『MTBを買ったからには、やっぱりオフロードを走りたい』その思いに駆られて、念願の林道探検へ行ってきた。ロードバイクにしか乗ってこなかった僕の、新たな扉が開く…。
<目次> 1.林道探しという峠 2.いざ林道へ! 3.斜度16%のダート登り? 4.もう戻れない…
1.林道探しという峠
オフロードを走りたいという思いは、実はずっと僕の中にあった。しかし日本の道路はどこもかしこも舗装されちゃっていて、楽しめる道が見当たらない…。
正直、MTBを楽しむ一番の峠は遊び場探しなんじゃないかと思ったり。(特に中途半端に都会な仙台だと遊び場がない)MTBが広まらないのは、分かりやすい遊び場がないからな気もする。
そこで僕は林道情報や航空写真から道なき道を探した。勉強の合間にGoogleマップの航空写真を見て、山あいの道を探していく日々…。始めは全く分からなかったけど、だんだんコツが掴めてきて森の中にも道が見えてくるようになってきた。(笑)
そして、いくつかの林道に見当が付いた。封鎖されているかも知れないけど、とりあえず行ってみることに!
2.いざ林道へ!
林道の入り口までは約20㎞の舗装道路。まあ20㎞なんてすぐそこなんだけど、MTBで走るオンロードの20㎞は正直退屈だ。他の交通も多いから遊べないし、かといってロードバイクみたいな疾走感もない。ポジションもオンロードには気持ち悪い…。
やっとの思いで到着した1本目の林道。しかし、そこは入り口が閉鎖されていたので残念ながら撤退した。どうせ誰も見ていないと言えばそうかも知れないんだけど、そういうところで愚直に守れない人がMTBの肩身を狭くしている気もする。胸を張れないことはやらないのが僕の主義。
2本目の林道は封鎖されておらず、管理者の看板にも車両禁止の旨は無し。よし、ここなら楽しめそうだ!
この木々の木漏れ日が心地よい。森の中の良さを感じられる、林道ならではの空気感。序盤の路面は木の枝や砂利が多いものの、このくらいなら30cあれば余裕で走れそうな感じ。ただ斜度が結構きつくって、早くも汗ばんでくる。
前日に雨が降っていたせいもあって、ところどころに水溜まり。このグチャグチャ感、いい…いいぞ…。(笑) こういう道にも気兼ねなく突っ込んで行けるのがMTBの良さだと思う。汚したもん勝ち感さえあって何でも楽しくなる。
だんだんと道が狭くなっていき、大粒の石や太い木の枝が目立つようになってきた。まだまだ登りは続いていく。
3.斜度16%のダート
一応?管理されている林道みたいで、ご丁寧に斜度の看板が。スリッピーな砂利道の13.8%でもキツイのに、しまいには16%まで出てきた。(笑)
MTBのギア比が異様に低いのが良く分からなかったけど、やっとその意味が理解できた。荷重に気をつけながら綺麗に踏まないと、こういう路面ではうまく走れない。
深い轍や落石なんかがあるとラインどりも重要で、どこをどう走るかで難易度がかなり違ってくる。アスファルトの上じゃ味わえない楽しみの一つ。(そもそも車がいるとラインどり何も無い)
獲得標高は500mそこそこしか無いのに、インターバルがかかって普通にキツイ。きっと上手く走れる人は、こんな道サクッと登れちゃうんだろうなぁ。
標高が上がるにつれ、だんだんと視界がひらけてきた。森の雰囲気も好きだけど、こういう雰囲気の方がもっと好き。周りを見渡した時に、木々の間から空が見えるのがいい。
本線?に合流してからは、路面もかなり良くなって走りやすかった。
所々に造ったばかり?の様な道もあった。林業用の道か何かだろうか。誰にも会ってないけど、ある程度人の入りはありそうだ。
支線が沢山あって、ぜんぶ入るのも一苦労…。オフロードは短時間でも結構疲れる。
4.もう戻れない…
なんというか、オフロードには独特の探検・冒険感があって、それはオンロードでは味わえないものだと思う。この非現実感がクセになる。
(当然ハイカーや動物に注意が必要だけど)車や歩行者に気を遣うことがないから、思いっきり走りに集中できるのもいい。
ロードバイクよりも、もっと自由な空間だ。
道中にはこんな倒木も。比較的新しいみたいだから雨で緩んで崩れたんだろうか?
林道に入るときは直近の天気も考えておかないと、悲惨なことになりかねないな。
最後には見晴らしの良いところに来た。スマホの写真じゃ分かりにくいけど、遠くの奥羽山脈には雪化粧があって綺麗。
ここでコーヒーでも淹れて、のんびり休憩とかしたいなぁ〜。もう絶対に気持ちいいやつだ。
帰りは長い下りをこなす。まだまだ下手くそな初心者だから、全然思う様に走れなくてもどかしいし場所によってはすごく怖い。笑
だけど思ってる以上にMTBの走破性は高くて、それを感じながらバイクをコントロールするのもまた楽しい。
ガレた轍をいなしたり、ドロドロのコーナーをなんとか曲がったり。出来ないことが出来る楽しさが溢れている。
この自由度やワクワク感は、ロードバイクにはなかったものだ。ロードもMTBもそれぞれに良さがあって、それらを感じるのはとても楽しい。
どちらかをやめる事は無いけれど、ロードバイクしか乗らなかったあの頃にはきっともう戻れない。笑
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おわり