コラム

ロードバイクでスタンディングスティルの練習をしてみた

自転車に乗りながら、その場に立ち止まる技「スタンディングスティル」。信号待ちとかで、足を着かずにピタッと止まっていたりするアレだ。

特に意味はないのだが、「なんか出来たらカッコよくない??」と思い練習してみたので、そこで見つけたコツや習得の過程をご紹介したい。

<目次>
0.練習前の準備
1.練習1日目~数秒出来るかどうか~
2.練習2日目~1分半達成~
3.練習3日目~2分45秒達成~
4.練習4日目~3分30秒達成~
5.その後

0.練習前の準備

まずは練習する前に、環境を整えるところから。とりあえず練習方法をネットで検索してみると、

・フラットペダル推奨

・坂道やブロックがあると練習しやすい

らしい。初めからビンディングは立ちごけしまくるので当然フラットペダル、バイクも気兼ねなく使える街乗り用を使って練習することにした。このRD-01はフレームセットで15,000円しないので、最悪壊しても諦めがつくし思い切り練習できるのだ。場所はよさげな坂やブロックは思い当たらなかったので、近所の公園や駐車場で。

そして肝心のやり方は、

ハンドルを切り、前後に細かく動いてバランスをとる

という感じらしい。中でもバックするのがポイントだとか。ピスト等固定ギアなら後ろに踏めば後ろに進むが、ロードバイクはフリーギアなので体重移動でバックしなければならない。

自転車でバックなんてしたことがないので上手くいくか疑問だが、、こういうものは習うより慣れよ!ということで、とりあえずやってみた。

 

1.練習1日目~数秒~

まずは何も考えずに、見よう見まねでスタンディングに挑戦してみた。普段のライドでも超低速で走るシーンはあったから「とりあえずハンドル切ってバランスとれば意外と出来るんじゃ?w」くらいの感じで。(笑)

 

…結果は言わずもがな。

 

2~3秒は持つけど、どうしてもハンドルを切っただけでは左右に倒れてしまった。どうやら、やはり「バックする」ことが出来なければダメなようだ。

 

早速バックする練習に取り掛かるわけだが、これが難しい。ネットには

・前輪を壁に当てる方法

・坂道を使って下がる方法

等が紹介されていて、それで後ろに下がる感覚を身に着けるというものだった。

とりあえず両方やってはみたものの、僕にはイマイチ…。これをやっていても出来る気がしなかったので、もう力ずくで自転車の上でもがき、何とか下がろうと試みた(笑)特にバランスを取ろうとか長時間スタンディングをしようとは思わず、とにかく少しでも下がることに専念した。

はじめははじめは上手くいかなかったが、徐々に「ちょっとなら腕の力で下がれる」くらいになった。下がるというよりは「バイクの位置を後ろに下げる」という表現の表現の方が正しいかもしれない。

*たぶん本当は体重移動を使ってバックする(=自分の位置も下がる)のが正しいんだけど、スタンディングで必要な距離のバックならバイクだけ下げる(=自分の位置はそのままでバイクの位置だけ下げる)でも多少は何とかなった。

初日はこの下がる感じを忘れないように何度も練習して終了。結局スタンディングを維持できる時間は数秒だったが、何とか下がれるようになったので進歩した気がして嬉しかった。時間にして約1時間くらいだっただろうか。

1日目
・腕の力で少しだけバック出来るようになった



2.練習2日目~1分半達成~

次の日、昨日の感覚を思い出しつつまた練習してみた。

バックが出来なくなっていないかと不安もあったが、やってみるとその逆。驚いたことに、「止まる→下がる→前に踏む→止まる…」というスタンディングの動作を数回は出来るようになっていたのだ!ぎこちないしまだ十秒に満たないものの、これを繰り返せばスタンディングが出来ると思うと希望が見えてきた!

何度も練習するうちに気が付いたのが、僕はいつも左側に倒れて足をついてしまうこと(右にハンドルを切り、右足を前にだしている)。普段から停車の際は左足を地面についているので、たぶんその癖が出てしまっているんだろう。左側に倒れないようにするために、右足(右側)に力を入れるように意識して練習を進めていくと、少しずつ時間が伸びていった。そして30秒を達成!

