ツーリング記

冬の美幌峠をヒルクライム!凍った屈斜路湖と青空と-冬北海道ライド&登山⑥

昨日は北海道で最も高い峠:三国峠をクリア。しかし、右膝に深刻な痛みが発生するという問題が発生…。

ネットカフェでゆっくり休むも、1晩で完治は望めない。負荷を減らして回復を図りつつ、冬の道東の絶景に助けられながらサイクリングを楽しんだ。

<目次>
1.治らない膝
2.美幌峠
3.川湯の快走路
4.温泉でまったり

1.治らない膝

ネットカフェの暖かい部屋でゆっくり眠り、起床は05:00くらい。

テント泊だと寒いから”ダラダラする”という感情があまり生まれないんだけど、ここネカフェの個室では凄くダラダラしたい…!(笑)というか実際にダラダラしてしまって、12時間パックで退店しようと思ってたところ少しオーバーしてしまった。

さぁ今日からもまた締まっていくぞと言いたいところだが、膝の調子を伺いつつの走りになる。

まずは一発目、緊張の乗り出し…。

痛みはあるが、普段よりも乗り初めから体が温まっているお陰か、想像より幾分かマシではあった。とはいえ普通に走れる状態では全くない。右脚を庇いながら走れる距離にも限界があるし、ここで悪化させてしまっては明後日の斜里岳登山が絶対に無理になる。だからなんとか負荷を減らして回復を図りつつ、進めるだけ進もうという作戦に。

中盤に予定していた摩周湖や藻琴峠のヒルクライムは残念ながらお預けにしておいた。

天候は快晴。

これで吹雪いていたら丸一日停滞も考えたけど、この天気で停滞は勿体無すぎるし弱気すぎる。1日で完治するものでも無いので、天気の良くない明日無理して走るより、今日少しでも進んでおいた方が得策だ。一番楽なコースは網走経由で斜里だけど、美幌峠は低いので最悪登りは全部押し歩きで良いやと、美幌峠には行くことにした。

美幌市街まで走る間も、膝の痛みは出続ける。今朝方は-15℃前後まで下がったので、ペースも上げられないのも相まって体温が思うように上がらない。体温が上げれれないと膝の痛みも出やすい。

ジワジワくる痛みを感じながら、ぼんやりと考える。『自分はどこまで捨てられるのだろう?』と。

別に痛みは我慢すればいいからさして問題ではないとして、その後の人生にも影響が及ぶのをどこまで受け入れられるかが問題だ。膝は凄く大事な関節だし、このまま痛めつけ過ぎると取り返しのつかない事態になる。前の記事でも書いたけど、以前やりすぎた時に医者にこっぴどく言われた。若いんだから無理しすぎるなよ、と。

『まだ先は捨てられないな…』と、諦めて停車する。可能な限り痛みが出ないように、休み休み進むしかないのだ。

 

2.美幌峠クライム

美幌峠までの道は緩やかなアップダウンが続く。

膝は相変わらず良くないので、負荷をかけないように10kmおきに小休憩&ストレッチ。こういう時は膝周りだけじゃなく、身体全体のストレッチをするのが有効だ。

美幌峠に至る道中も景色が良くて、思うように走れなくても楽しむことが出来た。

美幌峠の登りに入った。

とりあえず一番低いギアでたらたら登ってみたが、やっぱりダメそう。走れなくは無いんだけど、この先を考えるとむしろここで休んでおいた方がいい。初っ端から押し歩きで登ることにした。

実際のところ登りは数kmしかないし、登りは歩きと乗車時の速度差が小さいから休むにはもってこいだ。膝の曲げ伸ばしを少なくすればより負担が少ないので、足の運び方にも気を遣った。

暫く歩いて、頂上へ!

期待通りの快晴。うん、これは歩いてでも来る価値があったな。

1月下旬なのに、草木の緑が見えるくらいの積雪量。やっぱり今年は雪が少ないみたいだ。それでも、この眺望には見とれてしまう。

道の駅美幌のさらに上に展望台的な場所があるので、雪の上を押して更に高台へ。

うん…。

『 最 高 !!』

凍った屈斜路が青空に映える。これは本当に綺麗だ…。

屈斜路は北側から温泉が出ているので、冬になっても半分くらいは凍らないらしい。湖の上を走れた糠平湖みたいな全面凍結もいいけど、こういう方が湖の青さも際立つし、上から見る分には綺麗だなと思った。

今日は完全にのんびりモードなので、道の駅美幌でお昼ご飯。正直何でもないカツカレーだけど、お腹が空いていたので凄く美味しく感じる。この辺りはコンビニも少ないから貴重な補給ポイントだ。いつもよりペースが遅い分、次の補給が遠く感じる。

