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【失敗しないトップチューブバックの選び方】膝当たり対策・中身・スマホの有無・ズレ問題などについて

自転車ツーリングでは何かと小物が増え、それらをどこに収納するかが問題になる。トップチューブバックはその1つの解決策で、あると便利なアイテムだ。

しかし、走行時に膝に当たるストレスや中身による形状変化やズレなど、実際に使ってみると分かるネガティブな面も多い。

この記事では、僕が今まで使ってきたトップチューブバックを例に挙げながら、トップチューブバックを選ぶ際のポイントや注意点をまとめていきたい。

<目次>
1.はじめに
1-1.我が家のトップチューブバックたち
1-2.あくまで僕の意見です
2.膝に当たりにくいものを選ぶ
2-1.「全く当たらない」は不可能?
2-2.幅と高さは厳密にチェック
2-3.停車時の股下スペースも考える
3.バックの機能と中身
3-1.チャックや仕切り
3-2.防水性の有無
3-3.スマホを入れられるやつってどう?
4.ベルトと固定力も要チェック
4-1.ズレるとかなりストレス
4-2.ベルトに注意
4-2.フレームバックとの干渉
5.まとめ

1.はじめに

本題の前に、僕が何をどう使ってきてこの記事を書いているのか=記事の前提を、さらっと触れておきたい。

1-1.我が家のトップチューブバックたち

まずは、我が家にあるトップチューブバックのご紹介を簡単に。僕が所有しているのは

・ブラックバーン:OUT POSTトップチューブバック
・モンベル:ヘッドポーチ(詳細レビューはこちら・トピーク:Try DryBag(詳細レビューはこちら・R250:防水トップチューブケース(詳細レビューはこちら・ウルフトゥース:Pump Bag(詳細レビューはこちら

の4つ。他にも友人に見せてもらったりしたのもあるけど、所有したのがこの4つだ。これらにもそれぞれ良いところ・悪いところがあって、これらを使った感想をもとにあれこれ書いていきたい。

 

1-2.あくまで僕の意見です

この記事の内容はあくまで僕が使ってきた限りでの意見なので、否定的に書いたから100%ダメだとか、肯定的だから100%良い商品みたいな、そういうことではない。

皆さんなりのツーリングの仕方があるし、バイクや体型との相性も凄く大事だ。一つの参考として頂ければと思う。

 

2.膝に当たりにくいものを選ぶ

さて、では早速本題に。トップチューブバックを選ぶにあたって、まず考えるべきは『膝に当たる問題』だと僕は思う。

Googleの検索で「邪魔」「膝に当たる」「ダンシング」なんてワードがサジェストされるように、やっぱり気になる部分はここ。僕も「いうてそんな当たんないでしょw」くらいに思っていたけど、いざ使ってみると予想以上にガシガシ当たるしその不快感は大きなものだった。

 

2-1.「全く当たらない」は不可能?

膝当たり問題は無視できないけれど、簡単に解決できるものでもない。

自分の走行時のフォームとトップチューブ上のスペースをよく観察すると、シッティング~ダンシングで完全にフリーになるのはかなり小さなスペースしかないのが分かると思う。

僕の場合は、写真の青スペース「高さ60㎜、幅50㎜の空間」だけ。これ以上高さがあるとダンシングで膝に当たり、幅があるとシッティングで膝が擦ってしまう(フォームにもよるから、当たりやすいペダリングをするとこの空間すら当たる範囲になる)。このサイズ感だと容量はかなり限られるし、大抵の市販品はNGになる。

人とバイクの組み合わせによっては「何を買っても膝に当たる運命」の場合も少なくないのでは?と思ったり。

そのうえでトップチューブバックを選ぶとするなら、「全く膝に当たらないもの」ではなく『膝に当たるシーンが少なく、利便性がストレスを上回るもの』を選ぶのが大切だ。僕は『シッティングでは当たらず、バイクを振るダンシングで軽く当たる程度』が許容範囲だと思っている。

 

2-2.幅と高さは厳密にチェック

で、「自分が膝に当たらない具体的なサイズは?」というと、ご自身のペダリングとバイクの状態を確認していただくほかない。目視で確認しようとしても自分ではなかなか難しいので、何かトップチューブバックに見立てたものを括り付けて走ってみるのがおススメだ。

例えば、サイクリングボトル(直径75㎜)や500mlペットボトル(直径65㎜前後)なんかは、多くのトップチューブバックと同じ幅なのでちょうどいいと思う。この状態で軽く走ってみて、どんなシーンで膝のどこに当たるのかをチェックしてみると見当がつくはず。

