ツーリング記

ロードバイクで初めてレースに出たら優勝した話【宮城クリテリウム:ビギナー】

ロードバイクの楽しみ方の1つ『レース』。かれこれ5年くらいはロードバイクに乗ってきた僕だけど、ロングライドばかりでレースとは無縁の自転車生活を送っていた。

そんなある日、ふと思い立って地元のレース「第41回宮城クリテリウム」に出場。その結果、なんと人生で初めてのレースで優勝してしまった。

今回は、僕の初レース参戦記をまとめていきたい。

<目次>
1.宮城クリテリウムにエントリー
2.レースに向けて取り組んだこと
3.いざレース本番!
4.まさかの優勝
5.レースも面白い

*ちなみに、レースの様子はYoutubeにもアップしているので、こちらも合わせでどうぞ。

 

 

1.宮城クリテリウムにエントリー

冒頭で書いた通り、僕はもっぱらソロ・ロングライドをしてきた。

遠くに1人で走っていくのが気持ちよくて、気が付けばほぼ日本全国を走ったし、500㎞もグロス20時間以内で走れるくらいになっていた。

今もロングライドは好きだけど、新しいことをしてもいいかなぁという漠然とした思いがあって。そんな時、ふと「あ、そういえばレースがあったな」と思い付き、物は試しにと手ごろなレースに出てみた訳だ。

レースに出ようと決めたのが、今年の9月末。

コロナの影響で中止になっているレースも多かったし、既にシーズンも終盤なのでエントリー枠の開いているレースはほぼ無かった。

そんな中で見つけたのが、地元の宮城で開催されるレース『第41回宮城クリテリウム』。これなら行きやすいし、何となく手ごろな感じがあっていい気がした。

カテゴリは悩んだけれど、やっぱり初めてのレースなので最も初心者向けの『ビギナー』を選択。

 

たぶん自転車に乗ることだけでいえば、僕は世間一般のビギナーではないと思うし、だからビギナーで出るか迷った。でもやっぱりレースはド素人のビギナーだし、「不慣れな人が上位カテゴリに混ざると、落車を引き起こすから迷惑になる」という話を聞いていたのが決め手となった。やっぱりソロライド派の自分が迷惑をかけるのは申し訳ない。

事実、レースのカテゴリ分けを今回初めて知ったくらいの素人なので、文字通り右も左も分からない。レース観戦もしたことが無いから、展開もよく分からない。そんな自分を走らせてもらえるのは、ビギナーくらいだろう。

 

 

2.レースに向けて取り組んだこと

宮城クリテリウムにエントリーしたのが9月末、レース開催日が11月7日だったので、本番までは1か月ちょっと。

せめていろいろトレーニングしようかと思ったけど…あまり気乗りしなかったので、実は何もしていない。(笑)

グラベルライドとバイクパッキングが楽しすぎて、そっちにばかり目移りしていた。

寧ろトレーニングどころか、全然乗り込んでいなかったので数か月前よりも弱くなっていると思う。

ただ、集団での走行には慣れなくてはと、以前からお声がけ頂いていたチームの朝練に参加させていただいた。

もともと車間を詰めて走ることに恐怖はなかったけど、やっぱりペース配分や先頭交代の感覚は全然分からず、下手くそなのを痛感……。一朝一夕にどうにかなるものでもないし、本番は出しゃばらず周りをよく見なくてはと強く感じた。

 

 

3.いざレース本番!

◎試走

なんだかんだと気が付けばレース当日。

ビギナークラスは午前中に開催され、試走は朝07:30からだった。結構な早起きになってしまい寝不足気味。眠い目をこすりながらコーナーや路面を確かめる。

コースは1周3.8㎞の周回。カテゴリによって周回数が違っていて、カテゴリは上位から

・チャンピオン:10周(38.0㎞)
・エリート:6周(22.8㎞)
・ビギナー:3周(11.4㎞)

という感じ。僕はビギナーなので、たったの11㎞で勝負が決まってしまう。

試走してみた結果、どうやら「クリテリウム」という言葉から連想するタイトなコーナーは無く、路面もおおむね良好。ブレーキングの必要がない易しいコースだったので、その点は一安心だ。

試走を終えるころには、ぞくぞくと参加選手が集まりレース会場が賑わいだす。

ずらりと並ぶハイエンドバイクに速そうな人達……。同じビギナークラスかは分からないけど、時間的にその可能性は十分ある。おっかないおっかない。。。

僕のバイクは、いつもの『Specialized:Roubaix SL4 Disc』。

柔らかくて重い(ペダル込9㎏くらい?)エンデュランスバイクなので、お世辞にも速くはない。スプリントシーンの予想されるクリテリウムには不向きだろう。

まあ、とは言え、乗り手の僕もそんなスプリントをかませる様な人間じゃないし、乗り慣れたバイクは踏ん張りどころで一体感があっていいはずだ。今日もよろしくと心の中で一声かけて、いざ勝負へ。

 

◎スタート!

