。

大間から約40kmで、名所:仏ヶ浦へ。

望遠じゃないとちょっと見え辛いけど、自転車の真上の切り立った岩場がそれである。面白い岩の造形だ。

下る途中に海岸へ出られそうな道もあって、岩場まで降りられる。小さな港があって、そこから遊覧船も出ているとか。今日は時間の都合でスルーしたが、立ち寄ってみても面白いはず。

仏ヶ浦からは更に登り返し、下北半島一周で最高の標高へ。海抜500mちょっとではあるが、天気が良いおかげで海までよく見えて気持ち良かった。

時には左右に海が見える場所もあって、下北半島ならではの地形が面白かったり。

あとはダウンヒルをして港まで下りていく。

 

4.下北でライド終了へ

いつもは楽みの下りのはずが、港までのダウンヒルは結構辛かった。身体に疲れが溜まっていたのか、下りの気持ちよさより疲労感が勝る。

下北半島一周は概ね終わっていて、あとはどこまで走るか、というところ。

プランAでは八戸でゴールだったが、今朝の進捗はそのペースより約50Km遅れていて、すでにプランB。ゴールは大湊線沿いの適当な場所にすることにした。

むつ市に入ったのは陽が傾き始めた頃。

八戸まで100kmちょいなら走ってしまおうか?と頭をよぎったが、初日の熊の件もあるし、近くに銭湯があるのは下北が最後。理せずここで終了して大湊線で帰ることにした。

電線がない

大湊線は高架線のある電車ではなく、エンジンで動く軌道車。だから車窓の景色がちょっと独特で面白い(電線がない)四国で輪行したときにはじめて軌道車というものに乗り存在を知った。なんだか四国が懐かしい。(笑)

輪行で先頭車両に乗って、景色を見ながら帰るのも実は結構好きだ。走ってきた3日間のいろんな記憶が蘇る。

余談だが、こういうローカル線はワンマン運転が多く切符の使い方や乗り換えの仕方が初めてだとわからない。先頭に乗れば横に運転士さんがいるので、乗降車の時に分からないことをすぐに聞ける。先頭は基本スペースも広いので、乗るなら前がおすすめ。

八戸からは新幹線で仙台へ。

3日間の走行距離は796km、獲得標高9,852m。八戸ゴールで900km走りたかったから少し悔しいけど、全体として天気に恵まれ思いっきり楽しめたので満足。

さて、次はどこに行こう?

おわり

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