装備レビュー

サイズ感や履き心地は?フラぺ用シューズFIVETEN Freeriderの購入レビュー

フラットペダル用シューズとして有名なFIVETEN(ファイブテン)

今回僕は、MTB用・街乗り用を兼ねてFreerider(フリーライダー)というモデルを購入してみた。人気の高いモデルだが、肝心のサイズ感や履き心地についての情報が少ない。そこでこの記事では、FIVETEN Freeriderのファーストインプレッションとして、各部紹介やサイズ感等についてまとめていきたい。

<目次>
1.試着なしでWiggleから購入
2.各部紹介
3.サイズ感と履き心地は?
①サイズの選び方
②サイズ感
③履き心地
4.ファーストインプレッション

1.Wiggleから購入

FIVETENというブランドは、MTB界隈のみならず登山・クライミングにおいても有名で人気を誇っている。一番の特徴はその滑りにくいソールで、フラットペダルとの相性も非常に良いという訳だ。僕もその性能・デザインからFIVETENのシューズが欲しいと思った。

しかし、残念ながらFIVETENの取り扱い店舗が非常に少ない…。特にMTB用のシューズともなると、地方ではまず現物をお目にかかれないのだ。

当然ながら靴は、製品そのものの性能云々以前に「自分の足に合うか」が重要になる。どんなに良い靴だろうと、脚に合わず痛みが出たり靴擦れを起こしたりすれば本末転倒だ。だから試し履きしてから買うのが鉄則なんだけど…物がないんじゃ試し履きもできない。

仕方なく、今回は海外通販で有名なWiggleから購入した。もちろん試し履きは無し。試し履き無しで靴を買ったのは人生初なのだが、まあ脚に合わなければメルカリかヤフオクで売ろうと割り切って決断した。

因みにFIVETEN製品は、現状では価格・品揃えともにWiggleが最強だ。割引率は頻繁に変動するものの、国内定価が15,000円前後のところ10,000円前後で購入できる。国内ECサイトにもFIVETENの取り扱いは一応あるが、サイズや色の欠品がひどい。

WiggleのFIVETEN製品はこちら

 

2.各部紹介

商品は1週間ほどで到着。早速開封してみた。

僕が購入したのはFreerider(フリーライダー)の2019年モデル。色はグレー/レッドでサイズUK9。サイズの選び方等は次項で紹介するが、UK9はだいたい27.5㎝と同じだ。

まずは全体像から。僕としては、ネット上のイメージと相違は無し。ディスプレイにもよると思うけど、見たまんまの色味だった(グレーは結構食い違いがあったりする)

アッパーはグレーの部分がスウェードっぽいレザーで、黒い部分が何層かの分厚いメッシュ生地。

後ろからはこんな感じ。

上から見ると分かるが、全体的にガッチリ目のシルエット。MTBでの使用を想定しての事だろうか。スタイリッシュというよりはカジュアルな感じだ。

ベロの部分のロゴとインソールが赤になっていてワンポイント。製品によってはベロのロゴがファイブテンではなくアディダスになっていたりする。僕はファイブテンのロゴが良かったのでこれを選んだというものある。

ロゴは他には両サイドにも。↓

外側のロゴが大きなラバー状の素材で、内側はレザーへの型押し。

個人的にこの型押しロゴがお気に入り。

FIVETENの特徴はなんといってもこのソール。同じMTB用(フラットペダル用)でも、製品によって真っ平なものや部分的に平らなものもあるみたい。Freeriderは全体が標準的なイボイボだ。

触った感じでも分かるグリップの良さ。決して柔らかい感触じゃないんだけど、滑り止め感が凄い。それでいて耐久性がありそうなしっかり感もある。

余談だが、今までフラットペダルではランニングシューズをメインに使っていた。しかし柔らかいランニングシューズでは、ソールがペダルを踏む位置だけが極端に削れてしまってダメだった。

母指球のラインだけがすり減っている

普通のすり減り方と違うから、最近では歩いたり走ったりするときに違和感が出てくるほどに…。これでは靴として勿体ない。やはり専用のソールをもった靴があった方がいいなと思った。

 

3.サイズ感と履き心地は?

さて、気になる方も多いであろうサイズ感の話を。たぶんサイズ選びの仕方も大事なので、まずはそこから書いていきたい。

①サイズの選び方

海外メーカーの靴は日本人には幅が狭く、1~2サイズ大きめを買った方がいい」なんてよく言われる。それはFIVETEN製品についても同じく。

僕はネットで靴を購入するのが初めてだったのでかなり迷ったのだが、結果的には僕の靴選びの基準サイズと同じ27.5㎝(UK9)を購入した。靴のサイズ表示にはUK・US・EU・cmの表示があって、UK9=US9.5=EU43と1/3=27.5㎝だ。(他のサイズの対応はこちらのサイトに載っているのでどうぞ)

靴の幅について、日本ではJIS規格というものがある。よくDとかE、2Eとか言われるアレだ。足の周長である「足囲」と足の長さである「足長」の比で決まるもので、自分のサイズがいくつかはアシックスのサイトが参考になる。本当は誰かに測ってもらうのがいいんだけど、大体僕は足長26.5㎝で足囲245㎜。たぶんD~Eあたりの脚幅になるんだと思う。

因みに、普段履いているランニングシューズは2Eの27.5㎝で全く幅が狭い感じはしないし、むしろゆったりして履き心地がいい。自転車用のSPDシューズはSIDIのサイズEU43(27.0㎝)で、遊びがなくかなりピッタリサイズ。

残念ながらFIVETENのFreeriderが何に相当するのか分からなかったが、海外版のアディダスサイトによるとFreeriderは「regular fit」で、国内のアディダス製品のレギュラーは2E相当。まあ国が違うのでひょっとすると無関係かも知れないが、狭く見積もってもD~2Eあたりだろうと検討がついた。

僕の足型なら問題ないはずなので、いつも履いている27.5㎝相当を購入したという訳だ。

②サイズ感

で、実際に履いてみてどうだったかというと、結構ピッタリのサイズ感だった。よく言えばジャストサイズだし、悪く言えばゆとりがない。

①で書いた読み通り足の幅については問題ないんだけど、全体的に足の入るスペースが小さいというか、結構タイトな印象をうける。足の甲の辺りが狭く作られているのだろうか?

