ツーリング記

ロードバイクで1日400㎞/獲得6,000mライド!栗駒高原とグラベルを巡る②

栗駒山周辺の絶景3peaksをクリアし、400㎞の旅路も後半戦へ。この先はグラベルと銀山温泉を巡って、自宅へと走る。

ここまで天候は最高、調子もまずまずだ。この先どんな200㎞が待ち受けているのだろうか…?

<目次>
1.前半のあらすじ
2.グラベル遊び
3.銀山温泉回って帰宅!

1.前半のあらすじ

前半は約200㎞、獲得4,000mほどを走った。とはいえ、このライドの課題は距離や獲得標高よりも、長い無補給区間。前半の途中から約200㎞、獲得4,000mくらいはコンビニなどの補給ポイントがない。この記事である後半も、引き続き大量の水や補給食を持ち歩き、ペース配分にも気を付けて走っている。

嬉しいことに天気は最高で、前半で走った栗駒山周辺は絶景の連続だった。景色が良いお陰で、疲労も感じずに走ることが出来ている。

前半の記事はこちらなので、詳しくはリンク先へどうぞ。

では、早速本題の後半戦へ。

 

2.グラベル遊び!

さてさて、ここからはグラベルを巡りつつ200㎞ぶりのコンビニへ向かう。補給食や水も適度に減っているので、バイクが軽くて走りやすい。

実のところ、僕のバイクは普通のロードバイクだけど、道を選べばそれなりにグラベルも走れたり。いや、本当はグラベルロードが欲しいんだけど…。

グラベルといっても一応県道なので走りやすく、25cのロードバイクでもそれなりに走れる荒れ具合。所々キツイところもあったけど、そこは徐行してクリアしていく。たぶん35cくらいあれば、普通に楽しく走れるんだろうなぁ…。最近のエンデュランスロードならそのくらい入るし、お持ちの方はきっと楽しく走れはずだ。

緑のカーテンが日光を遮ってくれる。木陰が心地よい。足元から頭上まで、適度に森に包まれる感覚がいい。

グラベル区間は概ね下りに設定しておいたので脚に優しく、写真を撮りながらのんびり森を楽しむ。

タイヤ(ミシュランパワーエンデュランス)がグリップしてくれるお陰で、コーナーもそれなり。ロードバイクで走ってきたグラベルの中で、一番快適かも知れない。

路面の岩や砂利の深さに気を付けながら、抜重と体重移動を意識して下る。一気にライドへの集中度が上がって、ロングライドのいいアクセント。例えばド平坦の400㎞は後半飽きてくるけど、こうしてグラベルを挟んだりすると楽しみが増えていく。

路面に異常はないか、岩や倒木は無いか、野生生物はいないか…?常に前方~路面に注意する。ソロの僕にとってアクシデントは命取りになるのだ。

—と、ある時パッと視界が開ける。

青空と白い雲がのぞく瞬間、得も言われぬ解放感が僕を包み込む。グラベルって最高だ。

しかし、グラベル遊びは楽しいだけではない。

グラベルのすぐ横で大きな糞を発見。僕はあまり詳しくないから何とも言えないけど…これだけの糞塊は、タヌキのため糞か、熊かの2択のはず。糞の大きさ的にタヌキの方かな?

どちらにせよ、この辺りは熊注意なのが間違いない。岩手~秋田~青森はクマ出没が多いし、実際に僕は何度かライド中見かけてるし。

熊鈴もつけてるけど、さらなる御守り熊スプレー。

必ずしも熊が襲ってくる訳じゃないし僕も基本逃げるのみだけど、何が起こるか分からない。それに、トラブルでこちらが身動きが取れない状態で熊に遭ったら最悪だ。

気を取り直して再スタート。

ちょっと寄り道もして、荒湯地獄にも立ち寄ってみた。天然で温泉が噴き出している場所で、お湯をためて露天風呂にも入れるらしい。

ここだけ岩肌に包まれた不思議な空間で、異世界感のある楽しい場所だった。僕以外に誰もいなかったので、バイクを担いで記念撮影。

温泉の噴き出し口まで行って足湯くらいはしようかと思っていたんだけど、風がなくて硫黄ガスがきつく、長時間滞在は無理だったので写真を撮ったらさっさと移動。。

 

そして、次のグラベルが期待以上に最高だった。

この走りやすさと解放感である。あぁ…僕はこんな道を求めていたんだ。

ずっと山道を走ってきて、こんなご褒美が待っていたとは。

『 グラベル × 青空 × 飛行機雲 』

荒れ具合も優しく、景色を楽しむ余裕がある

青空を見上げ、ほっと一息。僕だけの世界の様だ。ここまで来て本当に良かった。

さらにアップダウンをこなし、次なるステージに移動する。

実はもう一つ峠とグラベルを走ろうと思っていたんだけど、残念ながら通行止めになっていたので引き返した。この道も県道ながらにグラベルにもなっていて、面白そうだったんだけどなあ…。

仕方がないので迂回ルートをとる。緩いアップダウンののち、無事に約200㎞/獲得4,000mの無補給区間を抜け、コンビニに到着した。

久しぶりのコンビニ。椅子に座って食事が出来ると、自然とほっと一息つく。

標高を落とすと気温が高くて少し暑かった。温かいご飯は食欲が湧かなかったので、さっぱり系でエネルギーを蓄える。残すところは150㎞くらいと小さな峠が2~3個なので、サクッと走って帰るだけ。コンビニも道中沢山あるから、補給食は少なめでバイクを軽くしておいた。

 

3.銀山温泉回って帰宅!

帰路に就く途中、せっかくなので銀山温泉ものぞき見。実はずっと行きたいと思いながらも行けず仕舞いになっている場所だった。

ゆるっと登ると温泉街。

思っていたよりコンパクトなつくりだったけど、有名なだけあって趣はなかなかのものだ。新しい施設やインフラも見られて、日本の観光地・温泉街の中では栄えている感じがあるのが流石。ここもまたゆっくり来たい場所だなあ。

傾きつつある日を背に、山形と宮城の県境を越えていく。ここも予想以上に路面が良く、斜度も緩いので体に優しい。疲労の色が見えてきたけど、バイクが軽くなったお陰もありまだ登れる。

ふう、今日もいいライドだったなあ。

宮城側から、奥羽山脈にかかる夕焼けを見る。この景色がバックミラーに映るのが、ささやかな僕の楽しみだ。

暗くなる前に宮城県に入れれば上出来と考えていたので、走行ペース的にもGood。あとは100㎞弱の平坦を流して自宅へ向かう。途中コンビニで夜ご飯を食べつつ、安全走行を意識して…。

そして、22:00ごろに帰宅!

ちょうど400㎞と獲得6,000m、グロスタイムは22時間だった。

以前はこのくらいの距離と獲得は24時間でギリギリだったから、成長しているのが嬉しい。このコースを20時間を切るのが次の目標かなあ。今日も安全に帰宅ライドを終えられたことに感謝。期待以上の絶景と良い道に出会えた、素晴らしい400㎞だった。

おわり

ツーリング記の前編はこちら

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