 

と、このTweetをした直後に、フォロワーさんから『右足の位置を高くしてみては?』というアドバイスを頂いた。↑の動画をご覧いただければ分かるが、確かに右足の位置がかなり下がっている。

アドバイス通り右足の位置を高くして2〜3時に保つ意識をすると、スタンディングの姿勢が楽に保てる様になり、なんと記録を大幅更新!遠く感じていた1分30秒をクリアすることが出来た。(アドバイスありがとうございました!!)

感覚をつかめてきたところだけど、疲れたので2日目の練習はここで終了。この日も大体1時間くらいの練習時間だった。

2日目
・前後移動が出来るようになった。
・両足にバランスよく荷重することが出来るようになった。



3.練習3日目~2分45秒~

昨日の練習でだいたい形をつかめたので、今日からはとにかく記録を伸ばすことに専念。昨日アドバイスを頂いた右足の位置に注意しながら、なるべく長時間スタンディングが出来るように意識した。

今日の作戦は、昨日フロントブレーキだけを使っていたのを、バックしたときはリアを、踏み込んで前進したときはフロントを使うようにすること。ブレーキングを両手ですることで、腕の疲労を減らすのがねらいだ。

 

結果はMAXで2分45秒!!

昨日からは1分以上更新できたものの、内心もっと出来るかなと思っていたので残念でもあった。昨日に比べて体の力を抜いてもスタンディングが出来るようになったが、やはりもっと長い時間となると腕や脚が疲れて不安定になる。

まだまだ精度が悪いのか、それとも僕の筋力や体幹が足りないのだろうか…。

3日目
・ブレーキの使い分けができるようになった。
・記録を1分以上伸ばすことができた。



4.練習4日目~3分30秒~

また少し日を開けて練習。

腕が疲れることが多く、なんでだろうと考えていたら一つの発見があった。練習1日目で書いたことと同じだけど、僕は体重移動ではなく腕力だけでバックをしていたのだ。言葉で上手く表現できないが、腕力に頼らず腰を使って体全体で下がるようにすると、さらに腕が楽になりスタンディングを維持できる時間を延ばすことができた。

 

慣れてきたとはいえ、まだ体に力が入っていて長時間持たせるのは難しい。

ハンドル位置が高いMTBやブレーキレバーが握りやすいフラットバーならもう少し楽なのかな?なんて思うが、上手い人はロードバイクでもっと長い時間出来るので、まだまだ練習あるのみだ。それでも、数秒も持たなかった初めの頃と比べれば、数時間でかなり進歩したんじゃないだろうか。

4日目
・体全体でバックする感覚が分かった。
・前後移動を減らしてもスタンディングを維持できるようになった。

 

5.その後

練習を重ねるうちに、いつでも1分くらいならスタンディングが出来るようになったが、実際に使うシーンは意外と少ない。(笑) というのも、一般道ではスタンディングが迷惑になる可能性が高いからだ。

たとえ自分が絶対にバランスを崩さない自信があっても、周りの目からもそう見られるとは限らない。「フラフラして怖い」と思われる可能性は十分にあるし、車には「ん?右折(左折)してくるのか?」と変なプレッシャーを与えかねない。さらに、自転車は一時停止の場所では足を着いて停止することが義務付けらている(らしい)ので、そもそも法令的に使える場面がほぼない。(笑)

とはいえ、自転車を操る感覚が良くなるのでやってみる価値はあると思う。立ちごけ防止につながるとか、咄嗟のバイクコントロールが上手くなるとか。直接的でなくとも意味はあるはずだ。

まぁ論理は置いておいても、自転車趣味の1人としてなんか出来たらカッコ良いじゃん?と僕は思う。(笑) 自転車遊びの一つとして、トレーニングや真面目なライドだけじゃなく、こういう息抜きも楽しくていいんじゃないだろうか。少しずつ出来るようになっていくのも、やっていて凄く楽しかった。

おわり

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