注意するのは、シッティングとダンシングで膝の通るラインが違うこと。

黒い○がトップチューブの断面だとすると、赤がシッティング、オレンジがダンシングの膝のライン、青斜線が膝が当たらない部分(雑な図ですみません……)。つまり、高さが出るほど幅は狭くないといけないし、高さが低いなら幅があってもOK。

大袈裟な図ではあるけど、特徴的な3つのバックを書き込むと(↓)のようになる。

ウルフトゥースPump Bag(高さ65×幅65㎜)、R250:防水トップチューブケース(高さ100×幅45㎜)、ブラックバーン:OUT POSTトップチューブバック(高さ110×幅75㎜)サイズは測る場所によって変わるので、あくまで目安。

ウルフトゥースだと殆ど当たらず、R250だとバイクを振るダンシングで当たり、ブラックバーンだとシッティングでも当たる可能性がある。ダンシングでのストレスは、R250くらいならバイクの振り方で何とかなるけど、ブラックバーンだとガシガシ当たるのでどうしようもない。

こういうサイズ感のイメージを頭に入れたうえで、製品寸法を良く見比べて購入すれば「思ってたよりも膝に当たって使えない」という残念な事態を回避できるはずだ。

 

2-3.停車時の股下スペースも考える

ちょっと盲点になりがちなのが、ウルフトゥースのように前後に長いバックの場合、停車時に股下に引っかかる可能性があるという事。トップチューブに跨るように脚を付いたとき、股の下にスペースが少ないと停車の度にトップチューブバックが引っかかる羽目になる。

これは特に小柄な方に問題になりやすいと思う。大型のバックを購入する際には一度ご確認を。

 

3.バックの機能と中身

続いては、バックの機能面でどんなポイントを見るべきか、バックの中身や用途に合わせてご紹介したい。

3-1.ジッパーや仕切り

バックのサイズが大きいほど、ジッパーの向きや仕切りの有無は見ておいた方がいい。

例えば、モンベルのヘッドポーチは手前側に大きく開くが、これだと開け閉めがし辛く荷物が落ちやすい。大きく開けるなら、ブラックバーンの様に横側に開いた方がいい。

トピークの様にカバー+ベルクロタイプは走行中の扱いがややし辛く、中途半端にふたが固定されて荷物が飛び出ることがある。R250やウルフトゥースの様に1本のジッパーはやや中身が確認しにくいが、最も扱いやすく万が一故障した際にも荷物が落ちづらいのでおススメだ。

仕切りは、トップチューブバックに容量を求めるならあると便利。

例えばブラックバーンのトップチューブバックはかなり大型で、中仕切りによって荷物を分類しながら持ち運べる。逆に中仕切りが無いと走行振動でごちゃごちゃになってしまうので、このくらい大型ならあった方がいいだろう。逆に大型でないバックなら仕切りは必要ないと思う。

余談だけど、バックの上面や側面にものを挟める機能はかなり使えると思う。こんな風に補給食やゴミを挟むのにピッタリで、僕はこの機能を重宝している。

 

3-2.防水性の有無

サイクリングでは突然の雨も多いので、防水機能はあった方が嬉しいのは間違いない。特にバッテリーなどの電子機器やお金などを入れるなら、それなりの防水は求められる。

防水の強さは3通りあって、以下の通りになっている。

・弱い:非防水生地

・普通:防水生地を縫い仕上げ

・強い:防水生地を圧着仕上げ

厄介なことに「防水」という言葉の定義は製品によってまちまちなので、どのレベルの「防水」を謳っているのか自分で見極めなくてはならない。ポイントは「普通」か「強い」かを見分けるところ。縫い目が表に出ている仕上げだとそこから浸水してしまうので、小雨は防げるが本降りの雨には無力だ。

本格的な雨ライドの予定がある(自転車旅やブルべなど)なら防水の「強い」ものを、そうでないなら「普通」以上を選んでおくといいだろう。

ただし、トップチューブバックは取り付け位置的に、走行中の開け閉めで中身が濡れてしまうのに注意。いくら防水がちゃんとしていても、雨の中で出し入れをしていたら普通にびちゃびちゃになる。裏を返せば、補給食などの頻繁に出し入れするものしか入れないなら、防水性は割とどうでも良い。

 

3-3.スマホを操作できるやつは微妙

トップチューブバックには、スマホの画面を操作できる形状のものがある。例えばこんなやつ(↓)

