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低予算で出来るロードバイクのロングライド用カスタムーHowToロングライド⑦

「ロードバイクのロングライド用のカスタムは?」というと、ホイールを替えるとかコンポをアップグレードするとか、お金がかかるカスタムが良くとりあげられる。

しかし、出費をもっと抑えても効果的なカスタムは出来る。カスタム…というか「ひと工夫」みたいな性格の強いものだけど、僕なりに試し効果があったと思うものをご紹介していきたい。

<目次>
1.カスタムいろいろ
1-1.タイヤ交換
1-2.空気圧
1-3.ギヤ比調整
1-4.ハンドルにゴム
1-5.STIまわりを調整
1-6.ダウンチューブ下積載
1-7.サドル交換
1-8.補給用のバック
1-9.バーエンドミラー
2.とにかくポジション
(詳細は別記事)

1.カスタムいろいろ

では、早速本題に。なるべくお金をかけず、かつ効果を実感しやすいカスタムをご紹介したい。

1-1.タイヤ交換

まずはタイヤ。タイヤ交換はかなり費用対効果の高いカスタムで、完成車付属やローグレードのタイヤをハイエンド系に変更するだけで走りがかなり変わる。ハイエンドタイヤというのは、例えばコンチネンタルならGP5000、シュワルベならONE、ヴィットリアならCorsa…etc.、各社の顔ともいえるタイヤのこと。

「たかがタイヤでしょ?」と思っていたけれど、もうびっくりするくらい差があった。スーッと気持ちよく走る様になって、グリップ感や乗り心地も良くなったり。

例えば、最近のコンチネンタルのラインナップで比べても、ご覧のように圧倒的な差がある(詳しくはこちらのサイトへ)。

「~Wと言われてもピンとこない」という方も多いかも知れないが、例えば10W削減できると、平坦巡行でホイールを高価なディープリムホイールに交換するのと同じくらい違う。何十万円もかけずとも、タイヤを変えるだけでそれだけのメリットを得られるのだ。

ハイエンドタイヤでも各社ごと性格が違っていて、走行感の好みは使ってみないと分からない。

いろいろ買って試してみるのも楽しいので、ぜひ自分の感覚でお試しを。国内だと定価で1本8,000円前後のものが多いけど、海外通販ならセールで半額くらいで買えるのも嬉しい。僕がよく使うサイトはWiggleで、タイヤ前後セットを買えばまず送料無料になるのも嬉しいところ。

因みに僕が一番好きなのはコルサ。加速のキレこそ劣るが、しなやかでスムーズに転がり、グリップと細かい振動吸収が良い。

 

1-2.空気圧調整

タイヤの性能を引き出すために、空気圧をベストな状態にしておくのも超重要だ。先ほどの表をもう一度見ると、空気圧によってもかなり転がり抵抗に差があるのが分かる。

・空気圧が高い ⇒ 転がり抵抗が低い

というのが見て取れるが、「単純に高圧な程良いのか?」というとそうではない。なぜなら、高圧なほど荒れた路面ではタイヤが跳ねてロスが生まれるし、走行振動がダイレクトに体に伝わって疲労しやすいからだ。つまり、その中間にあたる適度に転がり抵抗が低い&高圧によるデメリットも許容範囲に収まる空気圧がベストということになる。

こればっかりは実際に乗っていろいろな空気圧を試したうえで、天気予報やコースレイアウトを見て当日調整するしかないけれど、簡単な方向性を書いておくと

・体重+装備+車重が重い ⇒ 空気圧(↑)

・路面が荒れている ⇒ 空気圧(↓)

・路面が濡れている ⇒ 空気圧(↓)

・振動吸収させたい ⇒ 空気圧(↓)

・加速感やキレが欲しい ⇒空気圧(↑)

という感じ。これらの傾向を踏まえたうえで、遊び感覚でいろいろな空気圧を試してみて頂きたい。乗りながら変えていくと、状況に応じた自分好みの空気圧が見つかるはずだ。

1つ補足すると、タイヤごとに「適正空気圧」がある(たいていタイヤ側面に書いてある)。この空気圧の範囲内でないとトラブルのもとになるので、調整できる空気圧にもタイヤごとに限界があるのだ。

もし「もっと空気圧を下げたい」と思うのなら、①太いタイヤにする、②チューブレス化する、という方法がある。①の方が簡単で、フレームのクリアランスが許すなら太いタイヤにするのは効果的だ(その分重くなってもっさりするけど)。②はホイールがチューブレス対応である必要があるし大変ではあるけど、細いタイヤでも低圧運用がしやすい。

 

1-3.ギヤ比調整

多くの方がリア8~11段の変速を使っていると思うけど、いちど『その8~11枚のギア板全てを使っているか?』というのを意識して走ってみて頂きたい。登りでインナー×ローを使っているかorまだ重いと感じているか、下りでアウター×トップを使っているかorまだ軽いと感じているか…。

