装備レビュー

グラベルロードに似合う!軽量でカッコいい着脱式の泥除け『アスセーバー:フェンダーベンダー』レビュー

泥跳ねの気になるオフロードでは、泥除けは欲しくなるアイテムの1つだろう。特に雨の後などで路面がウェットの時には、帰宅後の手間が段違い。

しかし多くの泥除けは、重量がかさんだり見た目がイマイチだったりと、気軽に使いたいと思うものがなかなかない……。

そんなときインスタで見つけたのが、このアスセーバー(ASS SAVERS)のフェンダーベンダー(Fendor Bendor)という泥除け。軽量かつカッコよく、簡単に着脱も可能。ありそうでなかった便利アイテムを、今回はご紹介したい。

<目次>
1.スペック
2.取り付けについて
3.使用感
3-1.十分ガードできる
3-2.メンテナンス時も楽
3-3.固定力も◎
3-4.シートチューブへの傷に注意?
4.まとめ

1.スペック

アスセーバーは、ロードバイク用のサドル裏に取り付けられる簡易泥除けが有名なブランド。これ(↓)で、僕も使っている。

これはロードバイクに簡易的に使用するなら便利な一方で、本格的な雨やオフロードの泥には無力……。

今回ご紹介するフェンダーベンダー(Fendor Bendor)は、もっと泥除け機能を高めた長いタイプの製品だ。フェンダーベンダーにはバージョンがあって、記事執筆現在(2021/05)の最新は「4」。そして、ロードバイク等細いタイヤ用の「レギュラー(regular)」と、MTB等の太いタイヤ用の「ビッグ(BIG):対応幅32~55㎜」がある。

僕が使用しこの記事に登場するのは、最新版のMTB用である「Fendor Bendor 4 BIG」

スペック

・サイズ:555×80㎜
・重量:61g
・カラー:ブラック、ホワイト(海外サイトだと、デザイナーズペイントもあった)
・価格:2,800円
・公式サイトはこちら、Amazonはこちら

 

サドル裏に取り付けるタイプと同じく、簡単に着脱できる仕様で軽量。ダボ穴が不要でクリアランス等の問題も起こりにくいので、多くのバイクにフィットさせることが可能だろう。

ただし、シートステーの内側を泥除けが通るので、リムブレーキの場合は取り付けが難しいかも知れない。今どきのバイク(特にオフロード系)は普通ディスクブレーキなので問題ないと思うけど、ロードバイクで使用したい方は注意が必要だ。

 

2.取り付けについて

取り付けは工具いらずで非常に簡単。数分あれば完了するだろう。

商品は折りたたまれた状態で到着した。

この「折りたためる」というのもフェンダーベンダーの特徴で、例えばライド中に持ち運ぶこともできる訳だ。僕の使っているビッグは2つ折り、幅の狭いレギュラーは3つ折りに出来るみたい。

裏面には、こんな風に取り付けの絵が描いてある。

基本的にこの絵の通りに取りつけをするだけなので、だれでも簡単に出来ると思う。

ちょっとコツがあるとすれば、ちゃんと縦方向に折り目をつけること。

軽く折り曲げただけだとすぐ戻ってしまうので、ちゃんと折り目を付けてから取り付けをするのをおススメする。その方が楽にシートステー内に入れられるし、取り付け後もきれいになる。

付属の透明な傷防止シールをフレームの干渉する場所に張り付ける。この場所は一番擦れるところなので、傷防止シールが付属するのが嬉しいところ。これだけで足りない時は、適当な養生テープなんかを貼るのもいいと思う。

先ほども少し触れたけど、泥除けがここを通るので、リムブレーキのキャリパーやワイヤーが干渉してしまう可能性がある。現物合わせなので何とも言えないけど、ディスクブレーキでないと取り付けが厳しいかも知れない。

最後に、シートチューブにベルクロで固定して完成!プラプラしない様にしっかりと締め付け固定する。

……と、僕のバイクではちょっと問題が発生。

僕の乗っているHook EXTはリアライト用のダボ穴が付属している珍しいバイクなので、そのダボ穴が干渉してしまった。

ここは、干渉している部分をナイフで穴あけをし対応した。

ちょっと硬いけど普通に切れる素材なので、こういった現物合わせもし易くて助かった。これでバッチリ、良い感じ!

 

 

3.使用感

続いては、使用感についていろいろと。

 

3-1.十分ガードできる

まず気になるのは「泥除けとしての性能はどうなのか?」。

結論から言って、必要十分な性能があると僕は思う。

僕のバイクはタイヤ幅47㎜で、フェンダーベンダーの幅広タイプの対応幅(32~55㎜)の範囲内。この環境だと、リアタイヤからの泥はねは体感で90%以上カット出来ていると思う。

今まではちょっと雨のオフロードを走ると背中がドロドロになったし、ロングコースを走ろうものなら酷い有様だった。それがフェンダーベンダーを付けた状態だと、多少の泥跳ねはあるもののほぼ気にならないレベル。

そりゃママチャリの様なフルフェンダーには敵わないけど、オフロードだとフルフェンダーは泥詰まりを起こしてしまうから使いにくい。グラベルバイクなんかに使うなら、ガード性能が最強クラスなんじゃないだろうか?

 

3-2.メンテナンス時も楽

実際に使ってみてわかったのが、着脱が楽なお陰でメンテナンスも凄く楽だという事。

泥除けの裏側やバイクへの固定部分など、取り付けたままだとクリーニングがしにくい場所も多々ある。フェンダーベンダーはすぐに取り外せるので、帰宅後のメンテナンスもストレスフリー。

僕が泥除けを導入したいと思った理由も、メンテナンスがあまりに大変というのが大きい。バイクもウェアも泥汚れがひどすぎて、もうやってられなくなったのだ。(笑)

それなのに、泥除けのせいで余計にバイクのメンテナンスが面倒になったら本末転倒だ。フェンダーベンダーの着脱しやすさは僕にピッタリだった。

 

3-3.固定力・走行感もGood。

実走を繰り返しても、走行に関する問題も特に起きていない。グラベルをゴリゴリ走っても全くずれたりせず、ダンシングで振れるようなこともない。

走っていても泥除けを付けていることを忘れてしまうくらいなので、全く問題ないといってよいだろう。

懸念があるとすれば、強風時(特に横風)に多少弱そうな点だろうか?もし何か問題が起これば追記したいと思う。

 

3-4.シートチューブへの傷に注意?

今のところ気になる欠点は見当たらないけれど、一応気を付けた方がいいなと思うのがバイクへの傷。

フレームバックやサドルバックを取り付けるとフレームに擦り傷が出来てしまうのと同様に、このフェンダーベンダーも長期使用するとシートステーやシートチューブに傷が入ってしまう可能性が高い。泥が間に入り込むであろう雨の日に使うのだからなおさらだ。

まあ、よっぽど弱い塗装でない限りすぐに剥げることもなく、実用上問題になる様なレベルでは起こらないはず。僕はそういう傷を全く気にしていないし、オフロードバイクでそんな事を気にするのもナンセンスだと思うけど……。

 

 

4.まとめ

以上、フェンダーベンダー4BIGのレビューをしてみた。ディスクブレーキであれば導入のハードルは相当低いだろうし、今のところこれといって欠点が見当たらない。

それどころか、十分な保護力かつ軽量、着脱も楽で見た目もカッコいいと、かなり気に入って使っている。もっと早く買えばよかったアイテムなので、雨天ライドやグラベルライドを楽しむ方にはぜひおすすめしたい商品だ。

おわり

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