ツーリング記

冬の日本最東端「納沙布岬」と釧路で旅のゴールー冬北海道ライド&登山⑨

いよいよ今日が冬の北海道最終日。

まずは日本最東端の納沙布岬を目指し、そこからゴールの釧路まで走って1,000kmの旅路を締めくくる。今日の走行距離は180㎞を越えそうだが、ラスト1日思いっきり走っていこう。

<目次>
1.根室の夜明け
2.冬の日本最東端!
3.釧路を目指して西へ
4.ゴール!!

1.根室の夜明け

さぁ、今日がいよいよ最終日。

今朝も夜明け前に起床し出発。ツーリング中は嫌でも生活リズムが規則正しくなる。普段からこのくらいの生活をしてみたいなぁなんて思ったり(笑)

バイクが霜でガチガチに凍るのも、もう毎朝の光景になった。今日は最低気温でも-10℃くらいにしかならないので、これでも結構暖かいんだけど。

まずは根室市街を越えて、日本最東端の「納沙布岬」を目指す。地図で見ると根室からすぐ近くに見えるけど、これが走ってみると意外と遠いし細かいアップダウンもある。今日は走行距離がそこそこになりそうなので、膝を気遣いながらゆっくりウォーミングアップしていく。

道中で夜明けを迎えた。

そういえば、夏に北海道一周したときもこの辺りで夜明けを迎えたっけ。根室の朝は綺麗だなぁとしみじみ思ったのを思い出した。冬もまた、綺麗な夜明けだ。

うん、雲も良い感じ。

路面はドライ~薄い氷で凄く走りやすかった。朝焼けと色づく雲を眺めつつ、最東端の地を目指す。雪景色の朝焼けも、今日が最後か。

入り江の水は半分凍っているくらい。それでもところによっては動物の足跡のようなものもあって、落ちないのかと疑問に思った。…というか、動物は落ちるとか考えずに歩くんだろうか?

予報通りだんだんと雲が空を覆ってきた。

根室の辺りはずっとこんな景色で、辺り一帯に樹木の類がない。なだらかな起伏の牧草地がずっと広がって、沼や入り江が点在する。特別な絶景…というものではないんだけど、僕は結構この雰囲気が好きだ。

 

2.冬の日本最東端!

走ること数時間、日本最東端「納沙布岬」に到着!!

これで日本最東端「納沙布岬」と日本最北端「宗谷岬」を夏&冬に制覇できた。別に狙っていた訳じゃないけど、自転車で両シーズン走ってる人ってなかなか居ないんじゃ?とも思ったり。

ふと夏の写真を見返していたら、意図せず全く同じ構図で写真を撮っていて笑ってしまった。(笑)

こっちが夏Ver. ↓

お腹も空いてきたので、ちゃちゃっと根室市街まで走って補給を目指す。

細かなアップダウンで膝を傷めないように、負荷を下げて慎重に。それでいてなるべくスピードも確保できるよう、下りの加速~登りの速度維持のスムーズさを心掛ける。位置エネルギーだけで走るあのジェットコースターのイメージだ。

ご飯はいつも通りのセイコーマート。やっぱり120円とは思えない味と量のセコマパスタは外せない。パスタにもたくさん種類があるし、パスタ以外にも焼きそばや焼うどん等バリエーションが豊富。店舗によって品ぞろえが違うから、お気に入りのがあるか入店するときちょっとワクワクしたりする(笑)

因みに僕のお気に入りは ↑ 画像の「チキンたっぷりペペロンチーノ」「チーズクリームチキンパスタ」。この2つが同率首位を保っている。味が美味しいのはもちろん、ペペロンチーノはタンパク質多め&パスタシリーズで最高カロリーという特典つき。自転車界隈で話をしても、こいつは結構人気らしい(笑)。

納沙布岬に向かうときには暗くて気付かなかったけど、根室の河口付近や港湾の中は凍っていた。こういう景色は初めて見るので、凄く新鮮な感じ。

はじめ湾内に船が全て引き上げられていたのが疑問だったけど、どうやら凍るからだったらしい。

 

3.釧路を目指して西へ

さぁ、後はゴールの釧路まで走るのみだ。

夏に気持ちよかった浜中町のあたりの海岸線も走ろうかと思ったけど、風がそこそこあったのと天候が崩れる方向だったのでやめておいた。今は無理はしたくないので、なるべく直線ルートで低負荷に。

厚床を過ぎてからは路面に全く雪がなくなり、完全なオンロードに。本当にスパイクタイヤの意味…と悲しくなってくる。普通にロードバイクで走りたい。(笑)

まぁ、悪天候や悪路で危険になるよりは良いので、愚痴るのも的外れか。周囲に雪はあるし、冬らしさは一応あるのが救いかな。

R44を基調に、ひたすら西へ…。

この9日目:1,000㎞になる旅路も、あと数十㎞で終わると思うと感慨深いものがある。8日前、苫小牧に着いてからいろんなことがあったなぁとしみじみ思いながら、残りの距離を消化していった。

 

4.ゴール!!

そして…釧路駅に到着!! 

道中いろいろあったけど、ひとまず無事にこのライドを終了することが出来て良かった。今日の走行距離は187㎞、それなりに頑張ったかな?

 

家に帰るまでがツーリングなので、気を抜かずに帰宅準備。

ここからは苫小牧まで輪行&フェリーで仙台に帰宅だ。列車の時間まで余裕があったので、スパイクタイヤで輪行袋を破かないように慎重にパッキング…。27.5のドロハンMTBでも、サドルを一番下まで下げて上手く縛ればオーストリッチのL-100輪行袋に収納することが出来る。

バイクパッキングで荷物も少ないので、輪行の時も比較的楽なのが嬉しい。新千歳まで特急列車で行けるので、快適な帰路になる。

しかし、苫小牧には予定通りに到着したが、まさかのフェリーが低気圧の影響で大幅に遅れ、長時間苫小牧で時間を潰す羽目になるというハプニングも。夏の北海道一周では地震が起きて帰れなくなりかけたし、フェリーもリスクのある移動手段だなぁ。。

フェリーが遅れはしたが、無事出港し仙台へ。

これにて冬季北海道ライド&登山の全てが終了だいやぁ…凄く楽しかったなあ。

ここまでの長期ライドは最後の機会かも知れないから、冬のキャンプツーリングに雪山登山にと、自分のできる限りの遊びを詰め込んで計画したのがこのライドだった。登山は残念ながら登頂できなかったけど、目標だった1000㎞のキャンプツーリングはできたし、思いっきり楽しめたので悔いはない。

Googleマップのタイムラインを元に作成すると、実際に走行したのは↑の通り。(機内モードや低温でスマホが落ちている時間が長くて飛んでいますが…)

走行&登山記録

・走行距離:1,053km

・獲得標高:9,857m

・登山①:羊蹄山(山頂付近ホワイトアウトの為登頂断念)

・登山②:斜里岳(積雪多くラッセルでタイムアウト)

・全期間:1/21〜29(8日半)

・宿泊場所:テント7泊、ネカフェ1泊

 

去年の年越し宗谷岬で「また来たい」なんて言ったが、本当に翌年に来るなんてなと我ながら可笑しい。けど、そのくらい冬の北海道ライドは楽しいと思う。危険や困難も多いけれど、それを上回る楽しさがあると僕は思う。

今回も無事に全行程を終えられたことに感謝。さあ、次は何をしよう?

おわり

走行距離:187km、獲得標高:1,284m

冬季北海道ライド&登山の各日の記録/まとめはこちら

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