もしギアを使い切っていないなら歯数の間隔が狭いスプロケットに交換すると細かなギア調整が出来て快適に走れるし、ギアが足りないなら歯数の間隔が広いスプロケットを使えば楽に走ることが出来る。(11Tより重くしたい場合は、チェーンリングを変える)

「常にちょうどいいギア比を選択できる」というのがロングライドでは特に大事で、脚への負担を軽減できる。ギア比の合わないDura-Aceとギア比の合うSoraなら、僕は迷わずSoraを選ぶ。

もちろんコースや装備重量によって必要なギア比は変わってくるから、スプロケットをライド毎に変えるのも手だ。獲得標高も装備重量も多くなりがちな僕は50/34×11-34Tという超ワイドなギア比の構成を使うことが多いけど、平坦メインのロングライドならスプロケを11-28Tにしている。

 

1-4.ハンドルにゴム

もしロングライドで手の痛みを感じているなら、ハンドルやブラケットにゴムなどの緩衝材を仕込んでおくという手もある。

僕はSprecializedのゲルシートを上ハンに、ホームセンターの5㎜厚のウレタンスポンジを下ハンに入れている。ゲル状の耐震パッドを使っている方もいるみたいだし、専用品もいくつか売られていたりも。

路面の悪い田舎道を走るときなんかは特に、ハンドルを柔らかくしておくメリットは大きい。

他にも、あえて硬めのゴムをカットしてハンドルに添えて好みのエルゴグリップにしたり、バーテープを2重巻きにしたりもした。いずれも数百円でそれなりに効果があるので、手の痛みに悩む方はお試しあれ。

 

1-5.STIまわりを調整

ハンドルと同様に、シフターやブレーキ周り等も自分好みにカスタムすることが出来る。例えば、レバーの間にシムを噛ませてブレーキ位置を調整したり、レバーにパテ盛りして握りやシフト操作を調整したり。

ブレーキレバーの位置が遠いと感じている方なら、ここにゴム片などを挟み込めば、初期位置を近づけることが出来る。また、レバーの型番によってはもとから調整機能が付いているものもあるので、まずは調べてみるのがおススメ。僕の場合は、レバー本来の調整機能で最も近い位置にしたうえで、更にシムを挟んでレバーを近づけている。

パテ盛りはあまりやっている人を見ないけど、ブラケットやレバーの形状に不満があるなら試してみるのもアリだと思う。半年近く運用しているけど、特に問題なく使い勝手も良い。

 

1-6.ダウンチューブ下積載

ロングライドなら、まず間違いなく携帯工具や替えのチューブ等を持ち歩くだろう。

これらのバイクへの積載の仕方として、よく見るのが「小型サドルバック」と「シートチューブへのツールケース」。どちらも低予算で出来るし、取り付けも楽なので確かに良いと思う。

ただ、ロングライドを想定したとき、僕が推したいのは『ダウンチューブ下』への積載だ。

メリットは①重心が下がる、②ボトルケージをフル活用できる、③サドルバックを自由に使える、の3つ。低重心化はバイクの安定性と操作性を上げてくれるので、走行感はかなり良くなる。サドルバックと比べると大きな差だ。そしてフレーム内のボトルケージを全て使えるので、街の間隔が空く田舎でも安心だし夏場にも対応できる。荷物が増えたときも、サドルバックをまるまる荷物用に使えるので適切なサイズのバックを選択できるし、バックの中身も整理しやすい。

取り付けには多少コツも要って、特にカーボンフレームだと難しいことも多い。しかも長期運用するとほぼ100%フレームに傷がつく。メリットばかりではないが、デメリットを上回るだけの価値があると僕は思っている。

 

1-7.サドル交換

実のところ、サドルについては『サドル沼』と言われるくらい探し出すときりがない部分で、サドル1つもそれなりに高価。この記事の趣旨である「低予算で出来る」から外れてしまうかも知れないけど…一応ご紹介。

沼に至らずとも効果を出せるパターンもあると思っていて、それについて簡単に。

それは、①尿道の圧迫感、②股部分の擦れ、がある場合。①は穴あきサドルを使っていないなら特にそうで、長時間の前傾姿勢をとった際に尿道が痛くなったり小便で違和感があるなら、何かしら穴あきサドルを試してみて欲しい。僕は穴あきサドルの快適さに感動した。②股部分の擦れがある場合は、サドルの幅や形状、材質が根本的にあっていない可能性が高いと思う。汗による股ズレではなく、サドルの縁がゴリゴリ当たるとかだったら、一度ショップにサドル形状を相談した方がいいだろう。

*もし汗をかいて股ズレを起こすだけなら、Protect J1が超おススメ。

 

1-8.補給用のバック

ロングライドの重要なコツの1つに『補給を忘れず、エネルギーを切らさない』というのがある。後半バテてきたと思っても、実はエネルギー切れだった、なんてこともあるくらいだ。

