さあ、準備は整った。いよいよ出発だ。
ゆっくり起きて、朝ご飯を食べて出発の儀。
今回はコンスタントに200km/日の予定だから、今日は掛川のあたりまで行けたら上出来かな、という感じ。何度も走っている道だから、名古屋まではもう淡々とこなすのみだ。
とはいえ、いつも夜出発だから、昼間の東海道は新鮮だった。休日ということもあり、江の島~小田原にかけてもの凄いロードバイクの数。自転車乗りってこんなにいたんだと、素直に驚いてしまった。(笑)
仲間を見つけて嬉しい反面、どこのチームの人だか知らないけど、交通ルールを守れない人が見受けられてすごく腹が立った。右折レーン侵入、信号無視、危険なすり抜けや追い越し。全体数から見たら少数なんだけど、少なからずそういうことをしている人がいて、彼らのせいで自転車の印象が悪くなる。自分が車のドライバーだったら、自転車嫌いになっていただろうな。巷にある反自転車の意見にも納得だ。
多分ルールを守れない人ってどの世界にもいて、きっと周りが見えない人なんだろう。「信号待ちしたくない」「二段階右折が面倒くさい」「早く先に行きたい」。そんなことみんな思っているけど、実際にやってしまう人は、自分の行為の危険性や、自分の趣味である自転車界隈への負のダメージをにまで考えが至らない残念な人だと僕は思う。
悪いことは言わないから、さっさと自転車を降りてほしい。
小田原を超えると、いつもの箱根の登りに入る。
箱根も何度も走っている道だけど、例によってほぼ夜にしか通ったことがないから、昼間の箱根は新鮮だった。1号線は交通量が多いと予想して、旧道の732号を選択。結果交通量が少なく、のんびりヒルクライムが出来た。
国道1号と732号では、732号の方が斜度があるため一般的にはキツイ道と呼ばれている。でも僕は、732号の方が楽なんじゃないかと思っていて、確かに斜度はあるけれど、最高標高が
・国道1号:877m
・県道732号:788m
といったように、県道732号の方が89m低いのがその理由だ。それにだらだら登るのは好きじゃないから、今回のように軽装なら旧道を選ぶことが多い。
箱根を降りて静岡を抜ける間に、実に3回もパンクしてしまった。こんなにパンクしたのは久しぶりで、面白いように路面のガラス片が貫通しまくった。使用タイヤはコンチネンタルGP4000SⅡ。チェッカーの摩耗具合から見るともう少し走れそうだったけど、4000km近く走っていたし、ケチらず早めに交換しておいた方がいいのかもしれない。
そんなこんなで道の駅掛川に到着。ここは道の駅の店舗とは離れた休憩所があるので、そこで寝させて頂いた。駐車場からも離れているので静かで、割と快適に過ごすことが出来た。
翌日。
道の駅で朝食をとり、名古屋へ向けスタート。距離的には、今日は伊勢神宮のあたりまで行きたいなあ。
名古屋方面へ抜けるルートは国道一号以外にも、国道301号を基調に山の中を走るルートや、国道23号を基調に走るルートも通ったことがあるけど、大人しく国道1号を走るのが最も無難で快適に通過できた。
ということで今回は国道1号。メインはここじゃないから、安全に迅速に走れればそれでいい。
体力的には快調なライドだったけど、昨日に引き続きパンクに悩まされた。浜松の手前でパンクしてしまって、修理しようとしたらまさかのチューブのバルブが壊れていた。
仕方なく、6km先の自転車屋まで徒歩で移動。折角の自転車日和だったのに、愛車とビンディングシューズでお散歩することになるなんて。泣
自転車屋が徒歩で移動可能な距離にあったのが不幸中の幸いだ。無事チューブを購入し、再出発。この先のことも考えて、予備の分も大量に買い込んでやった。(笑)
その後はパンクすることもなく、順調に距離を重ねていった。名古屋~四日市間も国道1号を通過。距離的には23号の方が近いけど、あそこは自動車専用の橋が大量にあるうえ、大型トラックばかりが走っているので絶対に行かない方がいい。一度通ったことがあるけど、ずっと歩道走行+何度も階段を上り下りで最悪だった。
伊勢に入ったのは夜遅く。天気予報を見ると深夜から明日の夜にかけて雨が降る予報だった。しかも5㎜以上の強い雨。これはどうしたものか。
ランドリーがあれば雨天走行した後に服を乾かして、軒下でテント泊というのも可能だし、カラオケボックスがあればそこに一泊というのもアリだった。僕のいつものスタイルはそんな感じだ。
しかし、検索してみると夜まで営業しているランドリー・カラオケがこの先和歌山に行くまでない。これは正直予想外…。
今回はシュラフをもってきていないから、もし雨で体が濡れた場合、就寝用の防寒着に着替えることはできるけど、そうすると明らかに寒くて寝られない。(最低気温5℃の予報)
いろいろ悩んだ挙句、松坂まで戻って、カラオケボックスで睡眠&暇つぶしをすることにした。悔しいけど、仕方がない。
手早く輪行袋に自転車をしまい、カラオケボックスへと入っていった。
つづく