ツーリング記

友人と行く!福島ヒルクライム巡り①浄土平~磐梯山登山

いつもソロな僕だけど、今回は珍しく友人Aと2人でロングライドへ。

誰かと無茶な走りができるのも貴重な機会なので、行きたかった峠を盛りだくさんに、福島の山々を思う存分楽しんだ。

<目次>
1.コース・友人紹介
2.福島駅出発!
3.深夜の浄土平へ
4.磐梯山を登山

1.コース・友人紹介

今回のコースはこんな感じ。途中ログが飛んだりしてるから正確性には欠けるけど、通ったルートが下図の通りだ。

全体で344㎞、獲得標高6,668m。(うち登山約7㎞、獲得約650m)

難所は①浄土平ヒルクライム、②磐梯山ゴールドライン+磐梯山登山、③金沢峠、④R459ヒルクライム、⑤西吾妻スカイバレー、⑥林道二口線、という感じ。僕が行きたいと思っていた峠を勝手に詰め込んで、Aと”話し合いという名の説得”をしてこのコースに決定した。(笑)

Aは僕を登山に誘ってくれた友人。自転車の経験は僕より浅く、単純な脚力でいえば僕の方が速い。が、根本的な体の強さというか、DNFせずに走りぬく不死身さや根気強さは彼の方がはるかに上だ。なにせ、あの北アルプス全山縦走を一人でやってのける山男である。

ベースは山男

実のところしばらく一緒に走っていなかったので今の脚力レベルが不明だが、まぁこいつなら無理させても大丈夫だろうという考えから、彼にとっては未知の領域の超山岳コースにしてみた。果たして、これが吉と出るか凶と出るか?

また、折角Aと走るのだからと途中に登山を組み込んだのもポイント。登るのは百名山の1つである磐梯山。これもまた楽しみである。

装備は途中テント泊も考慮して、2人ともフル装備。どうせならキツイ方向に振り切ってやろうという発想で、登りが多いのに軽量化を無視した構成にしてある。←

…なんて言うかこう、”青春がしたい!”みたいな想いで臨んでいるのがこのライドだ。(笑)

 

2.福島駅出発!

集合場所は福島駅。お互いに終電近くの電車で福島駅に到着した。

駅前の広場で輪行解除とパッキング。いつも一人で黙々と自転車を組み立てるから、誰かとこの作業をするのもまた新鮮である。

夜出発なので十分昼寝をしてくる予定だったのだが、どうにも寝付けずほぼ不眠のままここへ来てしまった。そして今になって眠くなってくるお決まりのパターン…。聞けばAもよく寝られなかったらしい。早くも先行きが不安だ。(笑)

僕はいつものバイクパッキングスタイルで、Aはパニアスタイル。

重量的には僕の方が多少軽いかなというくらいだが、そもそものバイク性能は僕の方が圧倒的に有利。走力の差もありそうなので、僕はどちらかと言うとサポート役のつもりで出発。

 

3.深夜の浄土平へ

まず向かうは浄土平。先月に走ったときのあの異世界感が忘れられなくて、今度は夜に行ってみたくなったのでコースに盛り込んだ。

獲得は1,500mくらいあるが、平均斜度は約4%と緩いのでウォーミングアップにはちょうどいい。

真っ暗な峠を2人でのんびり登っていく。この先はかなり長いので、序盤での無理は禁物だ。息が上がらないペースでゆっくり走る。

空は基本的に曇り空だったが、時折晴れ間から見える星が綺麗だった。星空を楽しみながら走るのが、ナイトヒルクライムの醍醐味だと思う。

この時間だと車もいないので快適で、普通に会話しながら走ることができた。気楽に走れるし、やっぱり深夜が一番走りやすい。

スピーカーを持ってきているので音楽をかけたり、あれこれと話をしたり。僕は話し相手がいるのが嬉しくて、いつになく口数が多かった気がするが、それは話でもしていないと眠くなってくるからでもあった。

途中Aが膝に違和感を訴えるシーンがあり早々にDNFを覚悟したが、持ってきていたZAMSTの膝サポーターが活躍してくれて事なきを得た。昔にレビューもしているけれど、このサポーターは応急処置的には結構使える奴だと思う。今回も保険として持ってきてよかった。

長い登りを愚痴ったり歌ったりして、磐梯吾妻スカイラインの最高点に到着!