いよいよビギナークラスのスタート時間となり、番号順に整列する。

簡単な注意事項の説明があったのち、カウントダウンが始まった。

『30秒前……10秒前……』

『5!4!3!2!1!』

『パン!』

ピストルの音と共に、一斉にスタート。

集団前方に入るため、様子を見つつもそこそこ踏んでいく。周りもいい位置に入ろうと圧が凄い。

というのも、クリテリウムは『集団の前方をキープする』ことが凄く大事らしい。集団の後方にいると、純粋に勝負に絡みにくくなるだけでなく、加減速に翻弄されて余計に脚を使うし、落車に巻き込まれる可能性も大きく上がってしまう。

位置取りが概ね決まったら、ペースや周りの選手の走り方を様子見しつつ、とりあえず慎重に走る。

過去大会のリザルトは目を通してきたけど、だいたいAv.38~39㎞/hだった。若干起伏があるとはいえ、11㎞しかないし集団だから辛い速度ではない。

ラインどりでも、何故か辛い方を走る人が多かったので、かなり楽をさせてもらえた。

逆に「ここ走っちゃだめなのか?」と思ったけど、元プロ選手もそこを走る解説をされていたので良かったらしい。そんなことすら分からず、モヤモヤしながら走る僕。初レースだからこそのストレスというか、何というか。

 

4.まさかの優勝

◎淡々と終わった中盤

1周目の終わりからは先頭を回す数人が固定されてきて、僕もその1人となり走る。

ビギナーだからか、先頭交代もぎこちなく、全然うまく回らない。

というか、当の僕自身がリズムを作れていなくて、申し訳なさでいっぱいだった。うまく回せたら普通に数人で逃げられたと思うけど、たぶん下手に踏んだら千切っちゃうし、逆に交代するタイミングも分からず……。

ただひたすら、前が失速したら先頭を一定ペースで走ることに専念した。

集団走行だと、常にお互いの車間やラインを気にして走らなくてはならないから、ソロ派の僕にはストレスが大きい。

脚を使っちゃうなぁと思いつつ、先頭を走っている時が一番楽だったかも知れない。

2週目も終わり、いよいよ最終ラップ。

『チリンチリン…』

という鐘の音と共に、集団全体がグッと加速する。なるほど、やっぱりみんな最後にかけているのか。

 

◎ゴール前ロングスプリント

集団のペースに合わせて前方に居続けたけど、特に逃げそうな人もいない。

となるとゴール前のスプリント大会になりそうで、スプリントに自信のない僕は勝ち目がないと思った。だから、やるなら単騎で仕掛けるロングスプリント。400か300mくらいで、一気に飛び出て逃げ切ろうという作戦を立てていた。

……と、なんと600m地点から少し後ろにいた選手が飛び出した。

一緒に先頭を回していた選手もそれを追い、慌てて僕も追いかける。まさかこんなに早く仕掛けてくるとは思っていなかったし、隣の選手に隠れて見えていなかったので、反応が一瞬遅れて先手を取られてしまった。

しかし、だ。ここは冷静に考える。

付いていけない速度じゃないし、逆に僕の得意分野で勝負を挑んでくれた訳だ。単独でも出せる速度だから慌てることは無い。最後の最後に力を残しつつ、エアロポジションで踏み倒す。

ゴールが近づくにつれ前の二人は競って優勝争いをしているけど、この余力があれば抜ける自信があった。

ラスト100m。

さっきまで2番手にいた選手が先頭を抜いてトップへ。僕はその後ろについて、うまく風よけにさせてもらう。

そこからラインを変えて、一気に前に出る。

下手なスプリントはしない。

シッティングで頭を下げて、とにかく踏む。力を貯めていたぶん、普通に踏んでも僕の方がパワーは出る。

じわりじわりと、加速して前の選手を抜き去る。

最後に見えたのは、開けた視界に浮かぶ、1本の白い線だった。

ゴールラインを最初に越える。勝った瞬間、思わず声を漏らした。

 

5.レースも面白い

自分でも信じられないけど、なんと初レースで優勝できてしまった。

レースとは無縁の自転車生活を送っていたけど、こんな楽しみ方もあるのだなぁと思ったりした。こんな機会を提供してくださった運営の皆様、一緒に戦えた選手の皆様に、感謝しかない。

これから精力的にレースに臨むかは別として、良い経験が出来たとしみじみ思う。ありがとうございました。

おわり

レースの様子はYoutubeにもアップしているので、こちらも合わせでどうぞ。

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About the author

S.K.

ロングライド&グラベル系自転車乗り。その他キャンプ、登山など。
・身長177㎝/体重68㎏
・北海道一周2,400㎞/8日2時間
・国道4号(536㎞)/21時間37分
・グラベルエベレスティング達成
・冬季北海道1,000㎞……...etc.

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