コラム

ロードバイク初心者をライドに連れていった時の失敗談と注意点

ロードバイクにハマってはや数年。嬉しいことに、僕が自転車趣味を楽しむ姿を見て「自分もロードバイクに乗ってみたい」とか「ライドに連れて行って欲しい」と言ってくれる友人もいた。

しかし、ロードバイクを買いたての『超・初心者』をライドに連れていくと、感覚のズレや常識の違いによる行き違いが起きたり、自転車の楽しみを伝えきれない不甲斐なさを感じたり……。

この記事では、そういった僕の失敗談をもとに、初心者をライドに連れて行くときの心構えや注意点について書いていきたい。

<目次>
1.自転車乗りはズレている!!
2.道交法やマナーについて
3.距離と獲得標高
4.ライディングスキルを考える
5.走行ペース
6.自転車にはいろいろな楽しみ方がある

1.自転車乗りはズレている!!

まず最初に……というか、この記事全体を通して意識していただきたいこと。それは『自転車乗りの感覚はズレている』という自覚を持つこと。(笑)

もはや思い出すのが難しいけれど、ロードバイクを買う前に自分がどんな感覚でいたか少し考えてみて欲しい。少なくとも「1日100㎞は走れる距離で、30㎞はちょっとその辺」とか「30㎞/hは簡単に出ちゃう」「峠って楽しい」「疲れるのも気持ちいい」……etc.。そんなこと思いもよらなかったはずだ。

そういう前提というか、自分の中で普通と思って疑わないような部分が共有出来ていないという事を、肝に銘じておく必要がある。(笑)

さて、ここからは具体的に「何に注意していけばいいのか?」「僕がどんな失敗をしたか」という話を。

 

2.道交法やマナーについて

自分も友人とのライドを楽しむ為に、まずは走行に当たってのルールやマナーの共有が必要だ。一般的な感覚から言えば、ロードバイクもママチャリも全部「たかが自転車」でしかないし、自転車に関する道交法を知らない人が普通だ(それ自体が大きな問題だけど、現実は厳しい)

キープレフトや二段階右折、信号と停止線の順守に始まり、安全な走行ラインや車とのコミュニケーション、危険把握など、公道を走る為に必要なことは意外と多い。頭でわかっていても実際に路上でとなると戸惑う人はいるし、間違っていたらきちんと注意することも必要だ。

幸いにも僕の友人にはルールを無視した走りをする人はいなかったけれど、逆に車側の横暴な行動に委縮してしまう人がいた。もちろん事故に遭ってしまったら傷つくのはこちらだし、危険回避の為に無駄な争いをする必要はないのだけれど、明らかな違反をしてくるドライバーの為にこちらの楽しみを邪魔される筋合いもない。

お互いに気持ちよく走る為に、またロードバイクの楽しみを伝える為に、何が正しくて何が間違っているのかを、初心者の人には明確に伝えてあげなくちゃいけないと思う。法律が~とか自転車界隈が~とかいう以前に、その友人自身や将来の楽しみを守る為に必要なことだ。

 

3.距離と獲得標高

友人と初めてライドをするとき、やはりまず決めたくなるのは距離や獲得標高だ。ロードバイクを始めたての初心者と走るとき、果たして何㎞から始めるのがいいだろうか?

僕のおすすめは、その友人がよほどのドM出ない限り、走れそうな人(有酸素系運動を既にしている・体力のある人)でも30㎞・300mUP以内、普通は20㎞・200mUP以内、ほんの少しでも不安があれば10㎞以内の平坦にすること。

なんだか友人の走力を過小評価しているようだけど、最初はこのくらいにしておいた方が絶対に良いと思う。というのも、足りない分には

・「凄い!」「体力ある!」「次はもっと走ろう!」

になるけど、その逆だと

・「辛すぎて無理」「自分は全然走れない」「もういいや」

になってしまうから。恥ずかしい話、僕は何度かその手の失敗をしてしまっている。

たまたま僕や同時期に始めた友人はそれなりに走れる方だったらしく、100㎞くらいなら初めから走れてしまった。そして、そのまま僕は200~300㎞のライド感覚が普通になり、SNSの化け物(褒め言葉)のような方々ばかり見ていたせいで、自分は走れない方だとすら思っていた。

それが、運動から離れていた人(女性)と走ったとき、走力の差に驚いた。誤差くらいにしか思っていなかった30㎞は、彼女から見れば僕にとっての600㎞にも匹敵する距離だった。

そのくらいの走力差があると、全ての会話の感覚がズレてしまう。例えば、5㎞先のコンビニを僕は「すぐそこ」と言うけど、彼女には「ずーっと先」、獲得標高100mの坂は「ちょっと丘」と「超長い登り」……。

別にいわゆる「ゆるぽた詐欺」をしようなんて思いは毛頭なく、むしろ少し優しく表現しているはずが、全てが裏目。距離や獲得標高は10~20倍して考えないといけなかったのだ。

これは極端な例だとは思うけれど、折角ロードバイクに興味を持ってくれたのに、そんなことでつまらない印象を与えてしまうのは勿体ない。多少の辛さも含めて自転車を好きになっている節がある方も多いと思うけど、それは一般的な感覚から言えば「ドM」くらいのものと思っておいた方が良いらしい……。

 

