コラム

Zwiftのパワー誤差問題:スプリントしても380W止まり!?

新型コロナウイルスの影響もあり、ますます注目されている屋内サイクリングZwift。

しかし、パワーメーターやスマートトレーナー無しで使うと、概算パワーに様々な問題が発生する。その1つとして僕の使用環境で発生している問題が、最大パワーが380Wで頭打ちになってしまう現象だ。

あまり他で聞かない問題なので僕の環境限定かも知れないが、今起こっている現象についてまとめていきたい。

<目次>
1.僕のZwift環境
2.MAX380W問題
ー問題となる場面
ー改善策
3.パワメなしのZwiftについて

1.僕のZwift環境

まずは前提となる僕のZwift環境について。

パワーメーターやスマートトレーナーの類は使っておらず、タイヤドライブ式の固定ローラー:ミノウラLR760を使っている。ローラーの負荷が可変式で、負荷設定はZwift指定の負荷3。

PCはWindows10、Zwiftのバージョンは2020年4月1日現在の最新版のアプリでも改善はしていない。因みにこの問題は恐らく僕がZwiftを始めたとき(2年くらい前)から発生しているが、これまで最大パワーを特に気にしていなかったので定かではない。

タイヤはVittoriaとContinentalのローラー専用タイヤを使っていて、タイヤの性能に問題はないはずだが、どちらのタイヤでも起こ問題だった。

Zwift側の設定でも特におかしいところは見当たらないんだけど…もし僕の設定がおかしいのだとしたら本当に申し訳ない。(何かご存知の方は教えていただけますと幸いです…。)

 

2.MAX380W問題

で、本題の『380Wまでしか出ない問題』について。

僕は普段からスプリントをするような走り方をしないし、ローラーでも数秒間ダッシュの様な走り方は殆どしない。そのため、初めのうちは「なんかMAXパワーが低いな~」くらいには思っていても、特別気にはしていなかった。

しかしある日、ダッシュ系も取り入れたメニューをやっている時に、どんなに本気で回しても380W前後までしかパワーが出ないことに気が付いた。長らく「本当に僕のパワーが低いんじゃ?」と思っていたが、最近は脚力も上がってきてZwift上でのFTP(1時間続けられる最大パワー)が約270Wになり、380Wは辛いものの到達可能なパワーになった

そこで、いよいよ「やっぱりおかしいよね」というのを記事にするに至る。

例えば(↑)では、画像下のゲージはパワーの推移を表している。画面中央の真っ赤な部分に注目して頂ければ分かるが、徐々にパワーを上げていき、途中でパワーが頭打ちになって横ばいになっているのが分かると思う。この横ばいになっているのが380Wなのだ。

はじめは僕がパワー不足何だと思っていたけど、これはどう考えてもおかしい。例えば、STRAVAの登りセグメントでの概算パワーも、ジムのワットバイクでも400W以上は普通に出せるし、1W単位で狙った出力をキープするのは逆に難しいことだ。

さらに、350W以上のパワー計算がおかしい事が多い。同じくらいのパワーで踏んでいても350~380Wを急激な変化でうろうろすることもあって、実際の踏んでいるパワーとの乖離が激しいように思う。これはあくまで僕の体感でしかないけど、普通に考えて正確にパワー計算がされているとは思えない。

【2020/05/06追記】

この最大380W制限は、Zwift側の仕様により他のローラーでも起こっている様だった。制限を受けるローラーの考察については、別記事にまとめるので詳しくはそちらへどうぞ。

この情報はTwitterにてフォロワーさんからいただきました。情報提供ありがとうございました。

 

 

問題となる場面

固定ローラーでのZwiftでスプリントする機会なんてそもそも無いけど、380Wで制限されてしまうとこなせるZwift上のワークアウトに制限が出てしまう。たとえば(↓)こんなスプリントやダッシュ系のメニューは不可能になる。

高強度を織り交ぜたメニューは結構あって、それらが出来ないのは辛い。

全力ダッシュをすればいいだけならZwift上は無視しても出来るけど…400Wと500Wの違いは表現しようがないし、強制的に絵ニューが未達になってしまうのはちょっとやる気が出ないものだ。

また、今話題のミートアップやZwiftレースなど、他人と競うレースの様な走り方をするときには、当然ゴール前スプリントも登りでのアタックも出来ない。「そもそもパワーメーターやスマートトレーナー無しで参加するのはどうなの?」という議論もあるけれど、それを乗り越えてもなお課題が残ってしまうのだ。そういう使い方をしようと思うと、パワーが頭打ちになるのはかなりの痛手になるだろう。

幸いにも?僕はいまのところ、Zwift上のパワーを他人と比較したいとは全く思っておらず、日々の運動・トレーニングや、自分の成長や脚力の推移をモニタリングするためのものとして使っている。また、僕のZwift内FTPは300Wにも届いていないうえ、実走で使わないスプリントのパワーは何ワットでもいい。それが、環境に問題がありつつも僕がZwiftをやり続けている理由だ。

一応…この問題の解決策として、ローラー台の負荷を上げ、高強度部分のパワーを推計する方法は考えられる。試したことがないから分からないけど、ミノウラが出している各負荷におけるパワー推計表もあるので、これをもとにZwift内のパワーから適正な値を推測することは可能なはずだ。とはいえ、そこまでしても正確性は微妙だから、おとなしくパワーメーターを買った方が早くスッキリできる気がする(笑)

【2020/05/07追記】

この最大380W制限は、実はかなり多くの固定ローラーで起こる現象という可能性が出てきた。詳細はこちらの記事にまとめてる。

 

3.Zwiftと実走の走力乖離について

ちょっとこの記事の主題と離れるけれど、最後に『Zwiftと実走の走力には少なからず乖離が生じる』という話を少し。

実は僕のローラー環境では、もっと根本的な問題として「タイヤドライブ式固定ローラーでの概算パワー誤差」というのがある。その問題については詳しくはこちら(↓)の記事で紹介しているが、要するに「Zwiftの概算パワーはローラーのセッティング次第で大きく異なる」という内容だ。

僕の例は極端だとしても、一般的にZwiftと実走の走力には少なからず乖離が生じる。これは正確なパワーメーターやスマートトレーナーを使用しても無くすことは出来ない現象で、俗に言う『ハッピーメーター』や『アンハッピーメーター』がいい例だ。そもそもローラー台(特に固定ローラー)と実走では身体の使い方が多少なりとも違うし、ポジションによる空気抵抗差などの諸条件はローラーでは関係ない。

この乖離に関しては賛否があるけれど、僕の立場としては『それぞれ別のアクティビティと捉えて、両方楽しもうよ』と思う。

Zwiftは「パワー」という実走の1要素を、ローラー台の上という限定的な状況で切り取り、バーチャル上に表現したものに過ぎない。そう考えると、Zwiftと現実の走力に乖離が生じるのは当然だろうし、いちいち実走と比較して揚げ足を取るのはナンセンスだと思える。

優劣を付けるのではなく、差異を事実として受け入れて、それぞれの良さを生かした楽しみ方が出来たらいいよなと思う。Zwiftなら遠隔地の人と走ったり、映画を見ながら運動したり、効率的なトレーニングが出来る。実走はZwiftにはない刺激に溢れているし、実際に走り・移動するからこその楽しみもある。

新型コロナウイルスが蔓延する今、Zwiftの利用者も増えている。ユーザーが増えれば僕のような問題が出る人もいるだろうし、合う/合わないも各々あるはずだ。それぞれの特徴を理解したうえで、上手く自分の楽しみを作っていけたらなと思う。

おわり

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