「雪道の静けさに包まれながら、一面の銀世界を走ってみたい」
そんな衝動に駆られた僕は、早速ロードバイクで雪道を走るためスパイクタイヤを導入し、雪道の走行に成功した。(前回)
イケると分かれば、早速ライドの計画を立てる。
まずは日程の確認。大学が終わって春休みに入ってからでないと行けないから、すぐに出発するとして、2月の最後の1週間が濃厚だ。
そして目的地を決める。けど実はなんとなく、目的地は決まっていた。「霧ヶ峰」と「美ヶ原」そして「白川郷」。美ヶ原以外はすでに自転車で行ったことがあるけれど、もちろん雪のある時期は未経験だし、きっと多くの自転車乗りがそうだろう。うん、面白い。
日本有数の高原たち。一体どんな姿を見せてくれるのだろう…?
期待に胸を膨らませながら、Googleマップにピンを打っていく。普通はどうするのかわからないけど、僕はいつも超ざっくりとしたルートしか事前に用意しない。家で決めたルートに縛られるより、その場の天候や体調、行ってみた時の雰囲気で走った方が、ベストな対応ができるし後悔しない。
しかし今回は話が別だ。冬季の高原は通行止めになっている場合が非常に多い。過去にも峠のぎりぎり迄上ってきて、最後の最後で通行止めを食らった経験がある。
各県の自治体が出している、通行止めのマップとGoogleマップの道を照らし合わせていく。出来たルートはこんな感じ。
東京⇁甲府の国道20号線は車が多くて嫌いなので、迂回のために箱根⇁山中湖ルートを選択。ちょっと遠回りだけど、楽しく走れなきゃ元も子もない。そのまま諏訪湖を経由してビーナスラインを走り(ここで通行止め区間に注意)白馬から糸魚川に抜ける。あとは能登半島を回って金沢と白川郷でゴール。大体1,200kmくらいのコースだろうか。うん、いい感じ。
これを一週間で走るんだから、だいたい170km/Dayの計算になる。しかも上りも多い。つまり、なるべく装備を軽くしなくてはならない。つまりは流行のバイクパッキングスタイルの出番ってわけだ。
とはいえ、実はこれまでテントを積んだバイクパッキングはしたことがない。夏なら「その辺で野宿しつつ2~3日走り、睡眠のためにネットカフェで一泊」というのが僕の基本スタイル。
でも今回はそうはいかない。山頂付近は最低-10℃まで冷え込むし、そもそもネットカフェなんかないようなところも走る。装備の鉄則は「いつトラブルで走行不能になっても、一晩凌げること」だと思っている。今回必要なのは冬山装備だ。
そこで導入したのがこいつら。
昼間の装備にこれらを加えることで、夜間の防寒は何とかなる。防寒性能については、-20℃の冬山で検証済みだ。
さて、あとはこれらをどうパッキングするか…。つまらない大学の講義を受けながら、あれやこれやとアイディアがノートに書きこまれていくのであった。
つづく(ロードバイク雪上ライドの記事一覧はこちら)
[…] ・ロードバイク雪道ライド②ライド計画編 […]
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