4.ライディングスキルを考える

ロードバイク初心者であれば、当然バイクの操作についても不慣れ。最低限、急ブレーキと簡単なコーナリング、変速の仕方くらいは教えて出来るの確認してから走らなきゃいけないなと知った。

このバイク操作についてはかなり個人差があるというか、僕が見てきた数人の中でも大きな差があった。上手い人は何も言わなくても綺麗な走りをするし、苦手なタイプは止まる度にどこか危なっかしい。

かく言う僕も決してバイク操作のセンスがあるタイプではなく、慣れるまでは乗ることそのものに多少なりとも恐怖心があり、苦手なタイプの方の気持ちも分かると思う。

ロードバイクの軽快さや風を切る気も良さを感じてはいても、乗ることそのものに恐怖を感じてしまうと、「楽しい」よりも「怖い」が優先してしまいがちだ。それではあまりに勿体ない。

「景色の良いところに連れていきたい!」「気持ちいい○○を一緒に走りたい!」思うけれど、その状態で交通量の多い公道に出てしまうといい結果にはならないので、交通量の少ない道や深夜に連れ出して少しずつ慣らしていくのも時には必要だ。

相手の力量が把握できていないなら、ライドの予定は細かく決めずに当日の走りを見てから決めた方が無難だと思う。適切な難易度のコースに出来るし、相手を変に傷つけてしまう心配もない。

 

5.走行ペース

一緒に走るときのペースは相手次第だけど、先ほど「ライディングスキル」で書いた通り、相手はロードバイクの扱いに慣れていないことを忘れていけない。たとえ体力があってスピードについてこれても、むやみな高速走行は事故の元だ。

もし相手に余裕がある様なら、自分が前を走りペースメーカーになって安全確保やスピードの出し過ぎに気を付けるのがいいと思う。先に行かせてしまうと無茶な走りをしやすいし、「道交法とマナー」で書いた通り相手を守れない(もちろん車間距離は十分空けさせて走る)。

逆に余裕がなさそうな時は、前を走ってもらう方がいいと思う。初心者からすると前に誰かいた方が安心という意見が多いが、自分より明らかに遅いとペース管理が凄く難しいし、トラブルがあったときに気付くのが遅れてしまう。また、走行スピードが遅いと必然的に車に追い抜かれることも多くなる。余裕のある自分が後続車をチェックしたり、カバーする動きをしたり出来るのは大きなメリットだと僕は思う。

具体的なスピードを目安として書くのは難しいけれど、距離が30㎞以内のライドとしても、平坦で

・速い人:28㎞/h前後

・普通:25㎞/h前後

・遅い人:20㎞/h前後

くらいじゃないだろうか。間違っても踏んでも付いてくるからってAv.30㎞/hオーバーなんかで走っちゃいけない。辛そうに見えなくても相手は必死だった……なんてこともあるし、僕はそれで雰囲気が悪くなってしまったり。(笑)

もちろん30㎞/h越えでも普通に走り続けられる人だって居るだろうけど、それはかなり例外だし危険を伴う事を忘れてはいけないと、僕は今になって凄く反省している。先ほども書いたとおり、初心者がスピードを出すこと自体にリスクがあるし、体力的に余裕がなくなると更に危険だ。

そして、休憩もふんだんに入れるのがコツ。ロードバイクの乗車姿勢になれていない初心者は、体力的には余裕があってもお尻が痛くなったり不慣れからくる疲労が溜まったりと、いろいろな問題が起きやすい。

連続した乗車時間を減らすだけで、これらの問題はかなり解決できるので、5~10㎞おきに降車して写真を撮るくらいでいいと思う。距離によっては当然補給も必要になるから、そのあたりのフォローも忘れずに。

 

6.自転車にはいろいろな楽しみ方がある

当たり前かも知れないけど、自転車には様々な楽しみ方がある。ロードバイクに限定しても、レース、ロングライド、ポタリング、バイクのカスタム……etc.。

僕は頭では分かっているつもりでも、恥ずかしながらやっと最近になって実感できたことだと思っている。過去を振り返ると、つい自分の楽しみ方を前面に押し出してしまいがちだった。

別に自分が100%相手に合わせる必要はないし、まず自分から友人とのライドをめちゃくちゃ楽しむのが大切かなとは思う。楽しんでる人じゃないと、楽しさは伝えられないだろうし。

ただ、その初心者の友人に『楽しみ方は他にもたくさんある』というのを伝えず、自分の遊び方と相性が良くなかった時に「ロードバイク(自転車)は合わない、面白くない」となって終わってしまったら、ちょっと悲しいなぁと。

いろいろ振り返ってみると、下手に「○○を教えてあげよう」とか「○○させてあげよう」みたいに考えるのは、思い上がりで余計なお世話だった。自分の影響でバイクを買ってくれたりするとつい嬉しくていろいろ考えちゃうけど、『彼には彼なりの、彼女には彼女なりの楽しみ方がある』という一番大事な部分は忘れずに、初心者の相手と関われたらベストなんだと思う。

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以上、僕なりの経験から、ロードバイク初心者と一緒に走るときの注意点や失敗談を書いてみた。もちろん内容が合う・合わないがあるはずなので、その初心者の相手方をよく考えてライドを組み立てて頂きたい。

この記事が、皆様のご友人が自転車にハマる手助けになれば幸いだ。

おわり

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