『Tipsとは、助言、ヒント、秘訣、秘法、心付け、チップ(をやる)、内密の情報(を与える)、警告、暗示などの意味を持つ英単語。ーIT用語辞典』
日々のサイクリングの中で「あ、これ役立つかも」と思うことはいろいろあるけれど、ブログ的にイマイチな気がしてボツになっていたり…。この記事では、そんな皆さんの役に立つか分からない?ささいな小技や裏技を雑多にまとめてご紹介する第四弾。
<目次> 1.片面SPDがはまらないとき 2.カラータイヤは修理しやすい 3.夜のサイクリングロードで歩行者に気づいてもらう方法 4.ポンプは引かずに押して抜く 5.冬場はタッチペンを活用 6.ポケットに六角レンチ 7.サングラスの曇り防止:下に息を吐く
1.片面SPDがはまらないとき
マイナーな種類の製品だが、SPDペダルには片面のみにクリートキャッチが付いているものがある。僕の使っているPD-A520や最近発売されたPD-ES600なんかがそうだ。
片面SPDは両面に比べて軽量なのが利点だが、クリートをはめるときにペダルの裏側を当ててしまうとクリートをキャッチしないというデメリットもある。
もし失敗してペダルの裏を踏んでしまった時は、図のように下死点まで裏のまま踏み込んで足を離すと、たいていの場合次の上死点で表面をキャッチできる。
図の上側はペダルのベアリングが渋い場合(購入してすぐ等)、下はクルクル回る場合。どちらでも対応できる。
2.カラータイヤは修理しやすい
好みが分かれるカラータイヤだが、僕がカラータイヤを使っているのは見た目以外にも理由がある。それは、カラータイヤの方がパンク修理がしやすいからだ。
貫通パンクをしたときに、パンクの原因の異物を取り除かないと修理後またパンクしてしまう。カラータイヤだとタイヤの裏側から貫通跡を探しやすいので、さっさと修理したいときにいい。
もちろん状況によっては見つけにくいこともあるから絶対じゃないが、真っ黒なタイヤよりは明らかに良い。
3.夜道でのアピール
真っ暗な夜道、例えばサイクリングロードを走っているとき、ランナーや散歩している人を追い抜くシーンがある。当然危険のない速度まで原則して追い抜くんだけど、歩行者がこちらに気づいていなとびっくりさせてしまう。場合によっては、道の真ん中を走られて追い抜きづらかったり、フラフラしていて怖かったり…。800ルーメン近くで照らしていても気付かない方もいる。
こちらに気づいてもらうため、例えば声をかけたり物音を立てる方法もあるが、距離が離れていたりイヤホンをしていたりで効果が薄いことも。
そんなときに役立つのが、ライトを手で遮って点滅させる方法だ。遮るといっても長時間やるのではなく、画像のように手を置いて一瞬パタパタさせるのだ。
夜のサイクリングロードで「ランナー等を抜きたいけど気付いてくれない時」にこれが超便利という最近の発見。
ハンドルから手放さなくていいし、声より届いて(たぶん)威圧感もない。 pic.twitter.com/7IXd1ovt7U
— S.K. (@r0adbike_sk) October 28, 2019
これだけでかなりアピール力は相当高いので、後ろから接近しているときもほぼ必ず気づいてもらえる。
Twitter上で「これは所謂パッシングだ」という意見をいただいて、確かにと思った。パッシングと捉えられた場合、ひょっとすると嫌がる方もいるかも知れない。
因みにだが、僕はサイクリング中に車からパッシングされて追い抜かれても、不快というより寧ろこちらを認知していることと抜かれるタイミングが分かるので有難いと思っている。「サイクリングロードは歩行者優先だ」とかは関係なく、安全に追い抜くためには相手に認知してもらうのが必須なので、そういう観点からはパッシングでも悪いことではないと思う。
4.ポンプは引かずに押して抜く
初心者のころ…というよりロードバイクを買って1年くらい、空気を入れた後ポンプをバルブから外す際、ポンプを引くようにして抜いていた。しかし正解は引くのではなく「押して抜く」だ。
引いて抜いてしまうと、勢いがついてスポークその他パーツに手が「ガンッ!」と当たって痛い思いをする。特にディスクロードだと、ローターがあるので危ない。
空気入れてポンプを抜くとき、1つ目みたいに引っ張ると、ガンッてフレームに手をぶつけたりする。
2つ目みたいに「押して抜くと安全」というの、バイク買ったときに教えて欲しかったと今でも思う。
*動画は片手でやってるけど、本当は両手でやった方がいい pic.twitter.com/DAE5iuumG8
— S.K. (@r0adbike_sk) December 27, 2019
何かコツはないのかなと思っていたところ、ポンプは押して抜くといいという情報を発見し感動した。リムに手を当て、親指で押しだすようにすると良い。人によっては「何をそんな初歩的なことを」と思うかも知れないが、何気に教わる機会も少ないものなので、誰かの役に立つことを祈ってここに記しておく。(笑)
5.冬場はタッチペンを活用
厚手のグローブを多用する冬場は、スマホなどのタッチパネル操作が難しくなる。最近のグローブの多くは一応タッチパネル対応になってはいるけど、画面にフィルムを張っていたりするとなかなか操作が上手くいかない。かといって、いちいちグローブを取るのも面倒臭い…。
そんなときに便利なのがタッチペン。なくさないようにストラップ付のものがいい。長時間の使用は面倒臭いけど、ちょっと写真を撮ったりSNSに投稿したりするくらいなら十分使える。
ぶらぶらして邪魔でもあるので万人におススメ!とは言えないが、グローブの着脱が面倒だと感じている方にはいいかも知れないのでお試しあれ。
6.ポケットに六角レンチ
初めての距離を走るロングライドや、期間を開けて久しぶりに乗るときは、ハンドルやサドル周りをいじれるサイズ(4㎜や5㎜)の六角レンチをすぐに出せる位置に入れておくといい。それも、携帯工具じゃなく、操作性のいいフルサイズのやつ。
理由は当然ポジションを微調整するためなんだけど、これはポジションが固まっていない乗りたてだけじゃなく、未知のライドをするときにも同様に凄く重要になる。
例えば初めて300㎞を走るとき、200㎞では出なかった手やお尻の痛み、脚の疲労などが出てくる。その苦痛を和らげるために、少しハンドルをしゃくってブラケットを近づけたり、サドルを前後・上下に動かして少しでも快適な位置を探るのが有効だ。リアルタイムに乗り込んでいるときなら、1㎜や数°の微調整で驚くほど違いを実感できる。
そこで見つけた楽なポジションは凄く貴重で、それを遵守するだけで次のライドからより快適に走れるようになる。そういう細かいポジションのアップデートが、より楽しい自転車生活につながると思う。
7.息を下に吐いて曇り防止
冬場のライドでは、ネックウォーマーなどで口や鼻を覆いながら走ることもあるだろう。しかし、そうすると吐息でサングラスがすぐ曇ってしまう。
これを防止する簡単な方法があって、それは「息を下に吐くこと」だ。
普通に息を吐くと、吐息がネックウォーマーに当たり上にあがってサングラスを曇らせるので、意図的に下側に吐くことで吐息が上にくるのを防止する。すごく単純なことだけど、結構効果があるので悩んでいる方はぜひお試しあれ。
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以上、今回は7つのTipsをご紹介してみました。他のTipsはこちらから。何か1つでも、皆様のヒントや参考になれば幸いです!
おわり