しかし補給食を取り出すのに、いちいちバックをごそごそしたりバイクを降りたりするのは、あまりに面倒くさい。

そこで、補給食を入れられる小型のバックを自転車に取り付けておくと都合がいい。

例えばトップチューブバックやステムポーチ、小型のフレームバックなど。乗車姿勢でも手が届きやすい場所でかつ、補給食をサッと取り出せるものが良い。

僕が最近気に入って使っているのは、R250のステムポーチ、トップチューブバック、FairweatherのCornerBag、WolftoothのPumpBagなど。バー形状の補給食を想定するなら、ステムポーチは特に使い勝手がいいと思う。

 

1-9.バーエンドミラー

ロードバイクでバーエンドミラー(バックミラー)をつけている人は少数派だと思うけど、ブルべやロングライド系に限って言えば、その搭載率は割と高いと思う。

自転車は後方確認の度に振り返るのが一般的だけど、ロングライドで200㎞、300㎞、400㎞…走るうち、その動作も面倒で辛くなってくる。その確認を、ちらっと下を見ただけで出来るのは大きなメリットだ。

見た目がダサいと思う方もいらっしゃるかも知れないけど、それほど目立たないしメリットが大きく上回ると思っているので僕はロングライドなら100%付けている。

あと、ちょっとしたおまけとして「夕焼けや朝焼けがバックミラーに写って綺麗」というのもあったり。旅の中で心に残る1コマになる。

ミラーはいろいろ売っているけど、僕が使っているのはキャットアイのコレ(下のリンク左)。特に不満はなく、気に入っている。B&Mのミラー(下のリンク右)も質が高く見やすいとロングライド界隈で人気らしい。

 

1-10.DHバー

もし信号の少ない平坦コース(100㎞で獲得標高500mくらいまで)なら、TTやトライアスロンなんかで使われるDHバーは非常に有効だ。平均速度で+2~3㎞/hくらい速くなるし、向かい風によるダメージもかなり軽減できる。まさに飛び道具。

更に、平坦ロングライドだとポジションが1か所に固定されやすく、疲労が蓄積しやすいため、身体の凝りや痛み防止にも一躍買ってくれる。

DHバーにもいろいろ種類があるんだけど、ロングライドという観点からのDHバー選びは情報が少ない。僕なりにまとめたものはこちら。

ただし、DHバーは重量増加になるうえ、セッティングが難しいし運用に適したコースも選ぶ。また、バイク操作が不安定になるのでロードバイクに乗りたての人には危険かも知れない。飛び道具故に万能ではないから、一長一短であるという認識は忘れてはならない。

 

2.とにかくポジション(詳細別記事)

最後になるけど、「お金をかけずに楽に走れるようになりたい」と思うなら、僕が一番大事だと思うものについて簡単に。それは「ポジション」だ。

ポジションは人それぞれの体型や走り方、機材との相性によって変わるから、具体的・一律に「○○するのがいい」とは言えないんだけど、とにかく「自分が快適に走れる姿勢を見つける」のに尽きると思う。

そして、それはフィッティングを受けるか、自分で距離を積み重ねて走って見つけるかしかない。僕はずっと後者でいたのでフィッティングについては何とも言えないけど、受けられる環境があるなら凄く有用なサービスなんじゃないかなと思う。

とはいえ、ここでのテーマは「低予算で出来る」なので、自分で走りながら変える方法をご紹介。詳しく書くと長くなってしまうので、詳細は別記事(近日公開予定)にまとめてある。

僕なりのポイントだけを簡単に書くと、以下の通り。

・調整は㎜単位&変更を記録する

・長距離を走りながら微調整する

・いろいろなポジションをとれるようにしておく

そして、調整する場所は「ハンドル周り」と「サドル周り」が中心。サドルの高さに関しては下手に変えると深刻な炎症にも繋がるので、動かすにしてもショップで調整してもらった状態から5㎜以内に留めておくのがいいと思う。

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以上、僕なりのお金をかけずにできるロングライド向けカスタムや一工夫をまとめてみた。あくまで僕がやってきたことや個人としての考えなので、内容に合う/合わないがあると思うけれど、何か1つでもお役に立てれば幸いだ。

ロングライドは体に大きな負担がかかる。もちろんフィジカル面も重要だけど、機材の側に様々なダメージを負担させるのも大切だと思う。

ロングライドはレースではなく自分なりの走りを楽しむものなので正解はなく、この記事で挙げたものも1つの例に過ぎない。走っている最中の「ここがこういう風になったら、もっと楽になるのにな」という気づきとアイディアを大切に、自分好みのバイクに仕上げていくのが一番なんじゃないかなと僕は思う。そういう拘りの詰まったバイクなら、きっと素晴らしいライドをもたらしてくれるはずだ。

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