もちろん使い方は人それぞれなので断言はできないけれど、僕としては全くお勧めはしない。理由は、

・位置的にスマホが見辛い
・降車時のスマホ出し入れが面倒
・幅広になるので膝に当たる

の3つ。ロードバイクの場合はそもそもトップチューブ上はスマホのマウントに適さないうえ、幅が8㎝以上になるのでほぼ確実に膝に当たるだろう。アップライドでQファクターが広いクロスバイクやMTBならまだいいとは思うけど、例えば飲食店やトイレなどに立ち寄る際、スマホの着脱がいちいち面倒でもある。

もちろん使い方次第なので、100%ダメという訳じゃないし愛用してらっしゃる方もいる。一意見として、参考になれば。

 

4.固定力も要チェック

最後に、無視できないのが『トップチューブバックの固定力』。ここがどんなに良いバックでも、バイクへの固定が上手くいかないと残念な結果になってしまう。

4-1.ズレるとかなりストレス

なぜそこまで固定に拘るのかというと、バックが走行中にズレるとストレスになるから。例えばTopeakのTry DryBagは、幅が50㎜程度と細身なのにバイクへの固定が良くない為に、(↓)の様に簡単にズレてしまう。

左がまっすぐの状態で、右が右側に傾けた状態。ここまで傾いてしまうと、膝に当たってせっかくの細身な構造が台無しだし、重いものを入れると不安定で使い勝手が悪い。

すぐにズレるバックは、直してはズレ、また直してはズレ……というのを永遠に繰り返すか、もう諦めるかの2択。どちらにせよ快適とは程遠い。

 

4-2.ベルトに注意

バックの固定力に大きく影響するのが、ベルトの構造だ。ポイントは以下のの3つ。

①滑りにくい素材
②ある程度幅広
③バイクのフレーム径に合っている

素材が普通のナイロンだと、どんなにきつく縛ってもツルツル滑ってバックが回転するようにズレてしまう。ゴムっぽい滑り止め加工されているものがベスト(後から自分で加工してもいいかも知れない)。

ベルトの幅も結構重要で、フレームとの摩擦を稼ぐ意味合いと、バック自体の変形を防ぐ役割もある。ベルトが幅広な程、荷物を入れたとき安定感があってよい。

そして、自分のバイクのトップチューブ径・ヘッド径に合っていること。特にトップチューブ径はバイクによって結構違っていて、カーボンは太いことが多くクロモリはかなり細い。ベルクロが足りない場合はつぎ足しも出来なくないけど、面倒なのできちんと適合したものを選ぶ必要がある。

 

4-2.フレームバックとの干渉

固定に関して見落としがちなのが『フレームバックとの干渉』

トップチューブバックだけを単体で使うならここまで書いてきたことを気にすればよいけど、バイクパッキング全体として考えるなら、フレームバックとの相性も無視できないポイントになる。

フレームバックを使用する場合、トップチューブバックとフレームバックとでベルトの位置が干渉すると、どちらが一方しか取り付けられないという事態が発生してしまう。

それを避けるには、もちろん購入前に手持ちのバックを確認するのが大切だけど、『ベルトが本体から取り外せて、ベルトの位置を変更できるもの』を選ぶと良い。

(↑)の画像だとブラックバーンのトップチューブバックは後ろ側のベルトがフレームバックと干渉しているが、その干渉したベルトを取り外して真ん中のスリットにベルトを通すことで固定出来ている。

(↑)こんな風に、バラバラになるタイプが何かと便利。

 

5.まとめ

以上、僕なりにいろいろなトップチューブバックを使って、どんなバックがいいか考察してみた内容をまとめてみた。長々と書いてしまったけど、簡単にまとめると

Point 1.膝に当たりにくいものを選ぶ 
1-1.膝当たりは多少は妥協
1-2.幅と高さは厳密にチェック 
1-3.停車時の股下スペースも考える 
Point 2.バックの機能と中身 
2-1.真ん中ジッパーが無難
2-2.防水性は構造に注目して判断
2-3.スマホを入れられるやつはお勧めしない
Point 3.ベルトと固定力も要チェック 
3-1.ズレるとかなりストレスになる
3-2.ベルトは滑り止め&太いものがいい
3-2.フレームバックも使うならベルト着脱可なものを

という感じ。これを踏まえたうえでのおススメなトップチューブバックは、また別記事にてご紹介したい。

トップチューブバックは、バイクパッキングやロングライドではかなり便利な装備だと思う。しかし、選び方を間違えると二度と使いたくない残念な装備にもなる。この記事が皆様のトップチューブバック選びの参考になれば幸いだ。

おわり

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