ロングライドや自転車旅の強い味方「ネットカフェ」。安価で、チェックイン・アウトの時間を問わずに利用できるのは非常にありがたい。
しかし、ネットカフェを利用する際に大切なバイクを持ち込むのか否か、迷いどころだと思う。
この記事では、ロードバイクでネットカフェを利用する際の注意点やノウハウなどをまとめていきたい。
<目次> 1.店内持ち込み?駐輪? 2.必要なもの 3.より快適に過ごすテク ー位置取り ー便利グッズなど ー事前検索
1.店内持ち込み?駐輪?
まず気になるのは「そもそもロードバイクを店内に持ち込めるのか?」ということ。結論から言うと「輪行袋に入れれば持ち込み可能」だ。
ネットカフェ大手の快活クラブや自遊空間には利用規約に禁止の旨は記載されていないし、縦型輪行袋なら店内の移動や個室持ち込みもギリギリ可能。僕自身、実際に全国いろいろなネットカフェに輪行袋で店内持ち込みしてきたが一度も断られたことはないし、嫌な顔をされたこともない。
ただし、バイクをそのまま店内に持ち込む等はまず無理なので輪行袋は必要だ。
初めの頃は何度か店員さんにお願いしてみたこともあったが「輪行袋に入れればOK」という回答しかもらえなかった。やっぱり「そのまま」というのは厳しい(そもそも置けるスペースがない)。
多少手間とはいえ、本当に輪行する訳ではないので雑でもいいし、大きなバイクを屋内保管させていただけるだけありがたいと僕は思う。
もちろん、店内持ちこみをせずにネットカフェの駐車場に停めておくという選択肢もある。輪行袋への収納の手間を考えたら、軒先に駐輪するのが最も効率的なのは間違いない。
しかし僕は盗難のリスクを考えると絶対に夜間放置はできないので、いつも輪行袋に入れて店内持ち込みをしている。こちらのサイトでは自転車用のカギを破壊する実験をしているが、ツーリング中に持ち運べるレベルのカギではどれも秒殺…。仮に強いU字ロックでフレームを守っても、ホイールや装備しているバックなど簡単に盗れるものはいくらでもある。
輪行袋に入れるたかが5分で絶対的は安心を得られるなら、それに越したことはない。
2.必要なもの
さて、先ほども書いた通りネットカフェに店内持ち込みをする場合、輪行袋が必要になる。輪行袋にも様々な種類や形があるが、オススメは絶対に縦型で前後輪を外すタイプ。
ネットカフェの店内は狭くブースが入り組んでいるので、小回りが利く縦型でないと恐らく自分のブースまで持っていくことが出来ない。また、持って行けたとしてもブース内に入れることが出来ない。下記掲載リンクの右側のようなタイプでは失敗する可能性大なので、左側のタイプを強く推奨する。(そもそも右のタイプはJRの輪行規定に反するので電車での輪行も使えない)
(←縦型 横型→)
他には、バイクや輪行袋の汚れを拭くためのタオルがあった方がいい。その日のライド状況によっては輪行袋も濡れたり汚れたりするので、店内を汚さない配慮は必要だ。
汚れや水気を取れればなんでもいいけど、コンパクトでよく水を吸うスイムタオルは使い勝手がいい。汚れがひどいときには、近くのコンビニで雑巾を買って使い捨てにするのもアリだと思う。単純に汚れを落とすだけなら、汗拭き用のボディーシートで代用することも可能。
3.より快適に過ごすテク
最後に、ツーリングでネットカフェを活用して得た「快適に過ごすためのコツ」をご紹介。
ブースの位置は手前or奥
自分が利用するブースの位置は、初めから選べる場合と店員さんが決める場合とがある。このブースを決めるとき、店員さんが選ぶタイプでも「荷物が大きいので、なるべく手前か通路における一番奥にしていただけませんか?」とお願いをするといい。
空いていれば要望通りにしてくれるし、優しい店員さんかつ空いているときは「空いているのでダブル(2人用の広さ)にしましょうか?料金は同じでいいので」なんて配慮して頂いたことも何度かあった。本当にありがたい…。
ネットカフェへの店内持ち込みで最も大変なのは店内移動なので、その負担を軽減できる。絶対にお願いしておいた方がいい。
コンセントプラグは持参
スマホ、ライト、サイコン、モバイルバッテリー…。サイクリングでは沢山の電子機器を使用していて、バッテリーの確保は死活問題。再出発するまでに、ネットカフェの貴重な電源ですべてを充電しなくてはならない。
ところが利用できるUSBコネクタは限られているし、ネットカフェによってはPCのUSB規格が古くて給電が遅いこともある。そんなことでもたつくのはナンセンス。
そこで、自前の複数穴のコンセントプラグがあると便利かつ安心。持っている機器の数にもよるけど、3つか4つは口があるといいと思う。
耳栓orイヤホン
基本は静かなネットカフェだけど、近場にいびきが煩い人がいると最悪だ。ひどい時には店員さんに対応してもらうことも出来るが、初めから対策しておけば不快なイビキに起こされることもない。
単純にイビキ対策なら耳栓を、音楽を聴いたりするならイヤホンを耳栓として使うといい。イヤホンを使うなら、寝ている間に絡まると厄介だし断線の原因になるので完全ワイヤレスのイヤホンがおすすめ。
店舗検索で設備・料金チェック
一言に「ネットカフェ」といっても設備や料金は様々で、シャワーの有無や料金の高低など店舗によってかなり差がある。地方都市の周辺には複数ネットカフェが立ち並んでいることも多いから、ぜひ行く前に設備と料金を調べてほしい。
ロングライド中なら当然シャワーがあるといいし、友人と雨宿り等ゆっくり滞在したいなら遊べる設備もあるといいかも知れない。僕はいつもぼっちライドなので、賑やかな客のいないネットカフェ機能オンリーの場所を選ぶことが多い。
また、実は同じ系列店でも料金がかなり違う。のんびりしていると1000円近い差になることもあるので、あらかじめ調べておくのが吉。
あくまで傾向だけど、駅前や都会のネットカフェほど混んでいて賑やかな人が多く、深夜の地方都市近郊は比較的安くて静か。店舗へのアクセスが車しか考えられない場所は、酔っ払いがいないうえ深夜帯にも混雑しにくいからオススメだ。
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以上、僕なりにロングライドでネットカフェを利用してきて、得てきた知識をまとめてみました。野宿ロングライドではネットカフェは貴重な回復場所なので、ぜひ皆さんも活用してみてください!
おわり