装備レビュー

キャットアイのヘルメットマウント導入!VOLT400を付けてみた

僕はナイトライドが好きだ。

それはもう、ロングツーリングの魅力の半分は夜にあるといってもいいんじゃないか、なんて思ったりするくらい。満天の星空、峠から見下ろす街の灯り、海面に浮かび揺らめく月…。夜の顔にしかない表情は、美しい。

 

そんな大好きなナイトライドをより快適により安全にするために、キャットアイのヘルメットマウントを導入してみました。

 

ヘッドライトは欠かせない

真っ暗な道を走るためのライトにとって、明るさに加えて重要なのが、自分の視界を照らしてくれることだ。

自転車に取り付けるライトだと自転車の向いている方向しか照らせないから、左右の看板やふと気になった場所、ヘアピンコーナーの先を照らすことが出来ない。看板を見逃すことは道迷いにつながるし、ヘアピンコーナーの先が照らせないのは致命的な事故になりかねない。ライドの安全のために、ヘッドライトは欠かせない存在。

そして実は、夜が大好きな僕だけど普通に怖がりの部類である。(笑)

峠道で横の草がガサガサすると本気でビビるし、幽霊の類は苦手…。道の雰囲気にもよるけれど、怖い道なんかおっかなくて仕方ない。そんな時、「前方」ではなく「視界」が常に明るいというだけで怖さがかなり緩和されるのだ!

 

条件からVOLT400に

さて、ではどんなヘルメットライトがいいのかというと、

『200ルーメン以上』の光束で

『重量バランス』が良くて尚且つ

『軽い』ライトだ。

この条件で絞っていくと、キャットアイのヘルメットマウントVOLT400になった。

 

◎明るさ

まず明るさだが、自転車にそれなりに明るいライトを取り付けていると、かえってそのライトが照らしていない場所の闇が際立つ。中途半端な明るさのライトだと、結局きちんと照らせているか分からないという事になってしまう。

だから、前照灯に負けない明るさのライトをヘルメットに着けなくてはならない。経験的にいうと、最低でも200ルーメン。出来れば400ルーメンくらいほしいところだ。

◎バランス

ヘルメットに装着するのだから、バランスが重要。前後左右にバランスが偏っていると、違和感がすごいうえに疲労もたまりやすい。挙句の果てには段差などの振動でヘルメットがズレたりするから、バランスは絶対に外せない。

バランスをよくするためには、前後or左右に同じ重量を配置するか頭の中心に取り付けるかのどちらかだ。つまり前のみに錘が集中するタイプのヘッドライトは使えない。

↑このタイプはオススメできない。

◎軽さ

当然のことながら、ライトは軽い方がいい。それは装備重量に関わるという観点でもそうだし、疲労軽減という観点からも超重要。特に頭に取り付けるものだから、少しの軽さでも結構違うものだ。

 

これらを考慮した結果、選ばれたのはVOLT400。いつも予備含めVOLT800*1とVOLT400*2で走っているから、そのうちの1本を使うことにした。

多少重量はかさむのが難点だが、走行中にでも取り外しが出来るので「普段は自転車に着けておき、必要なときにだけ装着する」という運用をすることで、結果的に常にヘルメットに固定するライトよりも疲労を軽減できる。ヘルメットマウント単体での重量は微々たるものだ。

 

取り付け

ヘルメットへの取り付けは、おそらくヘルメットの方によって可否が分かれるところだと思う。僕の使っているOGK kabutoのFigoなら、付属のマジックテープのみでピッタリつけられた。一般的なヘルメットなら、問題なく取り付け出来るんじゃないだろうか。

*登山用のヘルメットにも使えるか試してみたが、付属のテープでは長さが足りなかった。そういうときも、太めのタイラップを使ったり、こんな感じのマジックテープを使うことで装着が出来た。

付属のテープは位置を変えることで、ヘルメットに対し前後or左右方向で取り付けることが出来る。マウントの裏にはゴムの滑り止めが付いているので、ズレにくいのもいいところ。そしてこのマジックテープ、凸凹の区別がないのでどの部分でもくっつくから使いやすい。

ブラケットの精度も安心のキャットアイという感じ。特に作りに不安感はない。

ライトの角度はクリック感のある調整が可能で、お好みの角度で固定できる。

 

使用レビュー

あれこれ実走で使ってみたが、期待通りの性能を発揮してくれた。

VOLT400はそこそこ重量があるため頭が重くなる感じは否めないが、峠を走る間だけ使う様にすれば問題ないレベル。自転車の前照灯と兼用できるから装備が減らせるし、慣れた操作で使用できるのが良かった。

固定については全く問題なく、未舗装のあれた林道を走ってもズレることがなかったのはかなりポイントが高い。ライトの角度も可変式だが、その部分が動くこともなかった。

ブラケット自体は常につけておいているが、重量が約18gなのでそれほど気にならない。装着感も変化なし。

ライトの明るさについては、言うまでもなく必要十分。道路状況が正確に把握できるし、コーナーの先も見渡せるので安全性が増した。そして何より怖くない!(笑)

近くに動物の気配があるときでも、そちらをすぐに照らして視認できるので、気配の正体が何かがすぐに分かる。相手や原因が明らかになると、恐怖はかなり軽減されるものだ。

 

何気に気に入っているのが、真っ暗な中で写真を撮るときの照明替わりにもなることだ。

看板や自転車を撮るためには、こちらからライトで照らしてやる必要があるが(フラッシュをたくと背景が映らない)、いちいち前照灯を取り外して片手で持ち…という面倒をかける必要がなくなった。

 

DUPLEXという選択肢

キャットアイでは、最近DUPLEXというシリーズの商品が発売されている。これはヘルメットに取り付けるのを前提に開発されたライトで、前照灯と尾灯の両方が付いている、こんなやつ。

見た瞬間「これいいやん!!」と興奮したが、よくよく考えると僕には必要のない物だった。

というのも、僕にとってのヘルメットライトは「真っ暗な道で前を照らす」ものであって「常に手元を照らす・自分の視認性を上げる」ものでないからだ。 いつも重いライトはつけていたくないし、軽くても大して明るくないライトは無価値。だったら、ヘルメットの尾灯は別でつけておき、必要なときにだけVOLT400を付けるのがいい。

逆に、ヘルメットライトを付ける理由が後者なら、このDUPLEXシリーズはとてもいいと思う。

この尾灯は軽くてオススメ

 

最後に

ネットで「ヘルメット ライト 固定」などで検索すると様々な固定方法が紹介されているが、結局はライトやヘルメットの種類によりけりで個別的な対応だ。あれこれ試すのは面倒だし、ライトが壊れたりヘルメットを変えたりするとまたやり直しになってしまう。

そう考えると、500円程度で購入できる本製品は手軽にヘルメットライトを導入できるし、替えも効きやすくライトの使いまわしも出来る。どのライトをつけるかは自分次第なので、とりあえずヘルメットにライトをつけてみたいという方は試してみてはいかがだろうか?

 

 

 

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