お役立ち記事

ロードバイクのダウンチューブ下&フォークにボトルケージorダボ穴を増設する商品をいろいろ買って評価してみた

ロングライドやキャンプツーリングをしていると、『ボトルケージがもう一つ欲しい』『フォーク横、ダウンチューブ下に積載したい』なんて思いがこみあげてくる。

フレームにボトルケージのダボ穴を増設するアタッチメントは各社からいろいろ発売されているが、結局何がいいの?ということで、僕が今まで試してきたダボ穴増設系アタッチメントを紹介し勝手に評価してみたい。

<目次>
1.増設場所で分類
2.ダウンチューブ下
ー結束バンド
ーどこでもケージ
ーリクセンカウル
ーエリート
ーブラックバーンのベルト
3.フォーク横
ーエリート
ードッペルギャンガー
ーその類似品
4.気になるもの
ードッペルギャンガー ダブルケージマウント
ーWolftooth B-RAD ROLL-TOP BAG
5.自己責任・現物合わせ・傷覚悟

1.増設場所で分類

紹介するにあたり、ダボ穴を増設する場所によって必要な要件が異なる点について触れたい。この記事では、僕が試してきた「ダウンチューブ下」と「フォーク横」に分けて考えたい。

ダウンチューブ下の場合はダウンチューブに取り付けるため、そこそこ太いパイプに取り付け可能でないといけない。(僕の使っているバイクはアルミとカーボンな為、直径が太い。径の細いクロモリやチタンバイクの方は、この限りではない)さらに、左右への張り出しが大きいとクランクに干渉する恐れがあるため使用は出来ない。

バイクパッキングには欠かせない

固定力についても違いがある。ダウンチューブ下は固定が多少緩くてもグラグラしない程度に固定できさえすれば、取り付けたアタッチメントがずり落ちたりすることはない。なんなら、ダボ穴を増設せずに括り付けてもいい(構造上BBより下にはずり落ちない)逆に、フォークは先端に向かって細くなっているし、固定パイプが垂直方向に近いので固定力がより求められる。出来ればダボ穴にこだわりたい。

製品の評価は①固定力②耐久性③フレーム保護を主な観点として評価する。

 

2.ダウンチューブ下

まずはダウンチューブ下への増設から。ツール缶を入れるためのボトルケージを設置するのを前提に話を進めていく。

結束バンド

*この右のタイプ⇒のものなら耐久性は結構ある

まずは最も安い方法、結束バンド。取り付けは簡単、ボトルケージ等をそのままダウンチューブ下に縛るだけ!なんだそんなことかと思うかも知れないけど、これはこれでありかも知れないなんて思う。(笑)

これは結束バンドだけ

問題は「耐久性」と「フレーム保護」。使うタイラップの種類にもよるだろうけど、一般的なタイラップだと路面の砂や泥がもろにかかるダウンチューブ下は過酷すぎるみたいだ。そしてフレームを痛めやすい。取り付けた時点で多少の傷が入った。

因みに僕が最初に試した方法がこれ。横浜⇒金沢⇒能登半島一周の約900㎞を走ったけど、ライド終盤ではもうボロボロに。途中で一本が切れたりもしていたが、複数で縛っていたので何とか持ちこたえてくれた。

工夫次第ではベストな選択肢になりうる可能性もあるとは思うけど、不安要素が大きいので、万人にオススメは出来ない。

 

どこでもケージ

次に試したのがこの「どこでもケージホルダー」。ベルクロベルトでダボ穴の棒を固定するというシンプルな構造。製品の仕様ではあまり太いパイプには対応していないけど、そこは代用が効くので汎用性はそこそこ。そして締め付けるチカラに限界があるので、締め過ぎが怖いカーボンフレームでも多少安心。

しかし「固定力」があまりに弱くて、簡単にずれてしまった。取り付けた荷物がクランクに擦ることもあったので、速攻破棄してしまった。そのため耐久性等は不明。今思えば、滑り止めのウレタンゴムみたいなものをかませてやれば、普通に使えたかも知れない…。

 

リクセンカウル

お次はリクセンカウルのこいつ。これは金属製のバンドで固定するタイプで、固定力には期待できそう…と思って購入してみた。

が、その期待は見事に裏切られた。これは単純に「薄い金属板を手で曲げ、フレームに巻き付ける」というだけのもの。あとから締めこむ機構は備えていないので、その手でフレームに金属板を添わせる時点で固定力が決まってしまう。しかもバンドが金属板なので、一歩間違うと取り付けた時点でフレームに盛大に傷が入る。