どこかが当たって痛いとかはなく、靴紐の締め方で調整が効く範囲ではあるけど…たぶん店でこれを履いたらもう1サイズ大きいのも試しに履いていただろう。

自転車に乗るときは靴に遊びがあるよりピタッとしていた方がいいから、そういう意味ではUK9を買ったのは正解だったかなと思う。MTBでの使用を想定すると、これ以上つま先に余裕がある履き心地は嫌だからたぶんこのUK9がベター。一方で、普段履きを重視してゆとりある履き心地を求めるならUK9.5がよさそうだ(UK9.5を履いたことはないから想像だけど)

たぶん店頭で履き比べてもこのUK9を買っていたとは思うけど…やっぱりUK9.5が気になっちゃったりもする(笑)。サイズ感を気にする方は、1サイズのみを通販購入するとこういうことになるので、2〜3サイズ買って合わないものを売るのがベストだと思う。買値の7〜8割くらいは回収できるし。

③履き心地

そして履き心地について。

全体的に素材に柔らかさがあるので、概ね履き心地はいい。特にかかとのホールド感が僕は気に入っていて、安定感があるのがGoodだ。

普段よくクッション性のあるランニングシューズを履いているからかも知れないけど、ソールが薄いというか、地面へのダイレクト感が強いように感じる。ランニングシューズはペダリングでムニムニするので、自転車に乗ることを考えるとこのくらいがちょうどいい。

歩いた感じも悪くない。

先ほど書いた通りクッション性はないし返りが良い靴でもないが、日常生活の範囲内で考えれば十分なレベルだろう。ウォーキングやランニング向けとは言えないものの、ファッション性重視のブーツとか革靴と比べれば履きやすい。いわゆるスニーカーと比べると、クッション性の分少々劣るという具合だろうか。

 

4.ファーストインプレ

早速いつもの通学・街乗りで使ってみた。

まず感じたのは、噂通りの食いつきの良さ。もう本当にヤバイ…!!今までの靴とは全くの別物。

ペダルの面全体がソールにくっ付いている様な、初感覚のホールド感だった。コントロールもしやすくなって、なんだか自転車に乗るのが上手くなった気さえした(気がしただけ。笑)

グリップの良さは普通に歩いている時にも感じられて、土手の急斜面や滑りやすい階段も安心して歩けた。登山のアプローチシューズとしても使われるらしいが、それにも納得だ。

MTBで山の中を歩くのにも滑らなくて良さそう。このソールは素晴らしい。

また、ソールの硬さ(薄さ?)もちょうどいい感じ。今まで使っていたランニングシューズはソールが分厚くて柔らかく、踏み込むとムニムニしていた。このフリーライダーはビシッと踏めるし、ペダルの感触もよく分かる。

フラットペダル用を謳うだけあって、ペダリングの快適性は非常に高い。

使っているペダルは何でもない完成車MTB付属のものだが、それでもグリップ・食いつきの良さは段違いだった。ロード系で一般的なピンなしペダルでもグリップ感が良いのは分かるが、MTB系のピンがあるタイプとの相性が抜群に良い。

MTB用ペダルをロードバイクに付けるとペダルが大きくてアンバランスなのが残念なところ。小さくてピンのあるペダルがあれば欲しいなぁ。。

2019.11.16追記:TIOGAのspider pedalというペダルを購入しました。見た目スッキリ&軽い&食いつき良い、となかなか良さげです。たぶん絶版?になっているけど、ヤフーショッピングにはまだありました。ヤフーショッピングはこちら

 

純粋な走りやすさに関してビンディングペダルと比べると、やはりビンディングに軍配が上がる。そりゃビンディングは全くズレないしソールもガチガチなんだから当然だが。笑

一方で、MTBライドや通学・街乗り用途なら僕はフラペの方が総合的には便利だと思う。MTBでは押し・担ぎ区間があるし、街乗りでは1日の中で自転車に乗っていない時間の方が長いし。ストップ&ゴーの多い街乗りでは、いちいちクリートを嵌めるのが面倒というのもある。

走りを重視して街乗りにビンディングを使ったこともあるが、このレベルで乗れるならフラペでも十分だと思えた。そのくらいファイブテンのシューズが良い。

『フラットペダル用』のシューズは種類が少なく入手性が悪いのが難点だが、やはり専用になっているだけの事はある。

耐久試験はこれからだけど、フラペ派の方にはFIVETEN製品、良い選択ではないだろうか?

*一応Amazonや楽天でも売っているけど、異様に高いのでWiggleかBikeinがベストだと思います。FIVETENのシューズ価格なら単体でも送料無料になるはずだし、セール品は超安いです。

WiggleのFIVETEN製品はこちら

◎追記:Bikeinもかなり安くなっていました。値段や割引は変動するので、リンクから確認して頂ければと思います。

 

おわり

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