僕が乗っている自転車はロードバイクですが、使っているペダルはMTB用のSPDペダルです。
一般的にロードバイクにはより固定力の強い「SPD-SL」が用いられますが、数日に及ぶ旅系ライドや輪行が多い僕には歩きやすい「SPD」の方が使い勝手がいいからです。
今回は、そのSPDのクリートを交換しすり減り具合を比較してみました。
SPDは交換時期が分かりづらい
SPD‐SLのクリートは樹脂製の部分がすり減ってボロボロになっていくから、交換時期が見た目に分かりやすい。一方SPDのクリートは金属製ですり減りが遅いから、イマイチいつ交換したらいいのか分かりません。
使っているうちに固定力が徐々に落ちていくのは分かったけど、別に使えないわけじゃないし、ペダル側の固定力調整で割と同じフィーリングを保つことが出来たからまあいいかと使い続けていました。そんな訳でダラダラと使い続けて早2年。距離にして約2万km使用していました。
ではどうして交換しようと思ったのかというと、最近固定力が明らかに悪くなったから。
普段ロングライドしかしないからスプリントのようにもがく機会は殆どないけど、先日久しぶりに全力を出してみたら引き足の時にクリートが外れてしまいました。(ペダル側の固定力は既に最大に設定)
今までこんなことはなかったし、バランスを崩して危険でした。
そこで、流石に潮時かと思い交換に至った訳です。
新旧のクリートの比較
さて、早速昔のクリートを取り出して比較。
左の方が新しいクリートで、画像右の方が昔のクリート。SPDペダルには銀色の「マルチリリース」と黒の「シングルリリース」の2種類があるけど、実はどちらもシングルリリース(SM-SH51)。古い方は使いすぎて、黒の塗装が剥げてしまったみたいです。
クリートをアップで見ると、その差が良く分かります。
右の古い方は、使い込み過ぎて型番の刻印が消えてしまっていますね。
削れ具合は、クリート同士を重ねてみると良く分かります。
どう見ても古い方の先端部が削れて沿っているし、全体的に出っ張り部分の厚みが薄くなっています。これじゃもはや別商品…。
こうしてみると、クリートの後ろ側(画像の左側)も削れていますね。
その他、ねじ等のパーツには目立った消耗はなし。
とはいえかなり錆が出てしまっているので、これは即交換レベルです。
定期的に外してメンテしてあげなきゃダメですね…。
左右のすり減りにも大きな差
では次に、古い方を比べてみましょう。
左側が左足に付けていたクリートで、右側は右足です。
左足では完全に消えている「shimano SM-SH51」の刻印が、右足では一応残っていますね。
これは恐らく、僕が信号待ちなどで外す足がいつも左足だから。休憩でもない限り右足のクリートは外しませんが、左はしょっちゅう外しています。
こうしてみると、左足の削れが明らかに多い。
やっぱりクリートはペダルの着脱でもかなり削れていうようです。そう考えると、少しでも長持ちさせるには定期的に左右のクリートを入れ替えるといいかもしれませんね。
新クリートで実走
クリートを交換し、早速外を走ってみました。あえてペダルの固定力は以前同様最大のままにしてあります。
さあ、玄関を出てバイクにまたがり、クリートをパチッと…!!
と、かなりの衝撃でした。今までとは全く違う「パチッと感」とでも言いましょうか。(笑) シューズとペダルの固定感がまるで違います。その違いは実走でも十分感じられるほど。出力やケイデンスを上げていくほど、その効果は大きくなりました。
『走りを求めるなら固定力が強いSPD-SL』という理由はきっとこういう事なんだろうなぁ…。
輪行や旅先でのことを考えるとやっぱりSPDなんだけど、ファストロングライドするときはその固定力が助けになるのかも知れない。結局は性能と機能のトレードオフ。歩行という機能を付けると、走る性能は相対的に劣るのは仕方ない。
話が逸れた。
結論、消耗したクリートを交換するのは走りに効果あり。
僕は2万kmでやっと交換しましたが、こんなに違うんならもっと早く交換するんだった。丁度いい頃合いは10,000~15,000kmくらいかな?
ねじの錆も気になるところです。ついつい忘れがちなSPDのクリート交換ですが、費用も安く簡単なので、この機会に変えてみてはいかがでしょうか?
おわり
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