そんなに強い力で固定できるわけもなく、実走すらしなかった。僕の使い方が間違っていたら大変申し訳ないのだが、これを買うなら結束バンドでいいと思う。

 

エリートVIP

次はこの「エリート VIP」なるもの。ブラックバーンのカーゴケージの紹介記事でも登場したこいつが、(ダボ穴増設器具としては)現状僕の中で最も使えるやつだ。太い樹脂バンドを締めこんでいくことで固定するもので、その締め込み具合によって固定力を調節可能。(ただし取り付けが固くて大変)

ダウンチューブ下に設置し、約2万kmにわたって晴から雨、-20℃~40℃に至るまで使い続けたが、壊れることなくその役目を果たしてくれている。耐久性は十分だろう。固定力についても問題なし。

BB下と右フォークに使用

難点は「フレーム保護」で、たぶん締め込み過ぎるとカーボンフレームを壊してしまう可能性があるし、使っているうちにバンドとフレームの間に微細な砂が入り込んでフレームを傷つけてしまう。これを付ける前に何かをフレームに巻くなど、何かしらの対策はした方がいい。

僕は何もつけずに使って、盛大にフレームに擦り傷が出来てしまった。今対策として使っているのはゴムシートをかませる方法。ただし、これも万能ではなくて、結局ゴムシートとフレームの間に砂が入れば同じことで、結局僕は完全に傷を防ぐことはできていない。

グラベルにもいくと傷つく

よって定期的なメンテナンスは必須なのだけど、これがかなり面倒くさい。というのも、取り付けにちょっと力が居るので大変なのだ。もっと簡易的に取り付け・取り外しが出来たらいいのになと思う。

 

ブラックバーンのベルト

最後に、このブラックバーン・カーゴケージに付属してくるベルト。多分こんな使い方は全く想定されていないし、そもそも「ダボ穴を増設する」ものでもない。フレーム保護のウレタンゴムシートをかませて、単純にボトルケージをこのベルトで縛るだけ。(ウレタンゴムのシートは、ホームセンターなどを物色するといろいろあります。フレーム養生に便利です)

このカーゴケージのベルトは優秀で、ベルトに滑り止めのゴムが縫い付けられている。そのお陰で取り付けた荷物が滑らないのに加え、ベルトが緩むのが防がれている。末端処理が少し大変だけど、うまいこと縛ったりしておけば問題ない。

ダウンチューブ下にベルトで縛ってるだけ

年越し宗谷岬などの冬季北海道ツーリングはこのスタイルで走り、全く問題なくその役目を全うしてくれた。まだ1000㎞ちょっとしか試していないものの、安定しているしフレームへのダメージも少なそうなので、かなり期待が出来る方法だ。

残念ながらベルト単体での販売はないので、こんな感じのベルトオルタナティブバイシクル Voileストラップを買うのがいいのかも知れない。

まあ、バイクパッキングギアを揃えたいんだったらカーゴケージごと買ってしまってもいいとは思う。レビューもしているけど、このブラックバーンのカーゴケージはかなりいい商品だ。

 

3.フォーク横

次にフォーク横へのダボ穴の増設。ダウンチューブ下への増設とは異なり、固定力がより求められるので選択肢が限られる。上のダウンチューブ下への増設でダメだった奴は、そもそも試すまでもなく使えない。

アルミやカーボンのフォークだと、形状が複雑な形なのでダボ穴の取り付けが難しい場合も多い。また、締め込み過ぎによるフォーク破損も怖い。何を使うにしても取り付けは結構シビアだし、ダボ穴を増設できても積載可能重量にもある程度制限がある場合が殆どだと思う。

フォークに輪行袋を付けた

 

エリート

⇒類似品。みたところ構造が似てるので同等かも?

先ほども紹介したエリートのVIP。これはそこそこ形状変化が効くので、割と使い勝手がいいと思う。ただし、先にも書いたがフレームへの傷には要注意。

僕はカーボンロードに、このエリートVIP+ブラックバーンのカーゴケージに輪行袋+αを積載した。延べ3,000㎞くらい走ったけど、特に問題はなく使うことが出来た。

フォーク横に使用

しかし固定強度やカーボンフォークの不安から、積載重量は良くて1㎏そこそこ。「あとちょっと積載量が足りない」というくらいなら、これでダボ穴増設をするもアリだろう。

*2019.03.06追記:クロモリ等細いフォークだと、このVIPだと取り付けが難しいようです。⇩のタイプだとうまくいくようなので、そちらをお勧めします。

 

