装備レビュー

【レビュー】ユニクロのブロックテックパーカは自転車通勤・通学にどうか?

実はユニクロ製品の中には、自転車乗りにも使えそうな商品が結構ある。

僕は毎日通学で20㎞走っているけど、毎日ユニクロ製品を身にまとっているくらい、日常利用にはちょうどいい。今回はその中の1つ、防風・防水性のあるアウター「ブロックテックパーカ」について、自転車乗り目線でのレビューをしていきたい。

 <目次> 
1.ブロックテックの各部詳細 
2.使用シーン・例 
3.いいところ 
4.悪いところ 
5.まとめ 

1.各部詳細

まずはブロックテックパーカの各部の詳細をご紹介。カラーは、サイズはXL

表面素材は布地のような雰囲気だが、防水性や防風性も兼ね備えている素材感としては、ゴアのレインウェアによくあるツルツルではなくて、登山メーカーが出しているカジュアル系ウエアに似ている。ただし生地は割と薄いので、本格的なアウトドアウエアに比べると華奢だ。

裏地はナイロン系のなめらか素材。こちらはゴアテックスでないレインウエアの裏地とかなり似ていると思う。ナイロン系と言っても肌触りは結構いいので、例えば半袖のインナーの上に着ても悪くない。

両袖とフードにはベルクロが付いている。ここを縛れるかはサイクリングウエアとして非常に重要なので、このベルクロ配置はポイントが高い。また、裾とフードの口にはゴムが入っていて縛れる仕様。ここも重要な箇所なのでありがたい。

メインジッパーは止水ジッパーになっていて、防水を意識しているのがわかる。見た目的にも止水の方がアウトドア感があっていい感じがするので、個人的にも嬉しい。(笑)

しかしジッパーの持ち手にジッパータブ(持ちやすいように付いている紐みたいなやつ。アウトドア製品には基本ついている)がないのは残念使いにくくて仕方ないので、こういうジップタグ(↓リンク)をつけている。ユニクロ製品はアウトドア感を出しているのに、タブが付いていないものばかりなのが甘いなぁと思ったり。

ポケットは両サイドにジッパー付きのものが2つ。こちらのジッパーは止水ではなく普通のタイプ。たとえ止水ジッパーでもポケットに防水性を求めるのは難しいので問題ないが、折角だから止水ジッパーにしてくれたら嬉しかったなあなんて。特に意味はないがなんとなく(笑)。

こちらもジッパータブを後付けしている。

サイズ感は普通くらい体感だけど、他のユニクロ製品よりも袖が長めでシュッとしたシルエットな気がする。

僕は身長177㎝、体重65㎏、ウエスト73㎝、胸囲90㎝で大きめのXLを着ている。サイズ選びはどういう風に着るか次第だけど、例えば僕の体形なら、春or秋にシャープに着るならLかMを、真冬も意識してハードシェルみたいに着るなら大きめ(LL)を選ぶといいと思う。僕は後者なのでLLを選択。参考までに、着るとこうなる。

シルエットはそこまで特徴はないと思うけど、サイクリング系のレインウエアよりは太めで、登山メーカーのハードシェルに比べると腕が細めな感じがする。合う合わないは人それぞれなので試着していただくのがいいが、そんなに極端なものではないので普通感覚で選べば大丈夫。

逆に言うと、当然サイクリング特化したシルエットではない。サイクリング向け製品に良く見られる「背中側が長い」とかの特徴はなく、僕はそれを補うために大きめサイズを着ているのもある。

デザインは無地なので無難。他のカラーも奇抜なものはないので、いろいろなスタイルに合わせやすいんじゃないだろうかオシャレかどうかはさておき、個人的には普通に良いんじゃない?と思う。

 

2.使用シーン・例

タイトルの通りだが、使用シーンは自転車通学。ちょうど1年くらい前に購入し、夏場を除く3シーズン、アウターとして多用してきた。僕が今住んでいるのは仙台市なので、気温では0℃~20℃くらいだろうか。天候は大雨を除いて、晴れから小雨まで。

使い勝手や性能面は次項で書いていくけど、薄手なので予想以上に多くの場面で使うことが出来た。

乗っているのはロードバイクで、メッセンジャーバッグを背負っている。距離は往復20㎞+αくらい帰り道は特に、そこそこの強度かつスピードは出して走っている。のんびりサイクリングというよりも、走り方としては普通のロードバイクツーリングに近いだろう。

