ツーリング記

教育熱心な教授と、大学嫌いなロングライダーが共にした夜ー四国ライド④

四国ライド5日目。

今日は午後から、愛媛大学の教授とお会いする予定。「愛媛に来た時には寄ってって」という言葉に甘えてアポをとってみたが、どうなるのか全く予想が付かない…(笑)

果たしてどんな夜が待っているのか?

<目次>
1.松山をゆるポタ
2.教授と松山観光
3.研究室で雑魚寝

*** *** * *** ***

04:00起床。昨晩はネットカフェに泊まったから、いつもよりぐっすり眠ることができた。屋根と壁があることの幸せを実感する。シャワーで汗を流して寝られたから、かなり快適な目覚めだ。

朝のコーヒーの飲みながら、昨日の四国カルストの写真を見返す。その刹那、あの時の感覚が蘇った。

…あの心地よさは、病みつきになるのだ。

昨日の四国カルスト

ひとまず、今日の予定を確認。

今日は、白川郷で出会った大学の教授と、午後から松山観光をする予定だ。つまり、午前中はフリー。

さてどうしようかと、ネカフェの一室で試行錯誤。松山周辺の山域をヒルクライムするか、海辺を走りながらのんびりするかで迷ったが、結論はすぐに出た。しばらくご無沙汰していた海岸線を走りたい…!

そうと決まれば今日はイージーモード。パック料金が上がらないうちにネットカフェを出て、パッキングする。

松山市内を一通り走ったのち、しまなみ海道に通じる松山~今治の海岸線沿いに向かった。松山は市街地・海・観光地が凝縮されていて、自転車で回るのに都合のいい都市だ。

天気は最高。

瀬戸内海の島々が遠くまで見渡せる。朝の心地よい冷たい潮風が、僕の頬を優しく撫でた。この匂いと感触は、幼い頃釣りに行ったことを思い出させる。

道路から離れ、しばし休憩。

ザブザブいう波の音を聞きながら、青空を眺める。愛車を横目にまどろむ、至福の時間だ…。

*** *** * *** ***

その後も適当に海岸線を走って、時間をつぶす。ご飯を食べたり、昼寝したりして、待ち合わせの時間になった。

待ち合わせの相手は愛媛大学の教授。8月に行った乗鞍・白川郷ライドの時に、白川郷で声をかけられたのが出会いだ。横浜から来たことや、自転車でいろいろな場所を走っていることを話すと、どうにも興味を持ってもらえたらしい。四国ライドの予定もあったから「もし松山に来るなら、話をしたいからぜひ寄ってほしい」といって連絡先を交換した。

その教授は学生の進路系も担当しているらしい。僕のライドやそこで得た経験が、何か響くものがあったようだった。

一応僕も大学生の端くれだが、実は大学は大嫌いな場所…。その僕が、遥か遠くの大学の教授にお招きされるなんて不思議な感覚だ。

「おお~よく来たなあ!!」

そう言って迎えてくれた彼は、白川郷で会った通りの賑やかな小父さんだった。夜になると結構冷えるのに、半袖のアロハシャツ姿。寒くないのだろうか?

「ここまでの道はどうだった!?大変だったみたいだなあ~!その話聞かせてな!」

「今夜は俺が松山案内してあげるから、楽しんでって!」

バイクを大学の研究室に止めさせてもらい、僕は彼の元気に圧倒されながらもそのあとを追った。どうやらまずは、有名な道後温泉に向かうようだ。

温泉街に続く商店街を歩く。SPDシューズのカチカチという音が、人混みでもひときわ響いた。途中、これまた有名な今治タオルが売っている店が。

「おお、丁度いいやお土産買ったるよ!」

タオルとは思えない値段のハンドタオルを、お土産に買って頂いてしまった。こんなもの、貰ってしまっていいのだろうか?

 

程なくして道後温泉に到着。

歴史ある温泉宿に入館させていただき、のんびりまったり温泉を堪能した。ライド中の温泉って本当に気持ちがいい。歴史ある建物を見て周り、現代日本の偉人たちが訪れた部屋に思いをはせる。

休憩所にてパシャリ

そのあとは、松山きってというお寿司屋さんに連れていっていただいた。寿司なんて久しぶり。こんないい想いしていいのだろうか?

そのお寿司も美味しかったし、前菜として出てきた山菜がまた絶品だった。大将にも紹介していただいてあれこれお話し。こういう出会いを提供して頂けて本当に嬉しい。

大将と一枚。

そしてそのあとは、この夜一番の衝撃だったBarへ。

なにが衝撃だったかというと、そのBarのマスターが世界を旅してきた方だったことだ。それも普通の世界一周とかじゃなく、アマゾンの密林をナタ一つで原住民を頼りながら踏破したとか、モンゴルの原住民とゲル生活をしたとか、戦時中のパレスチナ自治区を渡り歩いたとか、尋常じゃない旅だ。実際に死の淵に立ったこともある人。そんな人の話には重みがあって、とにかく聞き入ってしまった。

そのBarはこちら。魅力的で熱いマスターです。興味ある方はぜひ。

お酒も回り夜も更け、締めには元祖尾道ラーメンへ。

このラーメン屋の大将もキャンピングカーで世界を旅した方で、その方の話も身に染みた。

「なんていうか、自分じゃどうにもならない感情が溢れてきて、どうしようもなく家を飛び出すんだよね。」その言葉が、当時の僕そのものだった。僕を見透かしたような、白い口髭の目立つその老人の言葉が今も忘れられない。

締めの「元祖尾道ラーメン」素朴な味わいが美味い。

場所はここです。

*** *** * *** ***

夜も深くなったころ、愛媛大学に戻り研究室で雑魚寝した。ちゃんと建物の中で寝させていただけるのが有難い。

明日は暗いうちに出発し、いよいよラストの「しまなみ海道」を走りゴールとなる予定。四国ライド最後の夜は、濃い出会いで締めくくられた。一昨日の泊めて頂いた集落の方をはじめ(限界集落の暮らしのリアル。一晩を共にして僕が見てきたものー四国ライド②)、この四国ライドは出会いが多い。本当に貴重な経験をさせていただいている。

さて、明日も頑張ろう。

おわり

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