コラム

少年の心を忘れずに、趣味を楽しみ続けたい。

少し前に、Twitterで「自転車を始めても、離れていく人も多いよね」云々…というのが話題になった。それはまあ、確かにその通りだと思う。自転車って結構特殊な趣味だし、合う/合わないは人それぞれあるから仕方ない。

で、そういえば僕は飽きずに自転車を楽しんでいるなぁと思い、ちょっと自分語りみたいになって恥ずかしいけど、それについて思うところをつらつらと書いてみたい。

<目次>
1.中学生の頃の決意
2.ワクワク感の象徴が自転車
3.自分がニヤニヤしちゃう事をしよう
4.目的と手段を間違えないで

1.中学生の頃の決意

いきなり何の話?という表題だけど、ふと考えると僕の楽しみ方は中学生の頃にさかのぼる気がする。中学時代の僕は所謂「真面目君」みたいな性格で、ふざけてばかりいる同級生をくだらないと思っていた(今はそんなことないけど(笑))

だけどその一方で、面白くなさそうな大人もくだらないなと思っていて。ワクワクできるような企画とか、ちょっとした遊び心を無条件にダメという人も嫌いだったし、こんな風にはなりたくないなと思っていた。恥ずかしながら結構調子に乗っていたので、あんたらに出来ないからって一緒にするなとも思っていた。

そこで生まれたテーマが『少年の心を忘れない大人になりたい』

虫取りして楽しいとか、ちょっとした冒険心とか、明日が楽しみで寝れない感じとか。捉え方によっては幼くて低次元かも知れないけど、純粋に「楽しい」っていう感覚は、そういうところから来ているんじゃないかなぁと思う。「なんか楽しそうじゃん?」っていう気持ちは、くだらないと言いたくなかった。

このあいだ雪が積もったのが嬉しくて、自転車に乗って家を飛び出したとき「子供みたいでいいねw」と言われて、そんな中学時代の想いを思い出した。なんていうか、当時想像もつかなかった今の僕だけど、思い返せば中学時代の決意に忠実に生きているのかも知れない。(笑)

 

2.ワクワク感の象徴

話は戻って「自転車から離れていく」という事について。

僕にとっての自転車は、ある種『ワクワク感の象徴』みたいなものだとも思う(他の素晴らしさも詰まっているから、これが全てという訳じゃないんだけど)

「~に自転車で行ったらどうなんだろう?」とか「~を達成出来たら凄いよな」みたいな、ついワクワクしちゃう楽しみ方が自転車には詰まっていて僕が自転車に乗り続けるモチベーションは、そのワクワク感から来ている。だから、僕にとって「自転車に乗る/乗らない」というのは楽しみの一部分でしかなくて、自転車に乗るという行為そのものは究極的にはどうでもいい。

そんな僕にとって、Twitterで議論がなされていた「自転車離れが~」という話題は、少し違和感があった。あくまでドキドキ・ワクワクを構成する手段である自転車が、目的そのものの様に語られている気がしたからだ。

自転車って、乗るのに免許も要らないし(もちろん道交法への知識と高い安全意識が求められるけど)、自分の力でしか進まないから、すごくお手軽な乗り物だと思う。悲しくも世間一般的に「たかが自転車でしょ」みたいな認識があるけれど、あながちそれは高級なロードバイクやMTBにも当てはまらなくもない、と僕は考えていて。そんな『たかが自転車』だからこそ、「自転車で○○したぜ!」とか「○○を走り切った!」とかいう楽しさが生まれるし、「ちょっとその辺流そうかな」みたいなフラっと跨って出かけられる気軽さと、自分の力にピッタリと寄り添ってくれる優しさがあると思う。

