装備レビュー

【レビュー】ロードバイクにおススメな軽量で安価な泥除け『SKS:エスボード』(ダボ穴不要・ディスクブレーキ対応)

雨天ライドでは、ロードバイクであろうとも泥除けがあると非常に便利だ。しかし、重量がかさむことや取り付けの煩雑さなどから、嫌煙されがちなアイテムでもある。

今回は、そんな方にもおすすめ出来る軽量で着脱も簡単なフロント用泥除け『SKS:エスボード(S-BOARD)』をご紹介。ディスクロードにも対応しており、価格が低いのも魅力的だ。

<目次>
1.スペック
2.各部詳細&取り付け
3.使用感
3-1.ガード力は十分
3-2.しっかり固定
3-3.見た目も悪くない
4.まとめ

1.スペック

『SKS』は泥除けとポンプを中心としたドイツのサイクルパーツブランドで、スポーツバイク用の泥除けを多数ラインナップしている。特にロードバイクにも使える泥除けは市場の選択肢が少ない中で、多数のモデル展開をしてくれる有難いブランドだ。雨天ライドの多いブルべ界隈を見ても、SKSの泥除けユーザーはしばしば見かける。

今回ご紹介する『エスボード』は、SKSの泥除けの中でも軽量なモデル。ロードバイク~クロスバイクのタイヤ幅に対応するフロントタイヤ用だ。

スペック

 

・重量:89g(実測94g)

・対応タイヤ幅:700×38cまで

・価格:3,190円(税込み)

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多くの泥除けが、フロントだけでも200g前後なのに対し、このエスボードは100gを切る重量とかなり軽量。

正直、僕も今まで重量面がネックでフロントは泥除けを取り付けずにいた。簡易的なもので100gを切る製品はいつくかあるけれど、脛~足への水撥ねを防いでくれるサイズのものとなると、やはり本格仕様の200gくらいのばかり……。

例えば同社の「スピードロッカー」は、より本格的な仕様で重量は前後合わせて400gオーバー画像はSKSサイトから引用。同じくディスクロードにも対応しているモデルだけど、流石にこれは使う気が起きない。

そんな中、100gを切るエスボードを見つけ、即購入したわけだ。

もちろん本格的なものに比べると長さが短いので、水しぶきを防ぐ能力は比較的低くなるだろうと予想は付く。それでも、タイヤにピッタリと添わせることの出来る仕組みがあるのでまだ期待が持てる。

実測重量は94gと、公称より5g重い。多少軽めに記載している感じもするけど、この位なら許せる範囲かな。

 

 

2.各部詳細&取り付け

さて、各部を詳しく見ていこう。

全体がブラック一色なので、どんなバイクにも合わせやすいだろう。

付属品。角度調節に必要な六角レンチと、フォークを保護するための透明なシールが付いてくる。

取り付けについては、恐らく代理店の方が日本語のシールを貼ってくれていた。簡単なのでまず分からなくなることはないだろうけど、QRコードから詳細な取り付け方法の動画も見られるので安心だ。

フォークに透明なシールを貼ったら、ゴムバンドを伸ばしてフックに掛ける。あとは、六角レンチで角度を調節すれば完成(僕は面倒だったのでシールは貼っていないけど……)

一度角度を決めてしまえば、着脱はゴムバンド2つのみなので非常に早くて楽だ。

タイヤ幅は38cまで対応するみたい。

グラベルロードにも付けられるだろうけど、50cくらいまで対応するフォークの幅が広いモデルだとちょっと厳しい。手持ちのグラベルロード『Bombtrack:Hook EXT』に取り付けようとしたら、幅が合わずダメだった。

泥除けの湾曲具合は700c対応なので、他のタイヤサイズの方は恐らくうまくフィットしないだろう。

フォークに固定するゴムバンドは、細かく長さが調節できる仕組み。僕のバイクのフォークだと、目一杯伸ばしたところでちょうどだった。あまりに太いフォークの方は取り付けがむずかしいかも知れない。ゴムバンドはシムと一体なので、無くす心配がなくて良いのが個人的にGood。

六角レンチの締め付けトルクは1Nm なので、閉めすぎにはくれぐれも注意。

 

3.使用感

では、実際に使ってみた使用感を。先日行ったエベレスティングROAMを含め、取り付けた状態で500~600㎞くらい使用している。

3-1.ガード力は十分

泥除けなのだから、まずは何といっても水撥ねをどれだけガードしてくれるかが重要。

路面だけがウェットな状態から相当な土砂降りまで使ったけど、予想以上に水撥ねを防いでくれて満足だった。

フロントタイヤからの水撥ねはシューズや脛回りの浸水に大きく影響していて、泥除けがないと雨が降っていなくとも足元だけびしょびしょに濡れてしまったりするほど。エスボードはその不快な水撥ねをかなりガードしてくれて、足元の濡れが軽減された。

泥除けが水撥ねをどれだけ防いでくれるかは、横から見ると良くわかる。タイヤからの水はおおよそ接線方向に飛んでいくので、長いほど足を守ってくれるし、短いと足は濡れる。

エスボードを見てみると、先ほども少し触れた通り結構短い。水しぶきが飛んでいくのをイメージしても、クランクが2時以降はだいたい濡れてしまいそうだ。実は使う前は、自分でゴムか樹脂版を貼って延長しようと思っていたほど。

しかし、実際に使ってみるとそんなに濡れる感じはせず、泥除け無しの状態と比べて水しぶきは十分に減った。もちろん完全ではないのでもう少し長くしたい気もするけれど……安易に加工してパーツがとれると危険だし、当然空から降ってくる雨でも濡れていくので、このくらいで必要十分な気もしている。

 

3-2.簡単着脱でしっかり固定

ゴムバンドで止めるだけなので固定力もいささか不安があったものの、400㎞以上をノーメンテで走っても全く問題なかった。

泥除け自体が軽量なお陰か、走行振動でずり落ちてくることは無かったし、六角レンチで固定する部分の角度が変わることもない。ダボ穴も不要、しかも1分で終わる簡単取り付けでありながら、この固定力は素晴らしいと思う。

着脱が楽なのも実は結構僕的には重要なポイントだった。

というのも、雨ライド後の面倒なメンテが楽になるし、輪行で着脱が必要なライドでも気軽に使用できるからだ。日頃ちょっと乗りたいときに「路面がウェットだな~」とか「雨降るかも」なんて場面もある。そんな時、気軽に着脱できるのは非常に大きなメリットだ。

 

3-3.見た目も悪くない

泥除けを付けるにあたって、見た目を気にする方もある程度いらっしゃるだろう。

勿論バイクとの色合わせもあると思うけど、割と目立たないし寧ろカッコいいのでは?と思っていたりする。(笑)

ハブのあたりにも棒が伸びて固定するやつだと、いかにも泥除けが付いている感が出てしまうのに対し、エスボードならそんなに主張も強すぎない

例えば街乗りでロードバイクやクロスバイクを使っている方にも、この見た目なら導入しやすいだろうと思う。固定力的にも付けっぱなしでいいし、実用的で見た目も損なわないし。

 

4.まとめ

以上、簡単ではあるけれど、SKSの泥除け「エスボード」をレビューしてみた。

個人的には期待以上の性能で、軽さ・着脱のし易さ・防御力・見た目と全体的に気に入った。唯一注文を付けるなら、もう少しフェンダーの長さを長くしてくれたら良かったかもしれない。

ロングライダーから通勤通学者まで、またロードバイクからクロスバイク・(オンロードメインの)グラベルロードまで、幅広くおススメできる泥除けだ。

おわり

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