そしてダウンヒル。この気持ちよさを伝えるのに、もはや言葉は要らないだろう。サイクリストなら100%気持ちいいという自信がある、そんな道だった。

下りも合わせて2時間くらいは膝を休められ、気温も上がり身体もほぐれた。幾分か膝も楽になった感じがする。ここからは屈斜路沿いに北上し、直接斜里方面へ抜ける。流石に斜里まで一気に走ることはできないので、今日はその途中まで。

 

3.川湯の快走路

先ほど「屈斜路の北側からは温泉が出ている」と書いた通り、川湯という地名があって温泉街になっている。

そして、その手前にも砂湯という場所もあり、白鳥が観光客から餌目当てで集まっていた。コテージみたいな建物やお土産屋、足湯なんかもあった。

白鳥が人慣れしすぎて急接近してきて、逆に怖いくらい。僕は動物が好きだけど、こういうのってなんか違う気もしたり…。

川湯の温泉街は独特な空気感があって、怪しげな土産物店がたくさんあった。ちょっと怖いけど入ってみたいような、なんか不思議な感じ。時間に余裕があったら立ち寄りたかったけど…日は既に傾きつつあるのでスルー。この先小さな峠を越えなきゃないけないから、それほど余裕もないのだ。

付近数十kmで買い出しできる場所はセイコーマートだけ。寂れている感じはあるけど、何故かまたふらっと来てみたい気もする街だった。

そして川湯温泉を過ぎてからの道が、僕としてはドンピシャ好みだった。

気候帯の違う森に、湯煙を上げる岩山。綺麗に真っ直ぐ伸びる道路…。ここは本当に日本か?

なんだろう。このまま吸い込まれる様に、あの遠くの山へと走り続けたい…。そんな衝動に駆られる道だった。いつかこんな道を、どこまでも走り続けるようなライドがしたいなぁと思う。

続いて斜里方面へ、軽い峠を越える。この峠もまた、夕焼けが美しすぎた。

屈斜路湖やその先の美幌峠まで見渡せる。色づく空に縁どられた稜線、淡い白さの雪と氷の世界。こんな中をヒルクライム出来る僕は幸せだな。

ああぁ…。もう美しすぎて言葉が出ない。

ボロボロの膝を引きずる僕に、夕焼けが染みわたる。冬で空気が澄んでいるお陰か、本当に峠からの眺めが良い。夏の北海道ももちろん素晴らしいんだけど、冬には冬にしかない美しさや魅力が詰まっている。引き換えにした危険以上に、価値ある世界だと僕は思う。

 

4.温泉でまったり

景色に見とれて膝の痛みを誤魔化し、何とか峠を登り切った。ここからは真っ暗ダウンヒル。

峠の下り側の方は全面アイスバーンになっていたので、路面の轍に気を付け下る。暗いと特に、路面がどんな形状に凍っているのか見分けがつきにくい。

今日の最後の目的地は「道の駅パパスランドさっつる」。

温泉が併設されていて、夜遅くまでレストランが開いているという旅人には最高な道の駅だ。温泉は10:00~21:00まで、レストランは11:00~14:00/17:00~20:00が開いている。因みに、温泉はちゃんとしてるのに大人380円と超安…!

昨日も快活クラブでシャワーを浴びているけど、やっぱり温泉でゆっくり温まるのとじゃ雲泥の差がある。痛む膝にじわっと染み込むお湯。思わずため息が漏れる。周りを見ると地元の方と思しき人が多数で、温泉は結構にぎわっていた。

露天風呂もあったので、そちらにも行ってみる。内風呂とは打って変わってこちらは貸し切り。それもそも筈、冬の北海道なだけあって結構寒い。露天風呂の浴槽を囲う岩に付いたお湯が、そのまま岩の上で凍っていた(笑)。観光客の僕としては楽しいけど、確かにこの寒さでわざわざ露天に入る意味もないよな…。

しっかり温まった後は、道の駅内のレストランで夕食。北海道らしく豚丼を食べた。

基本的にセイコーマートを唯一無二の食事場にしているので、これだけでグルメ感があったり。特盛を頼んだが、まだまだ無限に食べられる感覚になる。僕はツーリング中は食欲のリミッターが壊れてしまうらしく、お金が幾らあっても足りない状態になるのでコンビニで我慢しているのだ。(笑)

後は明日に備えて練るのみ。温泉パワーか分からないが、今朝方よりは膝の具合も幾分良くなった気がする。何とかこのまま回復に向かわせたいなぁ。今日もシェルターを立ててシュラフに包まり眠りについた。

つづく

走行距離:120km、獲得標高:1,183m

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