そんな風に使ってみて感じた、良いところと悪いところをレビューしていきたい。

 

3.いいところ

①防風性

まず良いのは防風性。はじめ手に取ったときの感覚としては「思ったより薄い」だったけど、サイクリングにおいてきちんと風を防いでくれた。自転車に乗っているときは自分が発熱するから保温性(モコモコ感)はいらないんだけど、風を通す素材だと冬場に寒い。

雪の日でも中間着調整でイケる

その点ブロックテックは優秀で、風は通さないので冬場でも十分使える。むしろ中に着る服を調節することで、いろいろな気候に対応できる。「インナー+ブロックテック」なら春秋に、「インナー+フリース+ブロックテック」で東北の冬でもOKだ。

 

②風でバタつかない

防風性と同じく自転車で使うなら大事になるのが「風でばたつかない」こと。自転車に乗っているときの空気抵抗がいかに大きいかはサイクリストならご存じのはずだが、それでウエアがバタつくと物凄いストレスになる。ダウンヒルの時なんかベチベチ当たって痛いくらい。

その点ブロックテックパーカは薄いながらもあまりバタつかない範囲なので、乗車中のストレスがなくて良い。45㎞/h以上になるとバタつきが出てくるけど、酷いものではないしそんなスピードはめったに出さないので実用上は問題なし。

また、口元を覆うようなカッティングのお陰で、フードに空気が入りにくいのもGood所謂フード付きのウィンドブレーカーだと、走行中にフードがまるでパラシュートのように空気を集めて抵抗になる。実際かなり走行感にさがあるので、僕はパラシュート状態になるウエアはフードを内側にしまって走るようにしているくらいだ。その煩わしさから解放されるのも嬉しい。

 

③多少の雨は平気

間違っても「防水ではない」のだが、「多少の雨・短時間の雨なら何とか防げる」くらいの防水性はある。僕の自転車通学時間は片道20~30分くらいなので、予期せぬ雨に見舞われても何とかなる範囲だ。

雨脚が強いと時間が経つにつれて若干染みてくる感じがあるのだが、中のウエアが濡れるということはまだ体験したことがない。高性能レインウエアは高いから普段使いには向かないし、突発的な雨の時に持っているとは限らない。その点、普段からブロックテックパーカを着ていれば、多少雨に降られても大丈夫だ。

とはいえ、繰り返しにはなるけどゴアテックス等の専用レインウエアには到底及ばない防水・透湿性なので、雨でもガシガシ使えるとは言えない。例えばロングライドでのレインウエアとして使うなんてのは、絶対にやめた方がいい。

あくまで「自転車通勤・通学の範囲内で(しかも大雨は電車や車を使うとして)、使用に耐えうる防水性」を備えているに過ぎない。

 

④収納も割とコンパクト

自転車通勤・通学のウエアとしては、「着ないときにバックにしまえるか?」というのは割と重要な指標でなないかと思う。例えば大学なんかだと自分のロッカー等もないので、基本的に服は着るかバックにしまうかだ。

これも最近流行りのU.L.系ウエアには及ばないが、生地がそこそこ薄いので十分バックにしまえるサイズになる。「行きは暖かいからバックに入れておいて、寒くなる帰りに着る」なんて使い方も出来るのが嬉しい。

 

⑤(普段着として)着心地がいい

各部詳細でも書いた通り、しなやかで肌触りのいい素材感なので、普段着としては着心地が良い。

例えば登山用のハードシェルはもっと分厚く硬い生地で、ゴワゴワ感は否めない。また、表面がツルツル素材なので動くと生地が擦れるシャカシャカ音が結構する。これらは登山環境で使用するために必要な性能を追求した結果なので、普段着には必要のないものだ。

ブロックテックはゴワつかないし、服が擦れて煩くもない。自転車通学といっても、1日のなかで自転車に乗っている時間はせいぜい1時間くらい。そのほかは自転車以外で着用するわけだから、街で使う普段着としてはこちらの方が優れているだろう。

 

4.悪いところ

①リフレクターが無い

自転車通勤・通学と言えば、帰宅時は真っ暗になっていることが大半だろう。何色を買うかにもよるけど、ファッション系の無難な配色なので、いずれにせよ自転車用ウエアのように蛍光色で夜道で目立つカラーではない。