そんな『たかが自転車』なんだから、いちいち「メンテナンスが~」とか「ルートが~」とか「ウエアとか小物そろえなきゃ~」みたいな面倒なことに縛られる必要なんて本質的にはないはずだ。みんな乗りたい時に乗りたいように乗ればいい。そいういう自由気ままさが自転車の良いところでもあるんだから。(もちろん、メンテナンスも適切な装備やルート選択も重要だ。それらが無意味だというのではなく「あくまで自転車で継続的に楽しむために必要なものだから、まずは気楽に自転車を楽しもうよ」というニュアンス)

 

3.ニヤニヤしちゃう事をしよう

で、結局何が言いたいのかというと、『自分が心からニヤニヤしちゃうことしようぜ』ということ。

僕は「雪道をロングライドしたら楽しいだろうなぁ~」ってのを妄想するとニヤニヤしちゃったし、「北海道一周を300㎞/dayペースでテント泊で走ったらヤバいよな」ってのにもゾクゾクしちゃった。だからやってみたし、実際に辛かったけど無茶苦茶楽しかった。

今や各種SNSやYouTube、ブログと楽しみ方を発信している人は沢山いて、そいういうのをぼんやり眺めながらビビッと来たものを、各々楽しめばいいじゃんと思う。例えばおいしそうなカフェにゆるポタするのを想像して「フフっ」と笑みがこぼれる人はそれをやればいいし、ゴテゴテにカスタムしたバイクが「かっけぇー!!」って思う人は好きに自転車をいじればいい。レースの表彰台に立つのに夢を感じるならそれをとことん追い求めればいい、絶景の自転車旅にあこがれるならそれを真似してやってみればいい。

仕事じゃなくて趣味なんだから、やりたいこと好きにやればいいじゃない。「な~んか、これ想像すると二ヤついちゃうんだよねw」みたいな事を見つけられたなら、とりあえずそれを本気でやってみればいい。中途半端にやると面倒臭い部分だけで終わっちゃうから、やるなら本気で楽しさを追い求めた方がいい。

「楽しくなかったらどうしよう?」なんて考える必要なんてない。そういう「自分が好きなこと」を追い求めてるなら、楽しくない訳ないんだから。(笑)

 

4.目的と手段

最後に、こうも語ってきた僕だけど、それでも陥ちがちな問題を。それは「楽しさを求めるあまり、感情をないがしろにしてしまう」こと。

自分の求める楽しさにどん欲になればなるほど、難しい壁にも当たるし努力や工夫も必要になる。それはきっと避けられないことなんだけど、目標を強く持つほどプレッシャーになるし過度なストレスになってしまったりもする。あくまで最終的な目的は「自分がワクワクして楽しむこと」なんだから、それが達成できないなら努力が勿体ない。

自転車乗りの方って結構オタク気質というか、つい細かいことも気になっちゃう人が多いんじゃないかなと思う(現に僕がそう)。だからこそ、一番大事な自分の感情を見失わないようにするのもポイントなんじゃないかなと。

楽しめないと思うなら乗らなきゃいいし、また乗りたいと思ったらまた乗ればいい。

「自転車に乗る/乗らない」という線引きを明確にするんじゃなく、「たかが自転車」なんだから、もっと適当に自分がワクワクする楽しみを追求すればいいんじゃない?と。人生いろんなタイミングがあるから、一生を通して継続するなんて現実的じゃないし。

僕は自転車が好きなので、折角なら自転車が好きな人が増えてくれらた嬉しいと思うし、好きな人はもっと好きになったらいいなと思う。だからこそ、その線引きは曖昧でふわっとしてていいと思う。忘れた頃に久しぶりに自転車に乗って、「ああ、やっぱり自転車って気持ちいいや」と思えるくらいでいい。

少しカッコつけて語ってしまったので恥ずかしい記事だけど、マイペースに自転車を楽しめる人が少しでも増えたらいいな、という願いを込めて投稿してみる僕が自転車―特にロングライドにはまった理由はこの記事に書いているから、もし興味がわいた方がいらっしゃれば合わせてどうぞ。

おわり

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