装備レビュー

【徹底比較】ミノウラとブラックバーンのカーゴケージを比較レビュー

バイクパッキングでは、よく「anything cage」と言われる類のものが用いられる。フォーク横にドライバックや大型水筒を括り付けるのに使われるアレだ。

今回は、そのanything cageの一種である「ミノウラ マルチケージ」と「ブラックバーン カーゴケージ」を比較レビューしてみたい。

*ブラックバーンカーゴケージについては、こちらに詳細レビューをしてある

〈目次〉
1. カタログスペック
2. 細部比較
3. 実際に使ってみて
4. 結論:ブラックバーン一択

1. カタログスペック

まずはカタログスペックから。

どちらも大まかな形状は似ていて、一般的なダボ穴に取り付ける様になっている。(タボ穴がないフォーク横などにダボ穴を増設する方法はこちら

 

ミノウラ

・重量 : 130g

・素材 : アルミ

・耐荷重 : 5kgまで

・価格 : ¥2,500円前後

 

ブラックバーン

・重量:164g

・素材:アルミ

・耐荷重:5㎏まで

・価格:実売 ¥3,500円前後

 

素材はどちらも同じアルミで、重量はブラックバーンの方が若干重い。本体の背面がブラックバーンの方が広い分、重たくなっているのかも知れない。

気になる価格は約1000円ブラックバーンのカーゴケージの方が高い。両フォークに荷物を取り付けたりするなら複数個買わなきゃいけないから、なるべく安い方が嬉しいところ。

 

こうしてスペック比較をするとほぼ同じに見えるが、いざ使ってみると実は結構違った。これからその違いについて書いていきたい。

 

2. 細部比較

さて、ここから本題の細部比較。一見同じように見える2者だが、実は結構異なる形状だ。

まずは荷物を取り付ける背面の形状。ミノウラはまっすぐな棒2本のみで平面なのに対し、ブラックバーンは円形に湾曲した形になっている。(左がミノウラ、右がブラックバーン)

ダボ穴への固定位置はミノウラは2箇所、ブラックバーンは3箇所の調整が出来る。しかし固定位置の調整間隔と、ダボ穴の下点から台座の底面までの距離が違うので、ダボ穴に対しての荷物を取り付けられる実際の高さは異なる。

大体の値だけど、台座の底面からボトルケージの下側の穴までがミノウラは50mm or 80mm、ブラックバーンは22mm or 35mm or 50mm。

次にベルト。

ミノウラはワンタッチで取り外せるタイプのバックルが付属。ブラックバーンは縛るタイプ。そしてブラックバーンの方はベルトに滑り止めのゴムが縫い付けてある。

最後にケージ本体のベルトを通す場所。

ミノウラは特に何もないが、ブラックバーンはベルトを通すための穴がある。ミノウラの方が自由がきく反面、固定力に疑問が残る。

↑ブラックバーンのケージは横から見るとこんな感じ

 

3. 実際に使ってみて

ここまで書いた細部の違いが、使ってみると結構な差を生む結果になった。

結論は、①ベルトはブラックバーン一択で、②本体は使用場面によって使い分ける、だ。

理由は次の通り。

①ベルト:ブラックバーン圧勝

付属するベルトの性能には圧倒的な差があって、ブラックバーンのベルトは滑らず・緩まず・縛りやすいが、ミノウラのものは滑る・緩む・縛りにくい。

ブラックバーンのベルトにはゴム状?の滑り止め素材が縫い込まれているから、縛った荷物が滑らない。更に簡単なバックル機構だが緩みにくく、末端をしっかり処理すれば固定力をさらに上げられる。フォーク横に使用し雪道300㎞以上(軽いグラベルのような環境)を走っても、緩むことはなかった。

一方のミノウラは、滑り止め加工がないので荷物が滑りやすい。バックルはワンタッチで取り外しができるので一見良さげだが、ベルトの長さ調整が荷物を縛ったまましづらいくて使い勝手が今ひとつ。特に冬季北海道でグローブを付けたまま作業するときにはやってられなかった。

しかも走行時の振動で緩む。50㎞くらいは持つけど、100㎞走るなら再度締め直しが必要なくらい。これはやっていられない。

ブラックバーンのベルトはケージ本体を使わずベルト単体でも使っているが、ミノウラのベルトはそれ以来出番がない。

 

②本体:フォーク横の場合

冬季北海道ツーリングでは、両商品をフォーク横への積載に使用した。右フォークにはミノウラ、左フォークにはブラックバーンとう感じで、どちらも同じ5Lのドライバック(約2kg)を装備し、-15〜0℃の雪上を約1,000km走った。

フォーク横積載での結果は、ブラックバーンの圧勝。

その理由はベルトの性能にかなり依存しているところもあるが、本体の背面形状=ホールド力のちがいにもよる。フォーク横で使用する場合には荷物が地面に対し垂直に近い方向になるので、重力で横に倒れる力が強い。(実際はフォークの角度で若干斜めになるので、まっすぐ立てるより負担が大きい)

ブラックバーンは本体が湾曲している&台座が広いから荷物を支えやすく、ミノウラは本体の支える面積が狭いので荷物がズレやすい。ミノウラでも固定力が強いベルトを使用すれば使用も可能だが、ミノウラ純正のベルトでは使っていられない。また、荷物の上の方を縛ると底面からズレるので縛り方にも気を遣う。

ミノウラ唯一のメリットは荷物位置をブラックバーンよりも下げられることで、フォーク形状や荷物のサイズによってはミノウラの方が荷物の収まりがよくなる可能性はある。(重量は増えるがWolftoothのRADベース等を使えばダボ穴位置を変えられるので、絶対に必要ではない)

 

②本体:フレーム内部の場合

例えばダウンチューブ内部など、フレームに直接取り付ける際にはミノウラの方が割合使い勝手が良いと思う。

本体の幅が狭いことがフォーク横積載ではデメリットになったが、フレーム内部の場合はメリットになるのだ。本体の幅が狭いので、脚やクランクに干渉しずらく取り付け位置の自由度が高い。

僕の場合はブラックバーンでもギリギリ脚がすることはなかったが、人によっては気になりそうな感じ。ミノウラの方が無難だと思う。

荷物取り付け位置については、ミノウラの方が下げられるのでフレームバックとの相性がいい。取り付け位置を下げても幅が狭いのでクランクとも干渉しにくいのもGood。

ブラックバーンのケージでは、取り付け位置が数cm上になってしまうので、上の画像の様にフレームバックの下ピッタリに輪行袋を括り付けられない。

フォーク横では問題になったホールド力も、ダウンチューブの場合は荷重がダウンチューブにかかるので荷物がズレにくいので問題にならない。

ただしベルトは社外品を使用する。クランクに巻き込んだら怖いので、このベルトを使うことは僕はないだろう。最近は登山用品のスキーストラップを多用していて、ブラックバーンのベルトよりもっと良い。詳しくはもう少し耐久テストをしてレビューする予定。。商品はこんなやつ↓

 

4. 結論:1つ買うならブラックバーン

結論をまとめると、『どちらか1つを買うならブラックバーンのカーゴケージ』だ。決め手は荷物のホールド力で、バイクパッキングにおいて荷物がずれるのは致命的なので妥協は禁物。

既に緩まないベルトを持っていて(もしくは他のベルトを買う前提で)、ダウンチューブへの取り付けを想定するならミノウラの方がいいと思うが、フォーク横に使うor何も持っていない状況で1つだけ買うならブラックバーンだ。

おわり

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