あとはお楽しみの絶景 : 浄土平だが…

…残念ながら何も見えなかった。そう、本当に何にも。(笑)

星明りや月明かりに照らされる浄土平も綺麗だろうなぁ~と思ってきたけど、雲が多く月が出ていなかったので真っ暗だった。ちゃんと月齢を確認して、天気がいい日に来るべきだったなとちょっと反省。

思いのほか時間を食っていたようで、ダウンヒルを終える頃には明るくなってきた。

 

下る方向は福島駅とは反対側の五色沼方面。

緩いアップダウンを繰り返す湖沿いの道は気持ちよく、時折姿を現す湖は趣があった。夜明けの澄んだ空気と、湖面の静けさが絶妙にマッチしている。

湖はかなり複雑な形をしていて、ついつい見入ってしまう。休日ながらもこの時間のお陰か、車もほぼゼロなので気兼ねなく景色を見ていられた。

その後コンビニで休憩。

心地よい景色とは裏腹に、僕らは睡眠不足の影響が顕著になってきた。Aは普通に疲れているし、僕は食欲がなくて喉の通りが悪い。せっかく買ったフランクフルトを食べきれずAにあげたくらい。これはこの先キツくなるやつだな…。

 

4.磐梯山を登山

休憩を終えると、磐梯山ゴールドラインを登り登山口へと向かう。

ゴールドラインは獲得300mちょっとで大した坂ではないが、Aはペースダウンしかなり辛そうだ。眠気と浄土平までの登りが効いているのだろう。

膝の心配もあるので、なるべく無理せずゆっくり登ってもらう。このライドの目標はあくまで完走なのだから。

そんなこんなで八方台登山口に到着。

磐梯山の登山にはいろいろなルートがあるが、一番簡単な八方台からのルートを選択。難所もなく、コースタイムも往復3時間半くらいなのでお手軽登山を楽しめる。

ビンディングシューズを履き変え、持ってきた軽量ザックに補給やレインウエアを詰め込んでいざ出発。

事前情報の通り登山道はとても整備されていて、非常に歩きやすい。ずっと自転車に乗っていたから、山歩きがアクセントになっていい感じ。

高度を上げていくと、振り返れば五色沼が見渡せるようになる。さすがは100名山?という感じで、曇天ながらに眺望はよかった。疲れた体に景色が染みる。

獲得標高700mくらいなので、登山の登りにしては短い。低木帯をじわじわと登っていく。

驚いたのが、あんなに疲れていたAの歩きが速いこと。流石は山男といったところか。寧ろ眠気がMAXになってきた僕の方が遅れてきた。

実は、僕は自転車の登りよりも登山の登りの方が自信があったので、こうも遅れると凄く悔しい。

しかしペースを上げようにも付いていくのがやっと…。やっぱりこいつは凄いなと背中を追いかけた。

苦しさに喘ぎながら歩き、 なんとか磐梯山の山頂に到着!

サングラスで隠れているけど、めちゃくちゃ疲れた顔をしている僕…(笑)  登りでこんなに苦しんだのは初めてな気がする。

食事が不十分なせいか体温が上がらず、凄く寒い。岩陰で軽く補給と休憩をして、さっさと下山…。

道がよく斜度も良心的なので、下山は思いのほか楽に済んだ。いい景色を眺めながら下れたお陰かも知れない。バイクに戻りパッキングし直して、猪苗代湖の方へダウンヒル。

2人とも疲労が溜まっているので、特に安全に気を遣い街まで降りた。

あそこから降りてきたと思うと凄い

ひとまずコンビニにピットイン。

しかし、凄くお腹が空いているのに食欲が全くないという矛盾…。経験があるが、こういう時が一番辛い。辛うじて蕎麦を呑み込み、この先のエネルギーとする。

Aも同じく寝不足の影響も大きい様子。このまま走るのは危険なので、小1時間仮眠をとることにした。

ここまで距離約100㎞、獲得3,200m。時刻はすでに12:00で、当初の予定よりかなり遅れている。果たして僕らは、今日中にあと700m級の峠3つを越える事は出来るのか…?

つづく

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