僕はつい黒を買ってしまったので、夜はステルス迷彩の如く視認性が悪い。それを補うべくスポークリフレクターや足首のリフレクター、ヘルメット尾灯をつけているけれど、それでもウエアに目立つ工夫がされているかどうかは大きいはずだ。

黒系ウエアは反射材がないと見えない。

普通に歩行者としても、車両に認知してもらうのに、小さくても反射素材が使われていれば大きな効果がある。せっかくなら、袖や裾にワンポイント入れてくれてもよかったかなと思ったり。。

 

②擦れると毛羽立つ

先に表面が布地のような感じだと書いたが、その質感が良い一方で少々擦れに弱い。

僕が普段使っているのはクロームのメッセンジャーバッグで、自転車でもバックがズレないように脇の下に通すベルトが付いている。この脇の下のベルトが通るところが、使っているうちに擦れて毛羽立ってきた

直ぐに穴があくとか、見た目が凄く悪くなるとかじゃないけど、もうちょっと耐久性が欲しかった。

メッセンジャーバッグのメインベルトが当たる肩口のあたりは毛羽立っていないので、例えばズレにくいリュックなどバックの種類や形状によっては関係ないかも知れないし、逆に僕の場合よりもっと痛みやすいかも知れない。この辺は一般化しては何とも言えないので、一応「擦れると毛羽立ちやすい」ということを頭に入れていただくのが良いだろう。

 

③自転車用のカットでは無い

これは当然なのだが、ブロックテックパーカーは自転車用に作られた服ではない。よって、カッティングも普通の服。

自転車用のウエアの多くは「背中の裾が長い」「前傾姿勢をとりやすい」「袖が長め」といった特徴がある。これらは乗車姿勢に最適化されたもので、普段着としては逆に都合の悪い特徴だ。あくまで普段着orアウトドア系ウエアなブロックテックパーカーは、自転車用ウエアにある特徴を備えておらず、乗車中の着心地は良いとは言い難い。

また、ポケットの位置も普通の服と同じなので、重たいものを入れるとペダリングで太ももに当たって不快…。ベンチレーション機能もないし透湿性に秀でた素材でもないので、長時間の使用だと結構蒸れると思う。

とはいえ、自転車に乗っていないときはこの方がいいし、サイズ選びでかなりカバーできてはいる。先にも書いたが、背中の裾丈や袖の長さをカバーするために僕は大きめを選んでいて、そのおかげで背中が出て寒かったり手首が冷えたりすることはない。

 

④なんちゃって防水・透湿

ユニクロのずるいところは、『耐久撥水、防水、防風、透湿、ストレッチ性を持つポリエステル100%素材。』ユニクロHPから引用とか言っているくせに、耐水圧も透湿性も公表していないのだ。詳しくはググっていただきたいのだが、一口に「防水」とか「透湿」と言っても、その性能には大きな差がある。その差を明らかにしてくれるのが「耐水圧」や「透湿性」という数値で、専用のアウトドアウエアは基本的に公表されている。

ブロックテックパーカはそもそもアウトドアウエア専用として売られていないので仕方ないかも知れないが…商品をアピールするポイントになるならPRで使うはずと考えるとお察しである。

こういうライドをするときには着ない

実際に使ってみても、ゴアのレインウエアには到底及ばない防水性と透湿性これは読者の方の基準がどこにあるか次第で表現が変わるのだが、専門ウエアを持っていない方には「そこそこ使える」と言えるし、専用品になれた方には「なんちゃって防水・透湿」だと考えていただきたい。

 

5.まとめ

ブロックテックパーカーは、いわゆる「街乗り用」としては十分な性能を備えており、普段着として使える点も考えると自転車通勤・通学に良いウエアだと思う。その一方で、「サイクリング用」ウエアとしては足りない部分が目立つ。自転車に乗っているとき以外は全く着ないとか、サイクリング専用ウエアにするとかなら、違う製品を購入することをお勧めする。

約6,000円という価格だが、これがまた絶妙なラインだ。軽い運動に使えるアウトドア系ウエアが欲しい方には「安い・コスパがいい」という評価になるだろうし、本格的なアクティビティを求める方には「スペック不足」なので6,000円の価値はない。

僕はあくまで街乗り・自転車通学に限定して使っているので、性能にも価格にも満足しているし買ってよかったと思っている。ご購入を検討する際は、自分がどんな目的で使うのか?を基準に選択していただくと良いだろう。

おわり

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