ドッペルギャンガー

重量物を積載するなら、これがおすすめ。ドッペルギャンガーから出ている商品で、フォークを表裏から樹脂製パーツで挟み込んで固定するもの。

もの自体がカッチリしているので使っていて安心感があるし、耐久性にも問題はなさそうだ。しかし、取り付け可能なフォークのサイズに制限があるし円形に近いフォークにしか取り付けられないので、ロードバイクには厳しいかも知れない。

僕はドロハンMTBにはこれを使っていて、フロントサスペンションにこれを使って5L:約2㎏のドライバックを積載した。雪道1,000㎞を走り、特に問題なく使えたうえ、サスペンションへのダメージも少なかったので気に入っている。

もしこれが使える形状のフォークなら、上のエリートVIPよりもこっちのドッペルギャンガーの奴がいいと思う。

黄色いバックはこれで付いてる

*2019.03.06追記:Twitterにて@tar_mini4さんから情報を頂きました。キャンプ用具等重量物を取り付ける場合、この商品を2個使うと安定感が増して良いようです。こちらのブログの後半に、この2つ付けの使用方法が紹介されています。⇩画像のように本来ボトルケージを付けるためのパーツを外し、中央の黒いねじをより短いM6*10mmに交換、左側のパーツに直接カーゴケージを固定しているようです。有力な情報ありがとうございます。

 

その類似品

一応、上記ドッペルギャンガーの類似商品もある。これも買ってみたけど、使い勝手はほぼ同じだった。違いは付属してくるネジの長さが20㎜くらい短いこと。MTBのサスペンションに取り付けるには足りなかったので、別途長いネジをホームセンターで買ってくる必要があった。

その手間を惜しまないor径の細いフォークなら、安いのでこっちでもOKだ。

 

トピーク ヴァ―サマウント

エリートVIPに似たものとして、トピークからヴァ―サマウントも出ている。ただし、ベルトの形状的には円形のフォークへの取り付けの方が適しているだろう。

これも結構良くて、コスパもいいと思う。レビューはこちら(↓)

 

 

4.気になるもの

さて、最後にまだ買っていないけど気になるものを。単純にツール缶を付けたり、ボトルをたくさん持ち歩くにはこんな方法もあるかなと思っている。

 

Wolftooth B-RAD ROLL-TOP BAG

今一番欲しいのがこれ。MTBやシクロクロス等オフロード界隈では有名なブランドのウルフトゥース。バイクパッキング系のギアも沢山だしていて、どれも痒い所に手が届くいい商品だと思う。

これもダボ穴を増設するものではなく、単純にバックをフレームに縛り付けるもの。下手にダボ穴にこだわるよりも、荷物を意図する場所に積載できればいい、という発想の方が上手くいくんじゃないかと最近は思っている。

このロールトップバックのほかにも、もう少し大きいポンプバック等もあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

【2020/10/18:追記】

買いました。かなりいい感じです。レビューはこちら(↓)

 

ミノウラ シートバックスタビライザー

ダウンチューブやフォークへの増槽ではないけど、大型サドルバックを使うならこんなのもアリなのかも?

重心バランスの関係でサドルの辺りは重くしたくないから買っていなかったけど、中型サドルバック+これを使えば、同じ荷物重量でも重心を前寄り(バイクの中心側)に出来るんじゃないかと思って気になっている。

 

ドッペルギャンガー ダブルケージマウント

ドッペルギャンガーからはこんな面白いものが出ている。確実に膝が当たりそうだし買って即お蔵入りが濃厚なんだけど、ボトルの鬼になれそうだし興味本位でちょっとやてみたい。笑

 

 

5.自己責任・現物合わせ・傷覚悟

さて、ここまであれこれと商品を紹介してきたが、これはあくまでも僕が、僕のバイクで、僕の乗り方で試した結果でしかない。つまり、読者の皆さまのバイクやライドスタイルに合うかは分からない。

そもそもこういうニッチな商品って、結局のところ現物合わせでしかないと思うし、自己責任でいろいろやってみて初めて自分にあったものが選べると思う。僕もご覧の通りいろいろ買って試してフレームを痛めて、それでもまだ完璧な完成形と言えるほどのものは見つかっていない。

それでも探しているのは、それだけダウンチューブ下やフォーク横への積載が便利だから。特にバイクパッキングスタイルには欠かせないというくらいあると便利だと思っているし、だからこうして記事を書いた。

一つ一つはそんなに高価なものではないので、あまり期待せずとりあえず良さげなものを何個か買って試してみるのがいいと思う。不安があるものや相性の悪いものを無理して使うと、最悪フレームへのダメージや事故にもつながりなねない。

この記事が商品選びの参考になれば幸いです。

おわり

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