ツーリング記

雪道ツーリング④-横浜出発~霧ヶ峰編

さあ、用意は整った。いよいよ出発だ!

前回まではこちら

ロードバイク雪道ライド①スパイクタイヤ導入編(シュワルベウィンター700×30c)

・ロードバイク雪道ライド②ライド計画編

*③に装備一覧を記載予定ですが、まとまらないので順番を前後させて投稿します。

 

さあ、いよいよ出発当日だ。

もっと早く出発するはずだったんだけど、寝坊したので夜出発。笑

深夜の箱根を越えていく

といっても、僕はナイトライドが大好きだ。

車のストレスがないし、誰もいないので音楽を流そうが歌おうが問題ない(もちろん常識の範囲内ですが。)思えば箱根も20回近く登っているけど、1回を除いて全部夜だ。

夜にしかない緊張感と、静けさに包まれるあの感覚…。たまらない。

 

実は年末に登山で左ひざを壊してしまって、ろくに自転車に乗れない日が2ヶ月近く続いた。だから今回のライドはおっかなびっくり。なるべく負担をかけないように、慎重に。

それにしても、スパイクタイヤの重さが半端じゃない。ホイールより重いタイヤっておかしいよね。ピンが路面に当たらないように出来るとはいえ、ブロックタイヤの走行抵抗もあいまって爽快感がまるでない。

御殿場へのダウンヒル。夜景が楽しめるのも、ナイトライドの魅力。

無事に箱根を越え、御殿場へ。

スパイクタイヤでの初ダウンヒル。やっぱりグリップは悪いし、車体を傾けるとピンが路面に当たってめちゃくちゃ滑る。怖くてスピードを出せない。

御殿場市街を抜けていくと、山中湖に向けた緩いのぼりが続く。と、ここで痛めた左膝に違和感が。ここで膝をダメにしてしまってはこの先すべてが無になってしまうので、大事をとって朝まで寝ることにした。

*******************

翌朝。

ゆっくり06:30に起床。睡眠時間は3時間程度しか取れていないけれど、出発前に寝てきたから大丈夫だ。今日は進もう。

膝の様子を伺いながら、ゆっくりストレッチ。少しずつトルクをかけて踏んでいく。よし、これなら大丈夫そうだ。

山中湖に到着。

えっちらおっちら走っていると、山中湖に到着。いい天気なのはうれしいんだけど、ここまで雪をまったく見ていない。あれ?スパイクタイヤの意味あったのかな?笑

端のほうだけかろうじて凍っていた山中湖

実は昨晩、ダウンヒル中にサイコンを落としてしまったみたいで、速度も走行距離もよくわからない。けれど、慣れてしまえば意外といけるもので、むしろ旅をするなら無いほうがいいとすら思えてきた。(ロングライドである今回はあった方がいいけど)

「日付が変わるまでにつけばいいや」

くらいに考えてしまえば、もはや速度も距離も、どうでもいいものだった。その気づきを得られたことが、約20,000円のサイコンを失った僕へのせめてもの慰めだった。

 

そういえば富士五湖なんてものがあったなと思い、河口湖や西湖を回ってみた。走っておいてなんだけど、凍っていない湖にはあまり興味がなくて、富士山の方ばかり見ていたのは秘密だ。

富士山は美しい。

さて、ここからまた峠を越えて、甲府に入り20号線をひたすら北上する。ここで僕の嫌いなもの2位と3位がセットで現れた。「向かい風」と「緩くて長い登り」だ。

ずーっと、道端ののぼりがパタパタと音を立てなびいている。ああ、頼むからやめてくれと思いながら、下ハンを握り締めてひたすら踏む。しかし、進まない。この進んでいない感が、どうしようもなく僕を苛立たせる。そんな自分が、また嫌いだった。

そんなのダサいぞ、淡々と踏むんだ。淡々と…。

道の駅「はくしゅう」。無料の天然水汲み場があった。おいしい水は力になる。

長い時間をかけて、ようやく諏訪湖に到着。今年の諏訪湖は神渡りが4年ぶりに現れたそうだから、夕焼けとセットで見たいなんて思っていた。

しかし、残念ながら時すでに遅し。暗くてよく判らない。ああ、もっと脚力がほしいと、切に思うのはこういうときだ。もっと速く、もっと遠くへ行きたい。

夕焼けには間に合わなかった。

このまま朝まで寝て神渡りを見てから霧が峰に行くのも可能だったが、日の出まで12時間近くもある。居心地がいい場所ではないし暇すぎだ。あの諏訪湖市街で夜を明かすよりも、僕は星空を眺めながら、一人で霧が峰の雪景色を走りたかった。

そうと決まれば補給を済ませて、ヒルクライムに取り掛かる。この先ご飯は買えないから、たらふくパンやらお菓子やらをハードシェル(上着)のポケットに詰め込んだ。こういうときに、ポケットが大きいというのは助かる。5本入りのスティックパンとおにぎり2つくらいなら1つのポケットに入るのは驚きだ。

 

霧が峰への県道40号は、住宅部分を抜けると森へと変わっていった。時刻は21:00を過ぎている。もはや山頂へ向かう人なんて誰もいない。

このあたりは鹿が多いらしく、去年の夏きた時は危うくぶつかりかけたくらいだ。「キョン・キョン」という彼らの警戒音が、あたりに響き渡る。僕からは何も見えていないけれど、向こうは僕の存在に気づいているらしい。

iPhoneのカメラじゃ何も写らない

怖いか怖くないかでいったら、間違いなく怖い。

あたりは真っ暗だし、まったく人の気配がない。もしここで落車しても、朝まで僕は見つからないだろう。(朝になれば見つかるだけマシだが。)

だけど、同時に夜の世界は美しい。輝く星が僕を照らし、一面に続く雪原が、山頂には広がっていた。これがあるから、僕はやめられない。

携帯のカメラじゃ真っ暗にしか写らないけど、実際にいけば判る。気になる方はぜひ。閉鎖している道の駅に適当な場所を見つけて、テント設営。シュラフにもぐりこんだのは22:30ころ。僕は深い眠りについた…。

つづく

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