ツーリング記

快晴の1日!絶景とから揚げで回復ー冬北海道ライド&登山③

昨日の登山は残念ながら悪天候により登頂ならず。疲労で早く寝てしまったので、今日は暗いうちから走り出して少しでも先へ進みたい&強度を抑えて回復したい。

まずは喜茂別から支笏湖を経由し、そこから恵庭の「山沢仕出し店」さんへ。腹ごしらえをしてからその後を考えることにした。

<目次>
1.一日の始まりは雪かきから
2.初めて見る朝焼け
3.山沢仕出し店さんへ
4.満天の星空

1.一日の始まりは雪かきから

昨晩は早めの就寝だったので、起床は02:30とやや早く。軽く朝食をとって行動開始。

夜分もぱらぱら雪が降っていて、朝方バイクがこんなになっていた。

雪を払いのけ、パッキングをしていく。自転車旅で雪かきするってのも、なかなかレアかもしれない 雪中のテント泊はこういう雪の処理で何かと時間がかかるし、凍傷の危険があるから分厚いグローブのまま作業するけど、それがまたもどかしい。

撤収を済ませたら10㎞先のローソンへ向かい、登山道具をザックに詰めて斜里町へ送った。このツーリングの後半に控える、斜里岳登山で使うためだ。

ザックを送り補給を済ませて、04:30ごろ再出発。次の目標地点である「山沢仕出し店」へは約80㎞で、お昼ごろに到着の予定にしていたので時間はある。

しかし、夜間の積雪が道路に残っているのでペースが上がらず余裕はない。融雪剤が撒かれているらしく、路面の雪がボソボソになっていてタイヤが取られるのだ。イメージとしては砂浜に近くて、体力的にも安全的にもスピードを上げることが出来ない。先を考えて脚力を使い過ぎないように、それでいてかつスムーズでスピーディーに。

 

2.初めて見る朝焼け

軽いアップダウンをいくつかこなし、支笏湖の辺りに差し掛かった。ちょうど夜が明けるタイミング、いつの間にか空は晴れていたらしい。

ふふふ…最高だ。

冬の北海道ライドは2度目だが、雪に打たれてばかりだったので朝焼けを見たのは初めてだった。雪山登山の時に見た雪景色の朝焼けや夕焼けが本当に綺麗で「いつかあの中を自転車で走ってみたい」と思っていた。その夢がやっと叶った。

支笏湖周辺も綺麗な空色。木々の間から見える山々のシルエットと、それを反射する穏やかな湖面。

それらを眺めながら走るワインディングロードもなかなか良い。そう、僕はこんな道を走るために、冬の北海道に来たのだ。

支笏湖を過ぎると平坦路~緩い下りがメインになり、路面も走りやすくなってきた。道路わきの林からこぼれる朝日を浴びて、程よく冷たい空気を切って進む。

DHバーが活躍し、Av.30㎞/h弱で流せた。交通量も思いのほか少なくて、心置きなく雪中サイクリングを楽しめる。こちらのスピードが上がれば後続車との接触も減らせるので、その効果もあるのだろうか。

景色がいいと知らぬ間に脚に力が入る。夜明けまでは恵庭到着が遅れることも懸念していたが、このペースならむしろ早く着きすぎそうだ。

 

3.山沢仕出し店さんへ

結局、恵庭には予定の1時間前くらいに到着。約束の時間までかなり余裕ができたので、その間にコインランドリーで洗濯&テント泊装備の乾燥をした。ウエアを洗えるのももちろん嬉しいんだけど、テント泊装備をメンテナンス出来るのがもっと嬉しい。普通は全てが凍ったままで乾かせないので、徐々に保温力と快適性が悪くなる一方なのだ。

「約束の時間」というのは「山沢仕出し店」さんにお邪魔する時間のこと。

山沢仕出店さんは、恵庭にある仕出し店でボリューミーなから揚げが売り。以前からTwitterで冬自転車にフレンドリーなのが気になっていて、ちょうどルートに絡められそうだったので思い切ってご連絡してみた。今日はお休みの予定だったらしいのだが、なんと特別に開けて頂けるとのこと!なんだか申し訳ないが、そこまでしていただけるのがとても嬉しかった。

お店に着くと、店主のオデコさんTwitterリンクがお出迎えしてくださった。写真左の青いドロハンのファットバイクが愛車。国内に数台しかないらしい…!?

