コラム

全国を走って経験したロードバイクとトラックの体験談をまとめてみた

ロードバイクをはじめとしたスポーツバイクの人気上昇により、自動車ー特にトラックのような大型車と自転車のいざこざが増えたように感じる。Twitterを眺めていると、お互いの迷惑行為を晒上げるようなツイートが見受けられる。

僕は日本のいろいろな道を走ってきて、トラックをはじめとした大型車と様々な関わりをしてきた。思うことは、基本的には別にどちらが悪いという訳ではないという事。一応車も運転する身だが、ロードバイク愛好者のまとめであるが故、多少なりともバイアスのかかった内容になってしまうかも知れないが、どれも「実際にあったこと」なので一例としてみていただけると嬉しい。

 

嫌な思い出

まずは嫌な思い出から。勘違いしないで頂きたいのは、大型車やドライバーの方を一括りに批判したいのではないということ。どの世界にも(もちろんロードバイク乗りにも)頭のおかしい人やマナーのかけらもない人は一定数存在する。

 

1.ハンドルをかすめた幅寄せ

2.抜かずにクラクションを鳴らしながら煽り運転

3.交差点手前で追い抜き左折

4.下りでの無意味で無理な追い抜き

5.車線変更での割込み

6.追い抜き直後の急停車

7.田舎道での明らかな前方不注意

 

今までで一番怖かったのは、1のハンドルをかすめるレベルの幅寄せだ。

*そもそも論としてなのだが、「幅寄せ」に関しては法的に明確な定義がないうえ、ドライバーに悪意がない可能性も否定できない。しかし、自転車にとっては最も恐怖を感じる行為。特に大型車の場合、車体の側面は真空に近い状態になっているらしく、自転車は近くを追い抜かれるとトラック側に吸い寄せられバランスを崩す。それでコケる可能性もあるし、路面に何か落下物があれば避けることも出来ずに確実にトラックの後輪に巻き込まれ死亡確定なので、僕はブレーキをかけて減速し、さっさと抜いてもらう。

とはいえ、道路状況的にドライバーにその意思がなくともギリギリを抜かさざる負えない状況もあるのは確かだ。細い道をタラタラ走るロードバイクは交通の妨げ以外の何物でもない。この記事で「幅寄せ」と呼ぶものは、止む負えず近くを通過し追い抜くものは除き、余裕を持った追い抜きが可能であるにも関わらず接近してきた場合を指すこととする。

1.ハンドルをかすめた幅寄せ」は、対向車もいない見通しの良い直線道路で起こったものだ。ここまで寄せられたことは人生だ初めてで、本気で死ぬかと思った。もし仮に僕の走っているコース上に異常があって落車した場合、確実に死んでいただろう。僕が死んだらドライバーは過失致死罪に問われるわけで、ドライバーとしての職も失うことになる。そのリスクを顧みずギリギリを攻めてきたドライバーの思考回路は理解しがたい。

混んでる道では仕方ないこともある

2.抜かずにクラクションを鳴らしながら煽り運転」についても同様で、明らかに追い抜き可能な道なのに、クラクションを鳴らしながら煽ってきたときは流石に頭にきた。イライラしても仕方ないので停車して抜いてもらったが、果たしてドライバーのおじさんはあれで満足したのだろうか。

3、4、5、6に関しては、ロードバイクのスピードが意外と速いことを理解してもらえていないのではないかと思う。大型車の挙動はゆっくりになりがちなので、自転車の方が速いなんてことはよくある。30km/hでの制動距離を一度考えてほしいものだといつも思う。コースや道路状況を考えずに無理に追い抜かれても、急停車や急左折をされたときにフルブレーキでも追突しそうになる。

こんな道にいるとは思わないよね…

7.田舎道での明らかな前方不注意」は、田舎の山道を深夜に走っているとよくあることで、対向車の無理な右折や車線割込みがある。確かに自転車が走るような道ではないが、800ルーメン以上のライトや反射材を多用している身としては、これで気づいてもらえないならお手上げ感がある。

 

いい思い出

もちろん、嫌な思い出ばかりではない。むしろ、嬉しかったことの方が回数としては多い。

1.道を譲った時のお礼

2.追い抜き際にエール

3.休憩時の応援・雑談

4.通行止めなどの情報共有

1.道を譲った時のお礼」について。僕は大型車に迷惑をかけたくないし、ギリギリで追い抜かれるのも嫌いなので、追い抜きが困難な道では基本的に後ろに大型車が来た場合は道を譲るようにしている。その時には、必ずと言っていいほどドライバーが手を上げたり、お辞儀をしてお礼を返してくれる。珍しいのか、その仕草が本当に有難そうに見えるので、いつも迷惑しているんだろうなぁと思ったり。単純なことだけど、お礼をされるといい気分になる。

田舎のドライバーは優しいことが多い

極稀にだが、山を登っていると「2.追い抜き際にエール」をされることがある。頑張れって言ってもらえるのは、いつだって素直にうれしいものだ。ロードバイクはドライバーから嫌われていると思っていたのだが、必ずしもそういう訳ではないらしい。「3.休憩時の応援・雑談」「4.通行止めなどの情報共有」が最たるもので、コンビニで休憩しているときに

『あんちゃん、さっき○○走ってたよね?どっから来たの?』

『そりゃ凄いね!この先きついけど、○○号は自転車入れないから迂回して○○峠通った方がいいよ。』

なんて言葉をかけてくれることもある。コミュニケーションをとってみると気さくでいい人も多いし、こちらとしても気持ちよく走ることが出来る。メカ系が好きな人も多いので、ロードバイクのコンポの仕組みや装備について説明すると話が弾む。結局はおんなじものが好きな仲間だったりするものだ。

ディスクブレーキは人気(笑)

 

日本の道路が悪いのでは

自転車と車の関係を考えた時にいつも思うのは、日本の道路は自転車が車道を走ることを全く想定せずに作られているという事。考えてもみればそれも当たり前で、道路のほどんどはスポーツバイクが一般的になる前に作られたものだ。想定されていなくたって仕方ない。今の道路が抱える問題の多くは、自転車が悪い訳でも、車が悪い訳でもないと思う。

それなのに、一定数存在する頭のおかしい人やマナーのない人のせいで、お互いの印象を悪くしている気がしてならない。同じロードバイク乗りとして、恥ずかしい走りをしている人も沢山見てきた。集団の衝突を考えるときに大事なのは『一括りにしない』という事だと思う。「こんな人がいたからロードバイク乗りは(すべて)迷惑だ」「ドライバーは(みんな)危険運転をする」といった主張は、解決を阻害するだけだ。

今の日本の道路事情をすぐに解決するなんて到底不可能だし、地方の過疎化と財政難を見る限り改善される未来は見えてこない。だからこそ、一人一人がもう少しお互いを思いやりを持つことが、目下大事なんじゃないかなと思う。

考えてもみれば、僕たちサイクリストはネットショッピングを多用し、日本の流通インフラの恩恵を沢山受けている。建物を作ってもらうおかげで、出先で休んだりご飯を食べたりできるし、ヒルクライムでの夜景は美しくなる。それを支えてくれてるドライバーの方々に、もっと優しくしてもいいんじゃない?

 

いがみ合うんじゃなく、お互いに歩み寄れたらいいのにな。そう思いながら僕は一人で走り続ける。

 

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