写真の通り店内にサイクルラックもあって、安心してご飯が食べられた。そして予想していた以上にオデコさんの自転車愛が強くて、ついつい話にのめり込んでしまう。自転車を自分で弄っている方なので、同じく自分でバイクを組んでいる身として参考になる話もたくさんあった。札幌や恵庭エリアのスポーツバイク店にも詳しくて、初心者やこれから始めたい人がご飯ついでにちょっと話をしに行ってもいいんじゃ?と思うくらい。(笑)

そして楽しみにしていたから揚げセット!!特大サイズのから揚げが◎。おいしくて食べ応えもあり満足。通常の味に加えて味噌味のから揚げも頂いたが、それもまたおいしかった。

お昼を頂いたあとも、ついついオデコさんとの自転車談義に花を咲かせた。僕はリアルな繋がりのある自転車好きは殆ど居ないので、こういう機会が新鮮で楽しかった。気が付けば日が傾きだす時間…こんなに時間が過ぎるのが早いなんて。

「山沢仕出し店」さんの場所はここ。ライドのお昼ご飯に寄るも良し、店主のオデコさんとの自転車談義も良し。お伺いした基本情報は↓の通り。サイクリングの際は是非立ち寄ってみてくださいっ!

山沢仕出し店

定休日:火曜日(変動の可能性あり、SNSで事前告知)

・予約 :各種SNSのDMで対応

・SNSリンク:TwitterFacebookInstagram

・その他:サイクルラック/予備チューブ/ポンプ/修理工具等完備。『旅やサイクリングの際のトラブルや休憩にもお使い頂けますd(‘∀’*)』

 

 

4.満天の星空

さて、今日の目的地は先なので再び走り出す。

山沢仕出し店さんでのんびりしたおかげで、嫌な感じだった路面も整ってくれた。この日は特に気温が高くて、昼頃は主要道路の雪が融雪しシャーベットが路肩に溜まっている状態…。そのまま交通量の少ない方向へ進んでしまうと、走行が困難になる可能性が高かった。バイクを濡らすとディレーラー等の凍結リスクも高まる。

夕方まで待ったお陰で路面は良い感じ。

車道外側線まで道路は乾燥し、水溜まりだった場所はアイスバーンになって凍っている。晴天による放射冷却で、日暮れの2時間で気温が-10℃まで一気に下がったらしい。「雪の締まり具合が時間帯で変わる」というのが、残雪期の登山の様だった。

実は今夜は新月で、見上げれば満天の星空が広がっていた。

緩いアップダウンをスパイクを効かせながら流していく。気温が落ちたお陰で程よく涼しくて、星を眺めながらの最高なナイトライドが出来た。こういうとき、スマホのカメラじゃ星々が映らないので本格的なカメラが欲しくなる。少し惜しいけど、あの星空は僕の思い出だけにしておこう。

目的地まで走り終え、雪中に設営しシェルターの中で一息。シュラフに包まりながら、シェルターの出入り口を開放して星空をのんびり眺めた。

セイコーマートのおばさんにも「こんなクッソ寒い中何してんの⁉」と言われてしまったが、きっとこの美しさを知らないんだろう。装備をちゃんとすれば寒くなんてないし、本当に気持ちいいんだけどな。

白い吐息がシェルターの壁にかかり、そのまま凍り付く。ふと流れ星が流れた。明日もいい日になりますように。

つづく

走行距離:164km、獲得標高:1,377m

冬季北海道ライド&登山の各日の記録/まとめはこちら

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